Pretty Heart(詳細・ネタバレ編)


  • ガルカ、5b(黒髪)、バストゥーク商業区、大工房近辺(イベント時)
  • かつて「闇百合の魔女」として恐れられた伝説の魔女軍団のリーダー。


  「闇百合の魔女」イベントに関連するガルカということと、その愛らしい名前の為にはじめて見た人の度肝を抜くプリティハート。実際の話の内容と口調はとても重く、シリアスなものである。

闇百合の漢・プリティハート

  驚くべきことに、実はこのプリティハートこそが、大きな力を持つが為に人間社会に馴染めず迫害されている少女達の存在に胸を痛め、彼女たちを救うべく「闇百合の魔女」を発足させた張本人だった。一体なぜ、そのようなことをしたか、彼の口から明らかになっていく……。

  • ……ずばぬけた……天才は……往々にして……他者から……理解されない……
  • ……とびぬけた……天才は……往々にして……人々から……孤立する……
  • ……並外れた……天才は……往々にして……世間により……葬られる……
  • ……救いたかった……魔法の……才を……持て余す……少女を……
  • ……助けたかった……魔法の……才以外……持たぬ……少女を……
  • ……それが……闇百合団…………選ばれし……魔女の……血の連盟…………蔑まれし……魔女の……最後の砦……
  • ……だが……本当に……よかったのだろうか……?世間と……袂を……分かって……
  • ……だが……本当に……幸せだったのだろうか……?少女を……闇に……引き込んで……
  • ……その……答え……もう一度……探し求めたかった……一度は……捨てた……この故郷で……
  • ……その……答え……もう一度……見つめ直したかった……一度は……愛した……この街で……
  • ……おい……おまえ……帰って……エクソシストに……伝えろ……気が済んだら……消されて……やるってな。

  彼がおそらく初めて出会い、目の当たりにした少女はSelmaだったと思われる。同じバストゥークで暮らす彼はガルカであり、元々種族的な壁を感じずに入られない環境下である。バストゥークの歴史に名前を刻むガルカ達ですら、多少なりとも葛藤や劣等感、バストゥークのヒューム達からそれとなく畏怖と迫害を受けてきていた。ひょっとしたらプリティハートはSelmaの境遇、そして荒れ果て街を破壊する彼女の姿にガルカとしての歴史を重ねたのかもしれない。
  やがて彼は同様に人間社会に馴染めない少女達の存在を知り、彼の保護下に匿う。同じような孤独を感じてきた少女達を集わせ、一人じゃないという事を感じ取り、仲間と共に傷付いてきた心を癒せる安らぎの場を与えたいと最初は願っていたようだ(公式読み物より)。しかし元々強大な魔力を秘め街から恐れられていた彼女たちが集まるという事は、更なる畏怖を呼ぶことになった。その後の「闇百合の魔女」達が歩んだ道は、まさに修羅の道といえる。
  闇の世界の、行き着くところまでたどり着いてしまったプリティハートと「闇百合の魔女」達。魂のみの存在にはなってしまったが、逆にそれは闇から、そして生涯彼らが戦い続けてきた憎しみから、長い時間を経て開放されていく事を意味していた。それから20年。プリティハートは改めて自分が生前過ごした街、そして少女達の為にと飛び出した街バストゥークに戻ってきた。かつて彼自身が正義と信じ、少女達の救済となると信じて歩んだ道。それは本当に正しかったのか、少女達に何をもたらしたのか、改めて見つめなおす為に。

最終更新:2008年10月21日 21:16