魔剣使い


魔剣使い(Edge Master)


概要

第八世界ファー・ジ・アースのウィザードクラス。
魔剣・妖刀・神剣・聖剣等の「自我を持つ武器」に、「使い手として選ばれた者」である事を表す。

データ傾向

[常備化]した装備品から1つ(または2つ)を「魔器」に指定し、選んだ魔器を用いて戦うクラス。
キー能力は《魔器所持》で、クラス特殊能力の大半が魔器の使用を前提としている。
(都合、魔器の使用不可能な状態では著しく戦闘能力が低下する)

HPとMPの両方を、常用する特殊能力で消費し続ける為
(HPは《生命の刃》で、MPはいずれかのメジャーアクション特殊能力で)
リソースにはあまり余裕が無く、回復手段の確保が課題となる。
プラーナの消耗は少ない方だが、フォートレスアタック等で《真名剣界》を多用すれば枯渇の可能性はある。

命中判定やダメージロールを有利にする特殊能力が多く
魔法ダメージ化・射程延長・範囲攻撃に加えて、自衛能力も備えている為
殴り合いをする事については、かなりの優等生と言える。

反面、立ち回りを補助する特殊能力がほぼ皆無という欠点があり (強いて挙げれば、割り込み行動を行う《サトリ》くらい)
こちらの分野は、スタイルクラスの特殊能力やアイテム特殊能力で補う事になるだろう。
バッドステータスの自力解除手段も無いので、注意が必要だ。 (EX月衣で[捕縛]だけは回復可能)

