Apururu(詳細・ネタバレ編)





苦労性の妹、がんばります!

  父も兄もウィンダスの五院院長を務める「エリート家族」の妹。二人とも、興味あることに関しての勉強・努力は勿論しているが、基本的に天才肌であり、その分性格的な個性も強い。その二人に比べるとアプルルはどうしても地味めな印象を持たれがちだが、常識人でもある。逆に言うと彼女の場合、この「常識人」が枷になっているのかもしれない(ミッション初期等)。


FFXIでは元祖萌え妹キャラクターとして初期から人気も高い。

  父Zonpa-Zippaは20年前のクリスタル大戦中に「カーディアン」を製作、元々魔道士系の軍が多いウィンダスにおいて貴重な肉弾兵士(しかも人間じゃない)としての能力と必要性をアピールし、見事大量生産の許可を得た。1部隊に100ずつのカーディアンが投入されたという。しかし大戦直後に事件が起きる。カーディアン達が暴走してしまい、製作者でありコントロールする設定となっていたはずのZonpa-Zippaを誘拐してしまった。後に「魔動兵の乱」と呼ばれたこの事件によりカーディアンは突然その危険性を露見させてしまい、ウィンダスでも問題になる。
  その娘であるアプルルはこれに悲しみ、カーディアンの改良に努めた。最もクリスタル大戦時の被害が多かったウィンダスにおいて、兵不足は依然問題になっており、その人手不足をカーディアンで補う試みだった。これによりカーディアンの攻撃性を減らし、言語の勉強を強化させる等の変更を加えた。これにより人間とのコミュニケーションがより円滑になり、街中の案内なども可能にさせた。現在ではウィンダス内だけではなくアウトポストでもカーディアンが配置され、現在も愛用され続けている。
  アプルルがこのような努力を積み上げたのには理由があった。大戦後に自らが作ったカーディアンに拉致されて行方不明になってしまったZonpa-Zippaの汚名を晴らしたい。そして経緯はともかく素晴らしい発明であるカーディアンの評価を見直したい。その為に彼女はカーディアンの改良に励み、愛情を持って接してきた結果が現在のカーディアンであり、その努力が認められ、彼女は父がかつて納まっていたウィンダス手の院の院長の座を勝ち取った。
  父同様の天才肌で奔放な性格のAjido-Marujidoは彼女の兄に当たる。現在は「ある研究」の為にウィンダスを留守にしがちだが、アプルルはそんな彼が院長を務めるウィンダス口の院にちょくちょく訪れている。口の院にある、魔法の実験・および練習の的用のカーディアンは彼女が院長を務める手の院の提供であり、逆に口の院からは、資金不足で常に赤字の手の院にカーディアン用の武器等の支給があるという。
  幼い頃から喧嘩が絶えなかった二人らしいが(クエスト「二人の世界」等)、現在もAjido-Marujidoとは衝突し勝ちな場面が多い。それはおそらくは研究に没頭するAjido-Marujidoが説明を省いてしまう部分があるからであり(ミッション)、またアプルル自身が平和主義者である為の反戦争思考からくる意識の違いもある。しかし上記の通り院同士の交流もあり、彼女の言い分は基本的に「危ない」から「とめる」ことが多い。基本的には仲がよい兄妹である。


いろいろあるけどがんばります!

母親の存在?
  Ajido-Marujidoとアプルルの母親はゲームでは登場せず、クエストで一回語られたのみである。しかしそのわずか数行しか語られていた母親もなかなか強烈だったようだ。

Apururu: あれ? その杖……。なっつかし~。それは、私とおにいちゃんがちっちゃい頃、取り合って大ゲンカしたときに折れちゃった杖じゃない。……折れちゃったわけじゃなくて本当はお母さんに折られちゃったんだけどね。1つのものを取り合って2人がケンカすると、1つしかないものはこうやって壊れちゃうしかないのよ!……って。あの時は怖かったわ~。

  こうやってみると一癖も二癖もある家族の母親であるのも理解できる気がする。しかし現状出てこない(生死の発言すらない)というのも逆に気になるものである。しかしアプルルがカーディアンに見せる母性本能のような愛情は、彼女が愛されて育ったからかもしれない。

