2011年4月10日に開催された第106回例会の様子を報告します。
今回は総勢8人での開催となりました。
前回とは正反対に長時間ゲーム中心のゲーム会となりました。
ともあれ、参加頂いた皆さん、ありがとうございました。
・「戦国大名カードゲーム~くにとりっ! 天下は萌えているか~」 4人
分別過ぐれば、大事の合戦は成し難し。
―― 黒田 孝高(くろだ よしたか, 1546 - 1604)...日本の武将
しつこく新作を出し続けるアークライトのデッキ構築ゲームですが、ゲーム内容は非常によく出来ています。
テーマとシステムがマッチしているのも個人的に高評価です。
田中としひさ氏の味のある絵も健在。
・「ジロ・デ・イタリア / Giro d'Italia The Game」 4人
競争は速い者が勝つとは限らず、戦いは強いものが勝つとは限らない。
―― イギリスのことわざ
自転車レースは日本では影の薄い競技ですが、欧州ではサッカーに次ぐ人気スポーツです。
イタリア人曰く「ツール・ド・フランスが世界最大のレースなら、ジロ・デ・イタリアは世界最高のレース」という
同名のレースを題材にしたのがこのゲームです。(一応、公式ライセンス品らしい)
チーム戦はもちろんのこと、集団ルールのおかげで非常に再現度の高いゲーム内容になっています。
・「クイーンズブレイド ザ コロシアム / Queens Blade The Colosseum」 4人
剣に生きる者は、剣で滅ぶ。
―― フランスのことわざ
概要をまとめると以下の通り
- 登場人物は全員女性で、剣や弓で武装している。各プレイヤー一人を受け持つ。
- NPCとして女王(何のかは不明)が一人居て、プレイヤー全員でよってたかって殺そうとする。
- この殺し合い(女王も反撃する)は闘技場で見世物になっている。
- 女王の反撃を喰らったら手札を規定数捨てるか、体力を減らすか、服を脱がす。
- 手番に自分から服を脱ぐことも可能。観客からの声援(勝利点)を得られる。
- 服を脱げる枚数分だけ別々のイラストが用意されている。(繰り返しますが登場人物は全員女性)
- 勝ったキャラクターは次の女王になる。つまり次回全員からフルボッコにされるのか?
- ちなみに勝利条件は一番勝利点を稼いだプレイヤー。
手札コントロールのバッティングゲームだとか、勝つためにはリスクを承知で脱いでいかなければならないとか、
結局女王のサイコロ目次第の運ゲーとか、そんなことがどうでも良くなる内容です。
あえて言わせてもらえば、女王の行動がサイコロ1個でなく2個なら予測しやすくなってよかったのでしょうが。
ちなみに本当にどうでもいい余談ですが、古代ローマには女性剣闘士が実在したそうな。
・「ストロングホールド / Stronghold」 2人
用兵の道は、心を攻むるを上(じょう)となし、城を攻むるを下(げ)となす。
―― 陳寿(ちんじゅ, 233 - 297)...中国の官僚
中世ヨーロッパ風ファンタジー世界での城攻めを題材にしたゲーム。
最近日本に入ってきましたが、実は一昨年のゲームです。
城関係の書籍を何冊も買ってしまった私としては題材だけで堪らないゲームです。
実際、城攻めの雰囲気が良く出ていて面白いです。
・「ナビゲーター / Navegador」 4人
目指す港がないような航海をしていたら、どんな風が吹いても助けにならない。
―― ミシェル・ド・モンテーニュ(Michel Eyquem de Montaigne, 1533 - 1592)...フランスの哲学者
そこかしこで良い評判しか聞かない、ここ最近の注目作。
ヨーロッパから長崎への航路開拓をしながら植民地経営やら何やらをするゲーム。
航海だけでなく色々な勝ち筋があるゲームらしいですね。
・「Duel in the Dark: Baby-Blitz」 2人
どっちも、自分が正しいと思ってるよ。戦争なんてそんなもんだよ。
―― ドラえもん(どらえもん, 2112 - )...日本の子守用ロボット
第二次世界大戦のイギリス軍によるドイツに対する夜間爆撃を題材にしたゲーム。拡張入り。
無印版ではやられっぱなしだったドイツですが、この拡張ではV1ロケットで反撃を行っています。
上の写真は「今まさにロンドンに突入せんとするV1ロケット」といったところでしょうか。
・「ドラコ / Draco」 5人
ラドン・・・ヘスペリデスの園で黄金の林檎を守る100の頭を持つ竜
―― ギリシア神話...ヘラクレスに倒されたラドンは竜座(Draco)となった
メビウス便の新作。密かにレース風ゲームが多いレオ・コロヴィーニの作。
本作もドラゴンによるレースという題材らしいですが、題材がレースなだけで
勝敗は点数によって決まるため、早く先に進めば良いというものではありません。
10種類のドラゴンのイラストが実に美麗。
・「どうぞどうぞ」 3人
危機的状況では、どんなに強いものでも弱者を必要とする。
―― アイソーポス(Aisopos, BC619 - BC564)...古代ギリシアの寓話作家
例の震災の復興支援を題材にしたゲームとのこと。
話を聞く限りでは、買占めにならないように互いに物資を押し付けあうゲームという印象がしました。
・「ビブリオス / Biblios」 3人
書物は、いちばん長持ちする記念碑である。
―― 作者不詳
活版印刷以前、教会は書物の収集、保管、写本の作成を行っており、それを題材としたゲームです。
ゲームは前半と後半に分かれ、前半は書物の分配、後半は競りによる書物の獲得となります。
ルールは簡単で短時間、程よい運を含んだジレンマのある良いゲームだと思います。
以上、例会報告でした。
次回は5月8日(日)となります。皆様の参加をお待ちしております。
写真・文 : 池田@代表補佐見習い?
最終更新:2011年04月16日 11:48