Tzee Xicu the Manifest (詳細・ネタバレ編)


  • ヤグード♀、専用グラフィック、通常配置無し
  • ヤグード族の最高指導者であり、現人神として崇められている。


公式記事より・その壮絶な人生(鳥生?)

  時は天晶暦827。当時の現人神ネー・ルファ率いるヤグード教団軍とウィンダス連邦軍との間で数年にわたり、サルタバルタを巡って戦争を繰り広げていた。ウィンダス連邦軍内の戦闘魔導団とミスラ海兵隊の反目に眼をつけ、海から陽動作戦を用いた兵法功を奏し、連邦軍は大敗、西サルタバルタをヤグード軍に明け渡すことになり、ヤグード教団はこれを機にウィンダスの目と鼻の先城塞都市ギデアスを作り出した。
  その近郊に入植した武装農家の第19子(ヤグードは孵化した順番で数え、孵化しない卵等を含めないようだ)としてシシュは生まれた。しかし孵化してわずか数日後、ウィンダス軍の夜襲に巻き込まれて、一家は離散してしまった。まだ状況も判らない雛だったシシュは、その時ミスラの獣使いに拾われ育てられる事になった。
  ウィンダスで、ペットのような扱いで育てられたと思われるシシュはこの時に人間の言葉も教え込まれ、その美しい声が評価されウィンダスの酒場で歌鳥(歌姫?)として歌わされていた。当時は今以上にヤグードとウィンダスとの対立は激しいものであり、その扱いは良くは無かっただろうことは容易に想像でき、本人もおそらくはこの時期に自分が「ヤグード」であること、本来は人間達と対等の知識と社会を持ち、少なくとも家畜のように扱われるべき存在ではない事を知ったと思われる。4歳の時にシシュは決死の覚悟でウィンダスを脱出し、故郷であるギデアスに帰り着いた。
  しかし雛の時から人間社会で育ったシシュはヤグードの言葉が理解できず、異端審問をかけられ、やがて処刑が決定した。しかしその時偶然が重なり、神聖戦闘楽団の楽長がたまたま彼女の尋問を傍聴していて、その声に惚れ込んだ。そして処刑処分を取り消されるように根気よく根回しを続け、彼女の命を救い、楽団に迎え入れられることになった。その後ヤグード教団の中で声楽家としての才能を開花していったシシュの運命は大きく変わっていく。シシュの歌声はもはや神の領域に達していると、当時の現人神ソー・ルマが信託を下したのだ。これによりシシュも現人神、すなわち生きながらにして神が宿るアバターとして崇拝の対象になったのだ。
  しかし次世代の現人神として認められたシシュは天晶暦858年に、早くも巨大な難関に向かわざるを得ない状況になる。Shadow Lord率いる獣人血盟軍が大挙ミンダルシア大陸に上陸し、ヤグード教団にもその傘下に下るように迫ってきた。徹底抗戦の姿勢を見せたシシュだったが、Shadow Lordの圧倒的な力を目の当たりにしてしまい、遂にはその頭を垂れ忠誠を誓う事になる。しかしこれは生きながら神であるシシュには大きな屈辱でもあったと思われる。しかし、軍下に下った後は、即座にその反抗心を切り替え他種族獣人兵への教義の浸透を主目的に切り替え、シシュは積極的に軍務にあたるようになった。
  そして、クリスタル大戦勃発後は、積極的に陣頭に立ってヤグード軍を率いた。特にウィンダスへの攻防は激しく、自ら二度にわたり聖都を攻め入り、軍勢を指揮した。この際魔法に長けているウィンダス軍を考慮し耐魔装備を開発させカルゴナルゴ城砦を襲い陽動作戦を行い、自軍は聖都を攻める、といった高レベルの作戦を展開。最終局面ではウィンダス軍の英雄Karaha-Baruhaに敗退はしたものの、Shadow Lordからも一目置かれる存在となっていった。


戦いの一部は「アルタナの神兵」のウィンダスクエストで再現されている。

  やがて、敗戦が続いた血盟軍はShadow Lordの討死の報せを受け、獣人部隊は足並みが揃わなくなって行き、散り散りになっていった。しかしシシュが指揮するヤグード軍だけは、軍の体を保ったまま粛々とオズトロヤ城に帰還し、その後もアルタナ連合軍を相手に奮闘し続けた。しかし最終的には資源も尽き、最も不得手としていたミスラ海兵隊に攻め入られオズトロヤ城は陥落。この時シシュは行方不明となり、敵軍に討ち取られる前に自害したとも言われている。
  その後武装解除され、ウィンダスとも和平条約を結ばざるを得なかったヤグード教団だったが、既に信仰対象を失い、大半のヤグード族は戦意喪失、果ては大量に餓死者を出す深刻な状況に陥っていた。そんな最中天晶暦871年に、突如信者の前に再びシシュはその姿を現した。復活を宣言した彼女の元、ヤグード達は再び終結をし、オズトロヤ城を再建。現在に至っているようだ。なお、短命で知られるヤグードにも関わらずシシュは異常に長命である。甲高い声こそ似せているものの、復活したシシュの仮面の下は、実は若い別人ではないか、と解釈も出来る、と追加されている。(実際に、「アルタナの神兵」と現代でのシシュの口調・性格が若干異なるという指摘も見る)


現人神・聖都に現れる(クエスト「降臨、異貌の徒」)

  上記にもあるように、シシュはクリスタル大戦中に二度にわたりウィンダスに攻め入ってる事がヴァナ・ディール史実に残っている。そして「降臨、異貌の徒」で冒険者(プレイヤー)は、それを実際に目の当たりにすることになる。ソロムグで拾った百八結節のキープスの解読により「耐魔装備の完成」と「神の指揮によりウィンダスが滅びる」という情報を手に入れることによってクエストは展開していく。
  最終的には冒険者やRobel-Akbelの活躍により、カルゴナルゴ城砦は防衛され、ウィンダスに攻め入る地下道は利用され、進行中のヤグード軍の一部は壊滅。更にウィンダス戦で、あと一歩の所でRobel-Akbelらが駆けつけ、劣勢だったウィンダス軍に勢いが戻ってきた。
  この時、指揮をしていた現人神はその姿を現し、「我を辱め誇りを奪いし人の子ら」と発言。これは果たして幼少時代の酒場で見世物のように扱われた経験をさしているのか、現人神となった直後にShadow Lordに頭を下げ忠誠を誓わざるを得なかった状況をさしているのか、それとも両方なのか、いろいろ憶測が出来るが、人に深い憎しみを露にしているのは確かのようだ。


かつてウィンダスを脱出した時の魔法をベースにしているようだがとても高性能。

  最終的にはデジョンガ(エフェクトは全ヤグード軍に掛かるリトレースのようだが)のような魔法で撤退している。全軍に掛かるその魔法の威力の高さにも驚かされるが、このイベントでシシュが見せる憎しみにより、今後も登場してくるのでは、という予想もできる。

おまけ・もしもシシュがウィンダスを占領したら

  これはニコニコ動画にあがったものであり、「if」を動画として作り上げたものであって、勿論実装されてるわけでも、ゲームで見れるものではない。グラフィックの差し替え、及び台詞の差し替えをベースにしたものである。そういうのが苦手な方にはお勧めできないが、「もしも」を考えると興味深いものである。ちなみに台詞、登場NPCヤグード達の芸が非常に細かい。


最終更新:2008年11月26日 04:42