アガシオンは獣の姿を持つ来訪者の1種族である。(ヘヴンに代表される)秩序の教えにも(エリシュオンに代表される)混沌の教えにも偏らない、純粋な善の領域、次元界ニルヴァーナをその住処とする。ニルヴァーナは悟りを探し求める祝福された魂の居場所だが、アガシオンは活動的であり、悪をなそうと訪れる者あらば定命のものの世界にも介入すると考えている。生前に(場合によっては死後に)求めた悟りを果たした善なる定命のものの魂からアガシオンは創造されるアガシオンは平和な王国の原理を体現している一方で、王国を略奪しようとするものから守ろうと自分たちの軍事力を配備している。アガシオンは混沌なるフェイに似たアザータのやり方と、秩序たるアルコンの融通の効かないやり方の間で道徳的な均衡を保っているため、しばしばセレスチャル種族間の連絡係になる。彼らであればかんしゃくを和らげ、悪を滅ぼし善を守るというお互いの目的にむけて働くよう動くからだ。
全てのアガシオンは動物のような姿をしている。人間のように見えるものもいるが、本当の動物の姿とほとんど同じ姿でいつも時を過ごすものもいる。アガシオンの種類それぞれはニルヴァーナにおいて特別な役割を担っており、他の次元界における彼らの責務もその役割を反映している。レオナルはニルヴァーナのポータルを見はり他の世界においては守護者のような姿を持つ。ドラコナルは年月の知恵を運び外部の定命のものを観察し導く。ヴォルピナルは鳥であり使者であり、セレスチャルの将軍と定命のものの英雄などに重要な情報を届ける。といった具合だ。アガシオンはその獣の姿に誇りを持っており、ライカンスロープのような呪われた存在や言葉を解する魔獣であると思われることを好まない。アガシオンは皆かつては善を好み、その才能と個性にあった姿を来世で獲得した定命のものだ。アガシオンの姿がなにかの罰だと示唆してしまうと、ひどい侮辱と受け取られることになる。
以下のページには最もよく知られるアガシオンの種類を数種だけ記載する。しかし他の種類も存在する。そのようなものたちは他の象徴的な動物(熊、ディノサウルス、魚、狼など)に対応するが、わずかに昆虫(特に甲虫、蝶、カマキリなど)に似た姿を持つものもおり、奇妙なクリーチャー(バジリスクやアウルベアなど)や遠く離れた別の世界の極端な環境に住む固有の“動物”の場合もある。特に腐肉食に関連したり(ハイエナ、ハゲタカ、ジャッカルなど)、寄生に関連した(ヤツメウナギやダニなど)特定の動物には、関連したアガシオンはいない――そのような動物は本質的な悪ではないが、その習性や生産的地位は高貴というにはほど遠く、ニルヴァーナに悟りを求めてやってきたほとんどの魂が彼らに付き合うことに誇りを持てないのだ。
個々のアガシオンは男も女もいるが、彼ら自身の種を産み出すことはない――アガシオンは皆、善なる定命のものの魂から個々に造られた固有の存在なのだ。このことが彼らに定命のものとの恋に落ちたり関係を持つことを阻害することはない。そしてアアシマールや天上の者のソーサラーの血脈はかつてのアガシオンとの関係に由来している。特に人間に似た人型生物を嫌わない共同体の中では、このようなことは多い。実際、多くの神話では、人の部族の強い感情的な愛情が形となってアガシオンの来訪という不可解な結果を招いた、というたぐいの神話は数え切れない種族に受け継がれている。
アガシオンは地獄語、天上語、竜語を話す。しかし彼らは真言能力によって知性あるいかなるクリーチャーとも意志を疎通させることができる。彼らは音を発さない同種の能力により、動物と意志を疎通させることもできる。最も弱いアガシオンでさえ、パラディンの癒しの手能力のような能力を使用して自身や他のものを癒すことができる。すべてのアガシオンはいくつかの共通能力を持つ。これらは本書のAppendix 3に記載されている。