アプルル・年齢考慮
  これはあくまで今まで出ている情報からの予想であり、史実ではない事を事前に述べておく。初期から「妹キャラクター」として愛されていたアプルルだが、実際はどれくらいの年齢なのか、いろいろ考えてみた事を記す。
  まずはZonpa-Zippaの被く少ない登場シーンから彼のアプルルへの発言をまとめる。彼はこの「年齢考慮」に関しては非常に重要な要素であり、拉致されたのが20年前、すなわち彼が知っている情報を元に、拉致当時のアプルルがどれくらいの年齢か予想しやすくなるからだ。
  第一にZonpa-Zippaがアプルルの存在を知っている事。これは20年前の時点でアプルルが誕生していた事をうかがわせる。これにより20歳未満の可能性はないと思える。そして「我が娘は、カーディアンを個体として尊重しすぎるきらいがある」という発言をZonpa-Zippaがしている事から、物心がつき、言葉が話せる年齢でカーディアンと接触し、父親に固体としての尊重をしたことになる。
  なお、20年前を舞台にした「アルタナの神兵」ではAjido-Marujidoは登場しているがアプルルは現時点で出ていない。ここから想像出来るのは「まだ登場していないが今後出る」「まだ子供タルタルグラフィックを適用できる年齢じゃない」のどちらかだと思う。現状では前者はまだ未定なので後者で話を進める。つまり、アプルルは20歳以上「子供タルタル未満」ではないだろうか。


彼女が幼く感じるのは可愛い仕草と「タルタル」だからというのも強い。

  Ajido-Marujidoの時と同様の推測になるが、これらから管理人はアプルルを23~26歳くらいではないかと思っている。なお、Ajido-Marujidoとのやりとりでアプルルは幼い印象を受けるが、これはAjido-Marujidoとは兄妹としての無遠慮と甘え故の言動もあると思う。そしてAjido-Marujidoと「杖をめぐって」子供時代に喧嘩をした描写もある為そんなに年齢は離れていない物と思う(年齢が離れすぎると喧嘩にならない)。

アプルルとカーディアン

  カーディアンの制作者を父に持ち、幼い頃から触れ合っているアプルル。その性能を「平和になったウィンダスの為」に改良をし、現在も資金に悩みつつもカーディアンが関わると金に糸目をつけないところなど、彼女のカーディアンへの感情は並大抵のものではないと容易に想像でき、もはやライフワークに近い存在である。


現在も職場で毎日カーディアンに囲まれている日々。

  彼女のカーディアンに対する価値観、詳細等は「ウィンダス手の院」を参照して頂きたい。カーディアンに関する説明が必要な場面では基本的にはアプルルが登場し、故障したカーディアンを診る場合も彼女が行うことが多い。元々彼女は無機質なものに魂を魔法で注ぎ込むカーディアンを「生命体」として見ている傾向が強く、何らかの理由で機能出来ないカーディアンに対する悲しみも大きい(クエスト「やさしいカカシ」「カーディアンはトライマライの夢を見るか?」。


自らが命の危険に晒されようとカーディアンの為に体を張る時もある。

  なお「Hearts」シリーズは彼女の作らしく、クエスト「星の涙」ではクイーン・オブ・ハーツが傷ついた状態で手の院に戻ってくるシーンがあり、この時は冒険者(プレイヤー)を放置してまで研究員ともどもその最期を見届けている。この時のやりとりで彼女とカーディアンの絆が垣間見れる。


クイーンの発言で、愛情を持って育てられたのが伺える。

Queen of Hearts :アオイ オソラの シタ…… トテモ タノシ カッタ です……。

Apururu :……わかったわ……。……クイーン・オブ・ダイアモンズのことは私にまかせて、クイーン・オブ・ハーツ……。……ごくろうさまでした。あとは、ゆっくり休んでね……。

Apururu : お待たせしてごめんなさい。冒険者さん。今、一つの命が星に帰ったの……。あんなにボロボロになってもここに戻ってきてくれた……。最後におわかれができて、本当によかったわ……。


