高坂家
高坂 京介
声 - 中村悠一 身長175cm、体重60kg、4月生まれ
偶然に桐乃のオタク趣味を知り、それを切っ掛けに桐乃から「人生相談」を受けることになる。
その「人生相談」を通じて、長く疎遠であった桐乃との交流が生まれた。
また黒猫、沙織、あやせ達といった個性的な少女達と知り合っていくことになる。
物語の冒頭から繰り返し妹のことは嫌いだと述べており、また、当初は京介自身も認識していなかったが、優秀な妹に対して大きな劣等感や嫉妬心を持っている。
それらが桐乃との壁を作っていた大きな原因の一つであることは確かなようだ。
この京介と桐乃の壁である強い嫉妬心の意識は最後の人生相談時の通知表を見せてもらう場面と、アメリカで桐乃を説得する場面から大きな変化をみせた。
渡米のきっかけは、桐乃からのメールであるが、これが届いたときは「どうせ上手くいっている、自慢話だろう」というような語りが印象的で、ようやく届いた連絡のまえに安心しきっている程であったが、後に桐乃が体調を崩し上手くいっていないことを知る。
アメリカでは桐乃がどれだけ強い思いをもって陸上にうちこんできたか、またそれでも通用せず、必死にもがいている姿を目の当たりにして、日本での桐乃の栄光にたいする嫉妬心に影響を与え、何より桐乃を心配し取り返しがつかなくなる前に間に合ってよかったと安堵する。
その後、あれこれ理由を話し桐乃を必死に説得するが断固として折れず、最後は京介の本音から「おまえの都合なんか知ったこっちゃねえ! いろいろもっともらしいこと言ったけどさ! 俺はお前がいないと寂しいから連れ戻しに来た! それだけだ! 文句あっか! ……一緒に帰ろうぜ。じゃないと俺、死ぬかもしれない」という懇願に折れて桐乃のアメリカ留学話は終わる。
6巻からは京介の桐乃への振る舞いにも明らかな変化がみられ、また表紙も5巻までのものとは違い距離感が一気に狭まり、立場が対等のような背と背をあわせた格好が描かれている。
桐乃とリアの陸上対決ではリアに追い詰められる桐乃を自分と重ね、追い詰められながらも自分のように逃げたりせず立ち向かう桐乃を心から応援するようになった。
このように、京介が桐乃に対して抱く感情は単純ではない上、意識もかわっていっている。
物語が進むにつれ、京介の中での桐乃の重みは徐々に増していっているようだ。
彼女が辛い目にあえば心からの共感と同情を示し、彼女が困難に直面した場合は彼女を助けようと自発的に努力するなど、相当の愛情をも持っていることは確かである。
しかし問題は桐乃の顔の可愛さを語るにとどまらず、桐乃からの数あるアプローチもあり、性的な反応を意識する描写や匂いに反応する描写なども増えている。
数多くいる周りの女の子友達よりも妹の身体的描写が多いのはどういうことだろうか。
今後ともに色んな意味で目が離せない兄妹である。
上述の桐乃が渡米した寂しさを埋め合わせるために、無意識に今まで桐乃に向けていた保護欲の矛先を黒猫に向けてしまい、そのことを黒猫自身に看破されたり、人がいないとはいえ屋外で「俺はシスコンだ!」と叫んだりするなど、かなり手遅れな感じの自他共に認めるシスコンに成り果てている。
成り果てるといえば、桐乃達の影響でどんどんオタク趣味に染まっていっており、モノローグで現実世界をエロゲー用語で解説したり、友人とエロゲーのセリフを呼びかけ合ったりするなど、すっかりディープなオタク街道にはまりこんでいる。
高坂 桐乃
声 - 竹達彩奈 身長165cm、体重45kg、スリーサイズB82/W54/H81
中学二年生ですでに学業、スポーツ共に優れた成績をのこし読者モデルをしながらオタク趣味にも全力を注ぐ、京介の妹。
性格は原作序盤では明るく、ときに乱暴で非常にわがままな面を兄である京介やオタク友達に対して見せている。
話が進むにつれて非常に友達想いな面と責任感の強さ、両親に対してはとても素直な娘として描かれている。
本気で好きになったものは何があってもずっと好きでいるという一途さと、一度やると決めたら絶対に自分の意志を曲げずやり遂げるという芯の強さが特に印象的である。
基本的に苦しいときや悲しいときは歯を食いしばり、怒りにかえて乗り切るが、その限度を超えた場合や不測の事態に対しては何らの対応も取れずに立ち尽くすか、普段であればしないような失策を犯してしまう。