クラス修正

命中 回避 攻撃 防御 魔導 抵抗 魔攻 魔防 耐久力 魔法力 行動値
- - - -

【命中】の修正値が高く、全ウィザードクラス中で最高値となっている。(強化人間&と同値)
LvUPによる成長はHP>MP。

クラス特殊能力一覧

取得CL 名称 対象 効果の概要 代償 回数制限 前提 備考 掲載
タイミング:常時
1 魔器所持 自身 常備化している武器から1つを選択
選択した武器の[攻撃修正]上昇
選択した武器を[魔器]として扱う
NW2
1 見切り:命中 自身 【命中】ジャッジの出目が[C値]の場合、[命中判定]の結果を[絶対命中]に変更 NW2
1 魔具 自身 魔器の戦闘値修正を1つ選択
選択した戦闘値修正を上昇
[命中修正][攻撃修正][移動修正]は選択不可
魔器所持 SMZ
1 魔鎧所持 自身 魔器所持》で武器ではなく、防具を魔器として選択可能
魔剣使いの特殊能力で得られる[攻撃修正]を[防御修正]に変更
選択した防具を装備中に行う物理攻撃を、魔器を使用した物理攻撃として扱う
魔器所持 LAC
3 魔装剣 自身 [魔法装備可能レベル]上昇
防御魔装を2つ装備可能
LAC
5 不破の剣壁 自身 金剛剣》《護法剣》の使用回数を増加 LAC
1 呪いの魔剣 自身 [CF修正値]低下
魔器の[攻撃修正]or[魔攻修正]上昇
SOA
1 守護魔刃 自身 【魔防】上昇 魔器所持 FTE
1 超重剣 自身 渾身撃》の効果量を増加
渾身撃》の効果に[狼狽]付加を追加
渾身撃 FTE
1 双子の魔剣 自身 魔器所持》で魔器を2つ選択可能
魔器所持》の戦闘値修正効果を変更
魔器所持 FTE
1 剣の魔力 自身 【魔導】【魔攻】上昇 魔器所持 NVS
タイミング:オート
1 護法剣 自身 【魔防】ジャッジを【攻撃】で代用 カウント ラウンド1回 NW2
1 金剛剣 自身 【防御】ジャッジを【攻撃】で代用 カウント ラウンド1回 NW2
1 生命の刃 自身 任意の[HP]を消費
消費したHP量に応じて、【攻撃】ジャッジ達成値上昇
魔器所持 CL依存 NW2
1 魔器解放 自身 【攻撃】ジャッジ達成値上昇 MP ラウンド1回 魔器所持 NW2
1 魔器の知恵 自身 汎用ジャッジ達成値上昇 HP シナリオSL+2回 魔器所持 NW2
3 重ね当て 単体 【回避】ジャッジでクリティカル勝利時に使用
その攻撃を回避し、対象に[絶対命中]の物理攻撃を行う
カウント シナリオSL+1回 NW2
1 衝撃波 自身 魔器の[射程]上昇 カウント ラウンドSL回 魔器所持 メインプロセス持続 SMZ
1 魔器の警告 自身 [危険感知]ジャッジ達成値上昇 MP シナリオSL+1回 魔器所持 SMZ
10 剣魂再生 自身 [瀕死状態]を回復
HPを回復
プラーナ シナリオ1回 魔器所持 自身が[重圧][瀕死状態]でも使用可能 LAC
3 魔剣の僕 単体 [ダメージロール]達成値増加、または達成値減少 カウント シナリオSL回 魔器所持 FTE
タイミング:セットアップ
1 魔器人化 自身 魔器が人間の姿になり、エキストラとして扱う
効果解除時、装備を魔器と交換可能
魔器所持 シナリオ持続
マイナーで解除可能
NW2
タイミング:イニシアチブ
3 封印解放 自身 魔器の[攻撃修正]上昇
効果終了後、魔器が使用不可能になる
魔器所持 ラウンド持続
使用不可ペナルティはシーン持続
NW2
5 サトリ 自身 即座にメインプロセスを得る
このメインプロセスの終了時、行動カウントは減少しない
シナリオ1回 NW2
1 魔器召喚 自身 即座に魔器を装備する
魔器が失われていた場合、失われた状態を回復する
MP 魔器所持 LAC
タイミング:クリンナップ
タイミング:リアクション
タイミング:マイナー
1 渾身撃 自身 任意の[行動カウント]を消費
消費したカウント量に応じて、【攻撃】ジャッジ達成値上昇
メインプロセス持続 NW2
1 刃の供物 自身 魔器の[攻撃修正]上昇
HPを失う
魔器所持 シーン持続 SMZ
3 真名剣界 自身 取得時に、以下3種の中から効果を選択
1. 魔器の[移動力修正]以外の戦闘値修正2つを上昇
2. 魔器を魔法ダメージに変更 + 魔器の[射程]上昇
3. 【魔導】上昇 + 発動魔法の[代償MP]軽減
プラーナ 魔器所持 シーン持続 FTE
タイミング:メジャー
1 なぎ払い 範囲選択 物理攻撃を行う MP ラウンド1回 NW2
1 魔技 単体 物理攻撃を行う
その攻撃の【命中】ジャッジ達成値上昇
MP 魔器所持 NW2
3 刀拳魔断 単体 物理攻撃を行う
その攻撃で1点以上のダメージを与えた場合、対象の[行動カウント]低下
その攻撃で1点以上のダメージを与えた場合、対象の【命中】ジャッジ達成値低下
MP 魔器所持 【命中】ジャッジ達成値低下はラウンド持続 SMZ
5 三千世界の剣 範囲選択 物理攻撃を行う
その攻撃の【命中】【攻撃】ジャッジ達成値上昇
MP シナリオ1回 魔器所持 SMZ
3 霊破斬 単体 物理攻撃を行う
その攻撃は魔法ダメージとなる
その攻撃で1点以上のダメージを与えた場合、自身のHPを回復
MP 魔器所持 LAC
1 魔空閃 単体 物理攻撃を行う
その攻撃は魔法ダメージとなる
その攻撃の【攻撃】ジャッジ達成値上昇
MP 魔器所持 SOA
5 全なる一の剣 単体 物理攻撃を行う
その攻撃中、魔器の[攻撃修正]上昇
「対象:単体」以外に変更出来ない
HP
プラーナ
ラウンド1回
シナリオSL回
魔器所持 FTE
1 武器狙い 単体 物理攻撃を行う
その攻撃で1点以上のダメージを与えた場合、対象の装備武器1つに[捕縛]を与える
カウント シーンSL回 NVS