特定の神格や至高天の王に仕えるアガシオンは、彼らが仕える神格の役割に従った柄の能力を持つ。例えば、火山島の女神に仕えるシタシールは島を歩くためにより人間らしい姿にその姿を変えることができるかもしれないし、海底で命あふれる温泉の噴出口で耐えて世話をするために[火]に対する完全耐性を持つかもしれない。
アガシオンの指導者 Agathion Leaders
アガシオンは組織化された階層を持たないが、それぞれのアガシオンの種別にはニルヴァーナの神や次元界そのものによって力を授かっているものもわずかながらいる。一般的なアガシオンは指導力、判断力、創造性といった例外に期待する。このような悟りを開いたものはその仲間を超える責任と階級をおおっぴらに要求することはない。しかしこの自身に与えられた追加能力に見合った責任を与えられることを良しとし、その地位を否定したり責任から逃れるようなことはない。強力な来訪者の一部、至高天の王と総称される彼らの指導者は一般的なアガシオンと比べて極端に大きく(場合によっては通常の2倍のサイズにまで)、通常とは異なる配色(灰白色の毛など)やその存在に関連した固有の感覚の顕現(幻の鳥、変わらぬ音楽、オレンジの香り、心やすらぐオーラなど)を持つ。変装していないなら、アガシオンがその存在を見誤ることはない。彼らは神格の教えに基づいた宗教を広めないが、アガシオンの指導者は神格にとって先触れとして働く。以下に述べるのは、特記すべきアガシオンの指導者の抜粋である。
- “歌う炎”レディ・タラミス(ヴォルピナル) Lady Taramyth the Singing Flame
- “黄金の星と歩くもの”(ドラコナル) Walks with Golden Stars
- “壊れ槍” チャヴォド(シタシール)Chavod Broken-Spear
- “すみれ色の激情”シックスライフ(シルヴァンシー) Sixlife the Violet Fury
- “山の上の王” ケルマリオン(レオナル) Kelumarion the King Over the Mountain
- “夢の蓮”のコラダ(アヴォラル) Korada of the Dream Lotus
その荒々しい鳥人間の眉から大きな翼が後ろに伸びている。そして長い爪の伸びた手がその翼の端から生えている。
アヴォラル 脅威度9 Avoral
防御
AC 25、接触17、立ちすくみ18(+1回避、+8外皮、+6【敏】)
hp 94(9d10+45)
頑健 +11、
反応 +12、
意志 +6;
毒に対して+4
DR 10/悪または銀;
完全耐性 [電気]、石化;
抵抗 [音波]10、[冷気]10;
SR 20
攻撃
移動速度 40フィート、
飛行90フィート(良好)
近接 爪(×2)=+16(2d6+3)、
翼(×2)=+10(2d6+1)
擬似呪文能力 (術者レベル9;精神集中+12)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/空中(ニルヴァーナ)
編成 単体、2体、または戦隊(3~6)
宝物 標準
特殊能力
トゥルー・シーイング(超常)/True Seeing この能力は
同名の呪文(術者レベル14)として機能するが、アヴォラル自身にのみ機能する点、効果を発揮するために1全ラウンドの間精神集中が必要な点、アヴォラルが精神集中を続ける限り持続する点が異なる。
アヴォラルはほとんど人間のような姿をしているが、その上腕はそれぞれの端に人間のような手のついた大きな翼となっている。これによりアヴォラルは道具や武器を使用することができる。しかし戦闘において、彼らは空から襲いかかり足の大きな爪で切り裂き翼を叩きつけることを好む。アヴォラルの頭は髪の代わりに羽で覆われた頭巾を持ち、その色は茶色、白、灰色、金色であるのが一般的である。そして顔は鳥のようで、大きな鼻と鋭い目を持つ。その骨は空洞だが強固であり、空を飛ぶものに相応しいものとなっている。アヴォラルは鷹のように驚異的な視力を持ち、はるか遠くの細かな違いさえ見分けることができる。