似たように京介からうれしいことや優しくしてもらった時などは、きもーと嬉しそうにからかうだけだが、おもいっきり抱きしめられて「大好きだー」と叫ばれたり、「俺は桐乃を愛しているから(京介は本気じゃない)」などと言われた時は耳まで真っ赤になって口をぱくぱくさせる、眼を潤ませて恥じらうなどと常とは反応が大きく変わるようだ。
友達が大好きと京介に称される桐乃であるが同じ親友でもあやせと黒猫では接し方が大分異なっているように、あやせ達同年代のグループでは友人仲を取り持ち、気を配るような大人びたリーダー的な面が多々見られ、逆に京介を含めた自分より年上のオタクグループでは我儘をいったり騒ぎたてる面が目立つ。
両方とも親友であり大切な友達だそうなので、どっちが本当かではなくどちらも本当の桐乃なのだろう。
ちなみにあやせ曰く桐乃は学校で非常にモテるらしいが、京介に恋愛対象は高校二年生からと言っている。(偶然か当時京介は高校二年生である)
全方面に渡り優れた能力を持つ桐乃であるが、幼少の頃から高い能力を持っていた訳ではなく、小学校低学年時点においては学校の成績は優秀とはいえず、とりわけ体育の成績は低かった。
現在の能力は、小学校中学年の時に起こった事件を切っ掛けとして、桐乃が非常な努力をした結果獲得したものである。
京介と一時的に疎遠であった理由は明かされていないが、桐乃は京介に対し「さんざんほったらかしにしておいたくせに、いまさら兄貴面すんな!」と叫んだことがあり、兄妹の仲が親密とはいえない状態にあった責任は京介にあると考えている様子である。
一方で原作1巻の前日譚、冷戦中に京介と二人だけで留守番する話の中で、夜に京介しか合わせる顔はないのにわざわざ薄く化粧をして一緒に食事するなど、桐乃は疎遠になってもずっと京介のことを気にしていた可能性が高いとみられる。
京介に対し度々自身の好意をアピールするような言動や行動をとるものの、その曖昧さから逆に反感を買ってしまったり、兄としての態度を取る京介に拒まれる事が多い。
高坂 大介
声 - 立木文彦
サブカルチャーに関してはある種の偏見をもっており、桐乃の裏の趣味を知って止めさせようとしたが、京介の説得により断念する。
その後、自身の偏見を顧みてか自らサブカルチャーについて学んでおり、相当の柔軟性をも持ち合わせている様子である。
また、それを見越した京介からサブカルチャーを取り巻く現状に関し助言を求められており、息子からの信頼も厚いようである。
当初は厳格な巌のような男かと思われたが、4巻で娘のことをグチグチとぐちりだし、5巻では娘がアメリカで弱っていると知るや
「よし! 行ってこい!」(ちなみにこの時のセリフは作品内で二番目に大きい文字が使われている)
の一言で京介をアメリカに送り込むなど、母性的な情の深さも多分に持ち合わせているようだ。
また、桐乃が御鏡を彼氏として連れてきた折には、昼間から一人部屋にこもって酒をあおり、しまいには目を><にして駄々をこねるなど、無様な父親っぷりを披露して着実に萌えポイントを積み重ねている。
一巻での対立の成果か、京介のことは相当に信頼している様子である。
高坂 佳乃
声 - 渡辺明乃
息子のプライバシーなど無いものと思っているようであり、京介のエロ本などは全て彼女にチェックされている。
反面、桐乃の膨大なコレクションに気づいていなかったことからして、桐乃に対してはそこまでの干渉はしていないようである。
また、桐乃の趣味が父親に発覚した時の、「まさか…あんたの影響じゃないでしょうね?」といった言葉を始めとして、京介に対しては平気で桐乃と区別するような言葉を発する。
佳乃自身の真意がどこにあるかはともかくとして、彼女の態度は京介が桐乃にコンプレックスを抱くことになった大きな要因の一つであることは確かであろう。
京介の女性関係に関しては、京介が黒猫と親しくなって以降、相当に警戒心を強めている様子である。
どうやら京介が複数の女性に手を出しまくっていると思っているらしく、桐乃が御鏡を連れてきて京介と揉めた際には、ついに妹にまで手を出したと考え京介を殴りつけた。
