Falzum(詳細・ネタバレ編)


  • エルヴァーン♂、7a(プラチナブロンド・Sサイズ)、通常配置無し
  • サラヒム・センチネル社にプレイヤーと同日に入社した傭兵。
  • 階級の差から「後輩」として扱われている。


初登場(隠し要素)
実はアトルガン・昇級試験等で登場する前にファルズンを見ることが可能だった。回想用詩人にアトルガンミッション「黄金の騎士」以降を見るとプレイヤーじゃなく、ファルズンがRaillefalを追うシーンになっている。独自のセリフも入っていて、Raillefal自身はミッションの言動そのままなのに対して気弱なファルズンが振り回される展開はただの回想ではなく、新たな視点として楽しめるようになっている。もちろん、ファルズンのセリフ、Raillefalの印象等も特別に追加されている。

「猛虎のファルズン」(アトルガンミッション)

(※ファルズンは「特使の御楯」のみ登場)

現地の「ガイド」として冒険者をエジワに連れて行ったKarababaは、エジワの騒動で冒険者が気絶していた事に失望し、直接サラヒム・センチネル社に護衛を要請しに訪れた。海外からの大使様ということで丁寧に(必死に)もてなすナジャ社長。冒険者は一度会社の面目をつぶしてしまったのでここで名誉挽回したい所である。

しかし代理の傭兵を探すにしても話が急すぎる。そこで登場したのが…

Naja Salaheem : さぁ、大使様。改めまして……
Naja Salaheem : たいへん長らくお待たせいたしました。
Abquhbah : ドドドドドドドドド~♪
Naja Salaheem : 弊社、飛び切りの逸材にして不撓不屈の猛者。その名も……
Abquhbah : ダダンッ♪
Naja Salaheem : 猛虎のファルズンっ!で、ございま~すっ!!

Karababa :…………。

Falzum : あ、あのはじめまして……。ボク、ファ……

(なおAbquhbahは「本人も、社長の期待にぜひとも応えたいと思ってるようですから。」と言っているのと、最初は人見知りはしながら自己紹介を試みているので、ファルズンが立候補した可能性は高い)Karababaはファルズンの護衛を承諾し、「ナバゴ処刑場」へ連れて行くように指示。ナバゴ処刑場とは、トロールの本拠地・ハルブーンの中枢にあるBF(Battle Fieldの略。戦場)。それを聞いたファルズンの行動とは…。

Falzum:ず、ずびばせんっ!!
せっかくなのでファルズン君の土下座を2アングルからお楽しみ下さい。



泣いて喚いてイヤイヤして、結局任務を全力で逃走。代わりに全てを見てしまった冒険者が(社長・Karababa共に不本意ながら)同行し、まさに「盾」をやらされるハメになる。

「勇者様」からエースへ(昇格試験)


「昇進試験~傭兵長」
  Abquhbahはファルズンの勤務評価を心配していた。同期として入った冒険者は既に上等傭兵。それに対してファルズンはまともに任務をこなせていないので二等傭兵のままだった。注意をするAbquhbahに「社長が怖い」と逆切れをするファルズン。何とかなだめて、次の任務である「水汲み」に出かけるファルズンを、Abquhbahは立ち会っていた冒険者に協力を頼むのだった。それは錬金術ギルドナジャ社長が依頼した「水晶指向儀」の材料である水汲み。「水晶指向儀」とは、傭兵の位置が解る、という物らしい。
  錬金術ギルドに行くとギルドの女性・Nafiwaaも、悩んでいた。ファルズンは…水汲みもちゃんと出来ていないらしい。丁度、蛇王広場の噴水(白門の中央にある大噴水)から嬉しそうに持ってくるファルズン。必要な霊水晶を作るための水は、外のワジャーム森林などに点在する霊晶泉の水でないといけないのだ。更にこの時の冒険者の質問によりファルズンは錬金術ギルドに所属してるにも関わらずまだ素人で、素材は倉庫に貯まったままで、しかも法則が理解できずにやっているという。ファルズンを手伝うと申し出る冒険者に戸惑うファルズン。Nafiwaaの説得と「Abquhbahは知らない」と聞くと安心し、ファルズンも手伝いを受け入れる。こうして冒険者は水を汲み、ファルズンは水を使って濃度を管理し、霊水晶を作った。


