UM > 呪文発動クラス・オプション > サモナー > アーキタイプ

招来の達人(アーキタイプ) Master Summoner

 ほとんどのサモナーは単一の強力な幻獣との絆を築くが、いくらかのサモナーは様々なクリーチャーの制御を求める。招来の達人は自身を支援する別世界のクリーチャーを過剰なまでに招来することを好み、自身の幻獣の力を犠牲にする。

 下級幻獣/Lesser Eidolon:幻獣の能力、ヒット・ダイス、進化プールなどを決定するにあたり、招来の達人のクラス・レベルを半分にする(最低1)。幻獣はその他の点では通常通り働く。この能力はサモナーの通常の“幻獣”能力と置き換える。

 招来体得(擬呪)/Summoning Mastery:1レベルの時点から、招来の達人は擬似呪文能力としてサモン・モンスターIを1日に5+【魅力】修正値に等しい回数まで発動できる。サモナーはこの能力を幻獣が招来されている時に使用できる。幻獣が招来されている間は、1つのサモン・モンスター呪文だけ有効にできる。サモナーの幻獣が招来されていない場合、この能力で招来されるクリーチャーの数は、1日の使用回数によってのみ制限される。この能力のその他の点はサモナーの通常のサモン・モンスターI能力のように働く。これらの制限を除き、サモナーが一度に起動状態にできるサモン・モンスターあるいはゲート呪文の数に制限はない。この能力はサモナーの通常のサモン・モンスターI能力および味方の盾と置き換える。

 招来クリーチャー強化/Augment Summoning:2レベルの時点で、招来の達人はボーナス特技として《招来クリーチャー強化》を獲得する。招来の達人はこの特技の前提条件を満たしている必要はない。この能力は感覚結合と置き換える。

進化術士(アーキタイプ) Evolutionist

 幻獣の進化を交換することは、通常は時間のかかるプロセスである。サモナーはレベルが進むのに従って、自身の幻獣の能力の増加を制御下におく。しかし、進化術士は自身の幻獣の形態上により大きな力を持ち、幻獣およびその能力を、表面上は気まぐれに、いかなる挑戦も満たし、あるいは来るべきいかなる危機にも立ち向かうよう進化させることができる。

 変異幻獣(超常)/Mutate Eidolon:6レベルの時点で、進化術士はレベルを得たかのように自身の幻獣の進化を変更できる。幻獣を変異させるため、進化術士は24時間の途切れない精神集中を要する秘術の儀式を行い、物質要素にサモナー・レベルにつき 200 gp を支払わねばならない。この能力は創造者の呼び声と置き換える。

 進化基本形態(超常)/Evolve Base Form:8レベルの時点から、進化術士はレベルを得るときに自身の幻獣の基本形態を新しい基本形態に変更できる。1度選択すると、この基本形態は進化術士が別のサモナー・レベルを得るまで固定される。この能力は入れ替わりと置き換える。

 トランスモグリファイ(擬呪)/Transmogrify:12レベルの時点で、進化術士は1日に1回、物質要素の必要なしに、擬似呪文能力としてトランスモグリファイを発動できる。この能力の発動時間は1分間である。この能力は上級味方の盾と置き換える。

統合者(アーキタイプ) Synthesist

 仕えさせるために幻獣を自身の側に招来するよりもむしろ、統合者は自身の幻獣の本質と自分自身を融合する。統合者とは、サモナーと幻獣が2体のクリーチャーである代わりに1つの存在へと融合したものである。

 融合幻獣/Fused Eidolon:統合者は自身の存在と融合するために強力な来訪者の本質を招来する。統合者は幻獣を透明な生体鎧のように身に纏う。2人は今や1体のクリーチャーとなり、幻獣は統合者の動きを全て模倣し、そして統合者は幻獣の感覚を通して知覚し、幻獣の発声を通して話す。

 自身の幻獣と融合している間、統合者は幻獣の【筋力】、【敏捷力】、および【耐久力】を使用するが、自身の【知力】、【判断力】、および【魅力】を保有する。統合者は一時的ヒット・ポイントとして、幻獣のヒット・ポイントを得る。これらのヒット・ポイントが0に達したとき、幻獣は殺され、出身次元界に送還される。統合者は幻獣の基本攻撃ボーナスを使用し、さらに幻獣の鎧および外皮ボーナス、および能力値への修正を得る。統合者は幻獣の特殊能力および進化にも接する。統合者はいまだ幻獣の肉体攻撃の最大攻撃回数に制限を受ける。幻獣は自身の技能あるいは特技を持たない。幻獣は最低でも統合者と同サイズでなければならない。統合者が動作要素を持つ呪文を発動するためには、幻獣は腕部を持っていなければならない。幻獣の一時的ヒット・ポイントはリジューヴェネイト・アイドーロン呪文によって回復できる。