頻繁にカレーを作る。京介からは単にずぼらなだけと思われているが、夫・大介から初めて褒められた料理がカレーだったというノロケた理由が秘められていたりする。
田村家
田村 麻奈実
声 - 佐藤聡美 身長160cm、体重50kg、スリーサイズB84/W59/H86、5月4日生まれ
京介によく貶されて、その度にしゅんとするが、フォローで褒められれば何事もなかったかのようにご満悦になる。
また、褒めてくれた髪を切りすぎたといっては京介に会えなくなり、親がいないけど家に来ないかといわれれば二つ返事でOKする。
さらに、「きょうちゃんの優しいところ、わたしが一番よく知ってるもん」とのことである。
このように、京介に対してはあからさまな好意を寄せているといえる。
もっとも、基本的には京介に対してあまり積極的なアプローチはしていない。
ただし、クリスマスに京介が自分との約束を断った際には、当日何度も京介の携帯に電話をかけ続けるなどしており、それなりの積極性も持っている。
当初は京介とは幼馴染みとしての関係性を維持することで満足していたようであるが、黒猫の入学後に京介が黒猫を気にかけているのを見て、危機感をもったようである。
そして、いつの間にか仲良くなっていたあやせと一緒に、秘密の作戦を遂行中である。
京介の幼馴染みであるにも関わらず、桐乃とはほとんど面識が無いようである。
ただ、京介から桐乃の心情について相談を受けた折には、自分なりに桐乃の心情を解釈してみせたりした。
また、京介が桐乃のことで問題にぶつかった時には、京介の相談に答えたり、彼のありようを肯定したりして京介に力を与えている。
作者いわく対人能力は最強。攻撃的態度を取られても少しずれた麻奈実とは噛み合わずに素通りするため誰とでも仲良くなれる。
ロック(田村 いわお)
声 - 大津田裕美 身長163cm、体重52kg
小学生の時に学校で大便をもらし、その際京介に助けられたことがあり、そのことを非常に感謝している。
京介はこのエピソードを小学校時代最悪の思い出としていることから、京介自身も恥ずかしい目あるいは辛い目にあいながらも、必死にロックを助けたものと思われる。
私立に通っている桐乃たちとは違い、公立の中学校に通っている。
高坂兄妹の「裏」の友人
黒猫
声 - 花澤香菜 身長160cm(アニメ版では155cm)、体重43kg、スリーサイズB77/W53/H80、4月20日生まれ
本名は五更 瑠璃。
普段から中二病的な態度ばかりをしめしているが、自分のそういった性行を客観的に認識出来ており、中二病である自分を自虐的に眺めていたりもする。
そうした点において、実のところ根っからの中二病ではない。
また、根は真面目な努力家でもあり、わりと常識人であったりもする。
小説を執筆しており、出版社主催の新人賞に毎年作品を送っているが、一度も最終選考に残った事はない。
桐乃のケータイ小説が評価され、それが盗用された上出版されることになった際には、桐乃に対する嫉妬心や劣等感の存在を吐露した。
ただ、桐乃に対する劣等感や嫉妬心に押しつぶされることは無く、逆にそれを創作へのモチベーションに昇華させるしなやかさ又は高潔さを持っている。
上述のした部分を始めとして、桐乃に対しては様々な部分で劣等感をもっているようであるが、黒猫自身も完成度の高いコスプレ衣装を自分で作ることができたり、(内容はともかく)超人的な速度で文章を書くことができたりと、いくつもの特技をもっている。
さらに「松戸ブラックキャット」という異名を持つ、凄まじい腕前のゲーマーでもある。
普段から中二病的な態度ばかりをとっており、そうでなくとも人付き合いが苦手であるため、桐乃達を含めても友達はほとんどいない。
中学卒業後は京介と同じ高校に進学したのだが、入学後しばらくは全く友達が出来ず、昼食も一人ぼっちで食べ、押しつけられて一人で掃除をしたりするような状態であった。
だがその後、京介の助力やゲーム研究会でのゲーム制作を通じて、瀬菜という友人を持つことができた。それを機にクラスでの問題点もいろいろと改善されている。
盗作騒動や高校入学後のゲーム制作などを通じて、京介に好意を抱くようになっていく。
