桐乃「ふああ~~ああ~…」京介「…ふわ~あ…」

  • 京介の部屋-

京介「折角の休みだってのに出掛ける気にならねえ…」

京介「親父もおふくろも今日は留守だ」

京介「昼飯どうするかなあ…とりあえずリビングに下りるか」ムクッ

  • 桐乃の部屋-

桐乃「あーあ…仕事もまだクリアしてないゲームも無いし暇だなぁ」

桐乃「でも何処かに出掛ける気にはなれないし…面倒っていうか」

桐乃「誰かに来て貰うとか…うーん悪いか。とりあえずお昼お昼…」ムクッ

京介「…」スタスタ

桐乃「…」スタスタ

バッタリ

京介「…」

桐乃「…」

京介「何だよ…」

桐乃「…別に」

京介「あっそ…」スタスタ

桐乃「…」…テクテク

  • リビング-

ガチャンッ

京介「すぐ食えそうなもんは入ってないな…」バタン

桐乃「ふーん…」

京介「うおっ…背後からなんだよいきなり」

桐乃「何も入って無いわけじゃないじゃん。何か作ろうとは思わない訳?使えねー」

京介「な、何だよ…じゃあお前が作れよ!」

桐乃「はあ!?アンタの分なんて作らないわよバカなんじゃないの!?」

京介「誰も二人分作れなんて言ってねーよ!」

桐乃「あっそ!あーっそお!」

京介「そーだよ!」

桐乃「…ちっ。ところで何か作るの?どうなのよ?」

京介「…無理」

桐乃「……ほんっと使えねー」

京介「…お前が作れよ」

桐乃「…」

京介「俺の分はいいよ…作るんだろ?お前の分だけ」

桐乃「…ウザッ…」

京介「俺はコンビニにでも…」

桐乃「行くのっ?じゃあアタシ冷たいパスタとー…」

京介「行って食う物買ってくるわ……俺の…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

京介「俺の分だけなぁ…!」

桐乃「………え?」

京介「(俺は出掛ける気なんて皆無だけどな…!)」

京介「…」

桐乃「はあ?」

京介「んじゃあ行ってくるわ…」スタスタ

桐乃「ちょっ…」

  • 玄関-

桐乃「待ってよ、パスタ!パスタ!あとコーンスープ!あったかいの!」

京介「(どんな食い合わせだよ…)」

京介「おーおー外は寒そうだ。ドアノブがキンキンに冷えてらぁ」カチャッ

京介「(…あ。上着羽織らないとだな…部屋まで戻るのか?俺)」ピタッ

京介「(罵られた腹いせに始めたハッタリの芝居の為にわざわざ?)」

桐乃「…もういいわよ二度と帰って来んな!」

京介「…けっ…!(取ってくるか…上着)」イラッ

桐乃「死ね!(…どうしよう…料理なんてメンドイしマジで無理だってー…)」

桐乃「(コイツ…こんな寒いのにご飯の為だけにコンビニに行くなんて…)」

京介「あーあー寒そうだ。上着取って来るかなー…!」スタスタ

桐乃「…ふん…」

桐乃「(お金渡せば買ってきてくれるかな…一言お願い?位言えば平気だよね)」

  • 京介の部屋-

京介「今日はずっと家に篭るって決めてるんだよ…」

京介「誰が出掛けるかよ…こんな寒い中よー…あ、この上着でいいや」ファサッ

京介「よし、一応出掛ける雰囲気の見た目になったな。出掛けないけどな」スタスタ

  • 玄関-

