Honoi-Gomoi (詳細・ネタバレ編)


  • タルタル♂、5a(茶髪)、ウィンダス水の区南E-7
  • ウィンダス水の区に居を構える「想像を絶する」金持ちのタルタル。
  • 何かと良からぬ噂が付き纏っている。
  • 自己中心、自意識過剰、がめつい、悪徳商人的な事をしてる。
  • でも帽子の新作に真っ先に反応するお洒落さん。


ご先祖様は「渦の魔道士」
  ホノイ・ゴモイの先祖にあたるGarazu-Horeizuは、歴史上の人物でウィンダス連邦の魔道士。「無敗の勇者」にして発明家として歴史に名を残すMedada(初代手の院院長)が4歳の時にその非凡な魔力を封じ込めたとされており、そこからMedadaは魔法を補うべく数々の発明品を生み出した。天晶暦534年ヤグードの現人神を強力な催眠魔法で操りヤグード教団を動かして聖都ウィンダスに攻め込んだりと(第四次ヤグード戦役)、国家転覆を狙っていた「悪」に限りなく近い存在だったといえる。なお、このヤグード戦役はMedada兄妹により阻止されている。
  かの先祖が現在を生きるホノイ・ゴモイにどのような影響を与えているかは不明だが、本人は少なからずその血筋に誇りを持っているようである。またホノイ・ゴモイ自身善人からは程遠く、魔性の道具を所有していたり、シーフ達と裏で取引していたり、子供たちを本気で怯えさせたり、先祖も満足するのではないか、と言うほどの悪人っぷりである。

THE悪人・ホノイゴモイの軌跡

裏取引・泥棒ミスラさん
  ある日、スターオニオンズ団を訪れるとPichichiが拾った魔導玉(この段階ではスターオニオンズ団皆の物であり、友達JOKERのもの)を返せ、とホノイ・ゴモイが迫っているという。返さない場合は手の院に「おしおき」して貰うように告げ口すると、脅迫めいたないようである。ホノイ・ゴモイはこの時点でその魔導球は「自分のものだ」と主張しており、パニックになったスターオニオンズ団の代わりにプレイヤーが交渉しに向かうことになる。
  そして対峙するプレイヤーとホノイ・ゴモイだが、ここで彼は色々と詳細を漏らしている。

Honoi-Gomoi :……なに!?おまえも、あの子らの仲間だと言うのか!?むほ! おまえは、大人として子供と一緒に遊んでいて恥ずかしくないのか? ま、ワシには関係ない。とにかくおまえが、あの子らの仲間なら「ワシの魔導球を返せ」と言うだけだ。ワシは、この数年の間、森の区の泥棒ナナー・ミーゴにスタースピネルを与えて、サルタバルタの魔法塔を探させた……。やっと見つけたと思ったら、あのミスラめ、どこかへ落としおったという!それを拾ったのが、港の子らだと調べるのにどれほど苦労したことか! ワシは諦めんぞ!この執念、しかとあの子らに伝えるのだ!ワシの魔導球を返せー!


子供相手に脅迫・シーフに探らせた品を「自分の物」宣言には突っ込んじゃいけないらしい。

  何年もNanaa Mihgoにスタースピネルを貢ぎ、この魔導球の調査を重ね、入手手前まで行っていたホノイ・ゴモイ。しかしNanaa Mihgoスターオニオンズ団の襲撃にあい、落とした球はPichichiが拾った、というのが全体的な流れのようだ(襲撃時の詳細はPichichi(詳細・ネタバレ編)およびNanaa Mihgo (詳細・ネタバレ編)参照)。そもそも盗賊を雇って調査し、入手した時点できな臭さ満載であり、本来カーディアンの心臓部である魔導球は手の院の管理下である。ほぼ確実に手の院の管轄のホルトトから盗んできた物だろう(なので実際に手の院に通報したら、ホノイ・ゴモイの方が恐らく捕まる)。