そして、京介がアメリカに桐乃を迎えに行く前には、京介が途中でへたれないための「呪い」と称して、彼の頬にキスをした。
その後しばらくは京介に対してあまり積極的な態度は見せなかったのだが、私服をお披露目したりしながらゆっくりと距離を縮め、7巻の最後で京介に告白をした。
8巻では京介とのデートに“聖天使 神猫”と称した白を基調とした服装で現れた。デート時には気合いを入れた神猫が服に胸パッド仕込んでいるためバストサイズが違うらしい。
([[figmaの紹介ページ>
http://news.dengeki.com/elem/000/000/372/372648/]に書いてある。])
沙織・バジーナ
声 - 生天目仁美 身長180cm、体重61kg、スリーサイズB88/W60/H89
本名は槇島 沙織。
瀟洒な高級住宅街にある三階建てのマンションをまるまる使って一人暮らしをしており、また15歳にしてお見合いをさせられたりするなど、その正体は正真正銘のお嬢様である。
ぐるぐる眼鏡をかけた時はござる口調のオタク、クワトロ・バジーナ仕様のサングラスをかけた時は凛々しい男言葉のオタク、眼鏡をかけていない時は深窓の令嬢と、眼鏡の有無や種類によって口調や人格までも変化させる。
当初は京介達の前には常にぐるぐる眼鏡をかけて現れていたが、沙織の元気のない様子を心配した京介達が自宅に訪れた際に、「コスプレ」と称して素顔の自分をさらした。
素顔の沙織は、京介が宇宙と同じくらいのヤバさを感じる程の美人である。
沙織のオタク趣味は姉やその友人からの影響であり、幼少期の沙織は彼等と一緒に遊ぶことが多かった模様である。
しかし、姉の結婚を機に沙織と姉の友人等とは疎遠になってしまい、その事が沙織の心の傷となってしまっている。
オタク関係の知識は非常に深く、姉やその友人達の影響ということなのか30歳以下であれば通常知り得ないようなオタク知識までも網羅している。
沙織の姉「香織」に偽装して京介達と話した際には、まるで中年オタクの代弁者のようなトークを繰り広げた。
桐乃の「表」の友人
新垣 あやせ
声 - 早見沙織 身長166cm、体重44kg、スリーサイズB80/W56/H83
モデルとして正式に事務所に所属しており、この方面に関しては桐乃よりも本格的に活動しているようである。
もっとも、モデルを始めた当初は、読者モデルながら経験の長い桐乃に色々助けられたらしい。
そしてこれらのことを切っ掛けとして、桐乃に対して非常に強い好意をもつようになった。
両親の教育の為か潔癖な性格であり、サブカルチャーに対して強い反感を持っている。
そのため、桐乃の裏の趣味を知ったあやせは、これを許容出来ず桐乃と大ゲンカをすることとなる。
さらに、嘘に対して異常な嫌悪感を持っており、桐乃に嘘をつかれたと考えたためもあってか、ケンカは一時深刻化した。
仲直りを試みる京介や桐乃にいかに説得されようと、桐乃の趣味を認めることは出来なかったのだが、京介がついた自分は「変態兄貴」であるという嘘によって、桐乃との関係は修復した。
あやせは、京介がついた嘘に騙されたふりをすることによって、つまり京介という悪者を自分の中に作ることによって、感情のバランスを保ったのである。
もっとも、その後も正面から桐乃の趣味を理解しようとする努力は続けている。
可憐な黒髪の美少女といった外見とは裏腹に、好悪の情が激しく、時に大胆に感情をさらけ出す。
桐乃とケンカをした時には、一種病的な態度で桐乃に詰め寄り、京介をして「二度と顔を合わせたくない」との感情を抱かせた。
また、押しの強い性格と強引な実行力を持っている。例えば、桐乃へのプレゼントを用意するために、加奈子をそそのかし、自分では絶対に着たくないと言った服と似たような服を着させた上、加奈子が着ていた服を取り上げてコスプレ大会のステージに上げさせるなどした。
上述のように、あやせとしては京介のことを変態兄貴だと思っている必要があるため、彼に対して表面上は冷淡な態度をとっていた。また、京介も桐乃とのケンカ騒動以後あやせを敬遠していた。
だが、いつの間にやらセクハラ漫才とでもいうべき掛け合いをするような仲になり、京介からは「ラブリーマイエンジェル」と(内心で)呼ばれるような存在となる。