京介「あれ?桐乃何処に行ったんだ?」

  • リビング-

桐乃「…おなか空いたー…」

京介「…」ガチャッ

桐乃「…はいこれお金」ピラッ

京介「…あん?」

桐乃「やっぱりあったかいパスタ。カルボナーラね?あとコーンスープ」

京介「…(胃の中クリームまみれになるぞ)」

桐乃「………お……おおおお……お、お願い……ね?」ニゴォッ

京介「…」イラッ

京介「お前…冷蔵庫の中の物で作るんだろ…?何だよこの金…返すよ」ピラッ

桐乃「え?」

京介「俺の分だけ買ってくるんだよ。言っただろう…?」

桐乃「…」

ゴゴゴゴゴゴゴゴ…

京介「んじゃあ…行くわ」スタ…スタ…

桐乃「ちょ…!」テクテク

  • 玄関-

京介「ドアノブが冷てーなあ…」

桐乃「…く…」

京介「(ドア開けたくねぇー…外気が体に触れるのすら嫌だ…)」

京介「あ」

桐乃「…?」

京介「(財布部屋に忘れた…)」

京介「(出掛ける頭になってない証拠だ。だって出掛けねーもん)」

京介「(考えてみりゃあ…)」

京介「(俺は何故こんな終わりも筋書きも無い小芝居を始めたんだ?)」

京介「(罵られて頭に血が上って…ついだ。ただそれだけだ)」

京介「(馬鹿馬鹿しい…桐乃へのささやかな仕返しの為だけにこんな事を…)」

京介「(どうやってこの寸劇を終わらせよう…自分がつまらない意地で始めたこの寸劇を…)」

桐乃「…何よ…」

京介「あーあー…」

京介「思い出した。部屋に昨日買った出来合いの食い物があったわ」

京介「出掛けるのは止めるか…出掛けてもいいんだけど止めよう」

桐乃「…な…!?」

桐乃「…ふざけんな…」

桐乃「…期待させておいてそれかあ!?」

京介「な、なんだよ急によ…」

京介「…お前、作ろうと思えば何か作れるんだろ?だったらいいじゃねーか…」

桐乃「……っ」イラッ

京介「自分の分だけ…作るんだろ…?」

桐乃「…っ」

京介「作れるんなら作れよ…買い弁より体に良いんじゃねーか…?」

桐乃「…っ」プルプル

桐乃「…シネッ!」ゲシッ!!

京介「あいたああっ!!!??」

桐乃「ふん!」スタスタスタ…

京介「何すんだ!待てコラーッ!」

桐乃「…」スタスタ…バタンッ!!

京介「…」

京介「…ふう…これで部屋に財布を忘れたドジも…」

京介「ハナっから出掛ける気が無かった事もばれずに寸劇を終えれたぜ」

京介「アイツもどうやら出掛ける予定も気も無いみたいだな」

京介「結果、偶然だが桐乃の脳に…俺は出掛ける事に何の躊躇も無いという嘘の情報を飢え付ける事にもなった」

京介「何か勝った気分だぜ…へへ」

京介「もちろん部屋に食い物なんて無い訳だが…」

京介「腹減った…」

京介「とりあえず部屋に一旦戻って、そこで何かを食ったフリをしてからリビングに行こう…」

  • リビング-

桐乃「くそっ!……あーくそっ!」ジタバタ

桐乃「お願い?とまで言ったのに…あーーー!くそっ!ウザッ!」ジタバタ

桐乃「…アイツは二階に行ったみたいね…自分だけご飯食べに…」ワナワナ…

桐乃「…ウッザ!!シネッ!シネええッ!」グルングルン!ボスッ!ボスッ!