生まれとなる次元界では雲の中にまで上昇することに満足し、互いに山頂の中に飛び込む挑戦をするにもかかわらず、戦争になるとアヴォラルはアガシオンの偵察、スパイ、使者となる。その信じられない速度や驚異的な視力、そして魔法の力によって、彼らはある区域に忍び寄り、そこに住むものを何でも偵察し、さらなる情報を得るためにその地の動物相と音もなくやりとりし、包括的な報告を持って飛行ないし瞬間移動によってその場を立ち去る。彼らは奇襲攻撃に卓越しており、戦闘においてはしばしば他の天上の戦士たちを運ぶ任務を負う。
一般的なアヴォラルは身長7フィート(約2.1m)だが体重は120ポンド(約54.4kg)しかない。
この輝く目を持った、擬人化された狐は簡素な旅行用の衣服に身を包み、片手で楽器を持っている。
ヴォルピナル・アガシオン 脅威度6 Agathion, Vulpinal
防御
AC 22、接触14、立ちすくみ19(+4外皮、+1サイズ、+3【敏】、+4鎧)
hp 59(7d10+21)
頑健 +5、
反応 +10、
意志 +7;
毒に対して+4
DR 10/悪または銀;
完全耐性 [電気]、石化;
抵抗 [音波]10、[冷気]10;
SR 17
攻撃
移動速度 30フィート
近接 噛みつき=+11(1d4+1)、
爪(×2)=+11(1d3+1)
特殊攻撃 飛びかかり
擬似呪文能力 (術者レベル7;精神集中+10)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地上(ニルヴァーナ)
編成 単体、2体、または小戦隊(3~12)
宝物 標準(高品質の楽器、その他の宝物)
特殊能力
カーム・エモーションズのオーラ(超常)/Calm Emotions Aura ヴォルピナルのオーラは半径30フィートに広がる
カーム・エモーションズ呪文のように働く。このオーラに入ったクリーチャーはこの効果に抵抗するために、全員意志セーヴ(DC16)を行わねばならない。このセーヴに成功したクリーチャーは、このヴォルピナルのオーラに24時間の間
完全耐性を得る。このセーヴDCは【魅力】に基づいている。
アガシオンのうち最も小さいなかでも、ヴォルピナルはもっとも遠慮がなく同じ種類のものに友好的に振る舞う傾向があり、そのため次元界を超えて最も広範囲に存在している。ヴォルピナルは人型の狐のような姿をしており、しばしば明るい色の毛(通常赤か赤茶色だが、銀色が珍しいというわけではない)と身の丈ほどもある尻尾を持っている。アガシオンの吟遊詩人や賢者として、彼らは機能的な服を身につけており、その想像力と個性を示すための装飾品を一点付けている。大人のように見えるものがほとんどだが、(背が低く大きな目を持つために)狐の子供のように見えるものもいるし、(痩せており、鼻の頭や腰、尻尾などに灰色の毛が生えているなどで)ずっと年老いて見えるものもいる。彼らの手は人型生物のもののようであり、指には小さな爪が生えている。
一般にヴォルピナルは一人旅の生き方を好む。しかし彼らは教えあったり共有したりする気の会うものを見つけたなら、ペアになったりグループで旅をすることもある。彼らは特にリレンドを好む。その翼あるアザータは子供のように小さいヴォルピナルを簡単に運ぶことができ、ヴォルピナルが物語を共有する多くの機会を与えるからだ。実際ヴォルピナルにとっては、次元界の賢者として知識を共有し、一風変わった次元界からの歌や踊りを教え、中立世界の美しい場所についての詩を作り出す以上に、素晴らしい喜びなどほとんどないのだ。彼らは生来穏やかだが、美を守るために戦う。特に自らの魔法が天界の争いをより勇猛にすることができるならば、なおのことだ。
ヴォルピナルの全長は3フィート(約90cm)で、体重は50ポンド(約22.7kg)。
この人魚のようなクリーチャーは長い髪の女性の頭と胴を持ち、残りの半身は流線型のシャチの姿をしている。
