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東洋の防具と武器 Eastern Armor and Weapons

 パスファインダー・ロールプレイング・ゲームにおけるほとんどの武器は、中世ヨーロッパの武器や西洋ファンタジーの伝統から着想を得ているが、板金鎧の騎士が振るう剣以外にも、世界には多くの武器と鎧が存在する。以下のセクションではアジアの武道の伝統から引き出された、異国風のキャラクターによって使用されるか、あるいは新たな要素として君のキャンペーンに導入するために準備された完璧な防具と武器のルールを紹介する。

東洋の防具 Eastern Armor

 以下の種類の鎧の多くはいくつかの防具と組み合わせて調和する複数の部品から構成されている。例えば、チェイン・メイルをフォーミラー・アーマーと組み合わせる戦士というのは聞かない話ではない。各種のプレート・メイルだけが稀少となるか、アジア風の設定には馴染まないものになるだろう。

表:東洋の防具 Eastern Armor
防具 価格
ボーナス
【敏】
ボーナス上限
防具による
判定ペナルティ
秘術呪文
失敗率
移動速度 重量
30フィート 20フィート
軽装鎧
 ハラマキ 3gp +1 0 0% 30フィート 20フィート 1ポンド
 シルケン・セレモニアル・アーマー 30gp +1 0 0% 30フィート 20フィート 4ポンド
 ラメラー・キュイラス 15gp +2 +4 0 5% 30フィート 20フィート 8ポンド
 革製ラメラー 60gp +4 +3 -2 20% 30フィート 20フィート 25ポンド
中装鎧
 ドウマル 200gp +5 +4 -4 25% 20フィート 15フィート 30ポンド
 キッコウ・アーマー 250gp
第3刷更新
+5 +4 -3 20% 20フィート 15フィート 25ポンド
 角製ラメラー 100gp +5 +3 -4 25% 20フィート 15フィート 30ポンド
 フォーミラー・アーマー 125gp
第3刷更新
+6 +2 -5 30% 20フィート 15フィート 45ポンド
 鋼鉄製ラメラー 150gp +6 +3 -5 25% 20フィート 15フィート 35ポンド
 石製ラメラー(第3刷更新 500gp +8 0 -7 40% 20フィート 15フィート 45ポンド
 マウンテン・パターン・アーマー 250gp +6 +3 -4 30% 20フィート 15フィート 40ポンド
重装鎧
 クサリ・グソク 350gp +7 +1 -7 35% 20フィート 15フィート 45ポンド
 鉄製ラメラー 200gp +7 0 -7 40% 20フィート 15フィート 50ポンド
 タタミドウ 1,000gp +7 +3 -6 35% 20フィート 15フィート 45ポンド
 オオヨロイ 1,700gp +8 +2 -6 35% 20フィート 15フィート 45ポンド

 オオヨロイ/O-Yoroi:高位のサムライによってほぼ独占的に着用されるオオヨロイ(大鎧)──または“グレート・アーマー”──は、プレートとラメラーの要素の双方を含んだ様々な補助的な構成物によって成立する重装戦闘鎧である。それぞれの具足は特定の個人のために製作され、所有者の美学が示されている。完成すると具足は着色され、最終的な漆仕上げにより防水される。オオヨロイの中核は2つの部分──ワイダテ(脇楯)と呼ばれる右面の空いた部分の補強とキッコウの胸当て──からなる胸甲である。ワイダテの上部は鋼鉄板で覆われた革で構成されている。胸甲の革の肩紐──ワタガミ(肩上)と呼ばれる──は同様に金属板で覆われている *1 。胸甲に付属するのは、幅広のラメラーの肩当て、腕を守るキッコウの袖、パッド入りの絹のタイツの上に着用する漆塗りの鉄の脛当て、および股の防具を含むいくつかの補助的な部品である。それでも、各具足の所有者を特徴づける要素は階層化されたカブト・ヘルメット(兜)とそれに付随するホオアテ・マスク(頬当て)である。ホオアテ・マスクは硬化した革や金属で作ることができ、オニ、ドラゴン、あるいはその他の神話上の生物の恐ろしい形相を象っている。

