第113回例会記録

2011年11月13日に開催された第113回例会の様子を報告します。
この日は総勢8名での例会となりました。



・「スーパーヒーロー vs 悪の帝国」 3人


善も悪も、我々に快楽と苦痛を引き起こすものに他ならない。
 ―― ジョン・ロック(John Locke, 1632 - 1704)...イギリスの哲学者

最近大人気のこのゲーム。短時間なのも良くプレイされる要因か。
様々なメディアのパロディが多いみたいなので、元ネタが分かるとより面白いでしょう。



・「タンクハンター」 3人


戦いほど面白いものはない。だが、勝利はそれほどでもない。
 ブレーズ・パスカル(Blaise Pascal, 1623 - 1662)...フランスの数学者;物理学者;哲学者

これも古そうなゲーム。
詳細は不明ですが、無国籍に戦車を集めて戦うゲームみたいです。



・「ホームステッダーズ / Homesteaders」 4人


アメリカを発見したのは素晴らしいことだ。しかし、発見しなかったらもっと素晴らしかったのに。
 ―― マーク・トウェイン(Mark Twain, 1835 - 1910)...アメリカの作家

アメリカ西部開拓をテーマにしたゲーム。第2版。
リソースマネジメントと拡大再生産をところてん競りで味付けしたような内容。
良く作りこまれています。トレードチップのアイデアが秀逸で、独特のプレイ感があります。
まだまだマイナーですが、一部で話題になるだけあって面白いです。



・「クトゥルフ ホラー」 3人


苦痛に限度はあるが、恐怖に限度はない。
 ―― 大プリニウス(Gaius Plinius Secundus, AD22頃 - AD79)...古代ローマの博物学者;政治家;軍人

クトゥルフ神話をテーマにした古いカードゲーム。
遠い昔にプレイした記憶はあるのですが、もうすでに忘却の彼方です。



・「たんとくおーれ ~ドキドキ バケーション~ / Tanto Cuore - Romantic Vacation」 4人


本当の余暇とは我々の好きなことをする自由であって、何もしないということではない。
 ジョージ・バーナード・ショー(George Bernard Shaw, 1856 - 1950)...イギリスの劇作家

海外進出も果たしたアークライト製のデッキ構築ゲームです。
「はあと」でメイドを雇って勝利点「VP」を得るよりも、「お金」でメイドを雇って勝利点「はあと」を得るほうが良い
という意見が飛び出ましたが、それには同意せざるを得ません。
ゲームの本質には全く関係ありませんが。



・「インスマスからの脱出 / Innsmouth Escape」 4人


逃げれば逃げるほど、恐怖感は募るものだ。
 ―― ラルフ・ワルド・エマーソン(Ralph Waldo Emerson, 1803 - 1882)...アメリカの思想家;哲学者;作家;詩人

これもクトゥルフ神話をテーマにしたゲーム。割と最近のゲームです。
1人がゲームマスター、残りが互いに協力するという「ディセント」方式です。
SANチェックという単語が時折聞こえてきたので、やはりそういうゲームなのでしょうか。



・「シンガポール / Singapore」 3人


東洋思想の一つの美点は、経済と道徳とを分けない考え方である。
 ―― 内村 鑑三(うちむら かんぞう, 1861 - 1930)...日本の思想家;文学者

今年のエッセンで発表されたばかりの新作、らしいです。
初めは僅かな資源しか持っていませんが、あちこち駆けずり回って交換を繰り返し、勝利点に変えていきます。
この手のゲーム、私は勝手にわらしべ長者ゲームと呼んでいて、結構好きなタイプのゲームです。
阿片を初めとする、効率は良いもののリスクのある非合法タイルがゲームをより面白くしています。



・「お先に失礼しま~す / I Will Go Home First!」 4人


仕事を追え、仕事に追われるな。
 ―― ベンジャミン・フランクリン(Benjamin Franklin, 1706 - 1790)...アメリカの政治家;物理学者

他人に仕事を押し付けて誰よりも早く帰ることが目的のゲーム。
昔のゲームのリメイクで、手軽ながらかなりアブストラクトなゲームだそうですね。



・「カリフォルニア / California」 3人


家の装飾は、しばしば訪れる友人達である。
 ―― ラルフ・ワルド・エマーソン(Ralph Waldo Emerson, 1803 - 1882)...アメリカの思想家;哲学者;作家;詩人

自分の邸宅を改装して友人を呼び込んでお土産を貰おうというゲーム。
手番にはお金を貰うか家の内装を買うかの2択を繰り返すだけという、実にシャハトらしいゲームです。
自分の邸宅だけでなく、他人の邸宅も良く観察することが重要です。



・「大噴火 / Eruption」 4人


自然は人間を嫌う。
 ―― ルネ・デカルト(René Descartes, 1596 - 1650)...フランスの哲学者;数学者;自然学者

火山島にある自分の村を守ることが目的のゲーム。新作。
露骨な個人攻撃が出来るみたいですが、話を聞く限りは基本的にバカゲーで、
広い心を持って楽しめる人向けみたいです。運の要素も強いみたいですし。



・「レース フォー ザ ギャラクシー 反乱軍対帝国 / Race for the Galaxy - Rebel vs. Imperium」 3人


無限なものは2つ存在する。それは宇宙と、人間の愚かさだ。
しかし前者については断言出来ない。
 ―― アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein, 1879 - 1955)...物理学者

基本はサンファンの焼き直しなのに、初めて見たときは衝撃を受けたゲームです。
カードの引きがかみ合えば軍事プレイは恐ろしく強い、ということを今更ながら再確認。



・「ストーンエイジ / Stone Age」 4人


最初の教育者は空腹である。
 ―― マックス・ヴェーバー(Karl Emil Maximilian Weber, 1864 - 1920)...ドイツの社会学者;経済学者

石器時代に自分の部族だか文明だかを発展させるゲーム。
そんなに昔のゲームではないし、一般的に高い評価を受けているのに見るのは久しぶりな気がします。
ダイスロールがあること以外は、分かり易い拡大再生産だったり、食料の調達に四苦八苦したり、
適当なところで拡大再生産を切り上げて勝利点を取りに行かなければならなかったりと、
実に基本に忠実、教科書的なワーカープレイスメントと言えます。



・「テラフォーマー / Terraformers」 3人


無限の可能性を孕んだ未来の観念が、未来そのものよりも豊饒なのだ。
 ―― アンリ=ルイ・ベルクソン(Henri-Louis Bergson, 1859 - 1941)...フランスの哲学者

今回は拡張ありの完全ランダムで。使用したのは以下のカード。
  • 外惑星探査
  • 重力震
  • 宇宙農家
  • バーサーカー
  • 四次元人
  • ライブラリ族
  • ドラゴン
  • 深宇宙文明
ほとんどがクセのあるカードという、ある意味経験者にとって腕の見せ所な環境。(今回は全員が経験者)
もっとも、実際には外惑星探査と重力震の取りあいになって全く使用されなかったカードもありましたが。
ドラゴンの使い方はまだまだ研究の余地あり。



・「パレード / Parade」 6人


チェシャー猫のようににやにや笑う
 ―― 英語の慣用句

「不思議の国のアリス」の仮装行列をテーマにしたカードゲーム。
基本は我慢比べゲームなのですが、場合によってはあえて失点となるカードを取りに行ったことが良いという、
なんとも悩ましい構造のゲームになっています。




以上、例会報告でした。

次回は12月11日(日)午後1:00開始となります。
皆様の参加をお待ちしております。


写真・文 : 池田@代表補佐見習い?
最終更新:2011年11月19日 16:09
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