Tehf Kimasnahya (詳細・ネタバレ編)


  • ミスラ♀、4a(金髪)、アトルガン白門F-8
  • バルラーン大通りで「おねだり」するミスラ。
  • 日々、男たちの注目を集めて、無い物ねだりをする。




欲しい物はすぐそこに(クエスト「恋のレシピ」)

冒険者が白門・バルラーン通りを歩いていると、アトルガン義勇兵三人組が一人のミスラを取り囲んでいた。


Tehf Kimasnahya : じゃあ、みんな、頼んだ物お願いね♪
Bashraf : 任せてよ!
Foudeel : すぐに持ってこよう。
Wahboud : 必ず見つけてくるからな。

そういって三人を見送ったミスラは、ふと「必要なもの」がまだ1つある事に気付き、隣に立っているエルヴァーンの青年に声をかけた。

Tehf Kimasnahya : そこのあなた、ちょっといいかしら?
Zabahf : えっ、お、俺?……な、何か用か?
Tehf Kimasnahya : 煌きの水がある物を作るために必要だから、持ってきてもらいたいの。あら、何を作るかですって?それは、ひ・み・つ!煌きの水はとっても貴重な物なの。この間やっとエク・ペッシャダ(Ekhu Pesshyadha)が持っていることをつきとめたんだけど、どんなにお願いしても私には譲ってくれないのよ。私のかわりにお願いしてきてもらえると、助かるんだけどな♪
Zabahf : えっ、お、俺が?
Tehf Kimasnahya : ええ。あなたならきっと譲ってくれると思うの!……私はあの人に嫌われてるみたいだから……。
Zabahf : そ、そういうことは自分で頼むんだな。
Tehf Kimasnahya : あ、そう。
Zabahf : えっ……。
Tehf Kimasnahya : ねえ、あなたは引き受けてくれるわよね?きっと頼んできてくれるって信じてるわ♪


頼みを聞かない人はさっさと切り捨てる。

話を振られたのは、そこに立ち尽くしていた冒険者だった。エルヴァーンの青年、Zabahfは少し拗ねたように「皆あの子に夢中みたいだけど、利用されてるだけなんだからな。」と忠告をした。

冒険者の前にも何人もの男性がテフの使いで来たらしく、Ekhu Pesshyadhaは当然「煌きの水」を譲ってくれる気はない。しかし、ふと思い立ち、条件次第では渡しても良いと言い出した。それは、先程「煌きの水」を求めて訪れた「煌びやかな服を着た素敵な」エルヴァーンを連れてきてくれる事。


煌びやかな服である。素敵かは人それぞれだが…。

戸惑うZabahfEkhu Pesshyadhaの元に連れて行くと、彼女は大喜びで彼をデートにと連れて行ってしまい、その際どうでもよくなったらしい「煌きの水」を渡してくれる。とりあえずテフの欲しい物はゲット出来た。

Tehf Kimasnahya : 煌きの水をもらってきてくれたのね! ありがとう♪それじゃあ、これはいただくわ。せっかくだから、あなたみたいな親切な人にもうひとつお願いしちゃおうかしら!

怪しい雲行きのテフの発言に冒険者が戸惑っていると、Ekhu PesshyadhaZabahfがその場に現れる。

Zabahf : だから言っただろう?この子に何をあげてもキリがないぞ。
Tehf Kimasnahya : なんですって?あなた、この間から失礼よ。だいたい、なんでいつも私の側にいるのよ!
Zabahf : なっ!?それはこっちのセリフだ!そっちが俺の側にいるんだろう!
Ekhu Pesshyadha : そうよ。あなた、ちょっと自意識過剰なんじゃない?
Tehf Kimasnahya : あら、誰かと思えばエク・ペッシャダさんじゃない。残念だけど、煌きの水はいただいたわよ。
Ekhu Pesshyadha : そんな物、もうどうでもいいわ。あなたのおかげで、いい人を見つけたから。
Tehf Kimasnahya : ふーん、それってこの人のこと?ずいぶん、もの好きなのね。
Ekhu Pesshyadha : ふふ、あたしたちあなたのことですっかり意気投合しちゃったのよ。 じゃ、またあとでね♪
Tehf Kimasnahya : あの人、わざわざ私に見せつけるために来たのね。ああいう人見てると、腹が立つわ!あなたもあなたよ。いったいどういうつもり?私の邪魔しないで。
Zabahf : 言われなくても、邪魔なんてしないさ。
Tehf Kimasnahya : 嫌な人!

他の男性にはかわいらしく振舞うテフだが、なぜかZabahfには本音が出てしまうようだ。去っていく二人を見ながら彼女は冒険者に、本音を思わず漏らした。

Tehf Kimasnahya : そうそう、それでまた持ってきてもらいたい物があるの。それもある物を作るために必要なんだけど……。あなたには、特別に何を作ろうとしているのか教えてあげちゃおうかな♪いい? 秘密だからね。
Tehf Kimasnahya :……私ね、すぐにいろんな物が欲しくなっちゃう性格なの。それでね。いつだったかな~。街で会った、1人のおばあさんが私に言ったの。「その性格を治す薬を作ってあげよう」って……。びっくりしちゃったわ!でも、その薬はとっても調合が難しくって、材料もたくさん必要らしいの。だから、その材料を集めるのをみんなに手伝ってもらっているところなの。そういうわけだから、また材料を持ってきてくれないかしら?……ダメ……?