裏取引・某「緋の雷鳴」盗賊団
  プロマシアミッションにて、別件で現れたプレイヤーとLouveranceの前にホノイ・ゴモイが現れて意味深なやり取りがなされる。

Honoi-Gomoi:お久しぶりでございます。覚えていらっしゃるでしょうか?このホノイゴモイのことを。いやいやまったく、あなたさまもお人が悪い。あなたさまがいらっしゃっていると聞いて、たいへんに驚きましてございますよ。しかもこれはまた、あいもかわらず見事なお手前で。
Louverance:……。
Honoi-Gomoi;おっとこれは失礼。本日は、あなたさまの腹心の方々より、これをあなたさまに渡すよう、助言をいただいて参りました。
Honoi-Gomoi;あなたさまのお仕事に、ようく役立つ品でございましょう。
Louverance:これは……!
Honoi-Gomoi;ええ、ええ。あなたさまがあの憎たらしいブッキーの奴らと剣を交えになったときに、割れてしまったものでございます。このわたくし、これを修復するために、いやはやあれやこれやと手を尽くしました……
それに加えて、ずいぶん前にあなたさまより依頼された件、やっとめぼしがつきましたでございます。


こんなに下手に出るホノイ・ゴモイも珍しい。

  ここではLouveranceの正体に触れる情報が満載の上、実際にホノイ・ゴモイの裏の顔が垣間見れる貴重なシーンでもある。まず丁寧な口調のホノイ・ゴモイに驚かされるが、これはLouverance(に化けてるアノ人)の地位が伺える。その腹心達との仲介を任せられる事も、ホノイ・ゴモイへの信頼が感じられる(ちなみにこの時ルーヴランスに手渡した「再生の鏡」はプレイヤーがあれやこれやと手を尽くした物である)。更に「憎たらしい」ブッキーの過去を考えると、このLouveranceが本当は誰で、ホノイ・ゴモイが彼側である、ということは……と色々想像が膨らむ所でもある。それにしてもLouveranceの変装を見破るホノイ・ゴモイはやはり侮れないタルタルである。


VS正義の一味・スターオニオンズ団
  上記のNanaa Mihgo編に書かれていた話の続きになる。魔導球は不思議なカーディアン・Jokerの体内に吸い込まれたから、実際は返したくても返せないスターオニオンズ団。最初はウソでごまかそうとするけど「正義の一味はウソをついちゃいけない」というPichichiの呼びかけにより、皆で正直にすべて話し、謝る為にホノイ・ゴモイの館を訪れた。


Honoi-Gomoi : あの魔導球をカーディアンに使ってしまっただと!?
Kohlo-Lakolo : うう、ご、ごめんなさい。
Honoi-Gomoi :……なんたること……。あれほどに素晴らしい力を……、ただのわら人形ごときに……。わら人形ごときが……。そ、そうだ!今すぐに、そのカーディアンを分解するのだ!そして、魔導球を取り出してここへ持ってくるんだ! わかったな!
Kohlo-Lakolo : そ、そんなっ!ブンカイって、バラバラってことだろ!?そんなことしたら、ジョーカー、死んじゃうよ!
Honoi-Gomoi : そんなの知ったことか!あの魔導球が、どれほど価値があるものかまったく知らんくせに、ベラベラと勝手なことを言うんじゃない!あの魔導球は、ただの魔導球ではないのだ。ずっとずっと価値のあるものなのだ!さぁ、さっさと帰って分解作業に取りかかれ! いいな!