  • 10分後・リビング-

桐乃「はあ…おなか減ったよおー…ひもじいよおー…」

桐乃「もう何でもいいや…魚肉ソーセージとか無いの?」ガサゴソ

京介「…」ガチャ

桐乃「…ちっ」

京介「はー食った食った…」

桐乃「…キモッ」イラッ

京介「(…まだ何も作って無いのか)」

桐乃「…」ガサゴソ

京介「…なあ」

桐乃「話し掛けんな」

京介「…」

桐乃「…」ガサゴソ

京介「カップ麺とかねーの?」

桐乃「…」ガサゴソ

京介「…こっちの戸棚によお…あー無えわ…」ガチャン、バタン

桐乃「…」ガサゴソ

京介「…」ガサゴソ

桐乃「…何でアンタまで食べ物探してるのよ」

京介「…放っておけよ…」ガサゴソ

桐乃「…ちっ」ガサゴソ

京介「…(腹減った…)」ガサゴソ

京介「何か作るかー…」

桐乃「……」ピタッ

京介「冷蔵庫にはひき肉やら何やら一通り揃ってはいるんだし」

桐乃「誰が食べる分を作るのよ…アンタもう食べたんでしょう?」イライラ…

京介「あー…あれか?嘘だよ」

京介「なんにも食ってなんていねえよ。後出掛けようとしてたのも嘘」

桐乃「はあ…?」

―――――

かくかくしかじかで

―――――

桐乃「あっきれた…つまんない意地張って?財布も持たずに?バッカじゃないの?」

京介「うっせーよ!」

京介「…材料はあるんだからよ?作ればいいじゃねーか」

京介「…二人でさ」

桐乃「…」

京介「二人で二人分作るんだよ。だったらいいだろ?」

桐乃「…」

京介「材料的にハンバーグが良いんじゃないか?作り方知らねえけど」

桐乃「…はあ…」

京介「お前作り方知ってるか…?」

桐乃「……ネットで調べる」

京介「え?」

桐乃「プリントアウトして持ってくるから感謝しなさいよ」

桐乃「どうせアンタじゃ印刷の仕方とかわかんないだろうし!…ちょっと待ってて」テクテク

京介「あ…ああ」

―――――

桐乃「ん」バサッ

京介「…おう、サンキュ」

京介「…えっと…じゃあ…?」

桐乃「…作るんでしょ。作ってやるわよ!」

京介「マジ?」

桐乃「…アンタが作るって言ったんじゃん!」

京介「あ、ああ…」

桐乃「アンタ一人に作らせたら私の分抜きにするんでしょ!つまんない意地張ってキモイっての!」

京介「う…」

京介「だ、だったらお前一人で作ればいいじゃねーか!」

桐乃「はあ?アンタお昼食べないでいいっての?」

桐乃「それともアタシ一人に二人分作らせて自分はそのお零れにって?マジありえないしっ」

京介「そ、そりゃあそうだけどよ…いや、そうだよな…」

桐乃「馬鹿言ってないでさっさと作るの!二人で!」

京介「…よし。わかった…じゃあまあ…」

桐乃「何よ…」

京介「…いや、頑張ろうぜ。二人でさ」

桐乃「…ったく…」

京介「(二人で料理…俺が言いだしっぺとはいえまさかこんな事になるとは…)」

※ここで脳内にBGM・アニメOPテーマ「irony」


桐乃「お米3号って水はこれ位でいいの?」チャパチャパ

京介「いいんじゃないか?しかしひき肉でも何でもいちいち量量るの面倒だな…」

桐乃「次、タマネギみじん切りね」

京介「俺がやるよ。包丁危ないから」

桐乃「ばっ///子供扱いすんな!…ウザッ…」

京介「へいへい…」ザクッ

京介「いってえっ!」

桐乃「ちょっ…!!バカ!自分が子供じゃん!」

京介「うっせえ!ちくしょう血が…」

桐乃「…!指貸してっ!」はむっ…

京介「う、うわっ///」

桐乃「…!!!(え…?ヤバ…とっさに指咥えちゃった…!)」

桐乃「…ッッ///」ぺっ!