実際のところ、相当早い段階から京介に好意を持っていた模様であり、セクハラ漫才中の「結婚しよう」という京介のあからさまな冗談にすら、心を動かされてしまっていたようである。
その後、一人暮らしを始めた京介の生活の世話やストーカー騒動の解決を経て、あやせは嘘を取り払い、京介に想いを伝えた。
来栖 加奈子
声 - 田村ゆかり 身長148cm、体重39kg、スリーサイズB70/W51/H77
容姿が「星くずういっちメルル」の主人公メルルに酷似したアホ娘(by 京介)。
賞品狙いのあやせ(と京介)に利用されてメルルのコスプレ大会に出場させられ、そこで見事に優勝を飾る。
この優勝を切っ掛けに、それ以前から芸能関係の仕事を目指していた加奈子は、あやせと同じ芸能事務所に所属して、芸能活動を開始することとなった。
ただし、当面はメルルのイベントにコスプレで登場するといった仕事が主なようだ。
性格はあやせや沙織に対してすら「ブス」と言ってのけるなど、かなり口が悪く自信家である。
さらに、当初は京介のことを路傍の石ころのように扱ったりと、一見自己中心的で傍若無人に見える。
もっとも、口は悪いながらも他人に対しては寛容であり、また普段はきつくあたっているブリジットが変態に襲われているとみるや、足を震えさせながらも彼女を守ろうと変態に立ち向かうなど、実は友情に厚い劇場版ジャイアンでもある。
また、さすがは桐乃の友人だけあり努力家としての一面も持っており、歌やダンスの練習は普段からきちんとしているようである。
実際上述のコスプレ大会の際には、少し聞いただけでアニメの主題歌を覚えるや、即興のダンスと合わせてパフォーマンスを行うなど優れた技量を見せ、観客に大歓声を上げさせた。
両親とは折り合いが悪く、現在は両親と離れ姉と共に暮らしている。
ただし、父親の病気を機に関係の修復を考えているようで、そのための手段の一つとして、麻奈実から料理を教わっている。
当初は何度も会った京介の顔も覚えていない状態であったが、上述したコスプレ大会等での京介のマネージャーぶりは気に入っていたようで、桐乃の兄だと判明した以後も京介に対しては好感を持っている様子である。
宮本 蘭
桐乃の表の友人その3。したがって、あやせ等と同じく「高めの女子」に属すると思われる。
もっとも、その登場回数はあやせと加奈子に比べると極端に少ない。
桐乃からは「ランちん」と呼ばれ、作中では長らくその愛称しか分かっていなかった。
2巻ではあやせ達と高坂家に遊びに来ていたのだが、壁ごしの会話でのみの登場なので、一体どの台詞が彼女の台詞なのかは判別しづらい。
また、6巻では帰国後の桐乃がらんちんに電話をかけているシーンもあるが、彼女自身の台詞は無い。
9巻になりようやく桐乃のモデル仲間として再登場し、まともな会話シーンがついた。
11巻でついに本名が判明。田村屋に客として来店し、働く桐乃と会話した。
漫画版ではあやせ、加奈子と共に高坂家を訪問する場面に登場し、原作では挿絵に描かれず謎だった姿が描かれている。また、桐乃たち学校の友人4人組を描いた4コマのレギュラーとしても大活躍。
もっとも、アニメでは存在が抹消され影も形もない。
……はずだったが、1期のモブを再利用する形で2期10話で再登場(?)した。
このため、漫画版とはデザインが異なる
高校の友人
赤城 浩平(アカギ~秋葉に降り立ったシスコン~)
声 - 間島淳司 身長177cm、体重73kg
「おまえにとって、妹ってのは、なんだ?」と問われれば、「天使」と即答する最高純度のシスコン。
妹が望むならホモゲーの深夜販売に腐女子と共に並ぶことを苦ともせず、また京介が妹(瀬菜)を嫌らしい目で見たと思えば「ブッ殺すぞオラァァァ!」と人目を気にせず制裁に乗り出すアクティブなブラザーである。
妹に頼まれれば喜んでホモゲーを買いに行ったり、妹のためにプレゼントを用意したりと、色々と妹のに尽くす彼であるが、これらの行為は瀬菜が赤ん坊のころガラガラを振ってあやしていた行為の延長であると述べている。
しかし、妹そっくりのラブドール(価格70万円)の購入を(一瞬だが)真剣に検討したり、妹に彼氏がいないか確かめるために妹の部屋に忍び込んだりするなど、どう考えても瀬菜に妹として以上の感情を抱いているとしか思えない行動もとっている。