シタシール 脅威度15 Cetaceal
防御
AC 30、接触15、立ちすくみ25(+4【敏】、+1回避、+15外皮;悪に対して+4反発)
hp 212(17d10+119);
再生5([悪]武器および呪文)
頑健 +17、
反応 +16、
意志 +9;
毒に対して+4、[悪]に対して+4抵抗ボーナス
DR 10/悪および銀;
完全耐性 [電気]、[冷気]、石化;
抵抗 [音波]10;
SR 26
攻撃
移動速度 10フィート、水泳80フィート
近接 +1ショッキング・バースト・ショートスピア=+28/+23/+18/+13(1d6+14、加えて1d6[電気])、
尾の打撃=+22(1d6+4、加えて“
突き押し”および“朦朧化”)
特殊攻撃 衝撃波、
突き押し(
尾の打撃、10フィート)
擬似呪文能力 (術者レベル15;精神集中+18)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/水(ニルヴァーナ)
編成 単体、2体、または小群(3~6)
宝物 ×2(
+1ショッキング・バースト・ショートスピア、その他の宝物)
特殊能力
防御のオーラ(超常)/Protective Aura 悪のクリーチャーによる攻撃や効果に対して、この能力はシタシールから20フィート以内の全てのクリーチャーに、ACに+4の反発ボーナスとセーヴィング・スローに+4の抵抗ボーナスを提供する。加えて、この能力は
マジック・サークル・アゲンスト・イーヴルと
レッサー・グローブ・オヴ・インヴァルナラビリティとしても機能する。いずれも効果範囲は半径20フィートである(術者レベルはシタシールのHDに等しい)。この能力における円形に広がる利益は、上記の能力データには加算されていない。
衝撃波(超常)/Shockwave 1日に1回、シタシールは半径100フィートのエネルギーの爆発を解き放つことができる。この範囲にいる全てのクリーチャーは17d6ダメージを受ける。このダメージの半分は[冷気]ダメージであり、残りは[電気]ダメージである(DC25の反応セーヴで半減)。このセーヴDCは【耐久力】に基づいている。
朦朧化(変則)/Stun シタシールの
突き押し攻撃によって移動させられたすべてのクリーチャーはDC25の頑健セーヴを行わねばならず、失敗すると1ラウンドの間
朦朧状態となる。このセーヴDCは【耐久力】に基づいている。
シタシールは次元界の海を泳ぎ深海のクリーチャーと心を通わせる、水中に住む偉大なるアガシオンである。地上を歩くことはほとんどなく、彼らはアボレスのような水中の悪から水界を守る。彼らの魂は普通、かつて水界ないし沿岸の部族の定命の指導者であったか、何らかの大いなる理由によって水中で死んだ善なるものであった。そして半分人間、半分シャチの姿をしたシタシールとして蘇った。彼らは社会的存在であり他のセレスチャルや海のクリーチャーと緊密な友情を育む。
シタシールは全長8フィート(約2.4m)、体重は400ポンド(約181.4kg)。しかしこれより大きく成長するものもいる。
この黒猫は灰色の縞模様と紫の目を持ち、その腰に通常のものとは異なる白い炎を灯している。
シルヴァンシー 脅威度2 Silvanshee
防御
AC 15、接触14、立ちすくみ13(+1外皮、+2サイズ、+2【敏】)
hp 13(2d10+2)
頑健 +5、
反応 +6、
意志 +2;
毒に対して+4
DR 5/悪または銀;
完全耐性 [電気]、石化;
抵抗 [音波]10、[冷気]10;
SR 13
攻撃
移動速度 30フィート、
飛行90フィート(良好)
近接 噛みつき=+6(1d3-4)、
爪(×2)=+6(1d2-4)
特殊攻撃 英雄の筋力、
飛びかかり
擬似呪文能力 (術者レベル2;精神集中+3)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地上(ニルヴァーナ)
