第116回例会記録

2012年2月12日に開催された第116回例会の様子を報告します。
この日は総勢6名での例会となりました。



・「ペンギンパーティ / Pingu-Party」 5人


くだらない者どもを、パーティでは避けるように心がけるが良い。
酒が入ると、彼らの勝手な気持ちはますます緩んでくる。
素面でも恥知らずな奴らなのだ。
 ―― ルキウス・アンナエウス・セネカ(Lucius Annaeus Seneca, BC1頃 - AD65)...古代ローマの政治家;哲学者;詩人

クニツィア博士のお手軽ながらしっかりジレンマのあるカードゲーム。6人までプレイできるのも良し。
しかしこうしてみると、「ペンギンパーティ」というより「ペンギンピラミッド」のほうが
しっくりくるように感じるのは私だけでしょうか。



・「レジスタンス / The Resistance」 6人


革命は、成功するまでは全て失敗の連続である。
 ―― ローザ・ルクセンブルク(Rosa Luxemburg, 1871 - 1919)...ポーランドの政治理論家

脱落者の出ない人狼ということで発売当時は話題になりました。
手がかりのほとんどないオリジナルの人狼では「とりあえず1人殺してみよう」となりがちでしたが、
本作は少ないながらも手がかりがあり、ゲームとしてもより洗練されていると思います。



・「フォレショレ / Volle Scholle」 3人


   タイタニック号の特等室にミセス・メイフェアなる老貴婦人が乗っていて、氷山に衝突する直前に氷とペリエを注文した。
   とたんにどんどんと音がしてドアが軋んだ。ミセスが驚いてドアを開けると、そこには氷の山がそびえ立っていた。
   そこで彼女、ちょっと顔をしかめて言った。「確かに氷は頼んだけど、ちょっと大げさじゃないこと」

M・ワレス作のカードゲーム。小粒ながら面白い競りゲームに仕上がっています。
ペンギンのとぼけたイラストも味わい深い。



・「カタンの開拓者たち カードゲーム」 3人


この地上にはまったく巨大な面積の土地が、依然として利用されないまま残されており開拓者を待ちわびている。
この土地は自然によってもともと特定の民族が将来利用するためにとっておかれたのではなく、
それを獲得する力を持つ民族のため、そして懸命に開拓するための土地である。
 ―― アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler, 1889 - 1945)...ドイツの政治家

昔の2人用カードゲームではなく、最近発売された多人数用とのことです。
カタンの要素をうまくカードゲームとして落とし込んであるらしく、なかなか面白そうでした。



・「ロンドン / London」 3人


ロンドンに飽きた者は人生に飽きた者だ。
 ―― サミュエル・ジョンソン(Samuel Johnson, 1709 - 1784)...イギリスの文学者

M・ワレス作。
サンファンみたいな建築系カードゲームと陣取りのようなシステムを融合した内容で、個人的にかなり面白いと思います。
プレイ時間もさほど長くないので、同氏の代表作である「Age of Steram」や「BRASS」よりも卓を立て易いところも良いです。



・「EL ALAMEIN(える★あらめいん限定版)」 2人


攻撃は最大の防御だが、好きでなければ成功しない。
 ―― ジョージ・パットン(George Smith Patton, Jr., 1885 - 1945)...アメリカの軍人

アークライトのドイツ軍物デッキ構築シリーズ。実写版のほうです。
「初めから実写版を通常版として発売していればこのシリーズを買っていたのに」という人を何人か知っています。
ここらへん、微妙に販売戦略が間違っているような気がします。ゲームは面白いのですが。
それとも実写版だけだったら買わなかった、という人もいるのでしょうか。



・「オットー&ハーマン」 2人


戦争のプロは兵站を語り、戦争の素人は戦略を語る。
 ―― マーチン・ファン・クレフェルト(Martin Levi van Creveld, 1946 - )...イスラエルの歴史学者

直訳すると「燃料&弾薬」。
国産ゲームの「キャット&チョコレート」のテーマを第二次大戦のドイツ軍にしたもの、らしいです。
TRPG的というか、基本的にそういうノリのゲームみたいです。



・「ファクトリー マネージャー / Funkenschlag - Fabrikmanager」 3人


不潔な工場に善良な職工なし。
 ―― ヘンリー・フォード(Henry Ford, 1863 - 1947)...アメリカの実業家;技術者

なんだかやけにストレートな名前が続きます。
内容もそのまんま、工場長となって工場を経営する拡大再生産ゲームです。
工場のマネジメントと、購入順と市場操作をめぐる駆け引きが面白い濃いゲームです。
1回プレイしただけでは面白さが分かりにくいので、何回かプレイすることを推奨します。



・「ベルフォート / Belfort」 3人


要塞を築くから攻撃される。
 ―― エドワード・ギボン(Edward Gibbon, 1737 - 1794)...イギリスの歴史家

どことなくユーモラスなファンタジー世界で、土建屋となって要塞の施設を建設していきます。
ワーカープレイスメント + 多数決陣取りで、システム自体はシンプルにまとまっています。
プレイしてみると結構地味ですが、しっかりした造りで面白い。



・「ライナークニツィアの革命万歳 / Long Live The Revolution!」 3人


何もなし。(バスティーユ監獄が陥落した日の日記の全文)
 ―― ルイ16世(Louis XVI, 1754 - 1793)...フランス国王

フランス革命がテーマのクニツィア博士作のトリックテイキング。
何でイラストが擬人化された動物?「Cat Shit One」(もしくは「のらくろ」)じゃあるまいし。



・「23 / 23」 3人


自然数は神が創りたもうた。他のものは全て人間の拵えごとだ。
 ―― レオポルト・クロネッカー(Leopold Kronecker, 1823 - 1891)...ドイツの数学者

カードに書かれた数字の最大が23だから「23」という身も蓋もないタイトル。
ゲーム自体はなかなか良く出来たハンドマネジメントです。



・「ラパヌイ / Rapa Nui」 3人


信仰の存在するところに神は存在する。
 ―― セルバンテス(Miguel de Cervantes Saavedra, 1547 - 1616)...スペインの軍人;作家

神に祈ったり資源を採集したりモアイ像を建てたりしながら神に貢物をささげるゲーム。
貢物がこのゲームの肝で、即座に得点になるわけではなく、株のように機能してゲーム終了時の得点に絡みます。
席順やらカードのめくりにプレイングが左右され過ぎな気はしますが、貢物でその点相殺されているというところでしょうか。



・「サンファン / San Juan」 3人


人間はありとあらゆる統治形態を考え出したが、支配階級の存在しない統治形態だけは考え出せなかった。
 ―― ヴィルフレド・パレート(Vilfredo Frederico Damaso Pareto, 1848 - 1923)...イタリアの経済学者;社会学者

安定した人気を誇る傑作カードゲーム。拡張入り。
やはり拡張が入るとプレイに幅が出てより一層面白いです。




以上、例会報告でした。

次回は3月11日(日)午後1:00開始となります。
皆様の参加をお待ちしております。


写真・文 : 池田@代表補佐見習い?
最終更新:2012年03月04日 19:23
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