 融合中、統合者は自身の鎧の利益を全て失う。統合者は種別に基づくいかなる効果に対しても、自身の元の種別と来訪者の両方であると見なす。ただし、常に統合者にとって不利益が生じるように扱うこと。バニッシュメント あるいはディスミサル のような呪文は通常通り幻獣に働くが、統合者は影響を受けない。統合者あるいはその幻獣のいずれも、1体のクリーチャーに融合したかのように、個別に目標とすることができない。統合者と幻獣は個別にアクションを行うことはできない。幻獣と融合している間、統合者は自身の幻獣のすべての能力と鎧を除く装備を使用できる。他のすべての場合において、この能力はサモナーの通常の“幻獣”能力と同様に働く(例えば、統合者は幻獣が存在する間、自身のサモン・モンスター能力を使用できない)。この能力は“幻獣”、“感覚結合”、および“生命結合”クラス能力と置き換える。

 以下のクラス能力は統合者であるサモナーには通常と異なる機能を持つ。

 融合共有(超常)/Fused Link:1レベルの開始時、統合者は自身の幻獣と緊密な絆を形成する。自身の幻獣からの一時的ヒット・ポイントが0に減少するであろう時はいつでも、サモナーはフリー・アクションによって、任意の数の自分自身のヒット・ポイントを犠牲にすることができる。この方法によって犠牲にしたヒット・ポイントごとに、幻獣への1ポイントのダメージを防ぎ(結果として、サモナーの一時的ヒット・ポイントの損失を防ぐ)、幻獣が殺され出身次元界に送還されるのを防ぐ。この能力は生命共有と置き換える。

 盾の融合(変則)/Shielded Meld:4レベルの時点で、統合者が自身の幻獣と融合している時はいつでも、アーマー・クラスに+2の盾ボーナスと、セーヴィング・スローに+2の状況ボーナスを得る。この能力は味方の盾と置き換える。

 創造者の跳躍(擬呪)/Maker's Jump:6レベルの時点で、統合者が自身の幻獣と融合している時はいつでも、統合者は自身の術者レベルを使用して、擬似呪文能力としてディメンジョン・ドア を発動できる。この能力は融合した統合者と幻獣にのみ影響を与える。統合者はこの能力を6レベルの時点で1日に1回使用でき、6レベル以降の6レベルごとに1日あたりの追加の使用回数を1加える。この能力は創造者の呼び声および入れ替わりと置き換える。

 上級盾の融合(変則)/Greater Shielded Meld:12レベルの時点で、統合者が自身の幻獣と融合している時はいつでも、アーマー・クラスに+4の盾ボーナスと、セーヴィング・スローに+4の状況ボーナスを得る。この能力は上級味方の盾と置き換える。

 分離形態(超常)/Split Forms:16レベルの時点で、即行アクションにより、融合した統合者と幻獣は2体のクリーチャーに分離できる:統合者と幻獣の両者は、同じ進化を持つ。統合者は可能であれば幻獣に隣接するマスに現れる。現に融合した統合者=幻獣を目標としていたすべての効果および呪文は、統合者と幻獣の両者に影響を与える。
 統合者はこの能力を1日にサモナー・レベルに等しいラウンド数まで使用できる。統合者はこの効果をいつでも、全ラウンド・アクションにより終了できる。この効果の持続中、幻獣はサモナーのクラス・レベルの通常の幻獣のように働く。この能力は融合形態と置き換える。

群れの主(アーキタイプ) Broodmaster

 ほとんどのサモナーはその生涯にわたり1体の幻獣と絆を結ぶが、群れの主は自身の群れを構成する、複数のより小さな幻獣との繋がりを結ぶ。群れの主の幻獣のそれぞれは、サモナーの単一の幻獣にはかなわないが、全体では、幻獣の群れは欠いている個々の力を結集する。

大群の招来 Hordes of Summoned Monsters

 群れの主および招来の達人アーキタイプは潜在的に、5、10、あるいはそれ以上の招来クリーチャーをプレイ中に有することができる。これはこれらのアーキタイプのために意図された特徴であり、サモナーが潜在的に、1プレイヤーによる“単独の”冒険のための有力な候補たりえることを意味する。しかしながら、未経験、あるいは中程度の経験しか持たないプレイヤーの手にかかると、戦闘においてこれらのクリーチャーのすべてに対処することには長い時間を要し、イニシアチブによるそれぞれのターンの間で、他のプレイヤーを長時間待たせることになる。GMはこれらのアーキタイプを経験豊かなプレイヤーにのみ許可するか、あるいは(招来された怪物のいくつかを他のプレイヤーが操ることを許可するといったような)サモナーのターンを手早くすませる方法を決めておくことを強く推奨する。

