Babban Ny Mheillea(詳細・ネタバレ編)


  • マンドラ族♀、リコポディウム、通常配置無し
  • スカウトキャラクターとして自軍に勧誘可能。
  • クリスタル大戦時に書かれた物語のヒロイン。


  クリスタル大戦時に書かれた物語「ババン・ナ・ウェイレアのぼうけん」。その内容はファンタジーを感じさせながらも実際にはとても過酷で悲しい結末だった。その話を読み、内容に疑問を抱いた吟遊詩人見習いKhoto Rokkorahの頼みにより、真相を確かめに過去世界を訪れた冒険者は、逆に登場人物の「トレントの球根」として、物語の一員となってしまった。
  本来なら「植物の都」ネザーストークは架空の場所であり、ウェイレア達の冒険は不毛なものに終わり、最終的には志半ばで力尽きてしまうはずだった彼女達は、冒険者の活躍もあり、なんとネザーストークの存在、そして場所を突き止めるに至った。そこは遠い雲の上、ル・オンの庭。
  どんなに遠くても目的地がはっきりした今、冒険を続ける決意を新たにしたウェイレアと別れを告げ、現代に戻った冒険者。実際の物語の「トレントの球根」も、ここで物語から消えるからでもあった。果たして、冒険者が体験した不思議な冒険にKhoto Rokkorahは納得してくれるのだろうか?そしてその後も続いたと思われるウェイレア達の冒険は、果たして……?

  なお、このページはKhoto Rokkorah(詳細・ネタバレ編)と、Darach(詳細・ネタバレ編)から引き継ぐ形で編成されている。先にそちらを見ていただいた方が、話全体の流れが理解しやすいと思う。

冒険の果てに(「ババン・ナ・ウェイレアのぼうけん」後編)

  現代世界に戻り、Khoto Rokkorahを訪ねた冒険者だったが、Khoto Rokkorahは先日読んだのは前編であり、今日は続きを読む、と言ったのだ。


物語に「続き」があった。むしろ、冒険者の働きにより続きが「出来た」といえる。

  実際に冒険者が関与した事により物語は大きく変化してしまった。ドラゴンに黒コゲにされるはずのトレントの球根も、無事に生還した。それにより物語は続きが出来たようだ。ここからは彼女が子供達に読む物語から、ウェイレア達のその後を聞く事が出来る。


  その後、ウェイレアたちは、長い長い旅路をひたむきに頑張り、辿り着いた旅路の果ては……


「植物の都」ネザーストークだった。

  更にウェイレアは、ずっと夢見続けていた通り、マンドラゴラ族の王子さまと出会い、結婚。


ヴァナ・ディールで初の正月の時に登場した特別マンドラAke&Omeのグラフィック。

  そして途中で「三株欲しい」と言っていた子供達にも恵まれたようだ。


黒いマンドラがワンテンポ遅い。愛らしい家族を築けた。


Khoto Rokkorah :『……めでたし、めでたし。』

  これが勿論、誰かの想像によるファンタジーなのか、過去世界で冒険者が体験した出来事をベースにした「史実」であるかは不明だが、すくなくとも「ババン・ナ・ウェイレアのぼうけん」は、ウェイレアの望みが全てかなったハッピーエンドを迎えたようである。
  しかし現実は厳しかった。いや、むしろこの子供達だったら内容に関係なく、反応が一緒だったのかもしれない……。

Rahmi Yamilahto :ぶぅー!
Tacca-Picca :ふつかもひっぱってこのていどか。
Cotta-Lotta:ありがちなてんかいをハッピーエンドでごまかすとは……
Tacca-Picca :ひじょうにざんねんなけっかだね。


どこのモンスタークレーマー軍団ですか?

  そういい残して立ち去る子供達、そしてガックリとうなだれるKhoto Rokkorah。結果的に前回と同じ反応になってしまった、そう思った瞬間だった。一人のミスラの少女が、Khoto Rokkorahのもとに戻ってきたのだ。


話をしっかり聞いて、質問してくれた。それだけでもKhoto Rokkorahにとっては大きな変化。

Noh Ramyoh :ねぇ、おねぇちゃん。さっきのおはなしのとちゅう、ウェイレアが……ぶじにみやこについたら、トレントのきゅうこんさんにおれいをするっていってたけど……あれってどうなったの?

  そう、最後に『お空に都がある』というヒントを残したのは「トレントの球根」こと、冒険者だった。そしてそれにたいしてウェイレアはこのように約束していた。

Babban Ny Mheillea :都に着いたらお礼に素敵な女の子(男の子・プレイヤーが設定された性別の「異性」)を紹介してあげるコポ♪

  そして、その後『トレントの球根』は冒険の一行から離脱し、「冒険者」として現代に戻ってきている。時間も超え、再び会う事もかなわないだろう。それでもKhoto Rokkorahは、少女の問いに思いを馳せた。
  しかし、それも思わぬ方法で途切れてしまう。突然辺りを地鳴りが轟いたのだ。驚くKhoto Rokkorah達だが、冒険者は別のものに驚いていた。地鳴りの発信源だった。