 キッコウ・アーマー/Kikko Armor:キッコウ・アーマー(亀甲鎧)は布に縫いつけられた鉄製の六角形の板によって構成されている。この板は布の層によって隠されていたり、そのまま露出していたりする。

 クサリ・グソク/Kusari Gusoku:クサリ・グソク(鎖具足)はタタミドウ・アーマーに似ている;しかしながら、胸部装甲の代わりとしてカタビラ──チェイン・ジャケットの一種──を着用する。

 シルケン・セレモニアル・アーマー/Silken Ceremonial Armor:儀式的な展覧用、あるいは時折(特に追加の利点があるわけではないにも関わらず)重装鎧の上に着用して使用されるこれらの長衣は、何層かの布と、複雑な金襴緞子の模様が織り込まれ金属の飾りボタンに覆われた絹の外層で構成されている。

第3刷更新;ストーン・コートを削除)

 タタミドウ/Tatami-Do:オオヨロイのより軽量な代替品としてサムライに着用されるタタミドウ(畳胴)は布の裏地を備えた1つの全身鎧の中に、金属のラメラーとキッコウの要素の双方を兼ね備えた全身を覆う鎧である。一般に折りたたむことのできるカブト・ヘルメットか装甲つきのフード、さらに腕、肩、および太ももの防具が含まれている。

 ドウマル/Do-Maru:ドウマル(胴丸)はすべてのサムライの防具の中で最も軽量であり、アーマード・コートのように胴まわりを包む。主にラメラーによって構成されており胸甲や袖を欠いている。このことによって重い鎧を用いるよりも大きな柔軟性を保つことができる。

 ハラマキ/Haramaki:ベリーウォーマーとも呼ばれるハラマキ(腹巻)は、チェインメイルや接合された鋼鉄板で裏打ちした簡単な絹の帯であり、腹に締めつけてこれを保護する。

 フォーミラー・アーマー/Four-Mirror Armor:この鎧は共に使用される4枚の鋼鉄板と革の肩紐で構成されている。2枚の円形の鋼鉄板が前面と背面を保護すると同時に、2枚の小さな長方形の鋼鉄板が胴体の側面を覆う。フォーミラー・アーマーは更なる保護を提供するためにチェインメイルの上に着用され、チェインメイルのフードにトゲ付きの兜が付属する。

 マウンテン・パターン・アーマー/Mountain Pattern Armor:マウンテン・パターン・アーマー(山文甲)は“山”の字の古代の象形文字に似た形の鋼の部品を噛み合わせた数百の小片で構成される中装鎧である。鎧にはその後、布や革を鋲で裏打ちする。マウンテン・パターン・アーマーは鎖帷子のように着用し、胴体、肩、太ももを覆う。

 ラメラー・アーマー/Lamellar Armor:ラメラー(薄片鎧)は様々な種類の素材の小さな板を細い紐を用いて平行な列に繋ぎあわせた防具の種類である。ラメラーの板は漆塗りの革、角、あるいは石からさえ構成され得るが、鋼とより重い鉄が最も一般的である。ラメラー・アーマーは胸甲、脛当てなどのような部分的な部品、あるいはコート全体さえも含む、様々な形状に細工することができる。ラメラー・アーマーの特定のスーツおよび部品の特性は、その材質によって決定される。

 ラメラー・キュイラス/Lamellar Cuirass:この鎧は共に結び付けられた漆塗りの革板で作られた軽量なブレストプレートと肩当てで構成されており、絹のシャツの上に装着する。

東洋の武器 Eastern Weapons

 太極拳の渦巻く鎖と複数の刃を備えた竿状武器から畏敬の念を想起させる神秘性を帯びた輝くサムライの刃まで、東洋の武道は幻想的な武器のイメージを呼び起こさせる。その独特の文化の中でさえさらに特殊な、これらの武器のいくつかは専門的な訓練を必要とし、その修得の秘密は人里離れた寺院と秘密の道場によって固く守られている。ほとんどの東洋文化において、武器はおそらくは文化的伝統や哲学を表す、単なる防御の手段以上のものである。それは社会的地位を表したり、一族や家の歴史を伝えるかもしれない。

