Offa(詳細・ネタバレ編)


  • ヒューム♂、5a(青入れ墨)、バストゥーク商業区F-10
  • バストゥーク大工房勤めの作業員だが、普段は家でごろごろしている。


彼にも可愛い時期があったんです。(アルタナの神兵)

  現代ではダメな大人代表といった感じのオッファ。仕事もせず「毎日同じことの繰り返しで退屈」とぼやく彼はある日、子供時代に流行った「未来への手紙」の存在を思い出す。将来に夢も希望も抱くのが難しかったクリスタル大戦の最中に流行った子供の遊びで、未来の自分に宛てて手紙を書き、それを埋めるというものだった(現実世界でいう「タイムカプセル」と思われる)。当時友達とこれを行ったオッファは、手紙を埋める担当だったようで、突然思い出したそれを掘り起こそうと思ったという。しかし、埋めた箱が荒らされてて手紙は残ってなかったらしい。おそらくはゴブリンの仕業だったと語るオッファ。
  その過去の手紙を現代の彼が読むことが出来るように、冒険者(プレイヤー)が手助けすることになる。過去の彼は全く同じ位置に、幼い少年として佇んでいた……が、つぶらな瞳に茶色い巻き毛、無垢な笑顔に驚いたプレイヤーも多かったのではないだろうか。時の流れとは本当に残酷である。
  しかもちょっとのアドバイスではゴブリンの荒らしを止める事は出来ず、結果的に過去と現代の同じ場所へ何度も通うことになってしまう。この際も結果を伺いに現代のオッファの元へ行くと、特に慌てた様子もなく、時にはあくびすらする。過去バストゥークへ行くには他の三国首都とは違い若干遠い為に移動が比較的面倒な中、何度も往復させられるハメになるも、依頼主の当人が緊張感がない。
  しかし、その過去からの手紙がオッファに届いたとき、彼に大きな衝撃が走る。

Offa :…………。
Offa :……俺って、ほんとにダメなやつだよなぁ……。
Offa :……このあいだ「未来への手紙」を掘り起こしたんだ。俺が将来の自分に宛てた手紙、なんて書いてあったと思う……?「何を書くかは、おまかせします」……だってさ。みんなの手紙には「立派な軍人になりたい」とか「人の生命を救う医者になりたい」なんて夢が書いてあったのに……俺はなんて書いたらいいか思いつかなくて将来の自分に丸投げしたんだ。将来の自分は、きっと素晴らしい夢を追っているにちがいないと思ってな……。だけど、今の俺は夢を追うどころか、今度は過去の自分に答えを求めていた。あのときとちっとも変わってない。
Offa : 俺、これから変わるよ!

  なんと、「あの」オッファが改心するのだ!ここまでだと実に良い話であり、すべてが円満に終わり、冒険者の長い「お使い」も要約ハッピーエンドを迎えたかのように見える。しかし、それで終わらないのがこのクエストのにくいところ。きっかけは、改心を宣言したオッファが、お礼にと冒険者に差し出したものだった。

Offa : 話に付きあってくれてありがとな。こんなものしかないが、受け取ってくれ。

  その時冒険者が渡されたものとは「ロランベリー」だった。現代では豊富に手に入るこの木の実、長い年月を掛けて成熟させると、何とも言えない美味となり、一部のマニアでは大人気という(セルビナクエスト「補給物資」より)。そのロランベリーを、過去のオッファに預けて、手紙と共に埋めることが可能なのだ。
  これを行うと、子供時代のオッファは『今までアドバイスしてくれたお礼』に、手紙と共にロランベリーを埋めてくれる。そしてグスタベルグの乾いた気候が幸いしたのか、20年の年月を経てこのロランベリーは手紙と共に隠された。じっくりと成熟しながら……。
  そしてロランベリーが同封されたままオッファが手紙を掘り起こした時、そのあまりの美味しさに感激し、夢中になってしまう。「仕事?堅苦しいこと言うなよ」と言いながら。結果的にダメ大人に逆戻りしてしまうのである。そして手紙と共に熟成し完成した「オールドベリー」の一つを冒険者に渡してクエストは終わる。(しかもこの場合彼の手紙はなくなっているが、もうどうでもいいとオッファが言ってしまう)
  ちなみにこの「オールドベリー」、競売に出す事も出来ず、効果も「(30分)AGI-3 INT+1」という酷いものであり、結局店売りしか特に役に立たない代物である。一応クエスト自体はオッファ改心の段階で「クリア」となるので、そこで止めるのもアリかもしれない。

最終更新:2008年10月09日 12:50