京介「…おいコラ」

桐乃「うっさい///シネ!早く指洗って絆創膏しなさいよ!」カアアッ

京介「…わーったよ。待ってろ」

桐乃「…(血…しょっぱい…)」ムグムグ

京介「俺が戻ってくるまで包丁弄るなよ?」スタスタ

桐乃「っ///…何なの…キモ…」ドキドキ

―――――

京介「みじん切りにしたタマネギは…え?炒めるのか?面倒臭いな」

桐乃「…炒めなくてもいいじゃん、このまま混ぜちゃえば?」

京介「そうだなー…最終的に纏めて火ぃ通すんだし」

―――――

ジュウウウウウウ…

京介「なんかさ、焼き目がヒビ割れてきたんだけど」ガチャンガチャン

桐乃「空気抜きして無かったんじゃん。使えねー」

京介「…お前今気付いただろ!今その項目読んでるじゃねーか!」

桐乃「…こういう場合はスライスチーズを乗っけてヒビを誤魔化せばいいのよ」

京介「その知識もレシピのアドバイスに書いてあるじゃねーか!」

桐乃「うっさいなあ…(っていうか何でフライパン触らせないのよ…)」

桐乃「変わりなさいよ、アタシが焼くから」

京介「…いや、危ねえだろ…火傷したらどうするんだ」

桐乃「はあ?」

京介「危ねえよ。俺がやるから…」ガチャンガチャン

桐乃「…(何なの…)」キュン

桐乃「さっきからアンタばっかやってるじゃん!」

京介「ああもう…じゃあ付け合せにサラダ作るから、野菜洗ってくれよ」

桐乃「…指図すんな!ウザイ…」ジャバジャバ

京介「へいへい…」

京介「焼けた…やれば出来るもんだな(何か感動してきた…)」

桐乃「ハンバーグのソースは…デミグラスソースだって」

京介「缶詰のデミグラスソースなんて無いぞ?」

桐乃「うーん…あっ!ウスターソースとかケチャップで出来るみたいじゃん!」

京介「別にケチャップ掛ければいいんじゃないか?」

桐乃「はあ?ここまでやったんだから少しでもこだわりたいじゃん!」

京介「それはそうだけどよ…」

桐乃「肉汁が残ってるフライパンに材料入れて作るの。アタシがやる!」ガチャガチャ

京介「あ、あぶねーって!」

桐乃「うっさい!黙って見てなさいよ!」

京介「…あ、ああ…(心配だ…)」

桐乃「(私だって何かやらないと…なんかヤだし…!)」ジュワーッ

桐乃「(せっかくここまで作ってくれたんだから美味しいソース…作らないと…)」ガチャガチャ

桐乃「(…何私…こんなに張り切ってるんだろ)」

桐乃「…(楽しい…)…ふーんふーん♪ふーんふーん♪」ジュワー

―――――

京介「出来たな…」

桐乃「…うん」

京介「何か…すげーな!」

桐乃「…うん!」

桐乃「やれば出来んじゃん!」

京介「…おお!本当にすげーよ!ちゃんと形になったもんな!」

桐乃「…ああああああっ!食べよっ!食べよ食べよ!早く早く♪」グイッ

京介「ひ、引っ張るなって、逃げやしねーよっ」

桐乃「もう超おなかペッコペコ!ほらフォーク、兄貴の!」ちょんっ

京介「わっ…お、おう…」ぱしっ

桐乃「…(げ…触っちゃった…)」ドキッ

桐乃「(…まあいっか…)」

京介「さ…サンキュな。ほらお前のフォークも…」スッ…

桐乃「…うん。あ、あり…ありがと…」ぱしっ

―――――

京介「…いただきます」

桐乃「…いただきまーす!」

桐乃「…!」モグモグ

京介「…ん?」モグモグ

桐乃「…ハンバーグに味付けるの忘れてた…」

桐乃「…」

桐乃「…ごめん」

京介「お前が作ったソースで充分だ。美味いよ」

桐乃「…」

京介「ありがとな。桐乃」

桐乃「…うん」
―――――

京介「食ったー!」

桐乃「もう何も食えねー♪」

京介「…」

桐乃「…」

京介「上出来だったよな…?」

桐乃「…ヤバクない!?初めてなのにあのクオリティーとかマジありえないっ!」

京介「…おうよっ!おふくろのには及ばないが本当に上出来だったぜ!」

桐乃「ね?そうよね!?もうほんっと!超美味しかったし!」

京介「ああ、やったな桐乃っ!お前はやっぱすげー!」