 このセクションにはパスファインダー・ロールプレイング・ゲームにおける東洋風ファンタジーのキャンペーンを実行するために必要な、すべての東洋の武器が含まれている。これらは中国、日本、韓国、インド、フィリピンなどの様々なアジア文化の中から選び抜かれている。

特殊/Special:以下の武器のいくつかにはその説明の記述に加えて特殊な機能がある。新しい武器の特殊能力は以下の通りである。

 防御/Blocking:君はこの武器を防御的戦闘に用いるときにACへの+1盾ボーナスを獲得する。

 致死/Deadly:この武器でとどめの一撃を行う場合、その攻撃によってとどめの一撃の目標が死亡するかどうかを確認するための頑健セーヴィング・スローの DCを計算する際のダメージに+4を獲得する。

 惑わし/Distracting:君はこの武器を振るっている間、戦闘中にフェイントを行うための〈はったり〉技能の判定への+2ボーナスを獲得する。

 組みつき/Grapple:この種別の武器によるクリティカル・ヒットの成功時に、君はその攻撃の目標に組みつくことができる。使用者はその場合、フリー・アクションとして相手への組みつきのための戦技判定を試みることができる。君が組みつきを試みたクリーチャーが君を機会攻撃範囲に収めていない場合、この組みつきの試みはそのクリーチャーからの機会攻撃を誘発しない。君が組みつき武器によって目標に組みついている間、君は自身のターンに移動かそのクリーチャーにダメージを与えることしかできない。君は組みつきを維持するためにクリーチャーに隣接する必要はないが、君は依然として組みつき状態であると見なされる。君が武器の間合いの届かないように十分に離れて移動した場合、このアクションによる組みつきは終了する。

武器の説明 Weapon Descriptions


表:東洋の武器―軍用 Eastern Weapons‐Martial
軍用武器 価格 ダメージ(S) ダメージ(M) クリティカル 射程 重量 1 タイプ 2 特殊
軽い近接武器
アイアン・ブラシ 2gp 1d2 1d3 ×2 10フィート 刺突
ウーシュウ・ダーツ(5) 1gp 1d2 1d3 ×2 10フィート 刺突 モンク用
カランビット 2gp 1d2 1d3 ×3 斬撃
シャン・ゴウ 6gp 1d3 1d4 ×2 1ポンド 斬撃 武器落としまたは足払い、モンク用
ジュッテ 8gp 1d4 1d6 ×2 1ポンド 殴打 武器落とし、モンク用
トンファ 1gp 1d4 1d6 ×2 1ポンド 殴打 防御、モンク用
バタフライ・ソード 20gp 1d3 1d4 19~20/×2 1ポンド 斬撃 モンク用
ルンチュアン・タモ 5gp 1d3 1d4 ×2 10フィート 1ポンド 刺突または斬撃 モンク用
片手近接武器
シバット 2gp 1d4 1d6 ×3 10フィート 2ポンド 刺突または斬撃 説明参照
ダブル・チキン・セイバー 12gp 1d4 1d6 19~20/×2 3ポンド 斬撃 武器落とし、モンク用
ナインリング・ブロードソード 15gp 1d6 1d8 ×3 4ポンド 斬撃 モンク用
両手近接武器
サンセツコン 8gp 1d8 1d10 19~20/×2 3ポンド 殴打 防御、武器落とし、モンク用
タイガー・フォーク 5gp 1d6 1d8 ×2 8ポンド 刺突 待機、モンク用
トライポイント・ダブルエッジド・ソード 12gp 1d8 1d10 ×3 14ポンド 刺突 間合い
ナギナタ 35gp 1d6 1d8 ×4 9ポンド 斬撃 間合い
ノダチ 60gp 1d8 1d10 18~20/×2 8ポンド 斬撃または刺突 待機
フックト・ランス 3gp 1d6 1d8 ×4 10ポンド 刺突 間合い、足払い
モンクス・スペード 20gp 1d4/1d4 1d6/1d6 ×2 12ポンド 殴打または刺突または斬撃 双頭、モンク用
遠隔武器
アイアンティップド・ディスタンス・アロー(20) 1gp 4ポンド
チューブ・アロー・シューター 3gp 1d3 1d4 ×2 40フィート 1/2ポンド 刺突
バンブー・シャフト(10) 1gp 1/2ポンド
ポイズンド・サンド・チューブ 1gp 特殊 特殊 1ポンド
ホイッスリング・アロー(20) 2gp 3ポンド
1  表の重量は中型用の武器の重量である。小型用の武器は重量が1/2になり、大型用の武器は重量が2倍になる。
2  2つのタイプが書いてある場合、「~または~」とあるなら、その武器はどちらか片方のタイプのダメージを与える(どちらにするかは使用者が選択)。

