Biyaada (詳細・ネタバレ編)


  • ヒューム♀、7b(茶髪)、アルザビ人民街区G-7
  • Rughadjeenの付き人を務めている


  冒険者の活躍により、Fari-Wariへの情報提供を承諾するビヤーダ。その際、彼女が語るのは上官・Rughadjeenだけではない。彼女が語るエピソードと共に、自分が彼女に抱く「ある疑惑」について語りたいと思う。



ビヤーダさんが語る天蛇将と炎蛇将

  Rughadjeenの大切なものを見つけてきた冒険者へのお礼としてビヤーダは彼が天蛇将になった時のエピソードを語りだす(詳細はRughadjeen (詳細・ネタバレ編)参照)。ここまでなら、この後に続く「五蛇将クエスト」の流れに充分沿っている内容である。しかしビヤーダの話はこの後も続くのである。

エピソード1☆二人の出会い

Biyaada : うん。ルガジーンさまは、トロールとマムージャが、しばらくは戦力を回復できないことを確認すると、すぐに、東方の視察に赴かれた……。長い間、皇国軍は西方の蛮族を見くびり、兵力のほとんどを膠着している東部戦線に張りつけていたからね。そこで、ルガジーンさまは、あの御方と出会われたのだ……。

  場面は回想に切り替わり、Gadalarが樹林を駆け抜ける。そして振り向きざまに追ってくるヤグード達にファイガを放った。


  東方戦線に配属されていた当時のGadalar将軍の旅団は、敵の謀略により潰走していた。一人でも部下を多く逃がす為にGadalarは囮役を買って出て、ヤグードの追っ手を一手に引き付けていたという。


アイツが放った名台詞


  しかし孤独な戦い、追われる立場というせいか、Gadalarは疲労困憊の色を隠せない。そこで駆けつけたのがRughadjeenだった。


Gadalar :……?……貴様ァ、なにもんだ?
Rughadjeen : 味方だっ!報せを聞いて、助けにきた。私は西の皇都から……。
Gadalar :…………。クククククッ……ハ~ハハハッハッ~!
Rughadjeen :……なんだ?


振り向くGadalar

Gadalar : 敵はなァ……。

Gadalar : みんな、そう言うんだよッ!!

  この後ビヤーダらが居たRughadjeenが現れ、話はここで途切れてしまう。その後どうなったかは不明であるが、二人の出会いが友好的なものじゃなかったのは確かである。


エピソード2☆二人のピンチ
  話は尻切れトンボになり、続きは後日、シャラトトで再び、ビヤーダの休憩を利用して行われることになった。

Biyaada :……で、今日はどんなことを話そうか?
Fari-Wari : あのとき、尻切れトンボになってしまった、話のつづきからお願いします!
Biyaada :……どこまで話してたんだっけ?
Fari-Wari : ほら!ルガジーンさまが東方戦線に赴かれそこで、ガダラルさまと……。
Biyaada : ああ、そうそう。思い出した。まかせて。……ルガジーンさまは東方に行かれた後……。

  しかしビヤーダが語りだしたのは、実は続きではなくその後の話であった。始まる回想の中でのGadalarは既に前回のイギト姿ではなく、アミールを着ている辺りから、既に炎蛇将になっている可能性が非常に高い。しかもRughadjeenGadalarが、マムージャに取り囲まれて、背中合わせに構えているシーンから始まる。


Gadalar :……貴様、またか!邪魔するなと言ったはずだぞ。


Gadalar : こんな雑魚ども、俺1人で十分だ!
Rughadjeen : それはどうかな?ガダラル将軍。君は兵の命を惜しむあまり自ら突出するきらいがあるが……
Gadalar : な、なに!?


