Arcuhbah (詳細・ネタバレ編)


  • ヒューム♂、3b(濃金髪)、通常配置無し
  • 「サラヒム・センチネル」士官学校の教頭。
  • 別人扱いにされているが、どう見てもあの人である。



士官学校の教頭先生

  半ば無理やりナジャ社長に入れられた士官学校。その始業式から衝撃の展開が冒険者を待っていた。


始業式の挨拶を始めたのは、どこか見覚えのある二人組だった。

Koja Salaheem : あたくしが校長のコジャ・サラヒムでございます。みなさんは、ここで大いに学校生活を満喫してください。死に物狂いで……。以上!
Arcuhbah : こ、校長訓示終わり……。私が教頭のアルクーバです。つづけて訓練概要の説明に入ります。
Kubhe Ijyuhla : ねぇねぇ! あの教頭……あの頼りなさそ~な感じとか!サラヒム社の人事担当に似てない?
Tohka Telposkha : あっ、いまわたしもそう思ったとこよ。でも、ほら。似た人なら他にも見るし……。
Kubhe Ijyuhla : 気のせいかなぁ……。


Arcuhbah : ゴ、ゴホン!え~、前期のカリキュラムでは主に次の実習を受けていただきます。

  士官学校の始業式・終業式の進行係、およびその期の授業内容(クエストの課題)の説明役として登場するアルクーバ教頭。その言動や雰囲気から、仕官候補生からあの人が正体ではないのかと囁かれ、スピーチ中でも咳き込む。

  またコジャ校長とのやりとりはお互いの正体をほのめかす内容であると同時にこの「士官学校」には何かしら裏がありそうな事を匂わせる。


Arcuhbah : 皆すごいですね。あんなに恐ろしい教官から逃げ出さないなんて。(でも僕はナジャ社長のほうが……です。)
Koja Salaheem : ハァ~……。脱落者がいないとは想定外だネェ……。
Arcuhbah : あ、あれ?脱落者なしじゃだめなんです?ボクは嬉しい限りだと思いますけど……。
Koja Salaheem :…………。 アブクーバ。
Arcuhbah : は、はいっ!
Koja Salaheem : 前期で「稼いだ」入学金と実習料、ちゃんと数えときな。あ~あこれで退学料が一口でも追加されたらもっと最高だったんだけどネェ……。

BCG演目・給料、命、そして愛を賭けて

 後期が順調に進む中、一部が気になっていた「BCG演目」……その全貌は、当日になってようやく全貌が見えた。


  Bとはビートル、Cとはクラブ、Gはゴーストの略であり、それぞれ勝つ相手と負ける相手が決まっている。対決方式で各人がモンスターを一体ずつ呼び、それで対決するという仕組みだ。更に双方の背後にボムが用意されていて、負けた方のボムが膨らみ、やがて爆発したら完敗、となるのだ。(※パンクラティオンの実験みたいな位置づけで説明されており、モンスターを使った壮大なジャンケン&遊戯〇である。)今回は学校側5人VS生徒(ミスラはセット)という勝ち抜き戦で、残った生徒のみが卒業となる。


  (裏では退学とその罰金を目当てにしていた)サラヒム社関係者と、士官候補生達の熾烈な戦いが始まった。BCG演目に似た訓練をかつて受けたと語ったYasmeelは、サラヒム側の先鋒・Silver Kettle を見事下した。(詳細はSilver Kettle (詳細・ネタバレ編)参照。)

Rongelouts : 勝負アリッ!勝者、ヤスミ~ルッ!おもしろいものを見せてもらった……。ツァヤ自警軍仕込みの読心術か?
Yasmeel : 答える義務はないわ。
Rongelouts : ククク……ならば紹介しよう。「スーパーセンチネルズ」次峰……アルクーバ教頭ッ!!


Arcuhbah : は、はいぃぃっ!!

