第105回例会記録

2011年3月13日に開催された第105回例会の様子を報告します。

この日は13時の時点では4人しか集まらず「4人会か?」と思われましたが、
その後次々と人が増え、最終的に総勢12人での開催となりました。
参加頂いた皆さん、どうもありがとうございました。
また、初心者卓なるものが設定され、分かりやすいゲームを中心に遊ばれていました。


・「コロレット / Coloretto」 4人


人間はカメレオンのような動物だ。
その天性、法則によって終始行く所の色を帯びる。
 ―― マーク・トウェイン(Mark Twain, 1835 - 1910)...アメリカの作家

簡単お手軽なゲームながらジレンマを味わえる良いゲームです。
実にドイツゲームらしいカードゲームの好例。


・「ドメモ / Domemo」 4人


知者の推測は、無知な者の確信よりずっと確かだ。
 ―― 作者不詳

オリジナルは相当昔に出ているんですね。他人の反応から自分のタイルを推理するゲームです。
他人の反応が頼りなので、当然ながらブラフゲームの側面もあります。


・「カブーン! / KABOOM!」 4人


臆病者は逃げ去るが、勇気のある者は、危険な選択をあえてする。
 ―― エウリピデス(Euripides, BC480頃 - BC406頃)...古代ギリシャの詩人

建物の中に爆弾が見つかった!プレイヤーは爆弾処理班のチームを率いて爆弾を解除しなければならない!
カード主体のライトなプレイ感で、他人との駆け引きがメインなように感じました。
逃げるのも立派な戦略です。


・「える☆あらめいん」 3人


部下に必勝の信念をもたせることは容易だ。それは、勝利の機会をたくさん体験させればよい。
 ―― エルヴィン・ヨハネス・オイゲン・ロンメル(Erwin Johannes Eugen Rommel, 1891 - 1944)...ドイツの軍人

OASEでは定期的に卓が立つアークライト謹製のデッキ構築型ゲーム。
これも実写版が発売されたりするのでしょうか。


・「ウボンゴ エクストリーム / Ubongo Extrem」 4人


思考とは、驚きからの絶えざる飛翔である。
 ―― アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein, 1879 - 1955)...物理学者

制限時間付きのパズルゲーム。多人数ソロプレイっぽいと聞きます。
そういえば実物見るのは初めてです。


・「コヨーテ / Coyote」 4人


   インディアンのある部族の中の最強の勇者である男が、
   ある日、日頃から悩み続けてきたある疑問を解消しようと
   父親のところへ行き、 部族のみんなの名前はどのようにして
   決められたのか、と尋ねた。 しかし父親は
   「産まれた子の名前を決めるのは、酋長の役目なんだ」
   としか答えてくれなかった。

   そこで、今度は酋長のテントに行った。
   中に入ることを許され、勇者は酋長を前に同じ質問をした。
   酋長は答えてくれた。

   「赤ん坊が産まれそうになると、わしは自分のテントに入る。
    そして、赤ん坊が産まれると、テントから出る。
    その時、最初に見えたものをその子の名前に決めるんじゃ。
    『サンライズ』とか、『イエロー ムーン』とかな。
    でも一体どうしてそんなことを聞くんだ、ツー ドッグ ファック?」

大半のインディアンの部族では、コヨーテはトリックスターとして信仰されているそうです。
それはともかく、以前も紹介しましたがインディアンポーカー+ブラフのようなゲームです。
ゲームの構造がドメモと似ているような気が・・・


・「ピラニア ペドロ / Piranha Pedro」 4人


しばしば、とんでもない悲劇がかえって笑いの精神を刺激してくれる。
 ―― チャップリン(Charles Spencer Chaplin, Jr., 1889 - 1977)...イギリスの俳優;映画監督;コメディアン;脚本家

何の因果かペドロ氏は毎ゲーム必ず溺死するかピラニアに喰われます。
凄い(酷い?)設定ですが、ゲーム自体は非常に笑いのとれるパーティーゲーム。


・「はげたかの餌食 / Hol's der Geier」 5人


だまされる者になるかだます者になるか、そのいずれかを選ばねばならぬ。
 ―― ジャン=フランソワ・ルニャール(Jean-Francois Regnard, 1655 - 1709)...フランスの喜劇作家

