雑賀城の戦い

雑賀城の戦い(さいかじょうのたたかい)とは当時紀伊の代表者で、雑賀衆棟梁である鈴木重意と姉小路家と三好家との間で起こった戦いである。

参加兵力及び戦力評価

姉小路・筒井城兵
第一部隊:騎馬隊6000:竹中重治アリス・マーガトロイドルーミア
第二部隊:騎馬隊6000:斎藤義龍十六夜咲夜霧雨魔理沙

鈴木・雑賀城兵総勢3445
守将:鈴木重意
援軍:10000:森田浄雲、寒川元隣
迎撃部隊:5000:鈴木重兼
第二部隊:5000:?(鈴木重秀か?)

三好・総勢23500(阿波讃岐)
第一部隊:弓隊5000:三好長慶
第二部隊:5000:十河一在
第三部隊:6500:三好長逸
第四部隊:7000:三好義興

ほぼ姉小路が漁夫の利を得る形となっている。
三好は長距離行軍のため士気減退、しかも各隊の連携も悪く単独での落城は不可能。
鈴木は先の筒井城攻撃のため兵力を損耗、熊野港から援軍を行っているが総勢2.5倍の敵兵力を撃退するのは困難であろう。

概要

三好長慶は雑賀衆を攻撃するために姉小路家にが、総大将三好長慶の指揮で混乱が起きるどころか即座に反撃、竹中隊に城の櫓からの攻撃と三好軍の攻撃が集中して不利な状況が作られた。
しかし、その隙に斉藤義龍隊が一機に雑賀城を攻め落とし占領してしまった。
城を落された後も城の外にいた雑賀衆と三好軍は抵抗したが、拠点を奪われた雑賀衆と後方への連絡の絶たれた三好軍では流石に長く抗戦できずに敗走、雑賀衆は熊野港に十分な余力を残していたが姉小路家の降伏勧告をうけ降伏。雑賀衆は姉小路家に吸収された。

三好家の遠征の理由

三好家は姉小路家に道を借りて陸路にて雑賀城へ遠征している。これは非常に無理のある行軍である。
海路で熊野港を落して熊野港から雑賀城を狙うという方法もあったのにこのような無理な行軍を行ったのは何故だろうか、という疑問が生まれる。これを説明するのに以下のような説がある。
  • 三好が庇護している織田信長に鉄砲隊の重要性を吹き込まれ長慶が雑賀衆を手に入れたいと思った為。
  • 熊野港の守りは堅く、油断しているであろう雑賀城を攻撃する方がたやすいと希望的観測をした為。
  • 熊野港を落せば北条家領伊勢と領土を接することになり、熊野港を維持するのは難しい為。
  • 近畿の大部分を押さえている姉小路家に対して、一つの拠点を押さえておきたかった為。
しかし、仮に雑賀城を落せたとしても孤立した城を維持することは事実上不可能であるし(姉小路家ですら戦後に紀伊の維持の難しさから放棄している)、雑賀衆を手に入れるどころではないだろう。
この行軍はどう考えても愚策であり、三好長慶が心身に異常をきたしていた証左であると考えられてきた。
しかし、後に姉小路家の最新式の鉄砲『明智筒』の技術が盗まれ、三好家でも製造されていることから、この戦いと何らかの関係があるのではないかという説が出てきている。

雑賀衆の鉄砲隊について

雑賀衆は日本に鉄砲が伝来してよりすぐに射法と製造方法を学び取り、強力な鉄砲隊を持っていた。姉小路軍の鉄砲隊は鉄砲の数と質では圧倒的に勝っていたが、鉄砲隊の練度という点では劣っていたとされる。
その鉄砲隊の練度は鉄砲による「武将の狙撃」を史上初めて戦術に組み込んだほどであったという。多勢に無勢で敗れたとはいえ、この戦いでも雑賀の鉄砲隊は活躍した。

姉小路家の三好攻撃について

この戦いの途中で三好と姉小路家との同盟期間が切れ、姉小路家は三好家の不意を突く形でその側背を攻撃している。
この策の立案は松永久秀とも竹中重治とも言われているがよくわかっていない。ただ姉小路良頼には両者の連名で献策されたといわれている。
この作戦行動には微妙な外交問題が関わるために前線は竹中重治、後方支援に松永久秀という形になっている。
この作戦の効果は三好家の近畿への影響力は弱めたこと、雑賀城を容易に落すことができたことであると言われている。

この戦いの影響

三好家は二万三千の兵を失って近畿への影響力が弱められた。そして姉小路家との関係は修復不可能なまでに悪化した。
対する姉小路家は優秀な鉄砲隊を持つ雑賀衆を吸収して、鉄砲隊がより強化された。ただし、紀伊国については維持の難しさから放棄している。

逸話

この戦いの最中鈴木重秀霧雨魔理沙との間で一騎打ちが行われたと言われている。
実際には交戦の最中の出来事で、馬が行き交い矢が飛び交う中で行われた戦いであるため、純粋な一騎打ちと言えるかどうかは微妙ではある。
ただ、二人が弾を撃ちあっている様は美しく、周りの者が戦いの最中にもかかわらず魅入ってしまったといわれている。
その戦いは激しく、撃っては避け、撃ちながら避けを繰り返し、お互いの体に弾が掠めあうほどであったという。
結果の方は分かっていないが、戦後互いに無傷であったと言われるから勝負がつかなかったと思われる。

BGM

"Cradle - 東方幻樂祀典 -"より東方妖々夢 "遠野幻想物語"

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最終更新:2010年08月28日 19:42