第109回例会記録

2011年7月10日に開催された第109回例会の様子を報告します。

今回は総勢9人での開催となりました。
前回に引き続き、初参加者を数人迎えての賑やかな例会となりました。
参加頂いた皆さん、ありがとうございました。



プレイレポートの前にゲーム置き場の様子を紹介。写真には写っていない所にもゲームが積み上がってました。
いつも沢山の持ち込みありがとうございます。お陰でいつも楽させてもらってます(?)



・「6ニムト / 6 nimmt!」 6人


   若きヘミングウェイが初めてスペインを旅行したときのこと。
   とある街のレストランに入るがメニューはスペイン語で書かれているため、なにがなにやらさっぱり分からない。
   困った彼は給仕に店のおすすめ料理を頼むことにした。
   やがて料理が運ばれてきたが、皿の上に巨大な肉団子が二つのっている。
   嫌な予感がしたヘミングウェイ、これは一体何の料理かと給仕に尋ねた。
   「セニョール、この街は闘牛で有名です。
    これは昼間闘牛場で倒された牛の新鮮なうちに調理された睾丸料理でございます。」
   恐れをなしたヘミングウェイだったが、腹が減っているのでえいやと口に放り込んだ。すると見かけと裏腹に味は絶品。
   すっかり気に入った彼は残さず平らげ満足して店を後にした。
   
   さて昨日の料理が忘れられないヘミングウェイ、次の日も同じ料理を注文した。
   ところが運ばれてきた料理は昨日とは比べ物にならないほど小さかった。
   「なんだ、情けない闘牛士だな。こんな小さな牛としか闘わなかったのか。」
   「はい、セニョール。情けない闘牛士でしたので今日は牛が勝ちまして・・・」

(何故か)牛を取ったら失点という設定のカードゲーム。
以前は狂牛病ゲームなどと仲間内で呼んでいた時期もありました。
人が集まるまでの調整ということで1ディールのみのプレイ。



・「スモールワールド アンダーグラウンド / Small World Underground」 4人


私は戦争を愛する。平和は私にとって地獄に等しい。
 ―― ジョージ・パットン(George Smith Patton, Jr., 1885 - 1945)...アメリカの軍人

発売になったばかりのスモールワールド新作が早速プレイされていました。
ファンタジー世界を舞台に様々な種族による後腐れのない殴り合いが楽しい地政学マルチです。
腕に覚えのあるスモールワールド熟練者(?)ばかりが集まったらしく、かなり白熱した戦いだったようです。



・「頭脳絶好調 / Einfach Genial」 4人


天才の一瞬の閃きは、凡人の一生に勝る。
 ―― アドルフ・ヒトラー(Adolf Hitler, 1889 - 1945)...ドイツの政治家

一見するとガチンコのアブストラクト、もしくはパズルにしか見えませんが、
実際には適度なタイルの引き運を絡ませつつも場の状況を見ながらの攻防が熱いゲーム。



・「ゲシェンク / Geschenkt」 4人


裸の人に衣服を与えてみよ。厚すぎると文句を言うだろう。
 ―― 英語のことわざ

原題は「贈り物」という意味ですが、英語版は「No Thanks!」(ありがた迷惑)というタイトルで発売されています。
日本独自のタイトルを付けるとしたら「遠慮します」といったところでしょうか。
短時間で駆け引きを味わえる好ゲームです。



・「乗車券 / Ticket to Ride」 5人


汽笛一声新橋を はや我汽車は離れたり 愛宕の山に入りのこる 月を旅路の友として
 ―― 鉄道唱歌 第1集1番

各自の目的地カードに従って北米に鉄道網を敷いていきます。(ゲームのテーマ的には旅行みたいですが)
ボードゲーム初心者から熟練者まで楽しめるゲームで、後に舞台を変えた続編が次々発売されています。
ちなみにこれは一時期3桁で投売りされていたというバンダイ版。コンポーネントがチープなのが残念。



