バレリアーノ一座

Troupe Valeriano


現主要メンバー(左から):Nelta, Valeriano, Cheh Rahah, Mokop-Sankop, Dahjah
写真未登場:Nokkhi Jinjahl, Omnious Cloud。

関連イベント
  • コンクエスト
  • 踊り子AFクエスト

特記事項
  • 座長はValeriano(バレリアーノ)。サーカスの一座の名前も彼からである。
  • 戦後に結成されたと推測される。(20~10年前)
  • 10年前には三国を回り公演をし、栄華を誇っていた。
  • その当時は踊り子三人(ヒューム♂二人・エル♀一人)、曲芸士一人、吟遊詩人一人、座長+チョコボという大所帯だった。
  • しかし天幕の火事がもとで、一度解散している。
  • 今の面子はValerianoとMokop-Sankop以外は、解散後の再編成時にメンバーになったと思われる。
  • その週のコンクエスト一位の国に滞在する特性で初期から存在するNPC集団。日曜日の日付変更以降の、コンクエスト集計結果により場所を移動する。
  • 座長Valerianoは独自の店を、「裏方」のNokkhi JinjahlとOmnious Cloudは矢弾やカード、忍具を「まとめる」独自のサービスを提供している。
  • 話しかける冒険者(プレイヤー)の所属国やコンクエスト結果により台詞変わる。


バストゥークがコンクエストで一位になった場合は港の広場に配置される。


サンドリアがコンクエストで一位になった場合は南サンドリアの競売付近に。

サーカスの一座の歴史(クエスト『追想のポリフォニー 』)

  ある時、「一流の吟遊詩人の歌に触れる」という課題を課せられた冒険者。手掛かりを求めてジャグナーの北に位置するメシューム湖のほとりを歩いていたら、一人の青年に出会った。よくここで笛を奏でると語る彼は、演奏中に飢えたスミロドンに襲われそうになり、何とか逃げ延びて、今落としてしまった笛を探しているのだという。しかし笛は無残にも壊れてしまっていた。困り果てている彼を助けると、お礼にとその笛の音を聞かせてくれる。


その美しい音色に釣られて、冒険者も自然に体を動かしていた。演奏を終えた詩人は、そんな冒険者を眺めながら、あることを思い出していたようだ。

Shrouded Piper :素敵な踊りを見せてもらいました。あなたは踊り子だったんですね。そういえば、以前ここで、小さな踊り子に会ったっけ。ダンスが楽しくて仕方ない、という様子だった。芸事にたずさわる者は、かくありたいものだと思わされました……。私も戦争が終わったら、サーカス一座を組んで、旅ゆく先々であんなふうに人々と楽しさを分かちあえたら、と思っているんです。

  そう言って、詩人は帰っていった。それから10年……バレリアーノ一座と名乗る大道芸の一座が、各国を旅して、その踊りと芸を見る者達に振りまいていた。


バストゥークでは商業区の噴水広場で華やかに芸を披露していた。

  大道芸だけでなく、楽団と踊り子も抱えたバレリアーノ一座は見る者を楽しませ、子供から老人まで幅広く人気を集めた。


今ではハープを奏でているMokop-Sankopは当時、曲芸をしていたようだ。噴水の高い位置からジャンプし、チョコボに乗り移る大技を見せて観客を湧かせる。

  バストゥークでの公演は連日人だかりが出来、大盛況のうちに幕を下ろした。次の観客が待つ町へと旅立とうと商業区の門に辿り着く一座を追いかける少女の姿があった。当時バストゥークで華やかな舞台を開催していたブリリオート舞踏団の「輝く星の踊り子」Lailaだった。彼女は毎日のようにバレリアーノ一座の大道芸を見、すっかり虜になっていた。今をときめく踊り子のスターの彼女が、振り向く一座に投げかけた言葉は「私、あなたの一座に入らせていただくわ」だった。

