Rainemard(詳細・ネタバレ編)


  • エルヴァーン♂、5b(銀髪)、通常配置無し
  • 家族構成:娘(Curilla
  • 現代では謎の死を遂げ、怪談に登場する赤魔道士。
  • クリスタル大戦中はスカウトにより自軍勧誘可能。


特記事項
  • 20年前のクリスタル大戦時は、フリーランスの戦士としてジャグナー〔S〕を彷徨っている。
  • この事からサンドリア所属に誇示していないのが伺える。
  • スカウトシステムにて自軍に勧誘できるNPC。
  • 敬虔な女神信徒であり神殿騎士だったが、国教会内部の腐敗に幻滅。
  • 還俗して市井で神学を教える私塾を営み、謹厳実直な性格が評判。
  • 愛娘のカメオをあしらった懐中時計を使っている(赤魔道士AFクエストに出たものと思われるが、実は蓋にCurillaの彫刻があった事が分かる)
  • 裏の副業として私立探偵もやっている。こちらも正確かつ口が堅いと好評。
  • ちなみにこのとき娘のCurillaは5歳。


遺した想い(赤魔道士AFクエスト)

  赤魔道士AFクエストは、サンドリア大聖堂に現れた謎の死霊、その正体として噂されるライニマードとその死にまつわる謎、そしてその娘であり現在の神殿騎士団長であるCurillaを主軸に据えた物語である。なお、ここではライニマードを主人公として据えた場合の流れを書き出しているので、クエスト全体の流れはCurilla(詳細・ネタバレ編) も参照して頂きたい。

  サンドリア大聖堂を徘徊する幽霊が、街で噂になっていた。居酒屋「獅子の泉」にもその噂は届いており、実際に幽霊に会った冒険者(プレイヤー)はCurillaの依頼もあり、その正体を暴く為に情報を集めることになる。そこで「獅子の泉」店長のValderotauxは、とある伝説を教えてくれる。フェ・インの中央辺りにある枯れた噴水に古のコインを投げ込んだら、霊を呼び寄せ交霊が行えるというのだ。現段階では唯一の手がかりなので、冒険者はそれに従う事にし、フェ・インで古のコインを手にいれ、早速干上がった噴水に投げ込んだ。


初めてRainemardとして明記された登場。

Rainemard : 暗い……。ここはとても暗い。息苦しくて、窮屈だ。誰かここから出してくれ……。この闇から私を救い出してくれ……。私には、あの子に伝えなければならぬことがあるのだ……。

  そういって消えていったライニマードの魂。「あの子」とはおそらくは娘Curillaの事と思われるが、その話は不可解な部分が多い。情報を集める為に「獅子の泉」に戻った冒険者は、ガルレージュ要塞にある木箱の噂を耳にする。確かに、暗くて息苦しい空間を連想させる。「釘抜きがあればこじ開けられそう」という話も聞けるが、まさかライニマードは中に……?想像はしたくない絵図だが、新たな手掛かりとして、冒険者はガルレージュ要塞に向かった。
  木箱が積み上げられた上に釘抜きを発見するが、冒険者の前に無機質なGuardian Statueが立ちはだかった。まるでその中身を守るかのように現れたその敵を打ち倒し、冒険者は手に入れた釘抜きで箱を開ける。

Rainemard : 誰か知らぬが、すまない。私は何者かに殺され、そいつは私の亡骸をこの箱の中に隠していたらしい……。


箱の中に閉じ込められていたライニマードの遺体。そこから開放された彼の魂が冒険者の前に現れる。その話の内容から彼が暗殺され、ここに隠された隠蔽工作等、裏がありそうなシリアスな展開が繰り広げられるが、箱からチョコンと上半身を出している彼の姿がどことなくお茶目。

Rainemard : そのせいで私の霊魂は盲目のまま彷徨い続け、ここから出してくれと訴え続けた。 だが、私の言葉に耳を傾けるものなど誰もいなかった。もう私は自由の身だ。君には感謝している……。だが、私には時間がない。すぐに行かなくては……。

  まるで何かに引き寄せられているかのように、ライマニードの魂は歩き出し、消えていった。その方向はサンドリア。ライマニードが向かった先とは?そして死してなお、彼は何を成そうとしているのか?その後を追うように冒険者はサンドリアに戻る事になる。
  サンドリア大聖堂がある北サンドリアに足を踏み入れた冒険者の耳に飛び込んできたのは悲鳴。大聖堂に、噂の赤魔道士の亡霊が現れたのだ。入り口で逃げ惑う人々、そして何かに襲われたかのように突然倒れていく。そして聖堂の奥からゆっくりと姿を現したのは、赤魔道士の衣装に身を包んだエルヴァーンの男性の霊。


姿を現した、怪談の幽霊。

  騒ぎを聞き付けて来たのはCurilla率いる神殿騎士団と、Trion王子。聖堂の入り口に佇むその霊を見て凍りつくCurilla。幽霊の噂を聞いた時、亡くなった父親との関連性で悩み、その真相を確かめたがっていたCurillaは、今目の前に居るこの幽霊がライニマードではないか、と思ってしまったのだ。


Curilla : 父さん!!