赤城 瀬菜
声 - 伊瀬茉莉也 身長163cm、体重48kg、スリーサイズB89/W58/H83
登場当初はクールで理知的な完全なる委員長系キャラだったが、それもほんの十数ページ。京介が少しいじると、たちまち腐った内面を露わにした。
その正体は、二次元から半生、生、果てはフォークとスプーンのみでも余裕で腐った妄想が可能で、日常的に身近な男性が輪姦される夢を見るほどの、高レベルな腐女子であったのだ。
本人は自分のそういった趣味に関しては劣等感を持っており隠して生活したいと述べているが、部員全員が見るゲームの試作品に、部員達をモデルにした男達が回復の泉で乱交するガチホモRPGを持ってきたりするなど、その趣味嗜好はだだ漏れもいいところである。
また、絵に描いたようなブラコンでもあり、自分の立場が悪くなったときに
「お兄ちゃんに言いつけてやるんだから!」
と作品史上最大のフォントを使って叫んだりした。
その他にも、プログラムのバグや弱点を感覚で把握できる異能を持っていたりする。
この稀少能力の保持者であることから黒猫から「魔眼遣い」という二つ名を付けられた。
当初は黒猫の周囲に溶け込まない態度を問題視し矯正しようとしていたが、ゲーム制作を通じて黒猫のことを理解し、黒猫の高校で初めての友達になった。
また、桐乃とは同じブラコン同士波長が合ったのか、会ってすぐに「せなちー」「桐乃ちゃん」と呼び合い、恥ずかしい兄がらみのプライベートトークをするくらい仲良くなった。
アニメ版では、本格登場前に兄と一緒コミケに来ている姿が描かれた。
三浦絃之介(部長)
声 - 井上剛
京介や黒猫と同じ高校の3年生。ゲーム研究会の部長。
何回か留年していて外見も年相応に高校生には見えない老け顔。
妹がいて、ニートで、外見は「戸愚呂(妹)」だと述べている。
同じ女性(『おにぱん』のファナたん)を愛した者として、京介を親しみを込めて「兄弟」と呼ぶ。
原作8巻で御鏡と遭遇した際にも「兄弟」と呼称していることから、何か通じる物を感じ取ったのかも知れない。
アニメ版では、本格登場前に、コミケでファンネル指示しているスカルリーダーとして登場している。
真壁 楓
声 - 松岡禎丞
京介の一つ下の後輩で、ゲーム研究会の部員。
日々の部長へのするどいツッコミは、京介にもツッコミをレベルアップさせる影響を与えたらしい。
姉がいて、部長のせいで色々誤解を受けたりしている。
気の利くまともな人物だが、好きなアニメの布教となれば女装コスプレ&そのキャラの女口調で登場キャラの魅力をどの部位をペロペロしたいかで語ったりもする変態な一面もある。
アニメ・出版業界
伊織・フェイト・刹那
声 - 伊藤静
編集者を騙り桐乃にケータイ執筆させ、完成した小説を盗用し作家としてデビューしようとするも、これは京介達に阻止される。
中学生の頃から小説家の卵として10年間修業をしていたが芽が出ず、桐乃のケータイ小説を見て盗作を思い立った。
過去の自分の在り方が黒猫そっくりだったらしく、黒猫にアドバイスしたりもした。
盗作発覚後も、桐乃の希望により、『妹空』の編集作業に参加している。
フェイト自身はこの桐乃の選択を甘いと評しているが、京介の考えでは面白いものを作り出す能力があると思ったからこそ桐乃はフェイトを必要だと考えたのだという。
『妹空』の編集作業終了後、派遣切りにあい極貧に喘いでいる。
熊谷の勧めにより雷撃文庫編集部の中途採用試験を受けたりもしたが、あえなく撃沈。
女子中学生から借りた金をFXで溶かすなど、順調にダメ人間度を高めていっている。
盗作事件後は色々と吹っ切れたため黒歴史への拒絶反応が薄くなり、フェイトと呼ばれることを拒否せず、邪鬼眼キャラを作ってた頃の少年口調や一人称「僕」も自然と混じるようになった。
そういった紆余曲折の後、編集向きな才能を活かして「同人ゴロ」としての第二の人生を歩み始めた。
果たして彼女は幸せを掴むことができるのだろうか……
メタなキャラ付けとしては、黒猫と泣きボクロの位置が同じで昔は中二邪鬼眼で物書き志望など、黒猫の失敗した将来像となっている。
アニメ版では社会人として真っ当に働いているメディアスキワークス社員であり、桐乃の『妹都市』の担当編集者。