分量は冒険者が、調合はファルズンが担当。

それを寝かせて水晶を作る。水晶の出来により評価が変わるので、後日ファルズンの仕事としてナジャ社長に報告される事になった。
  後日、水晶の評価を聞きに冒険者が会社を訪ねたところ、なんとファルズンはナジャ社長に「こってり絞られている」最中だった。素直に(?)冒険者に助けて貰ったことを明かすファルズン。そして土下座で詫びる。ナジャ社長は今度は冒険者に傭兵のつとめ、について問う。「後輩の面倒をみること」と答えた冒険者にナジャ社長は満足する。見習うべき先輩が居ることをファルズンに伝え、ナジャ社長は冒険者を昇給させた。


「昇進試験~少尉」
  いつもはファルズンを叱咤しているナジャ社長だが、この日は違った。なんとファルズンを「我が社のエース」と持て囃していたのだ。そして「士官候補生」「書類にサイン」「教材」「給料から天引き」と不穏な単語が…。思わず逃げ出したファルズン。策を急ぎすぎたと不機嫌になったナジャ社長の注意をそらすためにAbquhbahは到着した冒険者に挨拶を。「モードΣ」と言い出し、似たような勧誘運動を二人で冒険者に始める。「サラヒム傭兵士官学校」が設立され、それに冒険者(とファルズン)が入るように仕組まれていた(断っても強引にうなずいたことにされる)。
  その後ナジャ社長は某人(後記)に「あんたの上官」が入学したと知らせる。それまで入学状況を確認してあっていた会話はプツリと切れる。ナジャ社長は「ロンジェルツ軍曹♪」と呼んだ会話の相手を焚きつけたのだった。
  入学当日、目隠しをさせられガルカに運ばれていく冒険者。目隠しを外され、周りを見ると、そこは檻の中。他に6人の候補生がいた。その中の1人がファルズン、見知った顔を見つけて安心したのか駆け寄ってくる。


今回の主役

他の面子(NeosaliatYasmeel、そして二人で常にヒソヒソ話をしているミスラ二人組み(Tohka TelposkhaKubhe Ijyuhla)もかわるがわる紹介される中、主任教官が現れた。
開口早々、全員を「ウジ虫」と呼んだこのRongelouts教官、ベレー帽にハーネス、竹刀が眩しいバリバリの鬼軍曹だった。
  訓練1日目、早くも鬼軍曹にミスラ達が震えていた。しかし退学する場合も大金が必要となるらしく、辞める事もままならない。ファルズンに至っては隅で謝る練習をしている。そして「敵地潜入訓練」が開始された。見た物を数秒で分析、Rongeloutsに答えるというものだった。(それぞれの答え方にも個性が強く出ている。)
  訓練2日目は「小隊実戦演習」。ファルズンは授業料を落としてしまい、遅刻してしまった。


やっぱヤッチャッタ!

Rongelouts : おお、勇者よ!そなたは、よほど走るのが好きとみえる。
Falzum : え? え?
Rongelouts : その根性やよし!今日は好きなだけ本校の周りを走っていいぞ。それが勇者よ、貴様の実習だ!
Rongelouts : 父ちゃん~ 母ちゃん~ごめんなさい♪
Falzum : ボ、ボクは走るの専門です♪
Rongelouts : このまま死んだら棺桶も♪
Falzum : 車輪をつけて転がして~♪
Rongelouts : サ~ラヒムッ!
Falzum : センチネルッ!
Rongelouts : サ~ラヒムッ!
Falzum : センチネルッ!
Rongelouts : 走り続ける!
Falzum : 走り続ける!
Rongelouts : 血を吐いても!
Falzum : 泥を喰っても!


Rongeloutsは、軍歌を歌いながらファルズンを走らせた。

他のメンバーはこの日の課題を受けた。それは「蛮族の装備を剥ぎ取って持ってくる」という過酷なものだった。しかも、全員が戻ってくるまでファルズンは走りっぱなしとのこと。全員がそれぞれの方法で獣人から装備を奪い、持って帰ってきた。Yasmeelはファルズンの分まで、つまり二つ持って帰ってきて、ようやくファルズンは釈放された。急に止まり、転ぶファルズンにミスラ達は呆れていたが、今まで走り続けていたことに関心も示していた。
  訓練3日目、『サバイバル訓練』は記憶力を試されるカリキュラムだった。今までの昇格試験から次々と繰り出される問題。冒険者は難なくクリアし、次はファルズン。隊列に戻った冒険者に、Yasmeelは「彼は本当にに傭兵?」と尋ねる。同時に弱気になるファルズン。「エースを狙え!」という冒険者の励ましにYasmeelも応援し、ファルズンはRongeloutsに立ち向かった。