Valeriano :えっ?
Laila :私のダンスをあなたたちの一座に加えれば、もっと素晴らしいものができると思うの!
Valeriano :ああ、そうだな……。でも、断るよ。
Laila :えっ……!
Valeriano :君を一座に入れるわけにはいかない。
Laila :な、なにを言ってるの!?この私を入れないですって……!?私のダンスを見てちょうだい!あなたも一目見れば、私の実力を……
Valeriano :その必要はないよ。もう私の心は決まっている。すまない……。


ダンスを見ることも無く「花形スター」の入団を断り、去っていく。

  この一連の暫く後に、バレリアーノ一座は不幸に見舞われてしまう。天幕の火事がもとで解散を余儀なくされてしまったのだ。そして一座に居た踊り子達も、Valerianoとは別の道を歩むことになった。しかしその後Valerianoの情熱と、新たな才能と仲間たちを得、バレリアーノ一座は現在のメンバーで再編成されていった。そして、現在に至る。


現在のメンバーは「新生」バレリアーノ一座といえる。

主要人物

  コンクエストで見事一位になった国に滞在し、華麗なる大道芸を魅せてくれるサーカス団。FFXIサービス開始当時から存在し、サンドリア・ウィンダスに訪れた際は冒険者が行き交う大通りを賑やかに演出していた(バストゥークはとんでもなくがら空きな地区に居るが)。そんな、冒険者とも「長い付き合い」といえる彼らだが、その過去は最近(「アルタナの神兵」にて踊り子AF解禁時)になってようやく分かってきた。


座長:Valeriano
  団長にして創立者。年中無休で店も営んでいる(売店?)。品物はジンジャークッキーと初歩的な笛系の楽器、そして楽譜。それらは彼が元々は流浪の吟遊詩人だった過去を物語っている。なお、ジンジャークッキーはヒーリングMPの効果が広く認知されてから売れ筋商品になったといえる。


吟遊詩人:Mokop-Sankop
  7つで『貧しい』祖国ウィンダスを飛び出した(戦時か戦争直後と推測)。10年前のバストゥーク公演では既に一座に所属しており、その頃は街灯からチョコボに飛び乗る曲芸士だったと思われる。現在は吟遊詩人としてハープを奏で、一座の大道芸に彩を添えている。


ジャグラー:Cheh Rahah
  三本のナイフをジャグリングしているミスラ。台詞からウィンダス出身と思われる。時々ナイフを構える仕草をする。旅先の食べ物を味わうのが楽しみのようだ。


ファイヤーパフォーマー:Dahjah
  松明に灯した炎を豪快に吹き上げるパフォーマンスを見せるガルカ。バストゥーク出身。元々は戦士か冒険者だったのか、豊かになったバストゥークに戻ると「うずうず」するようだ。


パントマイマー:Nelta
  独自のポーズを取り、じっと動かないで居るエルヴァーンの女性。全部で3ポーズのパントマイムを見せてくれる。サンドリア出身。マネキンのように動かないパフォーマンスのせいか、台詞も途切れ途切れで話しかけてくる。

裏方

  裏方を支えるメンバーとして追加バージョンアップで登場するようになった二人(?)。直接パフォーマンスはせずに、サーカスから少し離れた所で眺めている感じで配置されている。大道芸を披露するわけではないが、冒険者に見返りと引き換えにかさばり易い矢弾や忍具を「まとめて」くれるサービスを提供している。ある意味サーカスの面々より冒険者に身近で有名ともいえる。


矢弾・カードまとめ係:Nokkhi Jinjahl
  通称(自称)「木の葉落としのノッキ」。一座の安全と食生活をサポートしているらしい。矢・弾丸をまとめてくれるサービスに加えてコルセアの「カード」もまとめてくれるようになった。理由は「コルセアのおひげのおじ様がとてもイイ」かららしい。サービス提供の際はモチベーションの維持と称し、99のまとまりにつきカーネーションを一輪要求する。「ギルに興味ない」といいながら花をねだる、「効率重視なロマンチスト」。


