第110回例会記録

2011年8月14日に開催された第110回例会の様子を報告します。

今回はお盆真っ只中であまり人も集まらず、総勢6人での開催となりました。
プレイしたゲームは少なめですが、毎ゲーム感想戦を行ったりと充実した例会でした。



・「交易王 海の英雄 / Handelsfuersten - Herren der Meere」 4人


商いは「微差」をどのくらい積み重ねられるか。
 ―― 斎藤一人(さいとう・ひとり, 1948 - )...日本の実業家

「海の英雄」などと大げさな副題が付いていますが、内容はかなり地味です。
とはいえ、流れを察していかに上手く利益を積み重ねていくかが面白い。
勝つにはどこかで勝負を仕掛けなければならず、その辺りの駆け引きもまた良し。



・「ブレーキング アウェイ / Breaking Away」 5人


人生とは自転車のようなものだ。倒れないようにするには走り続けなければならない。
 ―― アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein, 1879 - 1955)...物理学者

サイクルレースを題材にしたゲーム。1991年発売と少々古めのゲーム。
プレイヤーは1チーム4選手を受け持ち、途中2回のチェックポイントとゴールでの合計スコアを競う。
集団ルールとチーム戦が上手く噛み合っていて、どの選手にどのような役割を持たせるか、
どこで力を溜めてどこでスパートをかけるかといった判断が非常に面白い。
どうしてもプレイ時間が長めになるこのジャンルで90分程で終わるデザインにしたのも見事。
よく言われるようにコンポーネントはチープですが、噂に違わぬ面白さでした。



・「黄金の島 イスラ ドラーダ / Isla Dorada」 5人


船頭多くして船山に登る
 ―― 日本のことわざ

本日プレイした唯一の新作。宝探し(?)を題材にしたゲーム。
プレイヤーコマは全員で1個しかないので、コマの移動はプレイヤー同士の利害がぶつかります。
そのため、どこに移動するかはプレイヤー間の競りで決定するというルールです。
傍から見ているとあっちこっちフラフラ動くなんとも情けない探検隊に見えます。


ビッグフットとリヴァイアサンに怯える探検隊(中央)。
よく見ると怪物よりも探検隊コマのほうがはるかに不気味なのは秘密です。
ゲームデザイン上、カードの引きと展開によってはどう頑張ってもどうしようもないことがあるので、
そういうゲームだと割り切ってプレイしたほうが幸せになれるでしょう。



・「ハチエンダ / Hazienda」 5人


農業は人間にふさわしい職業の中の一つというわけではない。
農業こそ万人にふさわしい、唯一の職業なのである
 ―― レフ・トルストイ(Lev Nikolajevich Tolstoj, 1828 - 1910)...ロシアの小説家;思想家

農場経営の皮を被ったガチンコの陣取りゲーム。
裏面マップを5人でプレイしたせいか序盤から非常にドラマチックな展開。
各色の動きを覚えている限り並べると
  • 東西に長く伸びる土地グループの形成に成功し、豊富な資金で好き勝手する黄。
  • 絶妙なタイミングで他のプレイヤーを上手く邪魔する緑。
  • 中央の土地争いに早々に脱落し、市場へのアクセスにさえ事欠く僻地で土地と池に全てを賭ける黒。
  • 目立たず、邪魔せず、あらゆる方面で満遍なく点数を重ねる赤。
  • 土地ボーナスなど要らぬとばかりに市場への接続ボーナスを目指す青。
最終的には前半から土地、ハチエンダで稼いでいた黒が、後半に池で大量点を追加して競り勝ちました。



以上、例会報告でした。
話題の「クォーリアーズ!」を持ち込まれた方がいらっしゃったのですが、
人数の関係でプレイできなかったのが少々残念でした。

次回は9月11日(日)ですが、午前9:30開始となります。
午前のみ、午後のみの参加ももちろんOKです。
皆様の参加をお待ちしております。


写真・文 : 池田@代表補佐見習い?
最終更新:2011年08月17日 23:18
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