まさに一騎打ち。

全員が固唾を呑んで見守るなか、最終問題。錬金術師の手伝いをした時の問題(上記参照)。「貴様は「だいじなもの」をある人物からもらったはずだ。そいつはなんだ!?」と問われるファルズン。残り秒数を数えられる中、必死で記憶を手繰る。そこで出した答えは「ボクは<PC Name>さんから友情をもらったんだ!!」 そしてその時も今も、冒険者の励ましがあったから頑張れた。


気づくと皆が彼を囲んでいた。

ここに居る資格はないから退学する、と。しかしRongeloutsからの返答は「合格」だった。安堵のあまり崩れ落ちるファルズン。
  ファルズンの意識が戻った時、皆が彼を見守っていた。そして始まる修了式。冒険者、およびYasmeelNeosaliatは新たに「少尉」の階級に上がり「特別実習」として次の学期まで奮闘することになる。しばしの別れ、それぞれが挨拶を交わすなか、ほんの少しだけお互いに友情が芽生えた、のかもしれない。
  皆最後まで頑張ったと喜ぶ「アルクーバ教頭」に、脱落者が出ず退学金を取れなかったと落ち込む「コジャ校長」。本当の目的はこちらだったのか…。

「昇進試験~中尉」
  学校の後期が始まると言う事で冒険者も連行される。一方ナジャ社長は再びRongeloutsに状況を説明しながらたきつけるのだった。気持ちも新たに追加された「シシケバブ作戦」とはどんなカリキュラムなのか…?(ちなみにナジャ社長は理事長であり、校長とは別人と強調している。更に授業料が値上がりしている。)
  ふたたび揃う6人。前期の同級生と共に、目指すは卒業である。今回の内容は「防諜訓練」「暗号訓練」、そして「BCG演習」。最後の聞きなれない単語にどよめく一同。一抹の不安を抱えながらの解散となった。
  一日目の項目は「防諜訓練」。先に登校していたNeosaliatは、拭えない不安を冒険者に漏らした。 そして始まる実習。20人いるヒュームの中に変身の液体を飲んだ(マムークにある、アレ)キキルンが3人紛れ込んでいる。それを分析して暴く、という内容だった。


Yasmeelのアドバイスを受けてファルズンも無事に合格。

全員無事にその日の実習を終えた。しかし次のは、予習が必要ということでAbquhbahから教科書を渡される。
 実習二日目・「暗号訓練」。先日貰った教科書の暗号を覚えて、暗号で質問され、暗号で答えるというものだった。教室(檻)に集まって予習をする面々(ちなみにミスラ二人は暗号を使って、Yasmeelが言った「みんな」で「合格」を 「あなた」と「わたし」の間違いじゃない? と茶々を入れている)。今回の実習も全員問題なく合格した。解散の前にYasmeelは最後の「BCG演習」についてRongeloutsに尋ねた。初日にその言葉に反応したのは彼女だけである。しかしRongeloutsは答える義務はない、と答えその場を後にする。もう1人、BCG実習の内容を予想している者、それはNeosaliatだった。


  そして最後の「BCG演習」当日。Bとはビートル、Cとはクラブ、Gはゴーストの略であり、それぞれ勝つ相手と負ける相手が決まっている。対決方式で各人がモンスターを一体ずつ呼び、それで対決するという仕組みだ。更に双方の背後にボムが用意されていて、負けた方のボムが膨らみ、やがて爆発したら完敗、となるのだ。(※パンクラティオンの実験みたいな位置づけで説明されており、モンスターを使った壮大なジャンケン&遊戯〇である。)今回は学校側5人VS生徒(ミスラはセット)という勝ち抜き戦で、残った生徒のみが卒業となる。
  生徒たちは、出場の順番を相談しあっていた。Yasmeelは出身地ツァヤで似たものがあるから先鋒を申し出る。代わりにファルズンは総大将にしてほしい、と。ファルズンは幼少の時家が家事になり臆病な性格になり炎も怖いことをYasmeelは知っていた。最後に彼を置けば、運が良ければボムに怯えずに卒業できる、という作戦だった。しかしそれを遮り先鋒に出ると言い張ったはNeosaliatだった。当初は他を蹴落としてでも卒業して家の名誉を回復したいと願っていたNeosaliatが、文字通り体を張って先陣を切る、というのだ。前日Yasmeelに言われた「同期」が彼を変えたらしい。(※ここで省略されている場面はSilver Kettle (詳細・ネタバレ編)参照)