  普段は神殿騎士団の団長として、そして孤高の女剣士として時にはストイックなまでに気丈に振舞い続けていたCurillaがはじめてみせる、素の表情といえる。その時、自分の立場や目的を忘れたかのように、彼女は亡霊のもとへ走り出した。それに気づいて引きとめようとするTrion

Trion : 待て、クリルラ!!だまされるな! そいつはライニマードでは、お前の父ではないッ!

  Trionの予想通り、その亡霊はライニマードではなかった。そして亡霊の姿はCurillaに隙を生じさせてしまった。時は既に遅く、Curillaが気付く間もなく、亡霊はその体に取り付いた。


乗っ取られたCurillaは、Trionに剣を向けようと構える。

  そんな彼女を止めるべく剣を抜き構える神殿騎士団だったが、Trionはそれを制した。そして自ら説得すべく丸腰のままCurillaの前に立った。説得が耳に届いていないように剣を振り上げるCurillaだったが、ギリギリの彼女の意識が抵抗しているのか、振り下ろす事が出来なかった。

Curilla : 私は、もう以前の私ではない……。負けることを恐れてはいない。

  そう言いながら力なく座り込む彼女。怨霊の呪縛を自ら解いたようであり、むしろその強い意志で怨霊に打ち勝ったといえる。しかし体から追い出された怨霊は逆上し、その姿を見せる。シャドウ族にその姿を変え(正体と思われる)、ぐったりと座ったままのCurillaを後ろから襲いかかった。


その更に後ろに人影が。

Curillaを救う形で、シャドウ族は切り伏せられた。

  そこにはライニマードが立っていた。彼は、魂となって駆け付けたのは娘Curillaの危機を感じ取っていたのかもしれない。

Rainemard : なんとか間に合ったか……。クリルラ、私のために危ない目にあわせてすまなかった……。
Curila : 父さん……。


ようやっと巡り合えた、父と娘。

Rainemard : 真の戦士とは、いかにきれいに負けるかを知らねばならん。お前にそのことを教えられなかったことだけが、気がかりだった。でも、お前は大きな代償を払って、すでにそれを学んでいたようだな、クリルラ。大きくなったな、本当に……。


Rainemard :王子、どうか娘をよろしくお願いします……。
Trion :……ウム。


Ranimard : クリルラ、そのお前の成長した姿を見て、私は安心した……。もうお前に会うことはないだろう。でもこれだけは覚えておいてくれ。お前は私の娘だ。そして私はいつもまでもお前の父であることを……。この懐中時計を返さねば、な。これからも私だと思って大切にしてくれ。そろそろ行かねばならない。お前に会えて、よかった……。
Curilla : 父さん……!私も、いつまでも、父さんの娘……。


  遺して逝ってしまった娘Curillaの危機を救い、更にその娘の成長した姿、そして彼女が見出した剣の道に満足したかのようにライニマードは消えていった。彼の未練は、もう何もない事を物語る。

孤高の赤魔道士(アルタナの神兵)

  ジャグナーにて、一人佇む赤魔道士。(I-8)中央(カンパニエの砦側・opsでワープした着地地点近く), G-5(メシューム湖ほとり),H-11(異界の口側)のいずれかで出会うことが出来る。なお取材に行く前はLSのメンバーに「ワープしてすぐ右にいた」と聞いたが、自分が実際に見つけた時はカンパニエ後、メシューム湖のほとりだった(東ロンフォールに向かう途中)。

  発見場所の為か、以下の台詞を聞くことが出来た。

  出現地点によって台詞が変わるのかもしれない。(会話の内容はメシューム湖の中央にある小島の事と思われる)

  なお、ライニマードは現代では故人であり、サンドリア聖堂にまつわる何らかの秘密を目撃したが為に暗殺されたものと思われ、その亡骸は無惨にもガルレージュ要塞の木箱に閉じ込められている。上記のセリフを考えると、メシューム湖の中央にある孤島に、何か秘密が隠されているのだろうか。


  メシューム湖をじっと見つめて佇む後姿、そして意味深な台詞……。


最終更新:2008年03月27日 10:04