桐乃「そんな~…それ程でもあるけどさ~♪」

桐乃「…でも…」

桐乃「でも今回は肝心な部分はその…あ…兄貴がやったんだから…」

桐乃「だからその…(うわ…兄貴とか言っちゃった、に、全部で二回も…)」

桐乃「また…(また一緒に作りたい…とか思っちゃったりして…うわ、アタシ…キモ…)」

♪~~♪~~

京介「携帯鳴ってるぞ?」

桐乃「…」カチャッ

桐乃「…(あやせからメール…今日一緒に遊ばない?…か)」

京介「誰からだ?(って聞いても…今気付いたがどうせ誰からでもいいでしょって返されるに決まってるんだが…)」

桐乃「あやせから……えっと…」

桐乃「…えっと…今度の仕事の話!」

京介「え?…あ、ああー…そっか…(あれ?なんか拍子抜けだな…)」

桐乃「…(今日は用事があるから無理…ごめんね……っと……ごめんねあやせ…)」ポチポチ

京介「…さて…皿でも洗うか」

桐乃「…私も洗う!」

桐乃「…(今日は出掛けないって…決めてるし…)」

桐乃「…(何で誘い断ったんだろアタシ…)」

―――――

京介「…ふあーあ…(食ったら眠くなってきた…)」

桐乃「ふわあああ~あ………むにゃ…」

京介「(こいつもおねむか…)」

桐乃「…」ごろん

京介「(リビングで寝る気かよ…)」

京介「寒いんだし風邪引くぞ?部屋で寝ろよ…」

桐乃「…ん…」

桐乃「…やだ…もう此処で寝るし…マジ無理。起きれない…」ごろごろ

京介「いや…動きたくないのは分かるが。俺も眠いし…」

桐乃「部屋まで…」

京介「あ?」

桐乃「…何でもない…///」

京介「何なんだよ…」

桐乃「(部屋までおんぶしてって言おうとした!?アタシ言おうとしてた!?)」カアアッ

桐乃「(目ぇちょっと覚めちゃったじゃんっ、良い感じに眠気が来てたのにー…!)」

京介「…あっそ……ふわーあ……」ごろん…

京介「…」

桐乃「ちょ…アンタ…」

京介「…むにゃ」

桐乃「アンタこそ風邪引くじゃん…起きなさいよ!」

京介「ああー…部屋までおぶってってくれ…」

京介「(って…!俺は何を言ってるだ!コイツ相手にこんな冗談言っちまうなんて…!)」

京介「(失態だ…ふざけんなって言われるのが関の山だな…軽く眠気が飛んじまった…)」

桐乃「…///」

桐乃「…バカ兄貴」ボソッ

桐乃「…」テクテク…カチャン、パタン

京介「(出ていっちまった…呆れたのか?)」

―――――

桐乃「寝たの…?」

京介「…」

ふぁさっ…

京介「(…毛布?)」

桐乃「…」もぞもぞ

京介「(おいおい…)」

桐乃「…あったかい…」

京介「(隣に潜り込んできやがった…)」

桐乃「えへへー…」

桐乃「寝ちゃった?ねえ寝ちゃってる…?」

京介「…」

桐乃「(兄貴が起きるまでこうしていよう…何となくだけど)」もぞもぞ

京介「(…ヤバイ、あったかくて柔らかくて…眠気がもう抑えられなく…)」

桐乃「…ふあ…」

京介「…むにゃ」zzz

桐乃「…」zzz

―――――

京介「…ん…寝ちまったのか俺…」パチッ

桐乃「…ぅ…ん…」スヤスヤ

京介「…そうだった…どうすんだよコレ…」

桐乃「う…」モゾモゾ

京介「(やべえっ!とりあえず寝たふりだ…!)」ゴロン

桐乃「…ふあ…寝ちゃった…」

桐乃「まだ起きてないみたい…良かったー…」ムクッ

桐乃「………アタシは脱出して…毛布を掛け直してっと。これでよし…」ふぁさっ…

桐乃「何やってんだろ…アタシ…キモ…」

桐乃「…」テクテク…ガチャッ、バタン

京介「…何だったんだよ…」ムクッ

京介「ふわーあ…」

京介「すぐに部屋に戻ったら起きてたのがバレちまう…」

京介「…毛布もあるし…このままもう少し眠るか…」ゴロン

京介「…」

京介「滅茶苦茶良い匂いするなこれ…」

京介「……ふあーあ……」zzz

おわり

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最終更新:2010年12月23日 17:40