 幻獣の群れ/Eidolon Brood:2レベルの時点で、群れの主は1体の幻獣の代わりに、それぞれ標準のサモナーの単一の幻獣より強力ではない2体の小型の幻獣を自らの下に招来する。幻獣はそれぞれの基本形態と関係する基本能力と自動取得進化を持つ。群れの幻獣の数に関わらず、それぞれの幻獣は同じ基本攻撃ボーナスと、基本セーヴィング・スロー・ボーナスを持つが、ヒット・ダイス(最小1)、技能ポイント、特技数、鎧ボーナス、【筋】/【敏】ボーナス、進化プール(ただし以下を参照)、および肉体武器攻撃の最大攻撃回数を含む残りの幻獣の基本能力は、各幻獣間で分割しなければならない。個々の群れの幻獣は別々に進化を購入せねばならない。群れの主は一度幻獣の形態と能力を決定すると、サモナー・レベルを獲得するまで変更できない。
 :2レベルの群れの主は2体の幻獣を招来できる。それぞれの幻獣は1ヒット・ダイス、BAB+2、+3の2つの良好なセーヴと+0の貧弱なセーヴを持つ。群れの主は第一の幻獣に4技能ポイント、1つの特技、+1の鎧ボーナス、【筋力】に対する+1のボーナス、2ポイントの進化プール、および2回の最大攻撃回数を与えると決めた。残った4技能ポイント、+1の鎧ボーナス、【敏捷力】に対する+1のボーナス、2ポイントの進化プールは二番目の幻獣のものになるが、特技は取得できず、1回の肉体武器攻撃しかできない。
 群れの主は1回にすべての幻獣を送還しなければならない。同様に、群れの主が気絶するか、眠るか、あるいは殺された場合、すべての幻獣が消滅する。しかしながら、ヒット・ポイントの負の値が【耐久力】以上に減少する時には、群れの幻獣はそれぞれ個別に自身の出身次元界に送り返される。この能力はサモナーの通常の“幻獣”能力と置き換える。
 以下は群れの主アーキタイプの新しいクラス特徴である。標準のサモナー・クラスと同名のものには若干異なるルールが存在するが、それ以外は同名の標準のサモナー・クラス特徴と同様に働き、置き換える。

 群れの共有(超常)/Brood Link:2レベルの時点で、群れの主は自身の幻獣と緊密な絆を形成する。この能力は、群れの主はヒット・ポイントを犠牲にして、1度に1体だけ群れの幻獣へのダメージを防げることを除き、標準のサモナーの“生命共有”能力のように働く。2体以上の群れの幻獣が出身次元界に送還されるのに十分なダメージを受けた場合、群れの主はヒット・ポイントを犠牲にして、そのうち1体だけダメージを防ぐことができる。この能力は生命共有と置き換える。

 感覚結合(超常)/Bond Senses:群れの主は一度に1体の群れの幻獣とだけ感覚を共有できる。

 味方の盾(変則)/Shield Ally:群れの主あるいは味方1体は、範囲内に何体の群れの幻獣がいるかに関わらず、これらの能力から1つだけボーナスを得られる。

 創造者の呼び声(超常)/Maker's Call:群れの主はこの能力を使用するたびに、1体だけ群れの幻獣を呼び寄せることができる。

 入れ替わり(超常)/Transposition:群れの主はこの能力を使用するたびに、1体の群れの幻獣と位置を入れ替えることができる。

 大群/Larger Brood:8レベルの時点で、群れの主は大型の進化のために進化プールから4進化ポイントを費やすことができる;他の進化と異なり、群れの主は個々の幻獣に進化ポイントを割り当てる前に、この4ポイントを消費する(11進化ポイントを持つ8レベルの群れの主は、これを差し引いた7進化ポイントを幻獣に分配する)。これにより群れの主は2体の中型幻獣、4体の小型幻獣、あるいは1体の中型幻獣と2体の小型幻獣を招来できる。
 13レベルの時点で、群れの主が大型の進化を自身の群れのために購入していた場合、超大型の進化のために進化プールから追加の6進化ポイントを費やし、残りのポイントを幻獣に分配することができる。これにより群れの主は2体の大型幻獣、4体の中型幻獣、8体の小型幻獣、あるいは、2体の小さな幻獣を1体の1段階大きな幻獣と数え、これらと同種のいずれかの組み合わせによる幻獣を将来できる。

 上級味方の盾(超常)/Greater Shield Ally:群れの主、あるいは味方1体は、範囲内に何体の群れの幻獣がいるかに関わらず、これらの能力から1つだけボーナスを得られる。

 群れの絆(超常)/Brood Bond:14レベルの時点で、サモナーの生命は自身の群れと繋がるようになる。これは、群れの主は1度に1体の群れの幻獣にだけダメージを移し替えることができることを除き、“生命結合”能力と同様に働く。幻獣が出身次元界に送還されるのに十分なダメージを受けた場合、すべての超過ダメージは群れの主に残り、害する。この能力は生命共有と置き換える。

 融合形態(超常)/Merge Forms:群れの主は1度に1体の群れの幻獣とだけ融合できる。この能力はそれ以外の点は融合形態のように働き、置き換える。
最終更新:2015年12月12日 14:31