表:東洋の武器―特殊 Eastern Weapons‐Exotic
特殊武器 価格 ダメージ(S) ダメージ(M) クリティカル 射程 重量 タイプ 2 特殊
軽い近接武器
オーメイ・ピアッサー 3gp 1d2 1d3 19~20/×2 刺突 モンク用、本文参照
ダン・ボン 1 sp 1d2 1d3 19~20/×2 10フィート 殴打 防御、モンク用
テッコウカギ(アイアン・クロー) 2gp 1d2 1d3 ×2 刺突 武器落とし、本文参照
ファイティング・ファン 5gp 1d3 1d4 ×3 斬撃または刺突 惑わし、モンク用
ワキザシ 35gp 1d4 1d6 18~20/×2 2ポンド 刺突または斬撃 致死
片手近接武器
ウルミ 30gp 1d6 1d8 18~20/×2 6ポンド 斬撃 惑わし
カタナ 50gp 1d6 1d8 18~20/×2 6ポンド 斬撃 致死
ナインセクション・ウィップ 8gp 1d6 1d8 19~20/×2 3ポンド 殴打 防御、惑わし、モンク用、足払い
両手近接武器
キョケツ・ショゲ 6gp 1d3 1d4 ×2 20フィート 1ポンド 斬撃または刺突 武器落とし、組みつき、モンク用、間合い
クサリガマ(シックル・アンド・チェイン) 12gp 1d2/1d4 1d3/1d6 ×2 3ポンド 斬撃または殴打 双頭、モンク用、間合い、足払い、組みつき
セヴンブランチド・ソード 50gp 1d8 1d10 ×3 7ポンド 斬撃 武器落とし、モンク用
ダブル・ウォーキング・スティック・カタナ
第3刷更新;行全体)
50gp 1d4 1d6 19~20/×2 6ポンド 斬撃
ダブルチェインド・カマ 8gp 1d4/1d4 1d6/1d6 ×2 4ポンド 斬撃 双頭、モンク用、間合い、足払い
テツボウ 20gp 1d8 1d10 ×4 10ポンド 殴打
ボウ・スタッフ 1gp 1d4 1d6 ×2 3ポンド 殴打 防御、双頭、モンク用
メテオ・ハンマー 10gp 1d6 1d8 ×2 10ポンド 殴打 間合い、足払い
遠隔武器
ロープ・ダーツ 1gp 1d3 1d4 ×2 20フィート 刺突 防御、惑わし、モンク用
1  表の重量は中型用の武器の重量である。小型用の武器は重量が1/2になり、大型用の武器は重量が2倍になる。
2  2つのタイプが書いてある場合、「~または~」とあるなら、その武器はどちらか片方のタイプのダメージを与える(どちらにするかは使用者が選択)。

 アイアンティップド・ディスタンス・アロー/Arrow, Iron-Tipped Distance:軍隊の長距離攻撃のために戦術的に用いられるこれらのアローには重い鉄の矢尻が取り付けられている。この矢尻は長距離の投射に役立つ一方で、アローが与えるダメージの有効性を低減する。アイアンティップド・ディスタンス・アローはボウの射程単位を10フィート増加するが、与えるダメージに射程単位ごとに-1のペナルティを与える(最小1ポイントのダメージ)。これらは20本入の革の矢筒で販売されている。

 アイアン・ブラシ/Iron Brush:アイアン・ブラシ(判官筆)は鋭い鉄の柄を備えた学者の筆の改良版である。ダメージはわずかだが、容易に隠蔽でき(使用者は自身の身体にアイアン・ブラシを隠すための〈手先の早業〉技能判定に+2ボーナスを得る)、刺突武器として使用したり、短い距離を投擲したりすることができる。