Rughadjeen : 兵は将と共にあれば本来以上の力を発揮するものだ。もっと、部下を信用してやれ。
Gadalar : ハッ!知れたことを。
Rughadjeen : それに私の剣が敵を近づかせなければ、君は本来の火力を存分に発揮できるはずだ。
Gadalar :……フン。好きにしやがれ。


Gadalar : 俺サマのサラマンダーフレイムを見て腰を抜かすんじゃねぇぞ。
Rughadjeen : フッ、抜かせ。


Biyaada :……まぁ、そんな感じで天蛇将ルガジーンさまの志に共感した我が国最強の英傑たちが皇都に集結した。


他の将軍の紹介はそっちのけでいきなり超展開。

  話が繋がっていない上に、突然話が完結しツッコミまくるFari-Wari。だがビヤーダは自分はあくまでRughadjeenの副官なので他の将軍には詳しくないと言い、他の将軍たちの副官への紹介状をしたためた。


ビヤーダさんは腐女子疑惑

  ここからはあくまで私事であり、個人的な推測と観察からくる仮説である事を明記しておきたい。各シーンで感じた違和感により自分が導き出した疑惑であり、実際にゲーム内で、それを決定付ける言動は(そういう目で見ない限り)無い事をご了承願いたい。

  前半の「出会い編」はその後も「五蛇将クエストが続く」とプレイヤーに思わせると同時に人気キャラクターであるGadalarの登場もあり、実装当時は非常に話題になった記憶がある。プレイヤーとしても興味深い題材であり、同時に今後の展開を感じさせる為に必然的なエピソードだったといえる。
  では、後半の「ピンチ編」はどうだろうか。マムージャに囲まれたGadalarの下に颯爽と現れたらしいRughadjeenだが、そのシーンは実は登場していない。いきなり二人背中合わせの状態でマムージャに囲まれているのだ。マムージャを切り伏せてGadalarの下に駆けつけた描写があるならリアリティもあるが、あまりに不自然かつ唐突な始まり方である。
  更に言うなら「出会い編」では部下のために体を張っているGadalarが、「ピンチ編」ではスタンドプレイをした為に窮地に陥ってるような描写がされていて、矛盾している。現状のGadalarを見ると「ピンチ編」の彼のほうがしっくりくる。よって、どこかしらビヤーダの脚色があるようにも思われる(個人的には「出会い編」でもスタンドプレイをしたGadalarが勝手にピンチになったと思っている。部下のために云々は、現在のキャラクターとしてのGadalarからは感じられない為にビヤーダが「普段は一匹狼だけど、時々人に優しい」演出をしたい為の脚色と思っている)。
  元々「最初はライバル・敵」そして「戦いの中で友情・信頼が芽生える」というのはジャ〇プ等では王道の展開であり、男女共に好む展開と思える。しかし、後半の「敵に囲まれて」「背中合わせ」という大袈裟とも思える演出はビヤーダ視点の脚色ではないだろうか。そのようなやりとりが実際にあったかもしれない。実際に二人でピンチを切り抜けた話が実在するかもしれない。しかし「ピンチ編」で見る展開はあまりにドラマティックであり、同人などでよく用いられ好まれる展開、まさに「萌え」な展開に近く感じられてならない。
  そして最後にビヤーダはNajelithMihli Aliapoh Zazarg の存在をまるっとはしょって、完結させている。それに関しては「私は天蛇将さま以外の将軍さま方については詳しくはないんだ。ごめんね。」ときっぱり言い切っている。それが本当なら、そもそもGadalarについてここまで詳細に語れないし、語る必要性もない。
  そして個人的な偏見も含まれているが、自分は「ビヤーダさんはRughadjeenGadalarの展開(関係)に萌えている」に達したのだ。重ねて言うが、上記の回想は実際にあった出来事かもしれない。しかし現状では本人達が語っていない以上、ビヤーダが好んで語ったと思うほうが自然だと思う。ピンポイントでRughadjeenGadalarの話を自らやっている部分と、それが妙に同人等で見られる展開であるのがどうにも胡散臭い、というところか。聞き手を得て嬉しそうに回想(妄想?)を語っている、その手の人とイメージが重なってしまったのである。もしヴァナ・ディールの世界に同人やその関連のイベントがあったとしたら、ビヤーダはどうするか、考えたら面白くもあり、怖くもある。


このシーンも美化フィルターとやらが掛かっていると思えてならない。

最終更新:2008年01月09日 21:16