EX月衣一覧

取得CL 名称 対象 効果の概要 代償 回数制限 前提 備考 掲載
タイミング:常時
EX 比翼連理の器 自身 刃の供物》の効果による[攻撃修正]上昇量を増加
霊破斬》の効果によるHP回復量を増加
魔器が破壊されるか失われた場合、[気絶状態]となる
魔器所持 REM
EX 魔鎧衣 自身 守護魔刃》の[SL上限]上昇
魔鎧所持》を取得時、《守護魔刃》の効果を【防御】にも適用
守護魔刃 REM
EX 魔装器 自身 魔器所持》で武器ではなく、攻撃魔装を魔器として選択可能
魔器の[行動値修正]上昇
魔剣使いの特殊能力を、【命中】【攻撃】[攻撃修正]「物理攻撃」→【魔導】【魔攻】[魔攻修正]「魔法攻撃」に読み替えて適用
魔器所持 REM
EX 魔封器 自身 クライマックスフェイズ以外で、魔器が装備不可能になる
クライマックスフェイズ中、魔器の[攻撃修正]上昇
クライマックスフェイズ中、魔剣使いの特殊能力のSLを上昇させて効果を計算
魔器所持 REM
タイミング:オート
EX 不滅の魔剣 自身 魔器召喚》と同時に使用し、
魔器の[捕縛][破壊状態]を回復
プラーナ シナリオ1回 魔器召喚 REM
EX 星薙ぎの刃 自身 なぎ払い》または《三千世界の剣》と同時に使用し、
その特殊能力の対象範囲を拡大
カウント ラウンド1回 REM
タイミング:セットアップ
タイミング:イニシアチブ
タイミング:クリンナップ
タイミング:リアクション
タイミング:マイナー
タイミング:メジャー

スタイル相性

アタッカー

魔剣使いの特殊能力は、「武器(魔器)を使用した戦闘」に関わる物が大半を占めており
アタッカーならば、それらを十全に活かす事が出来る。

魔法ダメージ化、範囲攻撃、射程延長、バッドステータス付加等、利便性を高める特殊能力が一通り揃っている他
金剛剣》《護法剣》により、自衛能力も高い。
クラス修正による【命中】の高さも相まって、アタッカーとしては優等生的なウィザードクラスと言える。

火力が高いイメージを持たれがちだが、常用可能なダメージ増強手段は意外に少なく
刃の供物》《真名剣界》のSLを伸ばし終えるCL5前後辺りで、クラス特殊能力による常時火力は頭打ちになる。
それ以降はCL依存で効果量が伸びる《生命の刃》に頼りつつ、継戦能力確保の為にHPを伸ばす事になるだろう。
瞬間最大火力については、《封印解放》《全なる一の剣》でかなり高い値を得られる。

メジャーアクション8種類中、6種類が代償MPを必要とする為
ほぼ常に、MPを消費し続ける事になる。
代償軽減:特殊能力》を取得すると、継戦能力が大きく改善されるだろう。

キャスター

EX月衣《魔装器》を採用するか否かで、適正が大きく変わる。
これが無くとも有効に機能する特殊能力は幾つかあるが、「あえて魔剣使い/キャスターを選ぶ理由になるか」と考えると難しい所だ。
EX月衣の使用可能なレギュレーションならば、《魔装器》の取得を検討しておこう。

魔装器》さえあれば、大半の特殊能力を魔法攻撃に転用可能となる為
キャラクター構築に、アタッカーと遜色無いだけの幅を確保出来る。
特に、魔装の[魔攻修正]を参照する《アサルトプロミネンス》等との相性が良い。

クラス修正の影響が大きい低レベル帯では、【魔導】【魔攻】の低さに悩まされるが
魔術師辺りと比較すると、特殊能力に換算して2~3枠分ほどの差が存在する)
CLが上がれば、相対的に差は縮まって行く。

ディフェンダー

金剛剣》《護法剣》に頼って【攻撃】を伸ばすか、
魔鎧所持》《守護魔刃》に頼って【防御】【魔防】を伸ばすか、好みが分かれる所だ。
前者であっても、防具はしっかり揃えて置いた方が安心である。

いずれにせよ防御力は大きく上がる為、硬いディフェンダーを目指すのには向いている。
反面、ディフェンダーとしての欠点も明確だ。
  ・レベルアップによるMPの伸びが悪く、タゲコンの為のMP確保が課題になる
  ・立ち回りを補助する特殊能力が無い
  ・オートやイニシアチブでのバッドステータス解除手段を持たない
これらの点を、スタイルクラスの特殊能力や装備品等で補う形になるだろう。

魔装剣》で防御魔装を2つ装備可能になるが、これは最大MPを更に圧迫されるという事でもある。
MP(=カバーリング可能回数)と防御力、どちらを優先するかはよく考えよう。

