第121回例会記録

2012年7月16日に開催された第121回例会の様子を報告します。
この日は総勢13名での例会となりました。



・「ミッドウェー海戦」 2人


甲乙決め難い時には、自分はより危険性があっても積極策をとる。
 ―― 山口 多聞(やまぐち たもん, 1892 - 1942)…日本の軍人

雑誌付録のウォーゲーム。
ボードだけ見ているとチャートばかりでえらく複雑に見えます。



・「グリモワール / Grimoire」 4人


道徳的、非道徳的な本などというものはない。
本というのは傑作か駄作かのどちらかだ。
 ―― オスカー・ワイルド(Oscar Fingal O'Flahertie Wills Wilde, 1854 - 1900)...アイルランドの詩人;作家;劇作家

写真撮り忘れ。
大手メーカーからメジャーデビュー(?)を果たした国産ゲームです。
たしかバッティングゲームだったはず。



・「ハゲタカのえじき / Hol's der Geier」 6人


バッティングゲームの古典。新版での登場。
タイトルロゴまで変わっていたので、初め何のゲームか分かりませんでした。



・「メンバーズオンリー / Members Only」 4人


古来、賭博に熱中した厭世主義者のないことは、如何に賭博の、人生に酷似しているかを示すものである。
 ―― 芥川 龍之介(あくたがわ りゅうのすけ, 1892 - 1927)...日本の作家

古典的ドイツゲームを代表する傑作と言っても過言ではないゲーム。
テーマも良いので、リメイクではなく是非とも再販して欲しい。



・「アップタウン / Uptown」 4人


欲しいままに行動するのが金持ちの幸せなのだ。
 ―― ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe, 1749 - 1832)...ドイツの作家;詩人;哲学者;科学者;政治家

味のある絵が何とも良い雰囲気を出しています。
シンプルなルール、短時間ながらも侮れないゲーム性を持つ陣取りです。



・「ハイブ / Hive」 2人


蜂の巣をつついたよう
 ―― 日本のことわざ

2人用のアブストラクトゲームでしょうか?
あっという間に終わっていたように感じました。



・「ゆけっ!信長家臣団」 3人


国乱れて忠臣現る。
 ―― 司馬遷(しばせん, 145BC? - 87BC?)...中国の歴史家

これも雑誌の付録でしょうか?
そこはかとなくユーロゲームっぽい薫りが感じられるボードです。



・「コロレット / Coloretto」 4人


今回もやっていました。大定番のカードゲームです。



・「頭脳絶好調 / Einfach Genial」 3人


複雑な事象を単純化出来る人を天才という。
 ―― カール・フォン・クラウゼヴィッツ(Carl Philipp Gottlieb von Clausewitz , 1780 - 1831)…プロイセンの軍人

短時間で濃密なプレイ感が味わえる傑作。タイル引きのランダム要素もあり、見た目ほどガチゲーではありません。
たまに卓が立つゲームですが、むしろ毎回プレイされても良い位です。



・「ネフェルティティ / Nefertiti」 4人


贈り物の馬の口を見るな。
 ―― イタリアのことわざ

王妃の為のプレゼントを調達する、というテーマのゲームで良いのでしょうか。競りゲーです。
そういえば拡張も出ていました。



・「ビブリオス / Biblios」 4人


第一級の書籍は不滅の生命を持つ。
 ―― ジョン・ミルトン(John Milton, 1608 - 1674)...イギリスの詩人

日本語版が出てからいたるところで見かけるようになりました。言語依存は全くありませんが。
パッケージデザインも良い。



・「看板娘 / Fische Fluppen Frikadellen」 5人


羊頭を掲げて狗肉を売る。
 ―― 無門関

わずかな資金で始まり、あちこちの店で品物を売ったり買ったり交換したりしながら偶像を3体買うのが目的。
ゲーム自体はかなり素直なピック&デリバリー。最近こういう、ボード上を駆け回るゲームはめっきり少なくなりました。