・「パリスコネクション / Paris Connection」 5人


君の鉄道だって!?とんでもない。君の鉄道は私の得意先の皆さんの所有物だ。
 ―― J・P・モルガン(John Pierpont Morgan, 1837 - 1913)...アメリカの投資家;銀行家

トランスアメリカに株要素を加えたような軽量級鉄道株ゲーム。
どの位軽いかというと、同時に始めた「ラー」がまだ第一王朝をやっている最中に終わる位軽いです。
結局同じメンバーで2回戦を行ったようです。



・「ラー / Ra」 4人


エジプトはナイルの賜物。
 ―― ヘロドトス(Hēródotos, BC485頃 - BC420頃)...古代ギリシアの歴史家

古代エジプトの壮大な歴史を競りゲームにした傑作。
競りゲームにありがちな相場の分かりづらさが軽減されており、入門にもオススメ。



・「コロレット / Coloretto」 5人


もし、黄色と橙色がなければ、青色もない。
 ―― フィンセント・ファン・ゴッホ(Vincent van Gogh, 1853 - 1890)...オランダの画家

最近は「時間調整にコロレット」というパターンが出来つつあるような・・・
繰り返し遊ばれるべき傑作であることは間違いありません。



・「カタンの開拓者 / Siedler von Catan, Die」 3人


一平方マイルにつき人口が二人以上六人以下の地域
 ―― アメリカ合衆国の国勢調査局による未開拓地域の定義

今回もプレイされていましたが、写真を撮る間もなく終了。
いったいどんな展開だとこんなに早く終わるのだろうか・・・



・「ヴァイキング / Wikinger」 3人


北風がヴァイキングを作った
 ―― 北欧のことわざ

地味ですが個人的に好きなゲーム。
変則競りと箱庭構築から構成されており、
地味でプレイ時間は短めですが終了後の満足感は高め。



・「トロワ / Troyes」 3人


自分以外の人間に頼むことができて、しかも彼らの方がうまくやってくれるとしたら自分でやる必要はない。
 ―― ヘンリー・フォード(Henry Ford, 1863 - 1947)...アメリカの実業家;技術者

去年のエッセンの人気投票で世界の七不思議と1位争いをしたというゲーム。
中世フランスで様々な職業の人を雇ってアクションを行っていく(そして勝利点を得る)という内容。
サイコロを使ったワーカープレイスメントで、かなり難易度は高いみたいです。



・「オーナーズチョイス / Owner's Choice」 3人


十月。これは株に手を出すには特に危険な月だ。
そのほか危険な月は、七月と一月と九月と四月と十一月と五月と三月と六月と二月と八月、
それになんといっても十二月だ。
 ―― マーク・トウェイン(Mark Twain, 1835 - 1910)...アメリカの作家

国産の株ゲーム。
「18シリーズの線路を敷く部分をサイコロにしたようなゲーム」と説明を受けましたが、
私は18シリーズをやったことがなく「やたらと重い鉄道株ゲーム」程度の認識しかないのです。
割と早く終わっていたようなのでこのゲーム自体は重いゲームではなさそうですが。



・「テラフォーマー / Terraformers」 4人


私は未来について考えたことがない。すぐに来てしまうのだから
 ―― アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein, 1879 - 1955)...物理学者

遠い未来の宇宙開拓をテーマにしたワーカープレイスメント。個人的に高評価のゲーム。
念願かなっての再戦で、しかも今年のゲームマーケットで発売された拡張入りです。
組み合わせによってアクションの使い勝手が激変するところが面白いですが、
今回一番の収穫は、今まで誰も見向きもしなかった「バーサーカー」を使って勝てたことでしょう。



以上、例会報告でした。

次回は8月14日(日)となります。皆様の参加をお待ちしております。


写真・文 : 池田@代表補佐見習い?
最終更新:2011年07月15日 06:21
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