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フェイスレス・ストーカー Faceless Stalker

この無毛の革のような皮膚をした二足歩行生物の顔は、実際の造作の代わりにグロテスクで心をざわめかせるような渦と裂け目が占めている。

フェイスレス・ストーカー(ウゴトル) CR4 Faceless Stalker (Ugothol)

XP 1,200
混沌にして悪/中型サイズの異形(変身生物)
イニシアチブ +7;感覚 暗視60フィート;〈知覚〉+2
防御
AC 17、接触13、立ちすくみ14(+4外皮、+3【敏】)
HP 42(5d8+20)
頑健 +5、反応 +4、意志 +6
DR 5/刺突または斬撃
攻撃
移動速度 30フィート
近接 高品質のロングソード=+8(1d8+4/19~20)、叩きつけ=+2(1d6+2、加えて“つかみ”)
接敵面 5フィート;間合い 10フィート
特殊攻撃 吸血(1【耐久力】)、急所攻撃+2d6
擬似呪文能力 (術者レベル5;精神集中+8)
常時―タンズ
一般データ
【筋】18、【敏】17、【耐】18、【知】13、【判】15、【魅】16
基本攻撃 +3;CMB +7(組みつき+11);CMD 20
特技 《欺きの名人》《イニシアチブ強化》《迎え討ち》
技能 〈隠密〉+11、〈脱出術〉+19、〈手先の早業〉+8、〈はったり〉+10、〈変装〉+14( “変身”使用時は+24);種族修正 +8〈脱出術〉、+4〈変装〉
言語 共通語、水界語;タンズ
その他の特殊能力 収縮変身(中型の人型生物、オルター・セルフ)、無貌
生態
出現環境 気候問わず/沼地または地下
編成 単体、2体、または徒党(3~9)
宝物 標準(高品質のロングソード、その他の宝物)
特殊能力
変身(超常)/Change Shape フェイスレス・ストーカーは回数無制限で中型の人型生物の形態を模倣することができるが、体を変えるためには10分間妨害されないことが必要である。この変身を行うのは何らかの苦痛を伴うが、一度変身を完了した後は新しい形態は無期限に維持することができる。真の姿には即行アクションでもどることができ、その後1ラウンドの間攻撃ロール、ダメージ・ロール、技能判定、セーヴィング・スローに+2の士気ボーナスを得る。フェイスレス・ストーカーは新しい姿をとっている場合にも本来の生得の能力を保持し、模倣しているクリーチャーが持つ能力は何ら獲得しない。フェイスレス・ストーカーはこの能力を使用している場合〈変装〉判定に+10のボーナスを得る。
無貌(超常)/Faceless 本来の形態では、フェイスレス・ストーカーは識別できるような顔の造形を持たない。感覚を目標とするような攻撃または効果に対するセーヴィング・スローに+4のボーナスを得る。これには凝視攻撃、臭いを基にする攻撃、[音波]攻撃や類似の攻撃が含まれる。このボーナスは幻術には適用されない。

 ウゴトル(フェイスレス・ストーカーは自分自身をこう呼ぶ)はアボレスが地表の住人との長い戦争の中で作り出し、そして捨て去った道具の1つである。彼らが作り出されたその目的が露呈した時にかつての主たちに蔑まれたフェイスレス・ストーカーは、沼、湿地帯、そのほか見つけることができた暗く湿った場所に逃げ込んだ――かつて故郷と考えていた水中都市に一番近いと思える場所に。
 本来は空気を呼吸する種族の中を誰何されずに歩くことができる密偵として仕えるようにデザインされたフェイスレス・ストーカーは、皮膚を再成型しゴムのような体をねじって新しい姿を取り入れる。この苦痛に満ちた過程はおよそ妨害されない10分間がかかる――ウゴトルは通常はそれを行うための私的な場所をさがし、同類の他の者でさえ避ける。真の姿に戻る感覚は非常に開放的で、その結果一時的な多幸感の爆発をもたらす。
 フェイスレス・ストーカーは口を持つクリーチャーの姿のときでさえ固形の食物を消化することができない。その代わり、彼らは血液を含む液体で命を繋ぐ。本来の姿では、犠牲者に突き刺して血を啜る3本の中空の舌を持つ。敵に組みつくための特別な技術を持っていないため、ほとんどのウゴトルは血を飲もうとする前に犠牲者が無防備になるか眠るのを待つ――しかしもっともよいのは犠牲者が無防備であるがその過程の間意識があることで、そうすればフェイスレス・ストーカーは陰惨で残酷な会話をして“食べ物で遊ぶ”ことができるからだ。


最終更新:2020年06月12日 06:30