Halver (詳細・ネタバレ編)
- エルヴァーン♂、4b(黒髪)、サンドリア・ドラギーユ城I-9
- 家族構成:妹(Altennia)
- フルネームは「ハルヴァー・M・ボーレル(Halver M Borel)」。
- サンドリア王国宰相。国王の代理として王国の政務を司る人物。
サンドリア関係のプランナーでもある木越祐介氏にとって、サンドリアの登場人物では一番思い入れがあると語るハルヴァー。氏曰くサンドリアの濃い面々のなかでは"普通"の人物であり、初級冒険者には思わず冷たく当たってしまったり、妹のことで頭を悩ませたり、夜眠るとき布団の中で思い悩んだりする性格――と、後期ミッションや各種クエストでプレイヤーの受ける印象としての人物像は、開発側公認であるようだ。ハルヴァーはそういう意味でも人間味を強調された珍しいキャラクターになっている。
王国の宰相・各種ミッションでのハルヴァー
ドラギーユ城の謁見の間に立つハルヴァーは、場内で最もプレイヤーに近い存在の一人であるといえる。他国から訪れるプレイヤーからみたハルヴァーは(クエスト以外では)傲慢で上から目線の「NPCエルヴァーン」の典型な態度で振る舞い、あまり印象とは言えない。
サンドリア出身のプレイヤーからすると、ハルヴァーは
Destin王の補佐官に近い位置にあり、ランクが上がると彼からミッションを受けることになる、非常に身近な存在になっていく。
51という年齢を考えると、サンドリアの冒険者(プレイヤー)を暖かい目で見守っているのかもしれない。ミッションの詳細を伝える際も激励の言葉をかけてくれることが多い。
Halver : よくやったぞ、<Your Name>!お前なら、きっとやってくれると思っていた。これからも、誇り高きサンドリア国民として、王国の発展に尽力してくれよ!
ランク6以降のミッション、すなわちサンドリアを中心にしていくミッションではサンドリアの過去が中枢になっていく事もあり、ハルヴァーは歴史に精通している側面が強くなる。冒険者に、物語に関わっていく
Ranperre 王や
Leaute王妃等、故人や過去の偉人について話してくれる。ハルヴァーの話は世界設定を示す役割を果たしているといえる。
軍事国家の印象が強いサンドリアで、知識で主要メンバーを助ける。
そしてランク10に到達し、サンドリアの英雄になった冒険者を、ハルヴァーも熱い感謝の言葉をくれる。三国の中でも最も感情的で、最も印象的な台詞の一つである。
Halver:長らく騒然としていた城内の空気がまたかつての安らぎを取り戻したようだ。それというのも<Your Name>、そなたがいてくれたおかげだ。一介の冒険者だったころは何かと厳しくあたったかもしれないが、どうか水に流して欲しい。このハルヴァー、もはやそなたに足を向けて寝ることなぞできない。だが、これから先は我々の仕事だ。これまでの傷を癒した後は、自らの道を歩んで欲しい。そなたに幸運の女神が微笑むよう、祈っている。
また、アトルガンミッション序盤ではサンドリアが大きく絡んでいる為、ハルヴァーも登場する。アトルガンミッションでは四国共同で動く為(特に終盤)、どの国の冒険者にも平等に接してくれる為、ハルヴァーの天然っぷり(生真面目ではあるが)を見れる貴重な機会でもある。特にドラギーユ城にある人からに密書を持って行った時のやりとりで、ドラギーユ城の面々の日常や
Trionの無茶っぷり、ハルヴァーと
Halverの苦労が垣間見れる。
Rahal : 先日、トリオン様がご公務の書類も捨て置き……マネキンを身代わりに、深夜、城を抜け出された時……
Halver :……この間は、野ウサギだったな。
Rahal : 私は密かに、忍びの技を身につけた、このトラビアルスにトリオン様を追跡させたのですが……トラビアルス、続きを。
Travialce : はっ。トリオン様は、まずマウラに向かわれ、そこで冒険者に身をやつされました。
Halver : ああ……。一国の次代を担うお方が、冒険者の真似事とは……。
Halver : なんと、嘆かわしい。
Travialce : それから、兵員輸送船を待ってアトルガンへと……。
Halver : なんと!?そんな遠国に? それで?
Travialce : はい。急いで私も同船に忍び込み、気づかれぬよう、航海中、トリオン様をお守りいたしておりました。船は、無事アトルガンの都アルザビに到着。上陸後、トリオン様は傭兵会社に向かわれそこで、ご契約されたようです。
Halver : 契約!?まさか、ご本名ではなかろうな?下手をすると、国際問題に発展しかねんぞ。
Travialce : それはござりませぬ。現地で、トリオン様は「ライファル」と名乗っておられたのを耳にしましたので。
Halver : では、彼の国の誰にも正体はばれておらぬのだな?