ウィンダスミッション

  ミッションでのアプルルは、カーディアンが深く関わっている為、「闇の王討伐を境にする前半と後半で役割が大きく変わっていくる。特に後半はAjido-Marujidoとの兄妹の絆(そして彼が一時物語に絡めない状況になる為に代用で主役的な役割も果たす)、そして野良カーディアンの存在により、彼女の本格的な出番が増えていく。

何やら起きているみたいなんです。(前半)
  初登場は「ホルトト遺跡の大実験」 、冒険者(プレイヤー)を追い抜く形でホルトト遺跡に現れる。そこでは遺跡の装置で何かしているAjido-Marujido。冒険者の存在にも気付かずいきなりAjido-Marujidoに食って掛かるアプルルだった。


なお台詞は繋がってはおらず、流れが読める部分だけ抜擢してます。

Apururu :……だってみんな言ってるわ。なんで私の話をちゃんと聞いてくれないの?やっと平和になったのにわざわざこの平和を壊す必要なんてないじゃない。
Ajido-Marujido :……わかってないのは、みんなの方さ。それにおまえもだ。物事の真実が見えてない……。なぜ、戦いを恐れるばかりで何もしようとしないんだ?世の中は平和だというが、本当に平和だと思えるか?
Ajido-Marujido : また、戦争でも起きてみろ。ウィンダスはあっという間に終わりだ。なにか、なにか、新しい大きな魔法がなければ……。
Apururu : でも、星の神子さまは……。
Ajido-Marujido : 星の神子さまが、あの魔法を禁止してようがなんだっていうんだ。あの魔法を自在にあやつることができれば、獣人に取り入る必要なんて、なくなるんだ。者は死んだが、あの魔法は成功したんだから……。
Apururu :……あの痛ましい事件を成功なんて言うのは、おにいちゃんだけよ……。世紀の天才があんな目にあったのよ?おにいちゃんみたいなニセニセ天才には、ぜ~ったい無理よ!フン、なんとでも言うがいい。天才はいつの世でも、なかなか認められないものさ。ガミガミ言いに来ただけなら、帰れ帰れ!


Apururu : もぉ! わかったわよ!おにいちゃんなんか、どうなっても知らないから! 死んじゃっても知らないんだから!

  次のミッション「カーディアンの心」はウィンダス手の院からの依頼、すなわちアプルル自らが出したものだった。「カカシ」ことカーディアンの心臓部分にある「魔導球」について説明し、それに魔力を魔法塔で充電する必要があるので、空の球を冒険者に渡し、それを行ってきてほしいというもの。しかし、その作業中に冒険者はカーディアンに襲われ魔導球を奪われてしまう。そのことをアプルルに話すと驚き、「野良カーディアン」の存在について話す。


Apururu : そういうカーディアンが、魔導球を奪ったり、人を襲ったりしているの。 魔導球は彼らの心。彼らが魔導球を奪うのは、魔導球の魔法が切れてしまった仲間たちを復活させるためでしょう。けれど、魔導球は単なる魔法の玉。魔導球の力を使い、命を吹き込む魔法をかける魔道士がいないと意味がないわ。だから、魔導球なんか盗んでも、彼らにはどうしようもないっていうのに……。

  ここから「闇の王討伐まで、アプルルがミッションに関わる出番は減ってしまう。基本的に前半での彼女の役目は「Ajido-Marujidoが何か戦争クラスの危険な事に首を突っ込もうとしている」と「野良カーディアンが何かしら暗躍している」のを匂わせ、必要な説明をする為のようである。

星の子供たちを助けに(後半)
  ミッション「満月の泉」にてAjido-Marujidoは不穏分子としてSemih Lafihnaらに捕らえられる事になった。その先とは「闇牢」。光を一切通さないその部屋に捕らえられた者は徐々に魔力を吸い取れらいき、やがて完全に奪われてしまう。魔道士であるタルタルには非常に危険な場所であり、Ajido-Marujidoが行っていた研究は問題視されていた。
  続く「聖者の招待」冒頭では、アプルルがその重刑を講義しに直接星の神子のもとに訪れている。