忍具まとめ係:Omnious Cloud
  実は、台詞等ではバレリアーノ一座との関係は一切見えてこない。しかし腕を組み一座を眺めているところと、一座と共に三国を移動しているところを見ると、やはり関係者だと思われる。通常から「忍具まとめ」をしているようで、冒険者に対してむっつりとした無愛想な態度で接してくる(常にに荷物をまとめている → 一座のテント・大道具担当ともとれる)。99個まとまった忍具につき一輪のヘンルーダを渡すと、忍具をまとめてくれるあたり、実はツンデレガルカなのかもしれない。


その他関係者

  2007年後期に解禁された踊り子AFクエストでバレリアーノ一座と浅からぬ関わりを持つ人物達。彼らの物語は、一座になにをもたらすのか……。


商人:Wyatt
  ジュノで活動をしている「しがない商人」現在ジュノ上層でその舞を披露しているブリリオート舞踏団と、今回ジュノに招待する事になったバレリアーノ一座を一緒に共演させたい、と双方に持ちかけようとしている。ちゃんと企画書(依頼内容の詳細をまとめた書類)を持参してくる。この話がきっかけで二つの大道芸団が夢の共演を果たすことになる。


ブリリオート舞踏団団長:Laila
  ブリリオート舞踏団の設立者であり、団長。Wyattの企画に異様に興味を示し二つ返事で承諾する。しかし、バレリアーノ一座とは何かしら長年の因縁めいた発言も目立ち、ライバル心が見え隠れしているようだ……。果たして2団の晴れの舞台は成功するのだろうか?

波乱の「夢の共演」(クエスト『復活のステージ』)

  商人Wyattからの提案を受けたブリリオート舞踏団のリーダーLaila。しかし彼女の動機は単純な「共演」ではなかった。彼女こそが10年前に一座に加わるのを拒否された踊り子Lailaだったのである。当時の心境を冒険者達「舞踏団団員」に明かした彼女は、その後母の舞踏団を脱退し、現在の舞踏団を作った事を語る。そう、全ては自分のダンスを見ることも無く拒絶したValerianoを見返す為だった。
  一方、団長の思惑は伏せ、バストゥークの音楽屋を訪ねたValerianoにWyattの企画を伝えた冒険者に、Valerianoは大喜びして承諾する。ダンスと芸のコラボレーション。Lailaと共にステージに立つことを楽しみにしていると語るValeriano だった。
  しかしジュノにサーカスの一座が訪れ、共演を実現するその日、LailaValerianoに宣戦布告をしてしまう。Valerianoにとってはまさに不意打ちになったようだ。


Laila :バレリアーノ、今日はあんたに私を一座に入れなかったことを後悔させてやるよ!

  そして始まったブリリオート舞踏団とバレリアーノ一座の「共演」。しかしそれは、Lailaの指示通り踊り子達が観客を引きつけ、バレリアーノ一座からさらって行く「競演」だった。「客を横取りしていく」と口にするDahjah 。これではただの醜い、客の奪い合いである。Valerianoは悲しみを隠せずに居た。

Valeriano :(ライラ、君はどうしてしまったんだ……これは私が夢見ていたステージではない……私が……私が求めていたものは……)


そして彼はおもむろに笛を取り出して、演奏を始めた。そのメロディは……。

Laila :その笛の音は……!まさか……あのとき、メシューム湖のそばで笛を吹いていたのは……あんただったの!?
Mokop-Sankop :あんた、座長の笛を聞いたことがあるんすか?

