第114回例会記録

2011年12月11日に開催された第114回例会の様子を報告します。
この日は総勢10名での例会となりました。



・「パリス / Paris Paris」 4人


もし神が天国で退屈しているなら、窓を開けてパリの大通りを眺めるだろう。
 ―― ハインリヒ・ハイネ(Christian Johann Heinrich Heine, 1797 - 1856)...ドイツの詩人;作家

パリの大通りに店を構え、観光客?を沢山呼び込むことが目的のゲーム。M・シャハト作。
有利なプレイヤーの店をどんどん排除していくマルチゲーム的な側面がかなり強いゲームです。



・「トラヤヌス / Trajan」 3人


アウグストゥスより幸運で、トラヤヌスより偉大であるように
 ―― トラヤヌス帝を讃える言葉

トラヤヌス帝時代のローマを舞台にしたゲーム。S・フェルドの最新作。
マンカラという伝統ゲームのシステムを応用したシステムとのことです。
結構パズル的な思考を要求される内容みたいです。



・「信長軍記」 2人


人城を頼らば城人を捨せん
 ―― 織田 信長(おだ のぶなが, 1534 - 1582)...日本の武将

例によって詳細は不明ですが、雑誌の付録のウォーゲームみたいです。



・「K2 / K2」 4人


登山の目標は山頂と決まっている。
しかし、人生の面白さはその山頂にはなく、かえって逆境の、山の中腹にある。
 ―― 吉川 栄治(よしかわ えいじ, 1892 - 1962)...日本の作家

最近拡張が発売された登山ゲーム。ただし今回は拡張はなし。
第一印象は「アベ カエサル / Ave Caesar」を上手く登山というテーマにまとめたというところ。
途中までは他人の動向とは関係なくそれぞれのペースで登っていきますが、山頂付近では一気に手番順が重要になります。
直前のプレイヤーの動向によっては簡単に人が死にます。



・「ネイバルウォー」 3人


海洋、大洋を握る者が世界を握り、世界を制覇する。
 ―― アルフレッド・セイヤー・マハン(Alfred Thayer Mahan, 1840 - 1914)...アメリカの軍人;歴史家

戦艦を集めてドンパチやらかすカードゲームらしいです。
昔のアバロンヒルのゲームでしょうか?



・「ヴォーパルス」 4人


やむを得ざるときの戦いは正しく、武器のほかに希望を絶たれる時は、武器もまた神聖である。
 ―― ニッコロ・マキャベリ(Niccolò Machiavelli, 1469 - 1527)...イタリアの外交官;作家

「世界の七不思議 / 7 Wonders」後のカードドラフトゲーム。国産の同人ゲームで、発売即完売を繰り返したとか。
七不思議と違って戦争にかなり重点を置いたゲームデザインになっているみたいです。
個人的に七不思議は好きなゲームですが、好きな理由の半分はそのテーマにあるので、
同じドラフトというシステムを採用したところで大して興味が湧かないのが正直なところですが。



・「Motto たんとくおーれ」 4人


召使に尊敬される主人は少ない。
 ―― ミシェル・ド・モンテーニュ(Michel Eyquem de Montaigne, 1533 - 1592)...フランスの哲学者

たんとくおーれシリーズ最新作。カードのレイアウトがガラリと変わりました。
手番コントロールの概念が追加されたのはかなり面白い試みだと思います。
謳い文句になっているワーカープレイスメント云々はとりあえず忘れても良いです。
ゲームはともかく、箱がでかくなった上にカードを収納しずらいと非難轟々でした。



・「Old Men of the Forest」 4人


   インドネシア中部ジャワのジョグジャカルタにある、とある小学校。
   女性教師が、ルピア紙幣を生徒に見せながら算数の授業中。
   「皆さん知ってますか? スハルト(前)大統領の肖像画が描かれたこのお札は、
    一体いくらの価値でしょうか?」と先生。
   ある生徒が答えた。
   「えーと、それは50,000ルピアです」
   「よくできました」
   と褒めておいて、続いて女性教師は尋ねた。
   「じゃあ、みなさん、こちらのお札をよーく見てね。
    この森の中のオランウータンが描かれたお札は、一体いくらの価値でしょう?」
   別の生徒が答える。
   「それは500ルピアです」
   「正解です。ではちょっと難しいかもしれないけれども、もう一問。
    この二つのお札の価値の違いから分かることとは、一体何でしょう?」
   生徒はお互いにひそひそ話。困っている様子だ。
   と、クラスで一番成績がいい生徒が手を挙げて答えた。
   「50,000ルピアを500ルピアで割ると、100になります。
    ということは、スハルトおじさんの価値は、
    つまり森のオランウータン100匹分ということになります」

日本国内では未流通のM・ワレスのカードゲーム。
詳細は不明ですが、プレイした人達の評判は芳しいものではなかったようです。



・「ルーンエイジ / Rune Age」 4人


もっと良い時代はあるかもしれないが、これは我々の時代なのだ。
 ―― ジャン=ポール・サルトル(Jean-Paul Charles Aymard Sartre, 1905 - 1980)...フランスの作家;哲学者

デッキ構築ゲーム。最近発売された日本語版です。
新潟界隈では評判が良いみたいですが、デッキ構築の中でもクセのある内容みたいで、
ドミニオンなんかが好きな人でも結構評価が分かれているようです。



・「ケベック / Quebec」 4人


政治行動は、ひとつの社会を助けて出来るだけ良い未来を生ませる産婆でなければならない。
 ―― アンドレ・モーロワ(André Maurois, 1885 - 1967)...フランスの作家

カナダのケベック州で四世紀に渡って建物を建設して政治活動やら宗教活動やらを行って勝利点を得ていきます。
建物の効果は多彩ですが、ゲームの核となる部分はむしろ古いドイツゲーム風なところが逆に新鮮でした。



・「KILL SHOT」 4人


怒るな、やり返せ。
 ―― ロバート・フランシス・ケネディ(Robert Francis Kennedy, 1925 - 1968)...アメリカの政治家

イスラム系テロリストをどれだけ暗殺出来るかを競うカードゲーム。
全く関係ないですが「ユダヤ人虐殺ゲーム」を連想してしまいました。
トランプのスピードのようなアクションゲームだそうです。



・「クォーリアーズ!魔人到来!」 4人


一の裏は六
 ―― 日本のことわざ

まあ実際には1の裏に6が描かれているサイコロなど使いませんが。
デッキ構築ゲームの亜種とでも言うべきゲーム。最近発売された拡張入り。
誰かが強力なモンスターを買うと、あっという間にゲームが終わってしまうので
いつも遊び足りない気分になるゲームという印象があります。
ゲームの内容自体は結構好きです。一般には評価は低いみたいですが。



・「ハギス / Haggis」 3人


配られたカードで勝負するしかないのさ・・・それがどんな悪い手であれ。
 ―― スヌーピー(Snoopy)...ビーグル犬

ちょっと変わった大貧民系のカードゲームだそうです。
最大人数が3人というのも珍しい。




以上、例会報告でした。

次回は1月8日(日)午後1:00開始となります。
皆様の参加をお待ちしております。


写真・文 : 池田@代表補佐見習い?
最終更新:2011年12月24日 21:21
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