Cait Sith(詳細・ネタバレ編)


  • 猫型♀、通常配置無し
  • 謎に包まれた猫。


  実質上「アルタナの神兵」のプロローグという扱いとなった6/10/08前のミッション。本格始動のミッションと共に、今まで謎に包まれていたケット・シーも登場している。ここでは冒険者(プレイヤー)との出会いから、彼女(?)の活躍までをまとめる。

ケット・シー、馳せる(プロローグ)

  突如各国に現れた「禁断の口」を通り過去と現在を移動できるようになってしまった冒険者。ときおり、不思議な空間を通過しながら時を移動することがある。普段はその空間に気付くことも無く冒険者は時を旅するが、ふとしたきっかけで、その異空間に降り立つ事になってしまった。


サイケデリックな色合いの世界。

  不思議な世界に戸惑う冒険者。更に金属質の声が、耳を劈く。

Regal Feline :……マガーツ、ボシーのあるトコロー♪アーカツキーのシンペイさんが、おりたちてー♪ あらン?……おりおちたー、だったかしら? 最初のトコロはマガーツ、カミーの……だったような?

  歌って登場する色気タップリの……猫。しかし歌っているし、後ろ足のみの二足歩行なので、当然普通の猫ではない。しかし実は歌詞がトンでしまったのは、どうでもいいようだ。

Regal Feline :アタクシってばなんてドジ子さんなんでしょう……人の子がここに入り込んできてたことにちっとも気づかなかったなんて。悲しくなってきちゃった……この気持ちは、まさに灰色のどん底ね……アータに、この気持ちが伝わるかしら?


そのまま冒険者はケット・シーのペースに乗せられていく。

  そしてまじまじと冒険者を見つめたRegal Feline(ケット・シー)はその背中に「アンナモノ」が見えると驚く(何が見えたかは現在不明)。不思議な、ケット・シーと同様に時間を移動するすべを持つ「人の子」。冒険者に興味を示したケット・シーは自らの活動について語りだす。

Regal Feline : アタクシ、実はねこの戦争が、世界に深い深い傷を残す前に少しでも早く終わるようにってひそかにこっそり翔けまわってたの……それなのにエルヴァーンの騎士の国は、思いあがった政策をかかげ獣人軍にやられっぱなし。ヒューム族は他の民の痛みを知ろうとせず、ガルカの民は他者への憎しみを深めてばかり。 ミスラ族は仲間どうしの小競りあいに明け暮れタルタルたちは、おろおろする間に聖都にヤグードの侵入を許してしまった……そのうえ、結成されたばかりのアルタナ連合軍は、まだよちよち歩四国どうしの不信から、崩壊しかねない状態よ。アタクシの手ひとつだとぜんぜん足りないってことに気づいちゃったわ。…………。ねえ、アタクシのおシゴトを手伝ってくださらない?このまま放ってしまったらたくさんの悲しみを生むにちがいない戦渦がヴァナ・ディールに拡がってしまうわ。でも、アタクシはこの時代に流される嘆きの涙が少しでも少なくなることを望んでるの。どーお?まったくのボランティアになると思うけれどアタクシのお願い、聞いてくださるかしら?

  実質的に冒険者には選択肢がない。断ろうとしてもケット・シーは聞こえないフリをして受け流してしまうのだ。引き受けると、ケット・シーは大喜びをし、歌に登場する「暁の神兵」について説明をする。彼女が、その「暁の神兵」を探しているということも。ともかく、冒険者は過去の世界でケット・シーの「手伝い」をする事になってしまったようだ。

Regal Feline :あらン?アタクシ、自己紹介がまだだったわね?
Cait Sith :アタクシの名前はケット・シー(Cait Sith)…… 近いうちに、またここでお逢いすることになると思うわ。それまでは、勝手によろしくやっててちょうだい♪


玉冠の獣、ふたたび(ミッション始動)