しかし公式ついったーの黒猫いわく、いずれ世界線が収束して原作と同じように落ちぶれた運命をたどるという……
余談だが、「伊織」姓(実在する)の人が実際に娘の名前をこの名前にしようとした場合、日本の戸籍上でミドルネームはないので「フェイト刹那」のように名前の一部扱いで付けることになる。どうしてもミドルネームという形式を持たせたければ日本名「伊織 フェイト刹那」とは別に外国籍で「Fate Setsuna Iori」か「Setsuna Fate Iori」という名前を持たせることになる。
熊谷 龍之介(ぷーりん)
沙織のコネで黒猫が同人誌を持ち込んだ際には、歯に衣を着せぬ論調で酷評し、黒猫を泣かせたりもした。
ただし、その指摘自体は的確であり、むしろクリエイターを志望する中学生に対する態度としては誠実かつ思いやりあるものといえる。
フェイトの担当編集者であり、盗作問題が発覚した折には自らも責任を取り辞職するとの覚悟を見せた。
五更家の家族
五更 父(名前不明)
どうやら失職していたようだが、8巻で転職先が決まり、五更家は今までの千葉市の借家から松戸市の社宅に引っ越すことに。
父母ともに京介と8巻時期に会っている。ただし感想はまたの機会とのこと。
五更 母(名前不明)
五更家の娘の前髪ぱっつんストレートカットや、地味で無難なデザイン服選びは五更母のセンス。
五更 日向
声 - 花澤香菜
黒猫の上の妹。8巻時点で小学5年生。
ウッウッーウマウマを踊る姉を目撃したり、オフ会に参加した姉に電話した頃は小学4年生。
髪をお下げにしているが、解けば黒猫と同じく前髪ぱっつんストレート。
五更 珠希
声 - 小倉唯
黒猫の下の妹。8巻時点で小学1年生。
夜
黒猫が飼っている黒猫。
星野姉妹
メイドさん
声 - 田村ゆかり
本名は星野 きらら。秋葉原のメイド喫茶「プリティガーデン」で働くメイド。
バストは90cmのFカップ。
声は星野くららに似ていて、容姿も星野くららを大人っぽくしたかんじ。
メルルの声優の星野くらら、京介が初めての夏コミであったメイド服の女性、及び京介と桐乃がクリスマスに立ち寄った渋谷109のアクセサリーショップの店員の三名は、彼女の妹とのこと。現在は皆自立して、1人暮らしをしている。
サムライトルーパーや銀河英雄伝説などのアニメを好むオタク趣味が妹たちに影響を与えた。
星野 くらら
声 - 田村ゆかり
メルルの声優。本名そのままで活動している。星野きららの妹の一人。
子供の頃から歌が上手で、姉がアニメを見ている後ろで歌ってたりしたらしい。
『妹空』アニメ化で、サンプルボイスにてリノ(桐乃が自分をモデルにした主人公)の声を充てていた。
エロメイド
星野きららの妹の一人。2巻の夏コミで京介が初めて買うことになったエロ同人誌の作者。
子供の頃から姉がサムライトルーパーを見ている後ろでロイエンタールの絵を描くなど、絵を描くの好きだった様子。
2巻の夏コミでは島中で、自分、もしくは姉妹をモデルにしたと思われるメイドのエロ同人誌を売っていたが、京介と遭遇した際に、京介と桐乃をモデルにした近親相姦SM本の着想を得た。後に冬コミでブレイクし、7巻の夏コミでは壁サークルに成長して、二人をモデルにした近親相姦SM本の新刊を出していた。
コミック版では、サークルもしくはペンネームが「めいどちょう」、メイドものの同人誌のタイトルは「めいどいん」。
アニメ版だとメイド本ではなくメルル本のエロ同人。
アクセサリーショップの店員
渋谷109地下2階のアクセサリーショップ「SAMANTHA McBEE」の店員。星野きららの妹の一人。
登場した場面では京介が声や容姿に注目していないが、他の姉妹と同じく語尾を「~」と伸ばす口調で話している。
小さな庭園(プリティガーデン)
槇島 香織
声 - 桑島法子
沙織の姉でサークル「小さな庭園」の主催者。
「器用貧乏」ならぬ「器用富豪」で、大抵のことはできてしまう。
性格は奔放にして大雑把、生きている間に多くのことを楽しみたいと思っているため、はたから見ると非常に飽きっぽい性格に見える。
しかし、人を集めるカリスマを持っており、しばらく放置していたサークルの主要メンバーを一声で集められるほど。
