Werei (詳細・ネタバレ編)


  • ガルカ、3a(白髪)、通常配置無し
  • 齢200歳を越える最長老ガルカ。
  • バストゥーク鉱山区のガルカ達の長老的存在
  • 優れた戦士でもあった。


ガルカの死と再生(転生)
  長寿にして無性の民・ガルカは本来、200前後で旅に出る。生殖という概念が無い彼らは、別の方法で一族を残していく。200年前後とは、ガルカの寿命…すなわちガルカは人知れずひっそりと消えていく。そして新たなガルカの子供へと転生し、ガルカの民の元へ戻ってくる。伝承では「死期を悟ると、高い山に登り、最後の時を迎え、そして新しい光に導かれ新しい肉体を得て、自らの足で山を下りる」と云われている。
  もちろん、親という概念が無いために一族で育てて行く。これはアルテパ砂漠でずっと繰り返された習慣だという。そして、当時はガルカのみの営みだったので、別段不自然でも不便でもなかった。
  かつて栄えたガルカの街は、アンティカの出現により危機を迎える。圧倒的な数と繁殖力を持つアンティカにガルカは成すすべも無く、住まいの砂漠を逃亡することになった。アンティカに虐殺され、倒れていった者達は寿命で亡くなった訳ではないので、転生も出来ず死んで行った。逃亡を続け、コロロカを抜けた先がヒューム達が作り上げた街・バストゥークだった。残されたわずかのガルカ達は、そこに住まう事になった。
  屈強な体を持つガルカ達は移住の許可と引き換えに自由を制限され、街の開拓の為に労働者になった。優れた武力を持つ者は護衛や戦士として政府に仕えたり、鉱山の開拓にあたった。しかしヒュームらは彼らを同等と扱わないと不満に思う者も多くいた。それでもガルカ達には語り部という、彼らの歴史を記憶している者・絶対的な指導者がいた。語り部がいる限りはガルカの文明と民は滅ぶ事も迷う事も無い、そう信じていた。
  語り部であったRaogrimmは、ヒュームとガルカの間の亀裂を憂い、改善に尽力していた。バストゥーク政府に務め、ヒュームの醜い部分も目の当たりにしながらも、いつか双方が歩み寄れる日が来ると信じていた。しかしザルカバード捜索のときに事件は起きた。ガルカ達の中枢・語り部のRaogrimmは行方不明となった。多くのガルカは、その時同行していたウルリッヒを疑い、長年のヒュームへの不満が不信感へと変わった。
  本来、語り部が死んだ時、新たに語り部としての記憶が残っているガルカが誕生する。しかしRaogrimmは謎の死を遂げたのか、殺害されたのか、それすらわからない。ともかくバストゥークのガルカ達の元には「Raogrimm」も「語り部」も戻ってこなかった。更に圧倒的な力とカリスマを誇ったザイドもまた、行方不明となった。支柱を失ったガルカ達のために語り部の代理となったのが、最長老だったこのウェライだった。
  鉱山区の中心人物となり、ヒューム達との距離を測りながらも、ウェライはパグダコに剣術を教えたり、幼いGumbahと生活を共にし育てたりした。彼なりに、バストゥークに根を下ろしだしているガルカの未来の為に行ったのかもしれない。そして、そんなウェライもある日、忽然と姿を消した。Gumbahに宛てた手紙だけを残して。
  ゲーム中に、転生の旅に出る過程を描かれているのは実はこのウェライだけである。彼が人生の終着点として求めた場所、そして残ったガルカ達に託したメッセージは、バストゥークミッションで語られることになる。



剣の名手・そして友として(アルタナの神兵)
  20年前のバストゥークでは幼いガルカ・Pagdakoに剣の指導をする様が描かれている。また、クエストではガルカが内乱を起こす噂が立っていて、その事実確認の為に長老ウェライと、その同居人の近辺を探るように頼まれる。
  なお上記の写真は公式サイトにもあったトレーラーからである。左側はウェライと見て取れる。「記憶を失っても、永遠に親友だ」というテロップと共にウェライと堅く手を握り合うもう一人のガルカとは…。


最終更新:2008年02月15日 18:26