子供相手になんという外道。

  ここで注目すべきは、ホノイ・ゴモイの目的はあくまで魔導球であり、Jokerではないという点。魔導球とは、長い時間を掛けて魔法を貯める装置であり、その魔力によりカーディアンが動く、というもの。恐らくホノイ・ゴモイは戦時から失われ手の院で使用していない魔導球として目をつけていた物だと思われる。しかし、この魔導球に執着している割には、それにまつわる本当の秘密には気付いていない様子。たしかに膨大な魔力が封印されているかもしれないが、Jokerの秘密を知っていたらホノイ・ゴモイと言え分解してまで魔導球を必要とするとは思えない。何しろ、それ以上の秘密をJoker自身が秘めているのだから(ウィンダスミッション参照)。


あれやこれやと手を尽くしました(プロマシアミッション)

  そんなホノイ・ゴモイだが、手も足も出なかった相手もいる。それはウィンダスを訪れた際にトラブルを撒き散らしたチェブキー兄妹である。彼らはまずはYoran-Oran邸を襲撃(?)し、食事代を出して貰う事に成功した。凄い勢いで食べ、満腹になった後、三人は再び動き出した。

Cherukiki:あのでっかい竜にぶっとばされて、いちもんなしにもなっちゃったもんね。
Makki-Chebukki:……。あのさぁ、おいら思うんだけどさぁ……。さっきのとうちゃん、ちょっとちがうよな?
Kukki-Chebukki:うんうん、ちがうね~。
Cherukiki:ちがう、ちがうね~。
Makki-Chebukki:もっとさぁ、おいらたちのとうちゃん、金持ちじゃん。
Kukki-Chebukki:そうだよ、かあちゃんもでっかい宝石もらってたもん。
Cherukiki:ふかふかの毛皮ももらってたもん。
Makki-Chebukki:よーし!じゃあ、ほんとうのとうちゃんを探そうぜ!
Cherukiki:探そうぜ!
Kukki-Chebukki;探そうぜ!
Kyume-Romeh:……というわけで、あのタルタル3人組は、水の区の南の方に走っていってしまったのだよ。モグモグ……。


そして「金持ちのとうちゃん」として訪れた先は……。

Honoi-Gomoi:そちはなにものだ?ここは大金持ちホノイゴモイ様の家だと……
Makki-Chebukki:とうちゃーん!
Kukki-Chebukki:あいたかったよー!
Cherukiki:かわいい子供たちだよー!
Honoi-Gomoi:な、なんだ、なんだなんだ、おまえたちは!
Makki-Chebukki:とうちゃん、とうちゃんは知らなかっただろうけど、とうちゃんと別れたかあちゃんのおなかの中には、おいらたちがいたんだよ。


しかも「週刊魔法パラダイス」の記者に聞かれてしまう。

Kyume-Romeh:スクープだ、スクープ!ボクちんがピカイチ賞はいただきだよ!
Honoi-Gomoi:待て、こら!そんなもんしらんぞ! ダメ記者め!

  新聞記者に、身に覚えのない隠し子のスクープと言われ怒り心頭のホノイ・ゴモイ。その怒りをチェブキー兄妹にぶつける。タブナジアから来たという三人に、タブナジアに行った時はアタルフォーネ盗賊団と取引をしていた為、聖堂から指名手配されていたと漏らすホノイ・ゴモイ。またしても新聞記者が食いつく結果になった。そして、自分の子供と言うなら証拠を見せろと三人に迫った。


子供というなら証拠を見せろと言われても知らぬ存ぜぬのチェブキー兄妹

Cherukiki:とうちゃん、証拠はここにはないよ~。
Kukki-Chebukki:とうちゃん、証拠はタブナジアにあるよ~。
Makki-Chebukki:とうちゃん、でもおいらたち、タブナジアに帰るお金がないんだよ~。
Honoi-Gomoi:旅費か!飛空挺に乗る旅費がないのか!


Honoi-Gomoi:いくらでもやる!だからさっさと帰れ! しっしっし!


Kyume-Romeh:モグモグ、待つのです!ボクちんのインタビュに答えてもらいますよ!

