2012年6月10日に開催された第120回例会の様子を報告します。
この日は総勢10名での例会となりました。
・「最後のサムライ 西南戦争」 2人
我は官軍我(わが)敵は 天地容れざる朝敵ぞ
敵の大将たる者は 古今無双の英雄で
之に従ふ兵(つわもの)は 共に剽悍(ひょうかん)決死の士
鬼神に恥ぬ勇あるも 天の許さぬ叛逆を
起こせし者は昔より 栄えし例しあらざるぞ
敵の亡ぶるそれまでは 進めや進め諸共に
玉ちる剣(つるぎ)抜き連れて 死ぬる覚悟で進むべし
―― 抜刀隊 1番
雑誌付録のウォーゲーム。西南戦争をテーマにしたものです。
見た感じ戦略級のゲームに見えます。
・「パンデミック / Pandemic」 3人
病気の治療薬よりも、それを防ぐ方法を私は探す。
―― ルイ・パスツール(Louis Pasteur, 1822 - 1895)…フランスの生化学者;細菌学者
世界中で広がる伝染病から人類を救うために、世界中を飛び回る協力ゲーム。
なんか久しぶりに見た気がします。
・「レーベンヘルツ 新版 / Loewenherz」 3人
面白いから軍備を続ける者はいない。恐ろしいから軍備を続けるのだ。
―― ウィンストン・チャーチル(Sir Winston Leonard Spencer-Churchill, 1874 - 1965)…イギリスの軍人;政治家
中世ヨーロッパでの領土争いをテーマにした陣取り。
バッティング・交渉・入札と内容が異常に濃い旧版と違い、かなりサクサク進みます。
攻撃色は強いですが、お勧めのゲームです。
・「インディゴ / Indigo」 3人
青は藍より出でて藍より青し
―― ことわざ
ゲーム内容はまあ、見たまんまです。
プレイされた人も「どこかで見たようなゲーム」と言っていました。
それにしてもタイトルとゲーム内容が全然結びつかない。
・「列強の興亡」 5人
ある国の平和も、他国がまた平和でなければ保障されない。
この狭い相互に結合した世界では、戦争も自由も平和も全て連帯している。
―― ジャワハルラール・ネルー(Jawaharlal Nehru, 1889 - 1964)…インドの政治家
また古そうなゲームを・・・
検索しても全然ヒットしないんですが。
・「サンタ クルーズ / Santa Cruz」 3人
幾山河越えさり行かば寂しさの、はてなむ国ぞ今日も旅行く。
―― 若山 牧水(わかやま ぼくすい, 1885 - 1928)...日本の歌人
このタイトルはサンタクルーズ諸島を指しているのでしょうか。
未開の火山島を駆け回って様々な建物を建てていくゲームです。
・「6ニムト / 6 nimmt!」 4人
牡牛を捕まえるには角を掴め。
―― フランスのことわざ
55のカードが出た瞬間に盛り上がるのはもはやお約束。
以前に一度10人でやったことがありますが、異常に盛り上がりました。
・「ロンドン掠奪事件 / Tatort Themse」 3人
人の世に起きる事件で心配するに値するものは何もなし。
―― プラトン(Platon, BC427 - BC347)…古代ギリシアの哲学者
クニツィア博士のゲームですが、相変わらずテーマとシステムが噛み合っていません。
・「クク(カンビオ) / Cucco」 7人
運命がカードを混ぜ、我々が勝負する。
―― アルトゥル・ショーペンハウアー(Arthur Schopenhauer, 1788 - 1860)…ドイツの哲学者
純粋なゲームというよりもギャンブルゲームですが、実に盛り上がります。
今回は時間調整で勝負が付くまではやりませんでしたが。
・「ロード オブ ザ リング 日本語版 / Load of the Rings」 3人
旅に出て、もしも自分よりも優れたものか、または自分に等しい者に出会わなかったら、
むしろきっぱりと一人で行け。愚かな者を道連れにしてはならぬ。
―― 釈迦(Sakya, BC463? - BC383?)…仏教の開祖
指輪物語を題材にしたゲームは多いですが、これはクニツィア博士の協力ゲームです。
当時としては非常に凝った造りになっており、ちゃんと物語仕立てで進行していくのが凄い。
一時期結構プレイした覚えがあります。
・「カタンの開拓者たち / Die Siedler von Catan」 4人
パイオニアは常に偉大なのである。
―― 塩野 七生(しおの ななみ, 1937 - )...日本の作家
旧作祭かという位に古いゲームが続きますが、真打登場。
ちなみにこの固体はOASEの備品扱いになっています。
・「トレインズ / Trains」 3人
そうだ 京都、行こう。
―― JR東海 京都観光キャンペーンのキャッチコピー
見た目は「蒸気の時代 / Age of Steam」の拡張にしか見えませんが、その実態はドミニオンの亜種です。
プレイした人に感想を訊いたところ、何とも微妙な評価でしたが・・・
・「とらぶるスクール / Trouble School」 3人
学校で学んだことを全て忘却してもなお残っているもの、それが教育である。
―― アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein, 1879 - 1955)...物理学者
見事なまでの萌え絵。
内容は一言で「ウノ」らしいです。
・「コロレット / Coloretto」 4人
色は匂へど散りぬるを
―― いろは歌
短時間でもしっかり考える必要のあるゲーム。
初心者にユーロゲームの何たるかを教えるのに最適だと勝手に思っています。
・「バサリ / Basari」 4人
水ほど役に立つものはないが、水では何も買えない。
反対にダイヤモンドそれ自体は何の利用価値も持たないが、
交換すると相当の物を手に入れることが出来る。
―― アダム・スミス(Adam Smith, 1723 - 1790)…イギリスの経済学者
写真が見つからない・・・
バッティングと交渉をシンプルに纏め上げたゲーム。
これも良いゲームです。
・「ディテクティブ」 5人
推理する能力を持っている人はたくさんいるが、判断する能力を持っている人は少ししかいない。
―― アルトゥル・ショーペンハウアー(Arthur Schopenhauer, 1788 - 1860)…ドイツの哲学者
タイトルの通り推理ゲームですが、これが本日一番の問題作。
消去法で対象を絞り込んでいくスタイル(クルーやスルースが代表的)なのにメモ不可。
しかも常人クラスだとメモを取らない限り(ひょっとしたらメモを取っても)ゲームとして成り立たないことが多いという困ったもの。
システムは面白いので、感想戦が「どうしたらゲームとして成り立つのか」というテーマで盛り上がりました。
・「アクワイア / Acquire」 5人
人生には投機に手を出してはいけないときが二度ある。
それをする余裕がないときと、する余裕があるときだ。
―― マーク・トウェイン(Mark Twain, 1835 - 1910)...アメリカの作家
株ゲーの古典的名作。もはやお馴染みのゲームです。
今回は一人が突出するという展開だったようです。
・「シャドウ ハンターズ / Shadow Hunters」 8人
決して影に怯えてはいけない。
それは単に、近くで照らしている光があるということなのだから。
―― ラス・E・レンケル
正体隠蔽系の協力(?)ゲーム。日本製ですが、最近ドイツ版も出ました。
ダイス目が異常に偏って人が集まり過ぎの展開。最終的にはシャドウ側の勝ち。
以上、例会報告でした。
次回は7月16日(月・祝)午後1:00開始となります。
皆様の参加をお待ちしております。
写真・文 : 池田@代表補佐見習い?
最終更新:2012年07月02日 22:23