Yasmeel : ア、アブクーバさん……。
Arcuhbah : ち、違います!私は教頭。アルクーバ教頭です!ア・ル・ク・ー・バ!
Yasmeel : どちらでもいいわ!アブクーバ教頭!あたしたちの卒業の邪魔をするなら勝負よ!
Arcuhbah :……もう、いいですよ! 僕だって給料とか命とか愛とか、いろいろかかってますから負けるわけにはいきませんからねっ!
Rongelouts : よーし、いいぞぉっ!その調子だ。命がけで戦え!始めッ!

Yasmeel : 行くよっ、ゴ~ストッ!
Arcuhbah : それっ!

  普段は「頼りない」とかよく言われるアブ……アルクーバ教頭だが、意外に一本目は彼の勝利となり先手を取る。


Arcuhbah :……ふふっ、読めませんか?仕事柄、僕はポーカーフェイス営業スマイル、なんでもござれなんです!人事の恐ろしさ……思い知らせてあげますよ!
Rongelouts : アルクーバ教頭恐ろしい男よ……。2本目、始めいッ!

Yasmeel : がんばって、ビ~トルッ!
Arcuhbah : 無駄です~っ!!

Yasmeel :……くっ!こ、こんなんで……。
Falzum :……ヤッヤスミールさん、棄権してください!
Arcuhbah : ファルズンさんの言うとおりですよ。人事としては、優秀な社員候補が傷物になられたんでは困ります~。
Rongelouts : どうする?……棄権するか?

  Yasmeelは心配して駆け寄ったFalzum の手を振り払い再び立ち上がる。このまま続行のようだ。

Rongelouts : それでこそ私の生徒だ。3本目、始めいッ!
Yasmeel : お願いっ、クラブッ!
Arcuhbah : はいや~っ!!


ボムの爆発で倒れるYasmeelを見守るアルクーバ。

Arcuhbah : もう、人事を極めた僕には勝てませんって~っ!!
Rongelouts : 勝負アリッ!勝者、アルクゥゥゥゥゥバッ!!

  Yasmeelの敗北により士官候補生側は大将を登場させねばならない、苦しい展開となった。密かに恋心を抱いていたYasmeelの敗北を見たFalzum は、炎(ボム)への恐怖心を捨て去り、Yasmeelの敵討ちに大将として参加することになり、アルクーバと対決するのだった。

Falzum : これはボクの意思だ!ボクはお前らなんかに負けない!
Rongelouts : くくく……おもしろい戯れ言だぞ、ウジ虫の勇者!始めいッ!
Falzum : ヒュゥゥゥゥゥ……
Arcuhbah : やだなあ、怖い顔して……だけど、僕だって一歩でも退けば、背後には死が待ってるんです。不退転の決意なら負けませんよっ!


Falzum : インビンシブル・ビィィィトルッ!
Arcuhbah : それっ甲虫ッ!
Rongelouts : 引き分けッ!

  引き分けとなり、背後のボムが膨れ上がるのを感じたFalzum は必死に炎の恐怖心と戦っていた。しかしアルクーバは、引き分けになった事に疑問を抱いた。

Rongelouts : いくぞ!2本目、始めいッ!
Falzum : ヒュゥゥゥゥゥ…… ステルス・ゴォォォォォストッ!
Arcuhbah : えいっ陸ガニッ!

  二本目はアルクーバの勝利。二戦分のダメージを放ち爆発するボムにFalzum は片膝をつく。しかしそれでもなお怯まない。普段の気弱で臆病なFalzum とは明らかに違った。確固たる決意を胸に再び立ち上がった。

Rongelouts : その体で戦うとは貴様、死ぬ気か?それもよかろう……3本目、始めいッ!
Falzum : ヒュゥ……ウゥゥウゥゥゥ……
Arcuhbah : ええ? まだ戦うんですか?調子がくるいますー……。
Falzum : ストライク・クラァァァァブッ!!
Arcuhbah : はいっお化け!  しま……っ!