  かくしてチェブキー兄妹はタブナジアへの路銀(実際はジュノに向かうが)を手に入れて、とうちゃん探しもどこへやら、走り去って行く。残されたホノイ・ゴモイはやり場の無い怒りにいきり立っていた。そして「再生の鏡」があれば、疑惑を晴らすことができると冒険者から聞き、壊れているが「再生の鏡」を持っていると、喜んで冒険者に差し出す。これをYoran-Oranに渡せば修復方法が分かり、二人の隠し子疑惑は晴れるというわけである。


こんなに素直に渡してくるホノイ・ゴモイも珍しい。

  それにしても子供にも容赦なく脅迫などを使うホノイ・ゴモイをここまでの状況に追い込むとは、流石はチェブキー兄妹、ウザさは半端無いようである。

結局ホノイゴモイの目的とは?

  数々の場面に関わっているホノイゴモイであるが、結局彼は何を目的として冒険者と対立するような立場を続けているのか。彼の登場を整理しながら、その謎を紐解いてみたいと思う。
  まずは長年スタースピネルを貢ぎながらNanaa Mihgoに調査してもらっている事。それはウィンダスミッションやクエストに関わると同時に、カーディアンの存在そのものを鍵にした「何か」を狙っているものだと思われる。Nanaa Mihgoが持っていたとされる魔導球と「神々の書」は共にKaraha-Baruhaに深く関わるものでもある。
  そして、ホノイゴモイは実はウィンダス手の院にも関わっているのだ。召喚士AFクエストで明かされる真実とは、現院長であるApururuとその父にして過去の院長Zonpa-Zippa の間には別の院長が存在しており、その時期「だけ」黒字が続いていたという記録がある。記録には、このホノイゴモイが多大な寄付をしていたと記されているようだ。しかしこの時期の院長に関しての記録は残っておらず、また記憶に残っている人も居ない、空白の時間となっている。その詳細、正体は召喚士AFクエストの一連で明かされていく。
  おそらくはその院長とホノイゴモイは寄付をするのと引き換えに、何かを共謀し、手に入れるためにウィンダス手の院に「院長と寄付するパトロン」として接触していたのではないか。そこで手に入れた情報を元に、現在のホノイゴモイはNanaa Mihgoと手を組みカーディアンと数々の呪物を手に入れようとしているのではないか。
  単純に考えると、Karaha-Baruhaがウィンダスミッションでみせるトリックのような「魔法人形(やカーディアン)を用いた死者の復活」に関連する事項と思われる。それでは、ホノイゴモイは、数多くの創作物に登場する「権力者が最終的に欲する不死」に興味を示しているのか?その可能性も充分あるのかもしれない。金と権力に恵まれている彼がそれを欲するのは容易に想像出来るものであり、長年追い求めていても自然な流れに感じる。
  しかしホノイゴモイの特徴で重要なものはもうひとつある。その血筋へのプライドである。「渦の魔道士」の末裔である事。この「渦の魔道士」はかつてウィンダスに恐怖をもたらした悪の魔道士と今も伝説のように語り継がれており、その末裔であるホノイゴモイも、他のウィンダス民から毛嫌いされているセリフも時々見られる。本人もそれを強く誇りに思っているようだ。
  実際、召喚士AFクエストでホノイゴモイの名前が登場した時、彼自身よりも「かの有名な「渦の魔道士」の末裔」という風に言われており、それにより「事件」への関与が危惧されていた。これらの情報を照らし合わせると、ホノイゴモイの真の目的がおぼろげに見えてくる。それはすなわち「手の院に禁書として残されている魔法人形を使った死者蘇生の術を使って先祖である「渦の魔道士」の復活」ではないだろうか。そして一部的にも死者蘇生の術を成功させたKaraha-Baruhaに関連するものを集めて、その手掛かりを今も探しているのではないだろうか。
  これは、あまりに断片的に、多くのクエストを隔てて出したひとつの推測に過ぎず、結局はホノイゴモイの口から直接その「答え」を聞くことはまだ出来ない(実装されていない)。しかし万が一そうであるとしたら、ウィンダスにとっては新たな脅威が復活してしまうことになるだろう。


彼のご自慢の資産。金の延べ棒等も並んでいるが、全うな資産とは思い辛い。そしてそれをフルに使い、現在も動いていると思われる。

最終更新:2008年05月22日 09:18