 ウーシュウ・ダーツ/Wushu Dart:この鋭い木製の釘は殴りつける武器としても使用することができるが、投擲用に完璧なバランスがとられている。

 ウルミ/Urumi:一般にはウィップ・ソードとして知られているこの致命的な武器は、1から4本の5フィート長の柔軟な鋼による剃刀のように鋭い刃によって形作られている。この武器は相手に刃を鞭のように振り回して使用される。コイル状の刃は細くベルトとして着用できるほどの柔軟性を持つ。

 オーメイ・ピアッサー/Emei Piercer:オーメイ・ピアッサー(峨嵋刺または点穴針)は素手の武道を補うために用いられる。オーメイ・ピアッサーは旋回させ保持するための、装備者の薬指で滑らせたときに高速で本体を回転させることのできる輪を備えた、8から10インチ長の両端の尖った鉄の棘で構成される。この輪は使用者が武器落としを受けることを防ぎ、素手打撃を刺突攻撃に変換する。

 カタナ/Katana:特にサムライのために構築されるカタナ(刀)は、複数の種類の鋼を用いた独特の鍛造手順を組み合わせて作り上げられる。その結果、この剣は最高の鋭さにも関わらず細身で、相手の頭部や四肢を切断することができる優雅な抜打ちができるように設計された緩やかに湾曲した刀身が有名である。細やかなバランスが取られているものの、この剣を修得することは困難である。キャラクターは軍用武器としてカタナを両手で使用することができるが、片手で使用するためには《特殊武器習熟:カタナ》特技を必要とする。

 カランビット/Kerambit:この小さな湾曲した引き切りのダガーは、持ち手の付け根に小指を通して固定するか髪に結びつけて着用するための金属の輪を備えている。比較的小振りである一方で、湾曲した刃は残忍な傷をもたらすことができる。容易に隠蔽される(使用者はカランビットを自身の身体に隠すための〈手先の早業〉技能判定に+2ボーナスを得る)カランビットはニンジャとアサシン好みの隠し武器である。

 キョケツ・ショゲ/Kyoketsu Shoge:キョケツ・ショゲ(距跋渉毛)は本体とは別の雄鶏の蹴爪のように外側に突き出した小さな湾曲した鈎状の刃を備えた1フィート長の両刃の剣によって構成される。剣は10フィートの長さのロープで大きな鉄の輪に結び付けられている。剣は利き手でない方の手の近接武器、またはダガーのように投擲して使用することができ、ロープと輪は間合いつきの殴打武器として振り回して相手にぶつけることができる。

 クサリガマ/Kusarigama:クサリガマ(鎖鎌)は10フィートの細かい鎖で重たい金属球と接続された、利き手でない手に保持する鎌を備えている。分銅を高速で振り回して相手に命中させる一方で、鎌は足払い、突き刺し、および防御に使用することができる。

 サンセツコン(スリーセクション・スタッフ)/Sansetsukon (Three-Section Staff):サンセツコン(三節棍)は使用者に大きな柔軟性を与え、防御を行うために速やかに武器を振り回すことのできる、鎖で連結された3本の2フィート長の棒に分割することができる杖である。

 シバット/Sibat:この武器は柔軟な籐や竹の柄と精巧な棘の頭部を持つショートスピアに似ている。クリティカル・ヒット時にこのスピアは肉や鎧を掴む。使用者はその場合にフリー・アクションとしてその相手に組みつきを試みるための戦技を試みることができる。この組みつきの試みは君が組みつきを試みたクリーチャーからの機会攻撃を誘発しない。シバットによって目標に組みついている間、使用者は自身のターンに目標を移動させるかダメージを与えることしかできない。使用者は組みつきを維持するために目標に隣接する必要はないが、依然として組みついているものと見なされる。シバットの間合いの外に離れるように移動した場合、そのアクションによって組みつきは終了する。