皮肉にも「ホルトト遺跡の大実験」で兄が彼女に言っていた言葉である。

Star Sibyl :……アプルル、あなたにも分かっているはず。召喚はとても危険なもの。人が手を出してはならない領域……。いくら口の院院長といえど、許可なくホルトト遺跡に手を加えて……。その暴挙は、もはや見過ごすことはできません。
Apururu : でも神子さま!20年前、カラハバルハさまの召喚魔法のおかげでウィンダスが助かったのは事実でしょう? 確かに召喚は、とても危険な魔法だと思います! だけど、おにいちゃんが言うように、もしその魔法を使いこなせれば……
Star Sibyl : 過分なる力は争いを生み、多くの過ちを引き起こします。過ぎたる力は、過ぎたる望みを呼び、国を滅ぼすに到るのです。危険な思想を持つ者を、野放しにはできません。
Apururu : だからってひどいです、神子さま。おにいちゃんはワカラズヤでバカでトンマだけど私には、たったひとりのおにいちゃんなんです!

  そう言って彼女は部屋を飛び出していく。感状に任せているとはいえ、国のヘッドたる星の神子にものすごい物言いである。その後再び彼女はしばらく登場しないが、それには理由がある(後記参照)。
  いくつもミッションをこなす冒険者。とうとう「王と道化師」では彼女から再び依頼がくる。この頃にはミッションの内容を守護戦士が監視していた為アプルルのミッション依頼は拒否されていた。しかしガード達が彼女を支持して冒険者に見せたものだった。


危険なミッションを受けた者が出て喜ぶアプルル。

Apururu : ありがとう。ガードの人たちから聞いたと思うけど、こんな大変なミッションに来てくれて本当にありがとう。 あなたも知っているとおりあたしのおにいちゃん……アジドマルジド院長が闇牢に入れられちゃって、もう随分たつわ。おにいちゃんは、とっても強い人だけど、闇牢はどんな魔力も吸い取る部屋。こんな長く入れられたら……。 お願い!おにいちゃんを助けるのに協力して!いけないことだとわかってるけど、おにいちゃんを助けたいの!

  ミッションを承諾した冒険者に安堵し、アプルルは今まで彼女なりにやった調査を語りだす。何も彼女は「誰かが手伝いに来るのをただ待っていた」わけではなかったのだ。
  ホルトト遺跡の中央塔にある闇牢。そこは星月の力を受けて動くものであり、天の塔で星月の力をこめられて作られる「札」がないと開かないものだ。同様にあらゆる施設に入る為に五院院長に支給されている「院長の指輪」も星月の力が宿っていると気付いたアプルルは、自分の指輪を使って闇牢を開こうと向かったという。


そこでアプルルは意外な人物に出会う。

Shantotto :だめですよ、アプルルあなたには無理ですことよ。
Apururu :……シャントット博士……。
Shantotto :あなたが闇牢のことを尋ねまわってると聞いて、ピンときましたことよ。……というより、あれじゃあ、「牢破りをするから捕まえてください」というようなものじゃないの。あさはかですわ。


ガッカリするアプルルだが、Shantottoも嫌味を言う為だけに来た訳ではない。

Apururu : だってわたし、おにいちゃんを見捨てることなんてできないんです! でも、このままじゃおにいちゃんは、おにいちゃんは……
Shantotto : わかってますわ。わたくしも、あの子を失うわけにはいきません。せっかく、口の院を任せることができるようなタフな魔道士に育てあげたっていうのに……。

  そう言いながらShantottoはアプルルが気付いていない事を指摘した。それは、本来なら動力が弱っていた魔法塔なら「院長の指輪」だけで開くことが出来、だからこそAjido-Marujidoは遺跡で研究を続けていた。しかし彼がその塔を動かしてしまった為に、今では指輪だけの力では開かなくなったのだ。つまり、Ajido-Marujido自身がこの現状を生み出してしまっていた。