編成 単体、2体、または群れ(3~10)
宝物 標準
特殊能力
猫の幸運(超常)/Cat's Luck シルヴァンシーは全てのセーヴィング・スローに、【魅力】修正値を幸運ボーナスとして加算する。1日に1回、1回の標準アクションとして、シルヴァンシーは30フィート内にいる仲間1体に10分の間、このボーナスを与えることができる。
英雄の筋力(超常)/Heroic Strength 1日に1回、シルヴァンシーは1分の間、その【筋力】に+8の強化ボーナスを与えることができる。
幽霊の霧(超常)/Spectral Mist シルヴァンシーは薄気味の悪い、その大きさと形が猫にどことなく似た霧のような形態をとることができる。この能力は
ガシアス・フォーム呪文と同様に働くが、シルヴァンシーは自らのDRと超常能力を保持し、通常の移動速度で移動できる点が異なる。シルヴァンシーは霧の姿を1日に5分までとることができる。持続時間は連続している必要はないが、1分単位で使用しなければならない。
シルヴァンシーは好奇心が強いが引きこもりがちな猫のアガシオンである。(他の擬人化されたアガシオンとは異なり)目立たず普通の動物の中に紛れることができる彼らは、定命の者たちの世界における善の次元界の目であり耳である。悪の影響の外にその目を追いやりながら、丘や森、次元界を歩き回るものがほとんどである。彼らは適切な前提条件を満たし
《上級使い魔》を修得した、善の7レベルの呪文の使い手の使い魔として仕えることもある。使い魔になるとシルヴァンシーは定命のものの道しるべとなり、殺さねばならない不浄なる力にその定命の仲間を導く。
定命のものの国の中には、彼らをケット・シーやキャス・シーと呼ぶところもある。彼らは変装した魔女ないし魔女の使い魔であり、必ずしも無害なクリーチャーではないと信じられている。そのためシルヴァンシーは見知らぬ人を避けようと努める。
例えデーモンやデヴィル、その他の汚れた者どもとの戦いであっても、シルヴァンシーは開けた戦場を好まない。もし巻き込まれたならできるだけ逃げようとする。戦わねばならないとなると彼らは数の力と奇襲を好み、その肉体の脆弱さを一時的に克服するためにその魔法を使用する。そして戦闘の趨勢が彼らに不利となると、霧に溶け込んで逃げ出してしまう。
シルヴァンシーは大きな室内猫と同じ大きさで、太っているというよりはふっくらとしている。その重さは平均20ポンド(約9.1kg)である。
この高貴なるクリーチャーは大きな翼と頭に角を持ち、ある部分が爬虫類、別の部分が人、そしてまたある部分が竜に見える。
ドラコナル 脅威度20 Draconal
防御
AC 36、接触18、立ちすくみ33(+1回避、+18外皮、-1サイズ、+6洞察、+2【敏】)(悪に対して+4反発)
hp 324(24d10+192);
再生10([悪]武器および呪文)
頑健 +22、
反応 +16、
意志 +17;
毒に対して+4、[悪]に対して+4抵抗ボーナス、
DR 15/悪および銀;
完全耐性 [電気]、エネルギー種別1つ(
天上の熟練参照)、石化;
抵抗 [音波]10、[冷気]10;
SR 31
攻撃
移動速度 40フィート、
飛行120フィート(標準)
近接 噛みつき=+36(2d6+13、加えて1d6エネルギー)、
爪(×2)=+31(1d8+6、加えて1d6エネルギー)
接敵面 10フィート;
間合い 10フィート
特殊攻撃 ブレス攻撃(120フィート直線状、20d6エネルギー・ダメージ、反応・DC30・半減、1d4ラウンドごとに1回使用可能)
準備済みのクレリック呪文 (術者レベル17;精神集中+23)
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/空中(ニルヴァーナ)
編成 単体、2体、または小編成(3~6)
宝物 ×2
特殊能力
