Celestina(詳細・ネタバレ編)


  • ヒューム♀、1a(明茶髪)、マウラG-8
  • 家族構成:父(行方不明)、母(Blandine
  • マウラの彫金ギルド売店で働く女性。
  • 父の帰りを信じ待ち続けている母に胸を痛めている。


なかなか重いストーリーを背負うセレスティーヌだが、幸せな出来事もあったようだ。


海を隔てた小さいな恋物語


  セルビナに居るOswaldは彼女の恋人にあたる。プレイヤーは彼が無くした婚約指輪を見つけたり、「元気が無い」という彼女を喜ばせるの調理素材や贈り物用のシャル貝を渡す手伝いをするハメになる。そのとき彼女が元気が無かった事こそが「安否」の中枢になる部分であり、かなりの大問題である。この後彼女は無事にOswaldの気持ちを受け入れ婚約者になっている。なお、そちらのクエストの最後にでる台詞は名言と個人的に思う。

Oswald:ああ、どうも。この間はありがとうございました。彼女、すっごく喜んでくれたんですよ。でも、こうも言われました。「プレゼントは嬉しいんだけど、でも本当は形あるものじゃなくて、少しでも長い時間、私と一緒にいてくれるのが一番嬉しいの」って。



待つ、という意味(クエスト「安否」)

Grimr:おい、あの奥さん今日もきてるぜ。くる日もくる日も、ああやってダンナの帰りを待ってるんだからなあ……。
Zexu:ああ、見てる方もつらいよ……。ダンナが行方不明になってからもうかなり経つよな。海賊に襲われたって話だが……。
Grimr:ああ……、ヤツらが相手じゃ、運がなかったと思ってあきらめるしかない。かわいそうだけどな……。


  そう噂するマウラ港の船員たちの視線の先にはある女性がいた。その女性、Blandineは毎日港に幸恵不明になった夫を求めて訪れているという。

Blandine : あの人はきっと帰ってくる。私にはわかるんです……。待つのは、辛くありません。慣れてますから。

  そう語る彼女に、一人の若い女性が歩み寄ってきた。彫金ギルドで働いているセレスティーヌである。

Celestina : お母さん、またきてたの?……お母さんの気持ちも分かるけど、もうお父さんのことはあきらめてよ!
Blandine : 何を言ってるの、おまえ?お父さんはもうすぐ帰ってきますよ。事情があって遅くなったけれど、船だって、もうすぐそこまできてるのよ。
Celestina : お母さん……。いつまでそんなこと言ってるの……?いい加減しっかりしてよ。私もうイヤよ、こんな母さん見てるの……!


  怒ったように走り去る彼女。何か事情がありそうだ。彫金ギルドへ追いかけて彼女に声をかけると、やはり母、Blandineに言い切れない思いがあるようだった。

Celestina : 船乗りだったんです、父は。でも、船が海賊に襲われたらしくて消息がつかめなくなってしまって……。もう、かれこれ1年ほど前の話です。父が戻らないとなんとか母に納得させることができれば、そこから先へ行けると思うんです。私も父の無事は信じたい。でも……、こんな状態のままでいつまでもやっていけません……。それで、あの……力を貸してもらえませんか?母に……父の……ことを納得させるために。

  協力すると申し出る冒険者に、セレスティーヌは手がかりになりそうな情報を伝える。父が当時御守として常に身に着けていた「砂の護符」の存在。それを海賊が身に着けているのを見たという港の船員たちの話を、彼女は聞いていたのだ。もしそれを見つけてきたら持ってきて欲しい、とセレスティーヌは語った。実に悲しい確認である。

 そして残念なことに海賊船(と言うよりノーグ実装やその後実装されたクエストなどを見ると幽霊船に近い扱い)から船を襲う骨のモンスターから「砂の護符」を手に入れた。約束通り彼女の元へそれを届けることになる。

  マウラに戻ってきた冒険者を出迎えたセレスティーヌは、待っている間に思いついた新たな決意を語った。結果はどうであれ、母と信じて父を待とうと。「砂の護符」を見た彼女は、その決意のお陰かそれほど悲痛感がなかった。


  しかし冒険者とセレスティーヌが居る彫金ギルドBlandineが現れた。


Blandine : ねぇ、今日は海も……あら、お客さん? ……!?
Celestina : 母さん!?
Blandine : そ、その砂の護符は……どこで……、これを……?海賊が、この砂の護符を……。ああ……!! それじゃやっぱり……、あの人は……!
Celestina : ねえ、母さん!聞いて!!
Blandine : わかっていた……。もう、戻ってこない! 戻ってこないんだって、あの人は……、もう二度と!!待つのは辛くない。もう待てなくなる辛さにくらべれば……!私は待って……、待っていたかったのに……!

  結果的に突きつける形になってしまった現実にBlandineは耐え切れなくなり、パニック状態になった。そんな母に必死に呼びかけるセレスティーヌ。


Celestina : ねえ、母さん、聞いて! お願いだから!
Blandine :………。
Celestina : たとえ海賊がこれを持ってたとしても、それで父さんが……死んじゃったって……決まったわけじゃない!私も信じる……。私も信じるから!! だから、現実から目をそらして、嘘に逃げ込まないでよ。ちゃんと現実をみすえて、それでなお、父さんの無事を信じて、生きて行こうよ。2人で、ね?
Blandine : おまえ……
Celestina : 父さん、無事だよ。ほんとに……。きっと元気で帰ってくるよ!!
Blandine : そう……そうだね……。確かにあの船は襲われて、あの人の身になにかあったのかもしれない。でも、きっと何とか切り抜けて、どこかで元気にしてるよね。運のいい、あの人のことだもの!


  こうしてお互いを支えあう事で立ち直る事のできた母子。その後、港の名物となっていた母親Blandineは、船乗りたちの頼みにより今日も港で佇んで、全ての船乗り達の無事を祈り続け、娘セレスティーヌも彫金ギルドの売店で頑張っている。父の帰りを信じて。


「安否」・その後

  このクエストは初期に実装されたものであり、当時はノーグも未知の場所であった。この二人の母子のやり取りは実に切なく、明るめの終わり方をしているものの、当時は印象深かったプレイヤーも多かったのではないだろうか。

  そして「ジラートの幻影」と共にノーグが実装された。そこに興味深い台詞を言うキャラクターがいる。


  この男性、Rafidはノーグに佇む「ヒゲヒュム」の男性である。彼は海で漂流しているところをノーグの海賊に助けられ、以後ノーグに住み働いているという。しかし、それ以前の記憶がない。彼に会ってピンと来たプレイヤーも多いのではないだろうか。


彼が記憶を取り戻し、マウラに戻る事はあるのだろうか……。

最終更新:2008年11月01日 14:12