 シャン・ゴウ/Shang Gou:シャン・ゴウ(双鈎)の一対の鍛えられた硬い金属の刃は湾曲して鈎状の終端を備え、その護拳には三日月状に外向きの棘が打たれている。三日月部分と柄の先端はどちらも戦闘のために鋭く研ぎ澄まされている。シャン・ゴウは単一の武器として、あるいは二刀流の戦闘スタイルで振るうことができる。シャン・ゴウを個別に使用するときには武器落としの特殊武器特徴を得る。一対のシャン・ゴウは足払いの特殊特徴を得るために単一の片手武器を形成することもできる。

 ジュッテ/Jutte:ジュッテ(十手)は相手の武器を防ぎ押さえこむために使用することができる、金属製のフックを備えた警棒のような武器である。いくつかのヴァリエーションは鋭い金属製の棘や刃を先端に備えている。

 セヴンブランチド・ソード/Sword, Seven-Branched:セヴンブランチド・ソード(七支刀)は6つの短いL字型の刃が片側に3つずつ入れ違いに突き出た2フィート長の真っ直ぐな刃を備えた異様な剣である。短い刃は相手の服や鎧を引っ掛けるか、目標の武器に武器落としを仕掛けるために使用することができる。防具や衣服を引っ掛けるために攻撃者は足払いの試みを行う。成功すると犠牲者は転んで伏せ状態にはならないが、代わりに引っ掛けられて前方につんのめり、そのラウンドの残りの間立ちすくみ状態になる。

 タイガー・フォーク/Tiger Fork:タイガー・フォーク(大?)は長いトライデントのような武器であり、三つ叉の金属の棘が据えられた8フィート長の軸で構成されている。使用者が軸の中央を掴むことでスタッフのように使用し、三叉の先で突き刺すことができる。タイガー・フォークは突撃を迎え討つために構えることができる。

 ダブル・ウォーキング・スティック・カタナ/Katana, Double Walking Stick:この単一の容器には一対で使用される完璧にバランスのとれた一対の同一形状の戦闘剣が隠されている。その名称にも関わらず、この剣はより短いワキザシに近似している。容器から抜けば、この剣は表に記載したデータを使用する。剣をその容器に隠している場合、この武器はクオータースタッフとして使用することができる。(第3刷更新

 ダブルチェインド・カマ/Kama, Double-Chained:この武器は8フィートの長さの鎖で接続された一対の鎌によって構成される。使用者はそれぞれの手に1つずつの鎌で武装しているかのように攻撃したり、1回の間合いのある攻撃を行うために鎖を伸ばすことができる。ロープを振り回すことにより、使用者は相手への武器落としや足払いのために鎌を振るうことができる。また、武器の一方を落とした場合、使用者は鎖を引くことでフリー・アクションによって取り戻すことができる。

 ダブル・チキン・セイバー/Double Chicken Saber:ダブル・チキン・セイバー(鶏刀鎌)の3フィート長の直刃の剣先端部は千鳥状に2つに湾曲し、背側には相手の手から武器を引き落とすのに使用することができる鋭利な爪を備えている。

 ダン・ボン/Dan Bong:これらの短く鈍らな棒は素手の武道の技術を向上させるために手に握られる。ダン・ボン(短棒)は使用者に目標の圧覚点を押さえ相手を固定する能力を提供し、組みつきのための戦技に+2ボーナスを与える。

 チューブ・アロー・シューター/Tube Arrow Shooter:チューブ・アロー・シューター(袖箭)は袖の内側に隠す小さな金属の筒構成されている;筒は短いバネで装填されたバンブー・シャフトを保持している。使用者はアロー・チューブ・シューターを自身の身体に隠すための〈手先の早業〉技能判定に+2ボーナスを獲得する。留め具を解除することでバネによりアローが射出される。一度バンブー・シャフトを発射すると、再使用する前に筒に装填を行う必要がある。筒への装填は全ラウンド・アクション、または使用者が《高速装填》特技を取得している場合には標準アクションである。

 テツボウ/Tetsubo:グレート・クラブよりも若干ましなこの武器は、上半分に鉄の鋲を散りばめた厚い板を履いた細長い棒からなる。鉄はクラブに重量と力強さを加え、鋲は兜と鎧を叩き割るために設計されている。