  Lailaは当時の思い出を語りだした。来る日もダンスの練習ばかりで、踊ることに嫌気がさしていたあの頃。執事を困らせながらも家を飛び出し、メシューム湖を訪れたあの日(詳細はLaila(詳細・ネタバレ編) 参照)。あの時湖のほとりで聞いた美しい笛の音に誘われてLailaは無意識に踊りだしていた。その時の体験が彼女を踊り子として開花するきっかけになり、彼女は改めて踊る楽しさを覚えたという。そしてその思い出があるから今までやってこれたと。

Valeriano :君があのとき、私の笛の音に合わせて踊っていたのは知っているよ……。
Laila : なんだって……!?
Valeriano :湖畔で踊る君を見たんだ。とても素晴らしいダンスだった……。今日は、またあのときのように私の笛で君が踊ってくれればと思って来たんだ。

  かつての恩人の言葉に黙り込むLaila。この10年、彼女はValerianoを見返す為だけに踊りに執着していた。そんな自分に、彼の笛の音に併せて踊る資格等無いとつぶやいた。

Valeriano :そうだったのか。君を苦しめてしまってすまない……。でもあのときは、周囲から期待されていた君を、一座に入れるわけにはいかなかったんだ。
Laila :え……?
Valeriano :君は周囲に大切に育てられ、ブリリオート流という名門を継ぐ立場にあった。そして栄えある「輝く星の踊り子」として、すでに大輪の華となる素質を開花させていた……それを手折って、自分だけのものにする権利は、私にはないと思ったんだ。サーカスには、サーカスに似合ったダンスというものがある。それは君の持つ資質とは、違う種類のものだ。私は君のダンスが好きだった。だから君の成長を、遠くから見守っていたかったんだ。

  10年前の当時、ValerianoLailaを拒否したのは彼女の才能を認めていたからこそだった。初めて彼の真意を聞き、誤解が解けたLaila

Valeriano :すまない、私がもう少しきちんと話していれば……。
Laila :……ううん、いいの。あのときそう話されても……私、わからなかったと思うわ……。私はただ一座に入ることしか考えてなかった。みんなにどんなに大切にされていたかも気づかずに……私、何もわかってなかった……。
Valeriano : 恥じいる必要はないよ。現に君は、私の一座なんかより、もっとたくさんのお客さんを楽しませる舞踏団を作りあげたじゃないか!
Laila :バレリアーノ……。
Valeriano :ライラ、さぁ、踊ってくれないか。君は本当のダンスの楽しさを知っているはずだ。
Laila :……ええ!


気持ちを新たに、二人はかつてメシューム湖で繰り広げた刹那の舞台を再現する。

  舞台は大喝采を浴び続けた。

  翌朝、バレリアーノ一座は再び旅路についた。それを見送るブリリオート舞踏団の面々。別れの挨拶をしようとしたその時、ValerianoLailaはある異変に気付く。二人がそれぞれのポケットから取り出したのは、20年前のメシューム湖のほとりで、あの日二人が別々に「記念に」と持ち帰った「星くず石」だった。この石は、ふたつでひと組で、離れると光を失うという伝説があった。あの時人に喜びを伝える楽しさを知った二人が持ち帰った石は対であり、20年の時を経て、ここに揃ったのだ。


輝きだした二つの石に驚く二人。

Laila :私、ここでもういちど、最初から始めるわ。この石を持ち帰った日のように……。
Valeriano :ああ。遠くから見守っているよ。


新たな決意を胸に、それぞれの道に戻っていく。

  一座を見送ったLailaは、改めて、ブリリオート舞踏団の新人として舞台に立った冒険者の成長と初舞台を褒め、「ご褒美」を与える(AF)。そして、全てを締めくくるようにこう、続けた。

Laila :……それにしても、ダンスを勝負の道具にするなんて、私はいままで何をやってきたのかね……。恥ずかしい話だけど、ダンスをあんなに心から楽しめたのは久しぶりさ。

  いつかまた、きっとバレリアーノ一座とブリリオート舞踏団が共演することもあるだろう。

おまけ・クエストへの最後の一言


Laila : またいつか、バレリアーノのそばで踊りたいな……。

('Д')< もうYOU達、結婚しちゃいなYO!!


最終更新:2008年10月24日 17:39