ヒーラー

発動魔法の使用をサポートする特殊能力として、《真名剣界》が
味方の支援をする特殊能力として、《魔剣の僕》が
エネミーの妨害をする特殊能力として、《刀拳魔断》がそれぞれ挙げられる。
いずれにせよ、《魔器所持》は必要になるだろう。

真名剣界》を発動魔法の代償軽減に使うか、【魔導】【魔防】を伸ばすのに使うかは好みの分かれる所だが
魔剣使いは、MPの伸びが良くない。
発動魔法を多用するならば、ウィザード/スタイルのどちらかで代償軽減は考えておきたい所だ。

メモ

魔器を使用しなくとも有効な特殊能力

常時 : 《見切り:命中》《魔装剣》《不破の剣壁》《呪いの魔剣》《超重剣
オート : 《金剛剣》《護法剣》《重ね当て》《星薙ぎの刃
セットアップ : なし
イニシアチブ : 《サトリ
クリンナップ : なし
リアクション : なし
マイナー : 《渾身撃
メジャー : 《なぎ払い》《武器狙い

※《呪いの魔剣》は、CF修正値の低下効果のみが有効
※《星薙ぎの刃》は、《なぎ払い》との組み合わせのみが有効

特殊能力《封印解放》の使用後、ラウンド中に決着が付かなかった場合や
EX月衣《魔封器》を取得時、ミドルフェイズで戦闘が発生した場合には
魔器が使用不可能となる為、これらの特殊能力に頼って戦闘を行う事になる。
(実際にはこれに加えて、スタイルクラスの特殊能力・アイテム特殊能力・発動魔法等を織り交ぜる)

魔器の[攻撃修正]を上昇させる特殊能力

常時 : 《魔器所持》《呪いの魔剣》《比翼連理の器》《魔封器
オート : なし
セットアップ : なし
イニシアチブ : 《封印解放
クリンナップ : なし
リアクション : なし
マイナー : 《刃の供物
メジャー : 《全なる一の剣

HP消耗

HPを消費する特殊能力は、《魔器の知恵》《生命の刃》《刃の供物》《全なる一の剣》の4種類のみ。
(魔器の知恵と全なる一の剣は代償HP、生命の刃はCL依存の任意消費、刃の供物はSL依存の一定量消費)
CL3以降は、攻撃の度にHPを回復する《霊破斬》で消費を補う事も可能な為
他のHP消費型クラス(落とし子等)と比較すれば、そこまで消耗が激しい訳では無い。

魔器の知恵は消費が少なく、刃の供物はシーン持続で、全なる一の剣は使用回数が限られる為
HP消費の大半は、生命の刃の多用が原因となる。

生命の刃は何回使えるか

生命の刃》の使用可能回数は、CLが上がる度に減り続け「HP最大の状態から3回分」に近付いて行く。
最もHPの高い火/火の魔剣使い/アタッカーを例に、ウィザードクラスのCLだけを上げ続けた場合
CL1では10回ほど使用可能だが、CL5では6回、CL10では4回でHPが尽きてしまうのだ。
(CL21で最低の3回となり、それ以上に使用可能回数が減る事は無い)

前述した様に《霊破斬》でHPを回収したり、
耐久力UP》《耐久力UPⅡ》で最大HPを増強する等
生命の刃に頼り続けるならば、何らかの対策を講じる必要があるだろう。

命中補正

【命中】のクラス修正が、全ウィザードクラス中で最も高く(強化人間と同値)
基本ルルブ環境では、メジャーアクションの選択肢が《魔技》《なぎ払い》の2択だったり
見切り:命中》を持っていたりと、初期は「高い命中率が特徴のクラス」として設計されていたフシがある。

後発のソースブックでは、あまり命中の高さが強調される事は無かったが
真名剣界》で【命中】を選択した場合、最終的にはかなりの命中率を手に入れる事になる。

その他

他のシステムにある様な、《主我》系統の特殊能力は存在しない。
(一応、《比翼連理の器》がそれに近いと言えなくも無いが)
アイテムが人間の意識を乗っ取って戦わせてしまうと、それはもうウィザードというよりエミュレイターの様な物だからだろうか。


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最終更新:2018年05月22日 13:24