  しかし指輪が五院全て揃えたらどうなるのか。Shantottoはアプルル一人でも扉は開く事ができると助言をし、指輪を揃えたら彼女の所に持ってくるように伝えた。今までのいきさつを伝えたうえで、アプルルは冒険者に依頼を出したのだという。そして彼女自身の院長の指輪を渡して、ほかも探して欲しいと頼む。
  無事に全部の指輪を揃えてのShantottoもとを訪れた冒険者。「まさか揃うとは思わなかった」と言いながらも、これは万が一星の塔に事がばれてもアプルル一人だけではなく五院長全員に罪が問われるように彼女が策を練ったものだった。そして指輪を全て同時につけると「身体が流星のごとく燃え尽きる」と説明し、それを防ぐために「常夜の手袋」を作ってくれた。目立たないようアプルルとは別行動をし、闇牢へと続く扉の前に合流するようにアドバイスもくれるのだった。
  無事に遺跡の奥深くで合流できた二人。改めて御礼を述べてアプルルは手袋をはめ、指輪の力を解放した。


Apururu : わたし、がんばるわ。<PC Name>さん、見守っていて!

  扉が開き、衰弱しきったAjido-Marujidoがその独房の中でぐったりしていた。駆け寄るアプルルの声で朦朧としていた意識が戻ったようだ。「何かを探して苦しんでいる黒い生き物」の夢を見たと言うAjido-Marujido


苦しそうな兄が座れるように手伝う。

  冒険者からふと感じた不思議な魔力を感じたAjido-Marujido。それは、ほかのミッションを通して言葉を取り戻した「神々の書」だった。沸き起こってきた好奇心を抑えきれず、憔悴しきっていた現状をも忘れて思わず書に手を伸ばし、開いてしまった。しかしその本は強力な魔力を宿したものであり、現在の魔力を吸い取られ続けてきたAjido-Marujidoには危険極まりないものだった。開いた本の衝撃に耐え切れず再び気を失うAjido-Marujido


そのままアプルルと冒険者が彼をかくまう為に手の院に運んだと思われる。

  後日Ajido-Marujidoが目覚めたと報せを受けた冒険者が手の院に向かった。Ajido-Marujidoは既に「神々の書」を読んでいて、そこから分かった新事実を冒険者とアプルルに説明を始めた……。が、そこで思わぬ来訪者が訪れる。闇牢が空になったのに気付いたSemih LafihnaAjido-Marujidoを探しに来たのだ。


身構える兄と驚く妹。

  しかし意外にもSemih Lafihnaは彼を捕らえに来たのではなく、逆に協力を仰ぎにきたのだった。謎の黒い怪人が天の塔に現れ、しかも星の神子の個室へ向かったという。しかもその扉は強力な魔法のようなもので開かなくなっていたらしい。星の神子が危ないと悟ったSemih Lafihnaはその魔法を打ち破れるほどの実力の持ち主としてAjido-Marujidoをたよる、しか頭に浮かばず必死に探していたのだった。星の神子の危機と知り、Ajido-Marujidoと冒険者はSemih Lafihnaとともにすぐに天の塔へ向かっていった。
  アプルルのもとへ事情を説明しに戻ったのは冒険者だった。謎の怪人から無事に星の神子を守った一行。Ajido-Marujidoはその際自分が本心からウィンダスの為を思って危険を承知で研究を続けている事を報告し、それに納得した星の神子は、彼の「満月の泉」へ無断で入った罪は免除する事に同意し、今後協力しあう事を約束した。それを聞いて安堵するアプルル。謎の怪人、そして動き出した野良カーディアン達の動向……。兄が向かう先にカーディアンの存在がある。アプルルもまた、一体これから何が起きようとしているのか考え込んでしまう。
  そんな時に手の院の扉を開いたのはYoran-Oranだった。意外な客に驚くアプルルだったが、彼が手にした手紙に更に驚く事になった。


突然舞い込んできた一枚の手紙。

  その筆跡でアプルルは、ずっと行方不明だったはずのZonpa-Zippaからの物だと判った。ボヤーダ樹のどこかに捕らわれていて、助けを求める内容のその手紙をどうするかは「兄妹に任せる」と言い残してYoran-Oranは出て行った。