Abquhbah :……まさかこの僕の人物観察眼を上まわるなんて……ファルズンさん、あなたはいったい……。

  動揺するアルクーバだったが、Falzum はこのまま立ったまま気絶していた。彼の気持ちを受け止め、冒険者(プレイヤー)が総大将としてBCG実演に臨む事になった。

Abquhbah : す、すみません。<PC Name>さん。手加減はできませんけれど~。


Rongelouts : ん?アルクーバ教頭、眼鏡はどうした?

Abquhbah : え?えええぇぇぇ!!? 待ってください、眼鏡がっ……ぼ、僕のアイデンティティがっ……!!
Rongelouts : 残念だが教頭……ここは戦場だ。待ったはない。始めえィィィィッ!!
Abquhbah : え? え?もう、始まっちゃうんですか?

プレイヤーVSアルクーバ時の台詞
  パニックと眼鏡を失ったことにより視界(洞察力)を失ったアルクーバは基本的に何も見えずうろたえてる台詞が多い。プレイヤーが自分の手を選ぶ間もきょろきょろして/panicモーションを繰り返す。


試合開始:な、なにを出す気なんだろう?<PC Name>さん。眼鏡がないと、まったく読めないです~。
引き分け:むむっ……!<PC Name>さんと同じこと考えてしまいました……。
ボム膨張:ん……?いま、大きくなりました?
負け:し、しまっ……
敗北手前:(あうう……眼鏡さえあれば、こんなことには……)

敗北:Abquhbah : <PC Name>さん。お見事でした。ぼ、僕の完敗です……。でも、気をつけて……そ、総大将は……あの……


そしてアルクーバは力尽きてしまった。

BCG演目・終末

  激闘の末、冒険者が勝ち抜いた。褒美に校長は中尉への昇格と、卒業を全員に贈った。…全員で戦闘でつぶしあい、勝ち残った者に。それぞれの理由で辞退を申し込む面々。候補生を(強制)退学させて、退学金を目当てにしていたコジャ校長は上機嫌。しかしそんなコジャ校長に異論を唱えたのは、今まで候補生を(コジャ校長の指示により)厳しく指導してきたRongelouts教官だった。

Rongelouts : こいつらはどいつもこいつも自分のことしか考えてない、ウジ虫やネズ公だった。
Kubhe Ijyuhla : きぃぃぃっ!
Rongelouts : だが、最後の最後に全員が自己犠牲と勇気という二枚羽を生やして見事に脱皮してみせやがった……。確かに、こいつらはまだ士官として多くの点で資質に欠けている……。だが、少なくとも素質はある。卒業……いや、せめて留年を認めてやってはもらえないか……?
Koja Salaheem : 軍曹……。あんた、ボムの炎でオツムが過熱しちまったんじゃないかい?
??? : ぼ、僕も計算してみました!
Koja Salaheem : あん、なんだい?アブクーバ教頭。


あまりの急展開に頭に血が上ったのかコジャ校長はアルクーバとアブクーバ、を間違えて発言。

Abquhbah : こ、このまま、みなさんから退学料を徴収するより、入社してバリバリ働いてもらった方が最終利益は上がるんです。
Koja Salaheem : あんたまでなに言い出すんだい? お黙り!
Abquhbah : ひっ! い、いいえ……僕、黙りません。 どうでしょう?<PC Name>さん以外の生徒は仮卒業という形で機会をあげては?
Koja Salaheem : こ……これじゃまるで、あたいが悪者じゃないか!

  普段は「イエスマン」なAbquhbahが異論を唱えた瞬間である。流石のコジャ校長も(理事長のナジャ社長に相談すると再び小芝居をうちながら)も承諾せざるを得ない展開になった。
  最終的に候補生全員無事に卒業することが決まりアルクーバ教頭ことAbquhbahは皆の救世主となったのだった。


最終更新:2008年02月11日 15:52