 テッコウカギ/Tekko-Kagi:テッコウカギ(手甲鉤)はアイアン・クローとしても知られている道具であり、利き手でない方の手の前腕に紐で縛りつけた頑丈な持ち手に固定された扇のような構造の5つの10インチの刃によって構成されている。テッコウカギは攻撃的な武器、バックラーのような防御、あるいは機会攻撃を誘発することなく相手の武器を武器落としするために使用される。テッコウカギは剣かその他の細身の刃を持つ武器への武器落としまたは武器破壊の試みに+2状況ボーナスを提供する。

 トライポイント・ダブルエッジド・ソード/Tri-Point Double-Edged Sword:トライポイント・ダブルエッジド・ソード(三尖両刃刀)の5フィート長の軸に据えられた頭部は開花した蓮のように3つの長く後方に湾曲した刃になっている。異常に大きな頭部は重い打撃を打ち下ろし、互いに離れるような複数の傷を開くように設計されている。

 トンファ/Tonfa:トンファ(旋棍)は打撃と防御の組み合わせに優れたL字型の戦闘棍である。使用者は握りを掴んで棍を回転させるか前腕を棍で護りながら打撃する。

 ナインセクション・ウィップ/Nine-Section Whip:ナインセクション・ウィップ(九節鞭)は互いに結び付けられた鉄の棒で構成される。終端の棒は重みのついた6インチの棘になっている。この武器は片手武器、両手武器、あるいは一組として使用することができる。

 ナインリング・ブロードソード/Broadsword, Nine-Ring:ナインリング・ブロードソード(九環刀)は青銅の刃のついた武器であり、その背に優れた切断力を加える追加の重量を提供する9つの重い輪を通している。

 ナギナタ/Naginata:ナギナタ(薙刀)は2フィート長の剣のようにわずかに湾曲した刃を備えた6フィートの棒杖で構成される。軸は剣より短い武器の間合いの外に使用者を保つように設計されている。

 ノダチ/Nodachi:ノダチ(野太刀)は細身だが悪質なまでに鋭い4フィート長の刃を片身に備える非常に長い両手武器である。主に騎乗した戦士を攻撃するために徒歩の兵によって使用され、また自身の乗騎から騎乗兵を叩き切るために使用したり、突撃を迎え討つために構えることができる。

 バタフライ・ソード/Butterfly Sword:バタフライ・ソード(胡蝶刀)は同一形状の一対の短剣からなり、単一の剣のように見せかけるため巧妙に互いの入れ子になっている。双方の武器を同時に抜くことができ、フリー・アクションとして分離して悪質かつ効果的にめった斬りに切り刻むために両手で使用することができる。その薄く幅広な刃はちょうど1フィートの長さに伸びる。バタフライ・ソードは組紐で覆われた硬材の剣把と使用者の手を守る金属製のD字型の護拳を備えている。

 バンブー・シャフト・アロー/Bamboo Shaft Arrow:バンブー・シャフト(竹箭)はアロー・チューブの矢弾として使用される1フィート長のアローである。即席近接武器としてスパイクト・ガントレットと同等のダメージを与えることもできる。これらは10本入の竹筒で販売されている。

 ファイティング・ファン/Fighting Fan:ファイティング・ファン(鉄扇)は廷臣の扇に似せて作られた道具であり、折りたたみ式の焼入れされた鋼の骨組みの上に伸ばされた折りたたまれた絹紙で構成されている。扇子は一般に相手を惑わす技術を用いる一対で使用される。扇の鋭い先端には毒を仕込むこともできる。

 フックト・ランス/Hooked Lance:フックト・ランス(鉤槍)は10フィート長の細身の竿状武器であり、相手の衣服や防具を引き破るために使用される頭部から突き出た追加の鈎を備えている。

 ホイッスリング・アロー/Arrow, Whistling:これらのアローは特別に設計された溝が彫りこまれており、その矢羽根は矢の弾道の500フィート以内に聞こえる大音声の耳障りな音を発する。これらは20本入で販売されている。