Apururu :……どうしよう。私、どうしたらいいのかわかんない。だって、とっくに死んだと思ってたの。 ああっ!お父さんが生きていたなんて……!どうしよう、どうしましょう、冒険者さん!そうだわ。あなたに頼ってもいい?ボヤーダ樹へ行って、わたしのお父さん……ゾンパジッパ(Zonpa-Zippa)を捜してほしいの。 そして、もしも……。もしも本当に生きていたら、カーディアンたちがなぜに反乱を起こしたのか、彼らの王とは何なのかそのことも尋ねてほしいの。あ、でも、このことはおにいちゃんには、まだナイショにしておいてね。お父さんのことで、おにいちゃんの研究を邪魔するわけにはいかないから……。

  ボヤーダ樹から戻ってきた冒険者は、Zonpa-Zippaからアプルルへ宛てた手紙を持って帰ってきた。その余韻に浸る間もなく、その内容に驚く事になる(詳細はZonpa-Zippa(詳細・ネタバレ編)参照)。あまりの内容に驚きを隠せないアプルル。Ajido-Marujidoもその内容に表情を曇らせた(父親が生きていた事実も含めて)。
  しかしその新事実から次の手を探し出す間はなかった。カーディアンの王となったJokerがとうとう動き出したのだ。そして「満月の泉」に降り立った星の神子を拉致したのだった。同時にヤグード軍も、和平条約に違反があったと主張し、ホルトト遺跡を明け渡さねば条約を破棄するという報せを突きつけてきた。今後の会議をするために「心の院」ことKaraha-Baruhaの研究室に集ったAjido-MarujidoSemih Lafihna、アプルルと冒険者。今回の件でカーディアンが関わっていた事をSemih Lafihnaに詫びるアプルル。そんな彼女にSemih Lafihnaは「これは、あなたの責任ではないわ」と優しく答えた。そして一行は今後の策を練る事になった。現状ウィンダスは最高指導者を欠き、野良カーディアンにヤグード、更に黒い使者と対峙しなければならない。それぞれの役割、立ち回りを話し合う。

Ajido-Marujido :あとは……アプルル、おまえが最初に話してたことの続きだが、本当にカーディアンたちを麻痺させることができるのか?
Apururu :……うん、おにいちゃん。彼らの魔導球に、とっても強い星月の力を与えれば、彼らを動かす力の流れがおかしくなると思うの。ほんとうに短い間だと思うけど、力の流れが元に戻るまで動けなくなると思う。
Ajido-Marujido :再起動するまでのわずかな隙か。その隙を狙って、神子さまを……。 しかし、それほどの力、どうやって集めるんだ? おまえに扱えるか?
Apururu :……おにいちゃん、任せて!わたし、おにいちゃんがいない間に、いろんなことを知ったんだから!
Ajido-Marujido : へぇ、よく言うぜ。どこかの誰かが悪知恵を授けただけじゃないか?
Apururu : そんなことない……もん!おにいちゃん、わたし行くからね!
Ajido-Marujido : まぁ、せいぜい無理するなよ。

  そして全ての準備が整った時、4人は一緒に星の神子を救うべく、Joker達が待つ「満月の泉」に向かった。


アプルルも大活躍。

  枯れ果てた「満月の泉」を突然潤すかのようにあふれ出す魔力。それに耐え切れず、一行を包囲していた野良カーディアン達が暴走を始めた。他の三人に守られながら、アプルルはカーディアン達をわずかでも停止させるべく必死に祈り続けた……。


Apururu : 止まって! 子供たちよ!

  その後一同はJoker星の神子が交わした約束により起きる新たなウィンダスの歴史の幕開けを目の当たりにする。

ミッション・その後
Apururu:わたしひとりじゃ、なにもできなかったけど、みんなで頑張ったからウィンダスに光が戻ってきたのね!
Apururu:みんな、ありがとう!わたし、みんなが幸せになるようにもっともっと頑張るわ!


そして兄妹仲良く天の塔の羅星の間を後にした。



最終更新:2008年03月10日 18:44