Khoto Rokkorahも思わず絶句するその光景とは……。

「ババン・ナ・ウェイレアのぼうけん」の登場人物がそこに大集合していた。

物語で何度も見せた、Abenzioの腕を使って降りるウェイレア。

どことなく、Abenzioが嬉しそうに見える。

そして一心不乱に走り出すウェイレア。(後ろのタルタル女性達はあまりの出来事に/panicしている)それに続く旦那と子供達。

ウェイレア達は、冒険者の前で止まり、綺麗に整列し、挨拶をした。

  言葉はもう、理解できない。冒険者は「トレントの球根」でもない。しかし、ウェイレア達はちゃんと、この人間が、あのとき共に冒険をした仲間だと理解しているかのようだ。あの頃話していたように、素敵な王子さまと子供達に囲まれた現在のウェイレア。その姿をまるで冒険者にみせにきたかのようだった。


そして満足したのか、植物たちは、自分達の世界へ戻っていった。

物語を小馬鹿にしたかのように振舞っていた少年達もその光景を唖然と見つめた。

Khoto Rokkorah :い、いまのって、まさか……「ババン・ナ・ウェイレアのぼうけん」のウェイレアさん!?なんだか、とてもお親しそうな感じにみえましたけど……あなたって……いったい……?

  ようやっとKhoto Rokkorahが冒険者に声を掛けてきた。そして冒険者の名前を聞いて更に驚く。

Khoto Rokkorah :え、<PC NAME>さん?
Noh Ramyoh :きゅうこんとおなじだー!
Khoto Rokkorah :ほんとだ。この本に出てくる男の子(女の子)と、同じお名前……


そう、「トレントの球根」はやはり冒険者だった。

Noh Ramyoh :すごーい!おにいさん(おねえさん)、ウェイレアさんと、いっしょにぼうけんしたのね?
Khoto Rokkorah :ふふ、まさか……でも、そうだとしたら、とっても素敵ね。

  そして、ウェイレアらから冒険者がもらったもの、それは思い出と冒険と、3株の「謎の樹木の苗」だった。育てたら素敵な恋人が生えてくるのだろうか。

ウェイレア達はどうやってル・オンの庭に辿り着いたのか?

  ウェイレア達の「その後」というと、どうしても気になるのが、ネザーストークことル・オンの庭にどうやって辿り着いたか、ではないだろうか?冒険者の一般的な経路はというと、なんといっても「ジラートミッション」である。1万年前の出来事、そして今のヴァナ・ディールに迫りつつある静かな脅威を阻止する為に古代遺跡を通り、はるか空の上にあるとされるトゥー・リア(ル・オンの庭がある浮き島)へ向かう事になる。数年前にはライバルも少なく狩りが行いやすいという事で多くのPTも詰めかけ、一時期は「空〇」「空×」といったサーチコメントも多かった。
  勿論、NPCがミッションを行う必要は全くないわけであるし、ましてやウェイレア達は植物である。では逆の発想をしてみる。あの後冒険者と別れたウェイレア達は、そのままジ・タへ直行して、直接トゥー・リアに向かったのか。
  プレイヤーの個人差はあれど、ジラートミッションは「現代」で起きている出来事であり、ウェイレア達との冒険は「過去世界」での出来事。つまり、そこには20年の月日が、越えられない壁としてそびえている。クリスタル大戦時代は確かにEald'narcheKam'lanautは目覚めて活動はしているが、当然ジュノ大公として、そして連合軍の指揮として動いている時代である。更にトゥー・リアそのものが、まだ起動しておらず、ジラートミッションで登場する転送機がこの時代に動いているとは思いがたい。これはつまり、当時(過去世界)はトゥー・リアへの道は閉ざされていたのではないだろうか。
  では、逆に現代で、トゥー・リアが起動するまでウェイレア達はさまよって続けていたのだろうか?ヴァナ・ディールでの植物の寿命はわからないし、確かに何年も、何十年も育つ植物も存在する。DarachAbenzioBryher等の大型植物が現代も生き続けていても(クエストで現代に登場しているが)なんら不思議ではない。Camlinも元々が「サボテン」をベースにしているのだとしたら、生命力が高いのも納得できる。しかし、小さく可愛らしいマンドラゴラ族のウェイレアが20年も生きている事は可能なのだろうか?こちらも結果的にクエスト最後にウェイレア本人が登場しているので、勿論可能であるといえる。
  そしてなんといっても、注目すべきなのは、ウェイレア達が「冒険をつづけていた」という流れの中に映し出されていた映像である。あえてその画像はこのコーナーの為にとっておいたので、是非見てみて頂きたい。


ユタンガらしき森林を進む一行。

テリガン岬らしき砂漠地帯を進む一行。

  これは、どちらもジラートミッションで訪れる場所である。そしてどちらもル・オンの庭にいくには、直接は関係が無い地域である。個人的には、20年もの間さまよい続けた(それはそれで過酷だが)ウェイレア達が何らかの形でトゥー・リアへ続く「神々の間」まで辿り着き、彼女達の純粋な思いを汲み取ったYve'noileがジラートミッションで冒険者たちが強いられたときと同様に「8つの光のかけら」をウェイレア達が集める事により、その思いをかなえてあげたと思いたいところである(ユタンガやテリガンは、直接トゥー・リアへ向かうためではなく、その鍵となる「光のかけら」を集める為に訪れる事になる)。何より、あのメンバーがジラートミッションをやっているのを想像すると面白い。


更に、ネザーストールに到着したこの地点は、冒険者が「神々の間」でYve'noileの幻と対面してから飛ばされる地点に非常ににている。


経緯は不明ではあるが、結果的にウェイレアは夢をかなえた。

最終更新:2008年07月11日 18:32