・「ワードバスケット / Word Basket」 4人


これは再販された版でしょうか。
得手不得手が残酷なほど浮き彫りになるゲームでもあります。



・「ディセント / Descent - Journeys in the Dark」 4人


最上の勇者でさえ、自己の力以上の戦闘は出来ない。
 ―― ホメロス(Ὅμηρος, ? - ?)...古代ギリシアの吟遊詩人

ファンタジー物のTRPGからロールプレイの要素を薄くして、よりタクティカルにしたようなゲーム。
どうしてもプレイ時間が長くなりがちなので、頻繁にプレイされるゲームではありませんが、
好きな人はとにかく好きというタイプのゲームです。



・「ラパ ヌイ / Rapa Nui」 3人


普通の人はお祈りしない。ただ、お願いするだけだ。
 ―― ジョージ・バーナード・ショー(George Bernard Shaw, 1856 - 1950)...イギリスの劇作家

なんと形容したら良いのか・・・お祈りゲー?(半分嘘)
緩めの拡大再生産に一種の株式的なメカニズムを組み込んだゲーム。



・「サンタ クルーズ / Santa Cruz」 3人


最も浅いところで川を渡れ。
 ―― 英語のことわざ

前回に引き続き登場。
前半と後半で同じことをやっているにもかかわらず、プレイ感が完全に変わるところが面白い。



・「ドワーフの王様 / The Dwarf King」 3人


国王が微笑むと、ライオンの牙が覗く
 ―― ペルシャのことわざ

今回の意外な(失礼!)収穫。
マストフォロー、切り札なしのトリックテイキング。
基本ルールは極めて単純ですが、各ディール毎に「お題」がランダムで決められ、
その内容によって得点や失点になるカードが決まります。
7ディールで決着と少し長めですが、これは面白い。



・「フォーラム ロマナム / Forum Romanum」 5人


ローマにあってはローマ人のごとく為せ
 ―― 西洋の格言

W・クラマーのかなり古いゲーム。何故か箱がやたらデカい。(ディセントの箱を少し薄くした程度)。
ルールを読んでパズル的な多人数アブストラクトと解釈していたのですが、実際にやってみると
「完全公開情報、ランダム要素なし、行動に何の制限も受けない多人数陣取りマルチ」
という眩暈のするような代物(褒め言葉)でした。
ゲーム熟練者ばかりでやりましたが、皆で「お仕事感半端ねー」等と言いながらニコニコしてプレイしていました。



・「髑髏と薔薇 / Skull & Roses」 5人


人間は互いに騙しあう。そうでなければ社会生活を続けていくことは出来ない。
 ―― ラ・ロシュフコー(François VI, duc de La Rochefoucauld, 1613 - 1680)...フランスの貴族;文学者

フランス製のブラフゲーム。
これだけシンプルなコンポーネントでよくぞこれほどのゲームに仕上げたと感心します。



・「北極点 / North Pole」 4人


求む男子。至難の旅。
僅かな報酬。極寒。暗黒の長い日々。絶えざる危険。生還の保証なし。
成功の暁には名誉と賞賛を得る。
 ―― アーネスト・シャクルトン(Sir Ernest Henry Shackleton, 1874 - 1922)...アイルランドの探検家

北極点への到達競争がテーマ。ただしペンギンの。(正確には一番最初に帰還したプレイヤーの勝ち)
結構軽いプレイ感のレースゲームで、なかなか盛り上がりました。



・「ドミニオンキャラクターズVol.1 ニトロプラス カードマスターズ プラス」 3人

・「ドミニオンキャラクターズVol.2 真剣で私に恋しなさい!D」 3人


最後に2作まとめて紹介。
ドミニオンの公式ライセンスを使ったキャラクター原作物。
益体もない言い方をすれば、原作ファンのためのキャラクターグッズ。
内容は本当にドミニオンそのまんまとのことです。




以上、例会報告でした。

写真・文 : 池田@代表補佐見習い?
最終更新:2012年08月11日 23:26
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。