 ポイズンド・サンド・チューブ/Poisoned Sand Tube:細身の竹か金属の巻物入れに似たこれらの筒は、吸入毒または接触毒に浸されるか覆われた細かい砂で満たされている。これらの種類の毒を3服を装填されているときに使用者が筒を吹くことで、15フィートの円錐形の敵の顔に毒砂を散布する。円錐内の各クリーチャーはその毒の1服分の影響を受けたかのように影響を受ける。毒でない砂を装填しているときでさえ、筒は強力な刺激物を放つことができ、攻撃を受けた相手は DC12の頑健セーヴィング・スローに成功しなければ1ラウンドの間目が眩んだ状態になる。一度消費すると、再使用する前に筒に再装填を行う必要がある。筒への再装填は全ラウンド・アクション、または使用者が《高速装填》特技を取得している場合には標準アクションを要する。

 ボウ・スタッフ/Bo Staff:ボウ・スタッフ(棒杖)はクオータースタッフに似ているが、やや細身で一端が円錐状になっており、防御的な道具と武器の両者を兼ねる。

 メテオ・ハンマー/Meteor Hammer:メテオ・ハンマー(流星錘)は10フィートの鎖に取り付けられた1つか2つの球形の錘で構成される。君は錘を振り回して相手の肉体にこれを巻きつける。メテオ・ハンマーを用いた足払いの試みに成功すると、君は相手を伏せ状態に転ばせるのではなく、自身に5フィート近づくようにたぐり寄せることができる。君はこの武器を2つの異なる方法で使用することができる:流星モードでは君はこの武器を双頭武器のように使用することができ、要塞モードでは双頭武器として使用することはできないが、間合いとACへの+1盾ボーナスを獲得する。2つのモードを切り替えるのは1回のフリー・アクションであり、使用者のターンの開始時に決定する。

 モンクス・スペード/Monk's Spade:モンクス・スペード(月牙?)は竿状の双頭武器である。片側にはシャベルのような広く鋭利な刃が装備され、反対側には一対の牛の角のように外側に突き出た三日月型の刃を装備している。モンクス・スペードは多くのタイプのダメージを与えるのに用いられる。どのタイプのダメージを与えるかは使い方によって異なり、鋤側は殴打と斬撃を可能とし、三日月側は突き、斬り、そして突き刺すことができる。

 ルンチュアン・タモ(ヒドゥン・ダガー)/Lungchuan Tamo (Hidden Daggers):完璧にバランスのとれた投擲用の剣である一対の同一形状の細刃のダガーが、ただの棒のように見えるよう隠されている。

 ロープ・ダーツ/Rope Dart:この一見複雑な武器は6インチ長の円錐形の金属棘つきの12フィートのロープ以外の何者でもないように見える。メテオ・ハンマーと同じように、この武器は高速で振り回すことができ、その後に大きな間合いで相手に打撃して突き刺すことを目的としている。一度命中すると、使用者は速やかにロープを引き寄せて武器を取り戻すことができる。

 ワキザシ/Wakizashi:ワキザシ(脇差)は長さが1から2フィートの間の短く細身の剣である。ワキザシは主に敗北した敵の首を刎ねるか、名誉の問題として切腹(儀式的自殺)を行うための予備武器として使用される。これらの剣は特にサムライが佩いており、カタナと一対にすることを目的としている。この一組の剣のことはダイショー(大小)と呼ばれている。

東洋の武器の同等品 Eastern Weapon Equivalents

 東洋文化はロングソードやロングボウと同等の武器を持っているが、多くの場合それらは別の名前で呼ばれる。以下は君が精通する可能性のある東洋の武器のうちほんのわずかの同等品の一般データである。

 ダイキュウ/Daikyu:ダイキュウ(大弓)は積層化した竹や木によって作られた長く湾曲した弓であり、多くのサムライに愛用されているロングボウの同等品である。

 ハンキュウ/Hankyu:ハンキュウ(半弓)はダイキュウに似た形状と構造の短い弓であり、ショートボウの同等品である。

 ファントゥデド/Hwandudaedo:この重たい剣(環頭大刀)は厚い背と非常に鋭い縁を備えた大きく真っ直ぐな刃によって構成される。これはロングソードの同等品である。