  サンドリアで開かれたマヤコフ舞踏団のステージを観覧した冒険者は、その帰り道に、舞台が行われた「獅子の泉」からケット・シーが出てくるのを目撃した。そのまま誘われるかのようにその後を追う。
  冒険者が付いて来ている事に気付いたケット・シーは東ロンフォールの森で待ち構えていた。


軽やかに挨拶してくるケット・シー。

  (前回の会話が一方的だった為に)自己紹介をしてない筈なのに、冒険者の名前を呼ぶケット・シー。驚く冒険者に、少し自慢げに語りだした。

Cait Sith :あらン?アタクシが、アータの名前を知ってるの、驚いておいでなの?フフーン。見くびってもらっちゃ困るわ、アタクシには何でもお見通しですのよ。たとえば、アータが……サンドリアでお坊ちゃん方とやんちゃしてるのも……バストゥークで堅物たちとごたごたしてるのも……ウィンダスで傭兵たちとにゃんにゃんしてるのも……ぜんぶ、ぜーんぶ!お見通しなのよン!」


過去クエストについて語っているのだが、あまりに理不尽な言い方である。

更に以前「協力する」と約束した事に念を押す。

Cait Sith :いいこと?アータが持ってるのは、「時を舞う力」なのよ?アータには何だってできるのよ?あの戦いやこの戦いだって、アータの匙加減ひとつで……!?

  しかしここで会話は途切れる。冒険者とケット・シーの会話を盗み聞きしている人物達が一斉に物陰から現れたのだ。


何でもお見通しのケット・シーも驚きの展開だった。

あっさり捕まるケット・シー。耳を捕まれてジタバタともがく。

  ケット・シーを捕獲したのはなんとマヤコフ舞踏団の踊り子達だった。一人が捕らえた事を宣言すると、更に木の上からリーダー格の少女が舞い降りてきた。それは、舞踏団のトップアイドルと言われているLilisetteだった。


Lilisette :ふっふん!やっぱり、見間違いじゃなかったわね。さーあ ついに捕まえたわよ。おとなしくしなさい、黒白ネコ!

  自慢げにケット・シーを覗き込むLilisette。どうやら、サンドリアでケット・シーを目撃し、捕獲を仲間達と企てていたようだ。ジタバタともがくケットシー。


女同士の戦い。まさにキャット・ファイト。

Cait Sith :青臭い小娘のくせにアタクシの耳を持とうだなんて10年はやくってよッ!!
Lilisette :はんっ!乳臭い子ネコのくせに、わたしに命令しようなんて100年早いわっ!
Cait Sith :キーーーーーッ!


キレたケット・シーは、トップアイドルLilisetteの顔を……。

  そのまま他の踊り子達も攻撃し、ケット・シーの耳を掴んだ手も緩み、彼女は脱出に成功した。思わぬ反撃に顔や手をさすりながら蹲っているLilisette達を冷たく見下ろすケット・シー。


Cait Sith :……まったくとンだ邪魔が入ったわ!

Cait Sith :<PC Name>!いーこと?アタクシの言ったこと ユメユメ忘れるんじゃありませんわよ!

Lilisette :……あ、まちなさいっ!ああぁぁ!あと、ちょっとだったのにっ!

  こうして、ケット・シーは姿を消し、Lilisetteから逃れた。そしてその場に残ったのは、ケット・シーに逃げられて悔しがるLilisetteら踊り子と、そのケット・シーと会話をしていた、明らかに「仲間」の冒険者だった……。

シュールな光景(ミッション「紫電、劈く」)

  その後冒険者はLilisetteに事情を話し、誤解を解き、更にラヴォール村に向かうマヤコフ舞踏団と鉄鷲騎士団を追うことになり、戦乱に巻き込まれていく。一方その頃、ケット・シーはいつもの異空間でいつもの歌を歌っていた。


Cait Sith :……マガーツ、ボシーのあるトコロー♪アーカツキーのシンペイさんが、おりたちてー……

Cait Sith Coig:オイオイ!ヌーイ(Noui)!予言詩なんか歌ってる場合じゃないぜ!