これ以上ないほどシンプルなバッティングゲーム。
上手く他人を出し抜いた時の”してやったり感”はかなりのもの。


・「ロンドン掠奪事件 / Tatort Themse」 3人


事件の原因は、事件そのものより興味深し。
 ―― マルクス・トゥッリウス・キケロ(Marcus Tullius Cicero, BC106 - BC43)...古代ローマの政治家;文筆家;哲学者

パッケージからは推理ゲームにしか見えませんが、実際には手札コントロールのゲーム。
手札コントロールの部分が乗車券に似ているとか・・・


・「バス ストップ / Bus Stop」 3人


生活に必要なものはみんな遠くにある。だから車に乗って行こう
 ―― E.B.ホワイト(Elwyn Brooks White, 1899 - 1985)...アメリカの作家

一種のバッティングというか、ブラインドビットというか、そんなメカニズムのゲーム。国産。
本来ならプレイヤーごとに異なる特殊ボーナスや2倍ボーナスをめぐっての駆け引きになるのでしょうが、
一度も車掌を取れない不甲斐ないプレイヤーが居たせいで(もちろん私のことだ!)、
一番多く車掌を取ったプレイヤーが物量で押し切ってのワンサイドゲーム。
うーむ、申し訳ない。


・「マカバナ / Maka Bana」 5人


   同じ会社に勤めるアメリカ人、イタリア人、日本人の三人のビジネスマンがオフィスの廊下を歩いていたら、魔法のランプを拾った。
   ランプから出てきた妖精がこう言った。
   「一人ひとつずつ、願い事を叶えてあげよう」
   アメリカ人が最初に言った。
   「私をカリブ海のリゾートに連れて行ってください。仕事を忘れてのんびりしたいのです」
   「おやすい御用」
   アメリカ人は煙とともに消え、カリブ海へと瞬間移動した。
   続いてイタリア人が言った。
   「私を地中海のリゾートに連れて行ってください。仕事を忘れて遊びまくりたい!」
   「おやすい御用」
   イタリア人は煙とともに消え、地中海へと瞬間移動した。
   最後に日本人の番になり、妖精が聞いた。
   「あなたの願い事は何ですか?」
   日本人が答えた。
   「ではさっきの二人を、このオフィスに戻してください」

リゾート地で観光開発をするゲーム。
バッティングゲームであると同時に陣取りでもあるちょっと珍しい組み合わせ。
初心者卓での今日のメインでしょうか。


・「ヴィニョス / Vinhos」 3人


女とワインは年をとるほど味がでる
 ―― フランスのことわざ

ぶどう畑を購入し、ワインを造って輸出したり品評会に出品するゲーム。
やりたいことは沢山あるのにやれることは少ないという、ゲーマー向けゲームによくある構図の拡大再生産ゲーム。
天才の閃きで創られた様な傑作ではないですが、丁寧に創られた良作で、この手のゲームが好きな人なら面白いはず。
しかしながらルールが膨大な量になっており、インストに1時間も掛かるのは少々詰め込み過ぎ。


・「乗車券 メルクリン / Ticket to Ride - Marklin」 3人


文明人は鉄道客車をつくったが、自己の足を使うことを失った。
 ―― ラルフ・ワルド・エマーソン(Ralph Waldo Emerson, 1803 - 1882)...アメリカの思想家;哲学者;作家;詩人

ご存知「乗車券」をゲーマー向きに調整した作品。
乗客ルールがゲームに深みをもたらしています。


・「Z-エンジン / Z-Engine」 3人


車が動く限り私は走る。
 ―― ジル・ヴィルヌーヴ(Joseph Gilles Henri Villeneuve, 1950 - 1982)...カナダのF1ドライバー

雑誌「ゲームリンク」付録のゲームで、見たまんまのSF風レースゲーム。
プレイヤーコマがなんともカオスな状況ですが気にしないでください。



以上、例会報告でした。

次回は4月10日(日)となります。皆様の参加をお待ちしております。


写真・文 : 池田@代表補佐見習い?
最終更新:2011年03月20日 10:20
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