天上の熟練(変則)/Celestial Focus ドラコナルの色は自身の力の面と、善の次元界の力への調和を表している。これによりドラコナルの
ブレス攻撃、
爪および
噛みつき攻撃の追加エネルギー・ダメージ、追加の
抵抗および
完全耐性、追加の領域選択(後述の呪文の項を参照)に影響を及ぼす。
神聖なる洞察(超常)/Divine Insight ドラコナルはアーマー・クラスに自らの【魅力】ボーナスを洞察ボーナスとして得る。
防御のオーラ(超常)/Protective Aura 悪のクリーチャーによる攻撃や効果に対して、この能力はドラコナルの20フィート以内にいる者全てに、ACに+4の反発ボーナスとセーヴィング・スローに+4の抵抗ボーナスを与える。加えて、この能力は
マジック・サークル・アゲンスト・イーヴルと
レッサー・グローブ・オヴ・インヴァルナラビリティの効果を及ぼす。これらの効果範囲は半径20フィートとなる(術者レベルはドラコナルのHDに等しい)。(この防御の利益はドラコナルの能力データには加算されていない。)
呪文 ドラコナルは17レベルのクレリックとして呪文を発動する。クレリックのように彼らは2つの領域を持ち、以下の中から選択する:
風、
高貴、
善、
天候、その色に基づく追加の領域2項目(
向かいのページを参照)。ドラコナルの多くは(能力データに記載されているように)
高貴と
善の領域を選択する。ドラコナルは領域呪文スロットをそれぞれの呪文レベルに得るが、選択した領域の能力を得ることはないし他のクレリック能力を得ることもない。
ドラコナルは強力なアガシオンの主であり、数は少なく、その多くが定命のものの行いから離れている。彼らは強力な魔力を見守り、神や善の次元界の必要性に応じて直接の使者となる。辛抱強く年も取らないため、彼らは長期にわたる計画を立てる。今目の前にある脅威に対して助力を得ようとする定命のクリーチャーに対して、その計画は妨げとなることが多い。ドラコナルは次元界の問題に注力し続けるために直接に問題に取り組むよりも、英雄グループを補助し強化することを好む。
ドラコナルは自然と調和し、生と死の輪廻を信じている。彼らは善であるものの、悪という存在が善のクリーチャーに停滞と自己満足に対して抗わせていることを理解している。そのため彼らの展望はほとんど中立のように見えることもあるが、彼らは苦しみや必要のない死を憎んでいる。
ドラコナルの色 Draconal Colors
ドラコナルの色合いはエネルギー、命、自然の世界に関連する神秘的な要素を表している。その色は通常、金属色ではなく有色であり、ドラコナルの色を無教養なものが見ると悪のハーフドラゴンと勘違いすることもある。しかし、金属色や宝石のような色合いを持つドラコナルもいる。例えば、イエロー・ドラコナルはマスタード・イエローやメタリック・ゴールドであることもあり、ホワイト・ドラコナルはチョーク・ホワイトや真珠のような白、メタリック・シルヴァーであることもある。ドラコナルは長期にわたる瞑想の後に自らの色を変えることができるが、通常は直接の介入が必要となるような恐るべき悪に応える場合にのみこのようなことを行う。この変化はドラコナルの個性に影響を及ぼし、肉体的な姿や性別を変えることもある。
赤:赤は極めて男性よりの色であり、ほとんどのレッド・ドラコナルは男性であるか、攻撃的で社交的な個性を持つ。赤は火、光、不運に対する防護を表す。レッド・ドラコナルは[火]ダメージに
完全耐性を持ち、その
ブレス攻撃は[火]である。レッド・ドラコナルは選択できる領域のリストに
太陽、
火、
守護を加える。
黄:黒のように、黄色は男性と女性のエネルギーの中庸である。黄色は地、預言、石、幸運を表す。イエロー・ドラコナルは[酸]に
完全耐性を持ち、その
ブレス攻撃は[酸]である。イエロー・ドラコナルは選択できる領域のリストに
栄光、
幸運、
地を加える。
黒:黒は男性と女性のエネルギーの中庸であり、空、星、不死性、指導力を表している。ブラック・ドラコナルは[火]ダメージに対する