('Д')・・・・・・!?


('Д')・・・・・・!!?


  ケット・シー達はどうやって冒険者たちが「ここ」に来たのか会議を始める。元々冒険者らと接触のある「ヌーイ」と呼ばれるケット・シーが「トジマリ」を忘れたと言う者、「アトモス」を通ってきたんじゃないかと発言する者。ヌーイは「プロジェクトは、アタクシたちみんなのおしごとですわよ!」と自分ひとりの責任ではないと主張。ケット・シー達は一にして全、という存在らしい。それぞれ口調も性格も違うが、元は一匹、ということだろうか。


会話が進むにつれ、更に増え続ける……。

  そのうち数匹が「なんどもアブナイめにあっている」と主張した。「シッポをつかまれて捕まりそうになった」ということは、存在がヴァナ・ディールに知られてきているということだろうか(実際に「ネコの獣人を見た」と発言するモブNPCもいる)。そこでヌーイが「この間からアタクシのことをネコよばわりして捕まえようとしている小娘」の存在を明かした(Lilisette)。誇り高いケット・シー族をネコ呼ばわりしたと怒る一同。ヌーイはその「小娘と手下」を見張ると宣言し、全員が承諾、それぞれの持ち場に戻るかのように消えていった。

The Cat has NINE Lives.

  ここではこのシーンで一気に登場するケット・シー達についてまとめてみようと思う。まずはその数。このコーナーのタイトルにもあるが、一匹ずつ増えるケット・シーの数は最終的に九匹になる。


判りやすいように番号を振った。

  それぞれ名前もついているようだし、見かけこそ違いは無いものの、それぞれ口調や個性が違うようだ。ここで登場している九匹の名前、特徴をまとめてみた。なおログでは、各名前の前に「Cait Sith」もついている。

名前 発音 特徴
Naoi ヌーイ 冒険者と接触している「オリジナル」。
Coig コーキ 登場二匹目。男言葉
Seachd 不明 登場三匹目。二重人格っぽい。
Tri トゥリ 登場四匹目。大人しい、臆病
Ceithir ケッヘ 登場五匹目。クルクル回って笑っている。
Aon アーン 登場六匹目。哲学者(?)口調。
Dha ダァー 登場七匹目。寝転がっている。皮肉屋。
Ochd オフク 会話で登場。アブナイめにあってるらしい。
不明 不明 気付いたら登場。発言等なし。

  改めてログを見ると、一人完全に発言も会話中にも参加していない者がいるようだ。しかし写真に9匹いるので、それは「間違いない」と思う。

  それではなんで「九匹」なのか。このコーナーのタイトルの言い回しは、英語圏で言われている一種のことわざである。ネコの俊敏性、運動能力が「大胆」とも「無鉄砲」ともとれ(死をも恐れない)、更に死体も事故でない限り見つからない(猫の習性)。それを表現するのがこのことわざであり、直訳すると「ネコは九つの命をもっている」となる。
  またネコはエジプト等では神格化され、ヨーロッパでも「魔女の使い魔」として知られており、人智を超えた「何か」を持っている存在として敬われ、恐れられてきた歴史もある。そしてキリスト教をはじめとする多くの宗教で「3」という数字は神聖な意味を持ち、それを更にかける事で効果が高まるといわれる場合もある。「9」という数字そのものに何かしら不思議な力・魔法があると思われているのかもしれない。
  英語圏では有名なことわざでも、日本では違うと思われるこの一致。ケット・シーもまた、「9」匹という意味が今後明かされていくのかもしれない。

(ネコについてのウンチク出典:Ever Wondered Why Cats Are Said To Have Nine Lives?・要英語)


おまけ・数字がないバージョン

最終更新:2008年06月27日 12:00