いずれにしろ「持ってきてもらいたいもの」を、彼女は頼んでこない。Zabahfは話を聞いていて「是非とも直して欲しいから自分が行く」と言い残していったからだ。

白門をさまよっていると、件の老婆らしき人物・Adahvaを発見する。しかし、冒険者が声を掛ける前にAdahvaに話しかけたのはZabahfだった。


Zabahf : へぇ、これが性格を治す薬の作り方?猛毒素に臙脂の肝を混ぜ……。
Adahva : わわわっ!こら、勝手に見るでない!
Zabahf : おかしいな。これと同じレシピをどこかで見たぞ。
Adahva : な、何かの間違いじゃ!これは正真正銘、私が編み出したレシピじゃ!
Zabahf : ま、調べればわかることだけどな。
Adahva : な、何が言いたいんじゃ……?
Zabahf : 何を企んでいるかは知らないが、あの子を利用するのはやめろ。
 それだけだ。
Adahva : ほっほっほっ!何を言うかと思えば……!とんだお笑いぐさじゃのぅ。あの子は今まで、いろんな男を利用してきたんじゃぞ?おまえさんもその1人じゃないのかい?あの子は男を使って、欲しい物を次々と手に入れて、とうとう何を得ても満たされない心になってしまいおった。そんな心を治す薬なぞあるはずもなかろうに。どこまでも愚かな子じゃよ。もはや、あの子は誰にも救えん。ありもしない希望にすがりつくのも、悪くなかろう。
Adahva : おやおや。 噂をすればなんとやらだねぇ……。


テフは騙されていた。

彼女の性格を老婆に利用されていたのだった。すべてを聞いてしまったテフはその場を走り去ってしまう。それを必死に追うZabahfだったが、とうとう港で引き離されてしまった。


何かを言い争った後、テフは走り去っていった。

翌日、二人は再びバルラーン通りで佇んでいた。

Tehf Kimasnahya :……おばあさんに利用されていい気味だと思ってるんでしょう?
Zabahf : ちょっとな。
Tehf Kimasnahya : ほんと、あなたって……!……もう、いいわ……。

そこに、頼まれたものを持ち帰ってきたアトルガン義勇兵三人組

Bashraf : この間言ってた物、見つけたよ!
Foudeel : 俺も!
Wahboud : 俺だって!
Tehf Kimasnahya : まぁ、みんなありがとう。……でも、ごめんなさい……。もうそれは必要なくなってしまったの……。
Bashraf : えっ……そうなの……?なんだ、そっか……。
Foudeel : せっかく持ってきたのに、そりゃないよ。
Wahboud : あーあ、なんかやる気なくなっちゃったな。行こうぜ。

早々に立ち去る三人、そして取り残されたテフ。所詮、その程度の絆なのかもしれない。


Tehf Kimasnahya :……何見てるのよ。あっち行きなさいよ。……私が今までしてきたことって、なんだったのかしらね……。……私が本当に欲しかったものは、もっと別なところにあったのに……。あなたはきっと、それを見透かしていたのよね。だから、腹が立つんだわ。……でも、おばあさんにはっきり言ってくれたことは嬉しかったわ。……ありがとう。
Zabahf : あんたのために言ったわけじゃないさ。
Tehf Kimasnahya : あ、そう。
Zabahf : あ……。……俺も素直になれる薬が欲しいよ。
Tehf Kimasnahya : 何か言った?
Zabahf : い、いや、なんでもない。
Tehf Kimasnahya :……変な人。

結局、とても似ている二人なのかもしれない。


二人のやりとりを聞いて、助け舟を出したのは、Ekhu Pesshyadhaだった。

そして後日……

Tehf Kimasnahya : あら、この間はどうもありがとう!あの後、あいつとビビキー湾に行ってきたの。実はエクにね。とってもキレイだったって自慢されて、悔しくって行くことになったのよ。あいつはボディーガード代わりだったんだけど、けっこう楽しかったわ~。あいつったら、ほんといつも私の側にいるんだから。またボディーガードでも頼もうかしらね。
Zabahf :……ビビキー湾のことなら聞かないでくれ。……また行きたいな。

本当に欲しい物は、意外なところにあったりするものである。


恋のレシピ・後日談(クエスト「友情のカルテ」)

クエスト「友情のカルテ」は、いつも仲良しで登場するアトルガン義勇兵三人組にスポットを当てたクエストである。とある言い争いで三人が喧嘩をし、すれ違いを起こし、最終的には奇妙な三角関係にまで及ぶ珍騒動である。

実は、この一連の騒動を起こしてしまうのがテフである。性格を直す薬が嘘と分かり、必要がなくなった「煌きの水」をEkhu Pesshyadhaに返しに行こうとしたテフは、たまたまアトルガン義勇兵三人組と道端でぶつかってしまう。そして「煌きの水」は強力な惚れ薬。それが三人にかかってしまい、大変な事になってしまったのだ。


「煌きの水」が掛かってしまったのは事故と言い張り責任放棄し開き直っているテフだが、やっぱり気になるらしい。

最終更新:2007年12月28日 17:22