Chalvatot(詳細・ネタバレ編)


  • エルヴァーン♂、老人フェイス、ドラギーユ城・王妃ローテの墓
  • サンドリア王国ドラギーユ城の庭園で働いている庭師。


  王家に代々仕えてきた彼は、現在の王家・ドラギーユ家の面々が知らない、王家の裏事情や過去の語り草を知っている事もある。

王家に隠された愛の唄(詩人AFクエスト)

  エルディーム古墳の棺を清める為に鎮魂歌を歌う頼みを受ける冒険者(プレイヤー)。そこで冒険者は古びた指輪を手に入れることになる。

「星の指輪」
 エルディーム古墳で吟遊詩人の霊から渡されたもの。
 何か書いてあるが汚れていて読めない。 

  年代ものの指輪のようで、報酬の一つとして譲り受けることになった冒険者は、その値打ちを確認する為にジュノ港にいる骨董品コレクターとして有名なImasukeのもとを訪れた。彫金ギルドに持っていっても修復できないほど劣化してしまった指輪。それに彫られているらしい文字を見るためにImasukeは指輪をザルカバードにある千年雪にそれをうずめて汚れを取るように促す。そしてきれいになった指輪に彫られた文字は、古いサンドリアの文字であることが判明。詳しいことを知りたいなら「ドラギーユ城の年寄りにでも聞けば知っとるかもしらん」とアドバイスをくれた。

  そしてシャルヴァトーをたずねた冒険者は、一般的には知られていない、王家の隠れた悲恋の物語を教えてもらう。



Chalvatot:かつて、このサンドリアに滞在した吟遊詩人がおった。その歌声に鳥たちもさえずりをやめるといわれたほどの美声だったそうじゃ。


Chalvatot:国王はこの吟遊詩人をたいそう気に入り、その滞在を1日でも延ばそうとなされたという。


Chalvatot:ところが……。国王の妻である王妃がその吟遊詩人と恋仲になられてしまった。


Chalvatot:元々王妃は御家の事情でこのサンドリアに嫁がれた方。国王と歳も離れておったということじゃ。


Chalvatot:それでも王妃の不倫なぞあってはならぬこと。2人は人目を忍んで、逢瀬を繰り返した。王妃と吟遊詩人は密かに対になった指輪を作り、来世で結ばれることを誓った。が、それもつかの間……。


Chalvatot:国王の耳にもその話が入ってしまった。


Chalvatot:国王は王妃の不貞と自分が目をかけた吟遊詩人の裏切りにたいそうお怒りになり、その吟遊詩人を毒殺したそうじゃ。


Chalvatot:王妃はそれでもその吟遊詩人を忘れることはなかったのじゃろう。彼の魂を弔うために、極秘に私の先祖に命じて埋葬品を作らせたそうじゃ。その亡骸にその装備品を着せ、エルディーム古墳の棺に入れた。それは贅沢な品だったそうじゃが、墓荒らしに遭い散逸して、今ではどこにあるのやら……。


Chalvatot:それからしばらくして国王がお亡くなりになってしまわれた。


Chalvatot:王妃は王家から籍を抜かれ修道院に入り、そこでひっそりと一生を終えられたということじゃ……。


Chalvatot:わしの家は代々王妃にお仕えしてきたのじゃが、親から子へと密かにある指輪が伝えられてきた……。それが、王妃の残した指輪なのじゃ。そしてお前さんが持ってきたその指輪は、王妃が愛した吟遊詩人のものにほかならぬ。その指輪とこの指輪は、一緒にしておくべきじゃろう。もしよければ、これらをかつての修道院である修道窟の祭壇に納めてきてはくれんか?あそこに眠ってらっしゃる王妃もさぞお喜びになることだろう……。

  シャルヴァトーの願いを聞き入れると、彼はその王妃が埋葬されたとされる場所を教えてくれる。修道院に行きその生涯を閉じたかつての王妃は、ひっそりと現在のダボイ・修道窟の奥にその石碑があることを教えてくれ、彼の家に代々伝わる王妃の指輪を冒険者に託した。

「月の指輪」
 「星の指輪」と対となる、かつてのサンドリア王妃の指輪。

  修道窟の最奥にある石碑。そこに二つの指輪を捧げたら、指輪は共鳴するように輝き、王妃の霊が姿を現し、冒険者に会釈をして消えていく。

  それを伝えにドラギーユ城のシャルヴァトーの所に戻ると、その礼として彼はかつて王妃が詩人の為に作ったとされるコラルジュストコルを冒険者に渡す。そして二人はそこで奇跡を見ることになる。


花が咲き乱れる庭に姿を現す王妃の魂。


彼女の見つめる先には吟遊詩人の魂も姿を現す。


吟遊詩人は会釈をし、王妃もはにかみながら近づく。


しばらくシャルヴァトーと冒険者を見つめた後、二人の魂は消えていった。

(※王・王妃のグラフィックはDestin王とClaidie王女のものと同じだが、これは恐らくエルヴァーンの王と王妃という事と、他に似たような気位のキャラクターに使用できるグラフィックが無い為に使用されたと思われる。また、王の腹心がHalverと同じ容姿であるため、冒険者が想像しやすいようにシャルヴァトーが語った色づけ、という見方もできるかもしれない。)

(※このような王家(大奥?)内での不倫をテーマにした悲恋物語は日本では数多くあるが、実はヨーロッパでは少ない。これは、主になったキリスト教で不倫・離婚は大罪であるとされ、死刑される風習もあったためと思われる(もちろん不倫・愛人等はあったが基本的に残酷な結末を迎えるものが多い)。このクエストの海外での反応は興味深い所である。現在でも不倫は日本のドラマ・映画・小説等のテーマとして好まれているが、海外では非道徳的なものとして扱われている(もちろん無いとは言わないし、それによるエロスからカルト的に扱われている。美化するのはアジア独特の文化かもしれない)。なるべく不倫はやめよう!)



最終更新:2008年05月01日 17:39