Travialce : いえ、それはいかがかと……トリオン様は、派手な金色の甲冑を着込まれ、精力的に情報を集めておられました。
Halver : あぁぁぁ。目立っておるではないかっ!
Travialce : 御意。そういえば、この者の顔も、同じ傭兵会社で見かけました……おそれながら、その書状、トリオン様が現地の茶屋でしたためておられた書状に、相違ないかと。
Rahal : トリオン様が、もう少し我らを頼ってくだされば……。もっと、慎重に判断し行動されるべきだと、私は思う。
Halver :……そのことは、また後で話すこととしよう。それよりも、トリオン様がおそらくは、たびたびアトルガンへ向かわれている理由を知ることのほうが先決……
このやりとりだけでもハルヴァー達の日頃の苦労や心配が伺える。しかし緊迫したシーンのはずがどことなくコミカルなのがキャラクター達の魅力が成せる技である。
なお、アトルガンミッションの終盤の戴冠の儀では、サンドリア代表としてこのハルヴァーが登場している。
クエストで見るハルヴァーの素顔
ハルヴァーといえば「ドラギーユ城の休日」と「稀なる客人」を思い出すのではないだろうか。この二つは、職務外のハルヴァーの素顔を語る上では欠かせないイベントとも言える。ミッションでは生真面目さ故の天然さ等が強調されているのに対して、クエストは職務内外での彼を同時に見れるのである。
まずは「ドラギーユ城の休日」では、王家としてだけではなく家族としても重大な話であると思われる「跡継ぎ(候補)」の伴侶探しを
Destin王がハルヴァーに持ちかけている事に注目したい(詳細なログ等は
Destin(詳細・ネタバレ編)参照)。嫁候補として話に出ている内容も「政略・戦略的な他国の姫君との婚礼」を
Destin王は考えてはおらず、むしろ国民を包み込むようなやさしさを持った女性が望ましいと思っているようだ。その相談をハルヴァーに持ちかけているという事実は、彼への信頼の強さが伺える。
もっとも、ハルヴァーの天然っぷりでコントのような会話になっている。
また、ここではハルヴァーの肉親に関する貴重な話もある。
Halver:……ハッ、そうでございます!差し出がましいのですが、私の妹なぞどうでしょう?我が妹なら器量よし、気だてよし!何処へ嫁へ出そうかと迷っているうちに、いささか年を取ってしまったのが難点といえば難点……。
自分の妹に対して、褒めているのか何なのか少々疑問はあるが、ともあれ彼に妹がいる事はこのとき発覚した。そしてその事実は今別の方向で一部に話題になっているようである(下記参照)。
そしてクエスト終盤、ハルヴァーに指示された通りの女性冒険者(
Pieujeの策略もある)を連れてきた冒険者、状況が理解できずにいきなり引き合わせられた
Trion、そしてその
Trionに呼ばれたと現れた
Curilla。そのやりとりはハルヴァーの天然っぷりが織り成すすれ違いラブコメへと変貌していく。
Trion:ク、クリルラ……?なぜお前がここへ?
Curilla:ハッ、ピエージェ様から、トリオン様が私を御召しと伺い……。
Halver:何だクリルラ、場の空気を読まんか!トリオン様は今からこの女性と“でぇと”なさるのだ。もちろん護衛は無用。おまえもそこまで野暮じゃなかろう。
Curilla:……“でぇと”? !! では、あの方がトリオン様と……?
Halver:そうだ、許嫁になるやもしれんお方だ。ささ、邪魔者は消えるがよろしい。
Curilla:……これは、大変、お邪魔いたしました、トリオン様。ご用がなければ、私はまた剣の稽古に戻るとします。しばし剣に集中したいので、決してお呼びにならぬよう、お願いします。……決して。
Trion:まて、クリルラ……!こ、これはだな!
ここはハルヴァーの空気の読めなさが浮き彫りになっており、また
Trionと
Curillaの微妙な関係にまったく気付いていない事も伺える。この後憤慨した
Trionに冒険者たち共々追い出されてしまう。
Trion:やかましい、皆さっさと出ていけっ!ハルヴァー!お前の顔など二度と見たくないわっ!
