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ディヴ:ドル Div, Doru

この縛られた髪と曲がった角のついた獣の頭には肉体がなく、虚空を飛び回る。

ドル 脅威度2 Doru

経験点600
NE/超小型サイズの来訪者他次元界ディヴ
イニシアチブ +3; 感覚 暗視60フィート、暗闇を見通すディテクト・グッドディテクト・マジック〈知覚〉+7
防御
AC 18、接触15、立ちすくみ15(+3外皮、+2サイズ、+3【敏】)
hp 16(3d10)
頑健 +3、反応 +4、意志 +4
DR 10/冷たい鉄または善; 完全耐性 [火]、抵抗 [酸]10、[電気]10; SR 13
攻撃
移動速度 20フィート、飛行40フィート(完璧)
近接 噛みつき=+9(1d4-1、加えて“”)
接敵面 2・1/2フィート; 間合い 0フィート
擬似呪文能力 (術者レベル6;精神集中+8)
1回/日:サジェスチョン(DC15)
1回/週:コミューン(術者レベル12、6つの質問)
一般データ
【筋】8、【敏】17、【耐】10、【知】10、【判】12、【魅】14
基本攻撃 +3; CMB +4; CMD 13(足払いされない)
特技 《武器熟練:噛みつき》《武器の妙技》
技能 〈隠密〉+17、〈呪文学〉+6、〈知覚〉+7、〈知識:次元界〉+6、〈知識:神秘学〉+6、〈はったり〉+8、〈飛行〉+15
言語 地獄語、天上語、奈落語;テレパシー100フィート
生態
出現環境 気候問わず/地形問わず(破滅界アバドン)
編成 単体
宝物 なし
特殊能力
毒(変則)/Poison 噛みつき・致傷型;セーヴ 頑健・DC11;頻度 1回/ラウンド(6ラウンド間);効果 1d2【判】;治癒 2回連続のセーヴ成功。

 ドルは夜に悪臭のする風を漂い、偽りの神の使者として汚れた直感を囁くディヴである。荒々しい髪はドルの6本の捻れた角の周りでしなり、平らな鼻、牙の伸びた口、赤く明滅する目は胴体のない怪異の恐ろしい姿そのものである。ドルはほとんど常に飛んでおり、彼らが関わるものたちの目の高さを維持することを好む。飛行していない時には、ドルは角で跳ねまわり歯をカタカタと鳴らすといった心をかき乱す振る舞いをしながら地面を転がりまわる。これによりこのクリーチャーは笑い声や車輪のような音を立て、子供を怯えさせ気弱な人に衝撃を与える。
 ディヴでもっとも弱きものであるドルは他のディヴの使者や従者の役割を担い、時には定命の呪文の使い手に仕えることもある。強力な戦闘員ではないが、ドルは相当に巧妙な方法で滅びを撒くことを好む。彼らは誇張された情報や明らかな嘘で定命のものを堕落させることを楽しみ、感受性の高い存在を不要で邪悪なものに変えようとする。例えドルが知性のある存在を堕落させることに完全に失敗したとしても、目標の意志を弱め、犠牲者がより将来の堕落と滅びに精を出せるように仕向ける。
 全てのディヴはその個性に応じた隠れた欠陥を持つ――ドルは常に秘密に妄執している。この強欲なフィーンドは守銭奴が金を貯め込んでいるという秘密や噂を抱え込む。この情報への飢餓感は、好奇心の強いドルを、特別な興味や価値のある物語を持っていると信じているもの達が秘密の知識を明かすという非常識な取引に駆り立てる。特に将来の魂を堕落させる、彼らの目的を達成する情報であればなおのことだ。このような取引はその奉仕作業が他のディヴに対するものであっても定命の呪文の使い手に対するものであっても、通常ドルを奴隷の地位に押しやることになる。ドルは頭のよいクリーチャーでありしばしば二重(ときには三重)スパイとなるが、長い間複雑な嘘やごまかしを続けることはほとんどない。ドルは全てのディヴがそうであるように定命のものを忌み嫌い、長くでも数十年以上長い期間そのような存在に服従し続けることは難しい。極めて貴重で冒涜的な秘密だけが、百年以上の間ドルを定命の主人に対して忠実であり続けさせることができる。
 より強力なディヴや定命の呪文の使い手に仕えているディヴ(訳注:ドルの誤り?)は伝言を運ぶが、その伝言は大抵秘密の源から直接奪ってきたものだ。その潜入能力と不可視状態による盗聴能力、そして危険な状況から抜け出す魔法の方法といったドルの擬似呪文能力が、彼らをすばらしい密偵とする。定命のものに従うドルは、このディヴの所有期間が終わった後に主人を操ることを自慢にしている。不浄な力と古代の邪悪な秘密を探す邪悪な呪文の使い手はドルを使い魔として仕えさせることが多い。中立にして悪で少なくとも7レベルの呪文の使い手は、《上級使い魔》特技を持つことでドルを使い魔とすることができる。
最終更新:2017年01月06日 21:09