完全耐性を持ち、その
ブレス攻撃は[火]である。ブラック・ドラコナルは選択できる領域のリストに
栄光、
幸運、
火を加える。
白:白は女らしさにわずかながら傾倒し、ほとんどのホワイト・ドラコナルは女性であるか防御的で穏やかな個性を持つ。白は輝き、成就、金属、哀悼、純粋性を表す。ホワイト・ドラコナルは[冷気]ダメージに
完全耐性を持ち、その
ブレス攻撃は[冷気]である。ホワイト・ドラコナルは選択できる領域のリストに
解放、
安息、
工匠を加える。
緑:緑は男らしさにわずかながら傾倒する。それは木、植物、花を表す。グリーン・ドラコナルは[冷気]ダメージに
完全耐性を持ち、その
ブレス攻撃は[冷気]である。グリーン・ドラコナルは選択できる領域のリストに
植物、
動物、
水を加える。
この獅子頭の人型生物は黄金の毛皮と鋭い歯を持ち、手と足には猫のような長い爪が生えている。
レオナル 脅威度12 Leonal
防御
AC 27、接触14、立ちすくみ23(+1回避、+13外皮、+3【敏】)(悪に対して+4反発)
hp 147(14d10+70)
頑健 +14、
反応 +12、
意志 +6;
毒に対して+4、[悪]に対して+4抵抗ボーナス
DR 10/悪および銀;
完全耐性 [電気]、石化;
抵抗 [音波]10、[冷気]10;
SR 23
攻撃
一般データ
生態
出現環境 気候問わず/地上(ニルヴァーナ)
編成 単体、2体、または獅子軍(3~8)
宝物 標準
特殊能力
防御のオーラ(超常)/Protective Aura 悪のクリーチャーによる攻撃や効果に対して、この能力はACに対して+4の反発ボーナスとセーヴィング・スローに対して+4の抵抗ボーナスを与える。この能力はレオナルから半径20フィート以内にいるあらゆるものに効果を及ぼす。加えて、この能力は
マジック・サークル・アゲンスト・イーヴルと
レッサー・グローブ・オヴ・インヴァルナラビリティの効果を、半径20フィートに及ぼす(術者レベルはレオナルのHDに等しい)。この防御能力の利益はレオナルの能力データに加算されていない。
雄たけび(超常)/Roar 1日に3回まで、レオナルは1回の標準アクションとして力ある雄たけびを発することができる。それぞれの雄たけびは60フィート円錐形の
ホーリィ・ワード呪文として機能するとともに、範囲内にいるすべてのクリーチャーに2d6ポイントの[音波]ダメージを与える(DC21の頑健セーヴにより無効)。これは[音波]効果である。このセーヴDCは【魅力】に基づいている。
レオナルは高貴で荒々しい、獅子のようなアガシオンである。身内に対しては紳士的で自らの次元界では異邦人に対して堪えているが、戦闘においてはレオナルは恐ろしく残忍な、悪の敵となる。彼らは飛び掛かり切り裂く好機を見出すまでは音もなく犠牲者を尾行し、フィーンドや他の悪のモンスターを狩る。レオナルは狩猟者であることに誇りを持っており、その速度から逃げおおせる地上のクリーチャーはほとんどいない。武器を使うことができるにもかかわらず、レオナルの大部分は牙と爪で悪と戦うことを好む。
レオナルは正攻法で戦うことを好む。彼らは敵のバランスを崩すため戦闘の開始に雄たけびを発し、その後爪と噛みつき攻撃が続く。彼らは自らの誇りに従って他者と緊密に連携し、挟撃できる場所を探し破壊の一撃の準備をする。弱い敵が数多くいる場合や生け捕りにしたり傷つけることなく無力化する必要がある場合、彼らは主にその魔法の能力を使用する。
平均的なレオナルの全長は6フィート(約1.8m)で体重は270ポンド(約122.5kg)。男性は暗い金色か黒い毛並みのたてがみを持つことが多い。そのたてがみは頭の周りを覆っているだけである場合もあるし肩や腰まで伸びていることもある。女性のレオナルはたてがみを持たないが、長い髪が首の後ろまで伸びていることもある。
最終更新:2016年11月12日 06:46