Maryse(詳細・ネタバレ編)
- ヒューム♀、7b(金髪)、北サンドリア鍛冶ギルド付近(イベント時)
- 家族構成:兄(死去)
- かつて「闇百合の魔女」として恐れられた伝説の魔女の一人。
公式の読み物、そして彼女のセリフだけを見ると可憐な少女を連想した者も多かったと思われる。意外に逞しい(?)容姿と思ってしまった者もいるかもしれないが、彼女の内面に迫るイベント&読み物は、少女の悲しい物語となっている。
闇百合の乙女・マリーズ
「公式読み物「Dark Lilies -闇百合の魔女-」では実質的裏のヒロインといえる扱いのマリーズ。彼女が背負う物語は、読み物でも垣間見れるが、大半は生前の彼女たちの生き様を彼女が
Gertrudeに明かす部分が焦点となっている。人間社会への憎しみから魂が開放された時、その心に残っていた思い出とは……。
- ……ここの……堀に……落っこちて……溺れかかった……私……
- ……ここの……橋で……足を……滑らせて……落ちかかった……私……
- ……ずっと……気づかずに……いたっけ……
- ……小さい頃から……いつも……危ないとき……助けてくれた……いつも……そばに……いてくれた……
- 怖がられてた……私の……魔力を……認めてくれた……それも……才能だよって……喜んでくれた……
- ……お兄さま……
- ……だのに……私は……怒ってばかり……あのときだって……お弁当を……-忘れたぐらいで……
- ……だから……ここで……この場所で……もう一度だけ……言わせて……
- お兄さま……いつもいつも……おつかれさま……はい……お弁当……忘れてたわよ……
- お兄さま……いつもいつも……ありがとう……はい……お弁当……おいしいわよ……
- そこのあなた……盗み聞きだなんて……呪うわよ……と……言いたいけど……許してあげる……きっと……お兄さまだって……そうするから。
おそらく幼い頃はその優しさがわからず兄と仲違いしたマリーゼは、そのまま家を飛び出し街を離れ、後に「
闇百合の魔女」と呼ばれる同志達と出会い、そして……。彼女を見守り続けた兄のもとを離れ、成長していった彼女は改めてその優しさに気付いたようだが、時は既に遅かったようだ。この世に留まる未練、それは幼かった頃に素直に受け入れられなかった兄の愛情に気付いた今だからこそ言える、兄への感謝と謝罪だったのかもしれない。
なお、この兄は、同じく「
闇百合の魔女」となっている
Poseaulloieが片思いをしていた相手だと、彼女の独白でわかる。その思い出にはマリーズも若干関わっており、マリーズの独白で渡したがっている「お弁当」がきっかけで
Poseaulloieは片思いの彼に「恋人が居る」と勘違いし、告白できない原因の一つとなっていた(ちなみに
Poseaulloie曰く、マリーズが兄に渡していた弁当は「可愛い」との事)。なお、マリーズの兄も現代では故人となっているようで、思いを伝えられないマリーズも
Poseaulloieも、結局この世に未練を残している。
最終更新:2008年10月21日 21:20