Halver:はて、トリオン様はなぜあのようにご立腹なのだ……?まったく分からぬ。
まさにハルヴァーKYである。
クエスト「稀なる客人」(クエスト自体のダイジェストは
Vijartal(詳細・ネタバレ編)参照)に登場するハルヴァーは、歴史に詳しい部分を発展させた形になっている。過去から飛ばされてきてしまった歴史上の英雄・
Vijartalが不審人物としてドラギーユ城につれてこられた時、ハルヴァーの
Vijartalに対する反応は「世迷言を言う狂言者」程度のものだったようだが、ある一言でハルヴァーの態度は一変する。
Vijartal:だから私は王の命令で……。おい、何をするのだ!さっさとその手を放せ!覚えておくがいい貴様ら!!このヴィジャルタール・カフューへの数々の非礼、あとで詫びを入れても聞く耳もたぬぞ!
Halver:ちょっと待て……おまえ、今何と言った?
Vijartal:ヴィジャルタール・カフューの名を忘れるなと言ったのだ!この屈辱、生涯忘れることはないぞ!
Halver:こいつ、ふざけおって!!この盗賊風情め!言うにことかいて、我が国屈指の勇者、ヴィジャルタール・カフューの名を騙るとは……恥を知れい!
Vijartal:なんだと……?
Halver:愚か者め!200年前、王位騎士団と神殿騎士団の抗争に終止符を打った偉大な勇者の名だと言っている。そのような嘘、子供でもつかぬわ!早々にここから立ち去れ!次に私の前に姿を現せばどうなるか、判っておろうな!
Vijartal:200年前とは何のことだ!説明しろ、なぜ私が勇者……。
不審人物とはいえ実は本人であるとはハルヴァーも想像できる訳もない。
そしてクエストの終盤、全てが解決した時、ハルヴァー自ら一般市民の民家に現れる。ここでは英雄
ヴィジャルタール・カフューの史実等を語る。ここではハルヴァーがただ単に歴史に詳しいキャラクターではなく、実は歴史マニアであり、歴史の話を始めると止まらない性格であることが判明する。普段から生真面目なハルヴァーの性格とミッションでの彼の役割をうまく利用した新たな脚色である。
あの頃君は(とても)若かった(「アルタナの神兵」)
過去のサンドリアで
少年騎士団と出会った冒険者は、少年たちを見守る優しい女性、
Altennia
と出会い、親睦を深めている。「ボーレル家の者よ。」と自己紹介をした彼女は王立騎士団の従騎士でもあり、一部のプレイヤーから「この娘がハルヴァーの妹ではないか」とささやかれていた。その実態は3/11/08のパッチで追加されたクエストで明らかになった。
凱旋門でばったり会った冒険者と
Altennia。彼女は、共にいた近衛騎士団副団長であり王都防衛の要とされている
Phillieulais子爵を紹介してくれる。突然、開くはずのない凱旋門が動き出した。
戦時は開かないはずの門に驚く一同。そこに立っていたのは……
完 全 武 装
(; д ) 三° ° スポーン
妹・
Altenniaが反抗作戦に志願した際には代わりに出征しようとして従騎士たちの制止も払いのけ戦線に出ると叫ぶハルヴァー。こまった顔で諭していたのは
Altenniaだった。彼女はやはりハルヴァーの妹だったのだ。そしてハルヴァーは
Phillieulaisとも友人である事が会話から判る。
Halver :大切な妹がガルレージュ要塞に行ってしまうのだぞ!?それをただ黙って見ておれと言うのかッ!?
一向に引き下がる気配のないハルヴァー。当時はどうやら熱血の上にシスコン気味にようである。しかし
Phillieulaisには「アルテニアの胸裏を兄の貴公が汲まずして誰がおもんばかる?」と問いかけられ、妹
Altenniaにも「あたしの槍の腕前をご存知でしょう?」と諭されてしまう。
彼女の言葉に沈黙するハルヴァー兄。その一瞬の隙の出来事だった。
兵士のタックルが発動!
ずるずると城壁内に引っ張られていくハルヴァー。(奥の兵士が異様に冷静である)
そしてこの直後扉は閉められた。
……今回のハルヴァーは完全にギャグ路線なんだろうか。それはそれで今後が楽しみである。余談だが、この時期のハルヴァーは30前後である。
騎手・ハルヴァー
チョコボレースの「インターナショナルレース・ドラギーユ凱旋門賞」をサンドリアでやると、ホームチームゲスト騎手として出てきます。乗っているチョコボは「NobleRose」、オーナーは
Pieuje。
なお、騎手に選ばれた理由は「チョコボにやたら懐かれた」からであり、本人はチョコボが苦手らしい。
Pieujeには「チョコボ臭いから懐かれるのでは?」という風な事まで言われる始末である。
最終更新:2008年03月18日 20:14