第115回例会記録

2012年1月8日に開催された第115回例会の様子を報告します。
この日は総勢8名での例会となりました。
辰年で最初のゲーム会ということで、辰(龍/竜/ドラゴン)の登場するゲームが多く遊ばれていました。



・「キング ルイ / King Lui」 5人


誰かを食事に招くということは、その人が自分の家に居る間じゅう、その幸福を引き受けるということである。
 ―― ブリア=サヴァラン(Jean Anthelme Brillat-Savarin, 1755 - 1826)...フランスの政治家

王様より多くの食べ物を食べないようにしつつも、より多くの(なるべく得点の高い)食べ物を食べることが目的。
プレイ時間は15分ほどで、ジレンマの構造も分かり易く、手軽に楽しめる好ゲームでした。
さりげなくドラゴンが出てきます。



・「Race to Tokyo」 2人


戦いに敗れたら外交に勝て。
 ―― ニッコロ・マキャベリ(Niccolò Machiavelli, 1469 - 1527)...イタリアの外交官;作家

「レース フォー ザ ギャラクシー / Race for the Galaxy」の日本版・・・ではありません。
太平洋戦争末期、日本本土上陸が行われていたら、というテーマのウォーゲームとのことです。



・「エルフェンランド / Elfenland」 5人


私は全ての町に落ち着かず、全ての門から出て行く旅人であった。
 ―― ニーチェ(Friedrich Wilhelm Nietzsche, 1844 - 1900)...ドイツの哲学者

10年以上前のA・ムーンの傑作。ドイツゲーム大賞も受賞しています。
架空のファンタジー世界を旅するという内容で、「乗車券 / Ticket to Ride」のシステムの原型が見え隠れしています。
ボードの絵も美しい。



・「俺のケツをなめろ!」 3人


よく準備してから戦いに臨めば、半ば勝ったも同然だ。
 ―― セルバンテス(Miguel de Cervantes Saavedra, 1547 - 1616)...スペインの軍人;作家

第二次大戦の独ソ戦をテーマにしたカードゲーム。小林源文氏のイラストが秀逸。
今なら「Cat Shit One」のイラストで誰かゲームを作りませんか?



・「グランクリュ / Grand Cru」 3人


良いワインに宣伝はいらない。
 ―― フランスのことわざ

去年あたり発売されたワイナリー経営ゲーム。
まず借金して資金を調達してから、葡萄畑や特殊チップを競り落とし、
葡萄を収穫し、熟成させ、ワインを出荷して借金を返済していきます。
規定ターンなどはなく、ほぼ他プレイヤーとの絡みのみで進行していきます。
数字のみが支配する経営ゲームであり、地味なこともあってあまり話題になりませんでしたが、
個人的にお勧めのゲームです。



・「ドラゴンカタン」 4人


安全な時こそ、まず防御を固めよ。真に危険を免れるのはそのような人である。
 ―― ブプリリウス・シルス(Publilius Syrus, BC85 - BC43)...古代ローマの喜劇作家

「カタンの開拓者たち / Die Siedler von Catan」の拡張のひとつ。たぶん日本未発売。
カタン島に何故か襲来したドラゴンに怯えたり撃退するかしながら、やはり島を開拓していきます。



・「ミドル キングダム / Middle Kingdom」 3人


国とは人の集まりなり。人とは心の器なり。
 ―― 孫 文(そん ぶん, 1866 - 1925)...中国の政治家

タイトルだけだと中世ヨーロッパあたりが舞台だと錯覚しそうですが、中国が舞台です。
「はげたかの餌食 / Hol's der Geier」風バッティングシステムで各種職業カードを取って
数比べで権力争いをしていきます。



・「ニトロプラス カードマスターズ」 3人

人が流行と称するものは、瞬間的な伝統である。
 ―― ゲーテ(Johann Wolfgang von Goethe, 1749 - 1832)...ドイツの作家;詩人;哲学者;科学者;政治家

新手のTCG(トレーディングカードゲーム)・・・ではなくドミニオンです。
れっきとしたライセンス品で、箱にもドミニオンのロゴがついていました。
カタンでも題材を変えたライセンス品が発売されたと記憶していますが、
大ヒットしたゲームはこうなる宿命なのでしょうか。



・「ドラゴンイヤー / Im Jahr des Drachen」 4人


災いは最小限に喰い止められるなら、幸運とみなすべきだ。
 ―― ニッコロ・マキャベリ(Niccolò Machiavelli, 1469 - 1527)...イタリアの外交官;作家

辰年特集の本命。拡張全入り。
作者のS・フェルドはプレイヤーに不利益をもたらす強烈なマイナス要素をゲームに盛り込むことで知られていますが、
このゲームは特にその傾向が強いです。というか、ほぼマイナス要素しかありません。
面白いのですが、決して楽しいゲームではないので人を選ぶゲームです。



・「ルーンエイジ / Rune Age」 2人


どの時代にもそれぞれの課題があり、それを解くことによって人類は進歩する。
 ―― ハインリヒ・ハイネ(Christian Johann Heinrich Heine, 1797 - 1856)...ドイツの詩人;作家

個人的にプレイしたいと思っているのですが、どうにもタイミングが合わず未プレイのデッキ構築ゲーム。
やはり辰年ということでドラゴンシナリオをプレイしたとのことです。



・「ハワイ / Hawaii」 4人


   ハワイ最後の女王リリウオカラニとイギリスのヴィクトリア女王の対談の1シーン。
   リ「実は私にもイギリス人の血が流れているのです」
   ヴ「まあ、ご先祖にイギリス人がいらっしゃるの?」
   リ「いえ・・・先祖の誰かがイギリス人を食べたそうです」

最近のメビウス便から。
島を移動してタイルを購入して自分の村に配置し、拡大再生産したり勝利点を獲得していきます。
緩やかなプレイヤーインタラクションと様々な得点手段がある実に今風のゲームです。
要素は少なくないのですが、クセもなく遊び易く、プレイした面々にも好評でした。




以上、例会報告でした。

次回は2月12日(日)午後1:00開始となります。
皆様の参加をお待ちしております。


写真・文 : 池田@代表補佐見習い?
最終更新:2012年01月21日 12:23
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