来栖 彼方
声 - 釘宮理恵
加奈子の姉で漫画家。
黒猫の好きなアニメ「マスケラ」の原作者である月見里がんま その人。
他にも春日 春香など、七つのペンネームを使いこなす。
ペンネームとメガネを切り替えることで作風と絵柄を変える事が出来る。
彼女の言動が沙織・バジーナの言動や所作の最もベースの部分となっており、沙織がかけているぐるぐるメガネは元々彼方の持ち物。
妹の加奈子によると、いい加減で一人では何も出来ない人だそうだが、何気に妹を養っている偉い人。
真田 信也
声 - 加藤将之
彼方の先輩の男性。
中学時代は「闇の皇子」を名乗る重度の中二病患者だったが、高校生になり(中途半端に)卒業。
そのため、香織からは中途半端な卒業のせいで痛々しさが増している「高二病」と揶揄されている。
色白痩せ型の女性的な端正な顔をしたイケメンで、マスケラの主人公「来栖真夜」のモデル。
星野 きらら
仲間内での通称は「ほっしー」
とても美味しいプロ顔負けの紅茶をいれることが出来る。
現在の詳細については上記「星野姉妹」参照。
その他
ブリジット・エヴァンス(Bridget Evans)
声 - 久野美咲 身長151cm、体重43kg、スリーサイズ:B76/W59/H79
「星くず☆うぃっちメルル」の第1回公式コスプレ大会で優勝したイギリスの女の子。
10歳でアルファ・オメガと同じ年齢。
第2回公式コスプレ大会の後、日本で本格的にタレント業をやることになり、加奈子とともにあやせと同じ事務所に所属。
メルル第3期発表イベント後に加奈子の勇姿を見てすっかり懐いている。
リア・ハグリィ(Ria Hagry)
声 - 木戸衣吹 身長153cm、体重44kg、スリーサイズB75/W55/H80
桐乃の留学中のルームメイト。12歳。
走ることに関しては圧倒的な才能をもち、また桐乃から走ること以外はどうでもいいと評されるほど、走ることを愛する少女である。
桐乃曰く、「ミニ四駆かなんかの生まれ変わり」。
バトル漫画のように、普段は重り(パワーアンクル)を付けている。
快活で人なつっこく、桐乃とは実の姉妹のように仲が良いが、桐乃からすれば自分の言うことを聞かない妹のような接し方をされている。
京介が桐乃を迎えにいくまで桐乃には一度として負けたことは無かったが、桐乃から帰国前に挑まれた勝負で、初めて敗北を喫することになる。
その後、敗北の汚名をそそぎ、桐乃が速くなった原因を自らの目で確かめるべく、高坂家を訪れることになる。京介が居たから桐乃が速くなったと目星は既に付けていたため、自分も速くなれるだろうと思い、加速装置扱いで京介に対して「超好きっ!」と好感度MAXで接していた。
櫻井 秋美
声 - 佐倉綾音
京介の中学校時代の同級生。
11巻における回想シーンで登場。当時、京介と秋美は中学3年生。
不登校児童で、一学期に一度も登校しなかった。
その理由は勉強が苦手だからでも嫌いだからでもなく、「怠けたいから」。家やゲーセンでひたすらゲームする毎日。怠けるためには努力を惜しまず、堂々と学校を休むために学年トップの成績を取ったという徹底ぶりである。
超美少女ではあるが、ファッションセンスが壊滅的で、京介と瀬菜にバカにされる。
胸はパッドを着用したニセ乳。実際は貧乳。
当時は「お人よしの熱血バカ」だった京介に、学校に来いと言われ、あの手この手で拒絶する。
しかし京介との交流を経て気持ちが変化し、学校へ行くようになる。
その背景には京介へと傾いていく気持ちがあったが、当時の秋美にそれを伝える機会は訪れなかった。
林間学校で京介が連れて行った崖から転落して骨折・入院し、京介が自らを平凡だと認めさせるトラウマのきっかけを作った。
その後転校し、長らく京介との連絡は途絶える。
京介が回想を終えた後日に再会して、京介へ三年越しの告白をした。
三年越しの告白を終えた後からは、アキバのゲーセンで顔を合わせる事が多くなった桐乃と意気投合している。
一方で、京介への想いを諦めずにフラれた後も幾度と無くアピールを仕掛けている模様。※俺妹。BD8巻特典映像より
アニメでは過去編そのものが省略されており、次回予告で出番無しを宣告される。
一応、特典映像と2期8話の背景に登場している。