以下イベントバトル
Silver Kettle VS Neosaliat×
Silver Kettle VS Tohka TelposkhaKubhe Ijyuhla×
×Silver Kettle VS Yasmeel
〇Arcuhbah VS Yasmeel×


ついにYasmeelも力尽きた。

ここで耐えかねたファルズンが冒険者に頼み副大将に躍り出て、アルクーバとのBCG対決に。(この対戦中ファルズンはモンスター召喚を無駄にかっこよく演出した上で「この実習が終わったらヤスミールさんを食事に誘うつもりでした。」と死亡フラグまで立てる。)


猛虎のファルズン、漢の見せ所

恐怖とボムに耐えながら参戦、とうとうファルズンは試合中立ったまま気絶してしまった。しかし同時にアルクーバの眼鏡をボムの爆撃で壊すことに成功。結局最後は冒険者に全てゆだねられることになる。


どんな顔か判ってはいるが、貴重なAbquhbahの素顔。

(この後のカードはファルズンが気絶してしまうので中略します。ご自身の目でどうかお試しください!サラヒム社の内情とか密かに楽しいです)

  激闘の末、冒険者が勝ち抜いた。褒美に校長は中尉への昇格と、卒業を全員に贈った。…全員で戦闘でつぶしあい、勝ち残った者に。それぞれの理由で辞退を申し込む面々。ファルズンは、やっと冒険者と肩を並べられる位置に来て、自分を試すまたとないチャンス、と言いながら照れくさそうに、その勝負は次回に持ち越す事にして辞退する。嬉しそうに退学金の話をする校長を止めたのは、ほかならぬRongeloutsだった。さらにAbquhbahも賛同し、冒険者以外は仮、という形で全員無事に卒業できることになった。

  そして迎えた卒業式。Rongeloutsは卒業生一人ひとりに熱い言葉をかけ、激励する。もちろん、ファルズンも。


Rongelouts : 今期、もっとも私の手を焼かせたのが貴様だ!!
Falzum : す、すびませんッ!
Rongelouts : だが!もっとも、その成長に驚かされたのも貴様だ。
Rongelouts : これからもその負けん気を失うなよ!そうすれば貴様は真の勇者にだって成れるだろう。
Falzum : あ、ありがとうございますッ!

傭兵士官学校を「仮」卒業し、階級は軍曹となる。

昇格試験・その後

白門の港で花火を眺めながら卒業を讃えあう同期生。それぞれの想い、今後を語り合い、再会を誓い合う。そんな中Yasmeelの本来の目的も少し語られるが彼女自身が冗談で済ませてしまう。そして…


Yasmeel : 【ワーミ】【アーカ】【ラキーノ】……
Falzum : え? え?そんな、いきなりツァヤ語なんて!?あ……いや、聞き覚えが……実習の暗号だ!
Falzum : えーと……ワーミは……そう「わたし」だ。で、アーカは……「チャイ」?……ラキーノは……「好き」だったような……。
Falzum : ということは……「わたし……チャイ……好き」
Falzum : そっか、ヤスミールさんチャイが飲みたくなっちゃったんですね。もう、せっかちなんだからぁ~。
Falzum : そうだ!ねえ、これから、みんなでシャララトにチャイを飲みに行きましょうよ!

Yasmeelの暗号を理解し、遠慮する一同。そしてミスラ達に急かされて、シャラトト方面へ消えたYasmeelを追うファルズン。


Falzum : では<PC Name>中尉どの!
Falzum : ファルズン軍曹。ヤスミール少尉捜索とチャイの確保に緊急出動するでありますっ!
Falzum : ヤスミールさん待ってくださ~いっ!!

ちなみに、Yasmeelの暗号の意味は、勿論……。



最終更新:2008年02月12日 23:01