Rahal (詳細・ネタバレ編)


  • エルヴァーン♂、4a(銀髪)、サンドリア・ドラギーユ城H-9
  • フルネームはラーアル・S・ルブラール(Rahal S Lebrart)。
  • サンドリア王立騎士団団長で子爵。


少年時代のラーアルは少年騎士団の良心とも言うべき存在として登場する。

少年騎士団時代(アルタナの神兵)

Excenmilleと幼馴染・少年騎士団の中心人物。
最初は冒険者の入団を反対するが、最初直接冒険者と話す時は(大人相手ということで)ちゃんと敬語を使う。
少年騎士団の中でも初期から冒険者に頼ることになり、信頼も早い段階から寄せる。
少年らしい素直さや無防備さを見せながらも、的確に指示を飛ばすリーダーシップを発揮し、騎士として鍛えられた戦闘のスキルの高さも見せる。
タックルに近いシールドバッシュを披露。
脳筋なExcenmilleや悪知恵が働くBistillotだけではなく、とっても年上なHalver にまで振り回される苦労性な一面も。
先に精神的に「オトナ」になっていくExcenmilleに置いて行かれそうな劣等感と怒りで、仲違いしてしまうが……。
突然少年騎士団の解散を告げられたラーアルはExcenmilleが居なくても立派に騎士団は務まると強く思い、残ったメンバーで鷲獅子騎士団を結成、自ら団長になる。
やがて戦場に押しかけた彼は、戦争の厳しさ、そして騎士とは何かを掴みかける。

計算上、「アルタナの神兵」での年齢は11歳。
Trion王子の目付役としてドラギーユ城で働く事になるのは戦後と思われる。

代表セリフ集
  • 「うん。僕も反対だな。大人が入ったら少年騎士団じゃなくなるし。」
  • 「……どうする?僕は団長のお前に任せるけど。」
  • 「僕らはここから東のほうで待ち伏せしていたオーク兵に奇襲を受けたんだ。僕もあいつを捜しにいきます。どうか<PC Name>もエグセニミルを!」
  • 「でも、<PC Name>が頼りになることはよくわかったよ。」
  • 「自滅だ……。」
  • 「……ちょ、ちょっとハルヴァーさん! 落ち着いて!」
  • 「アルテニアってハルヴァーさんに愛されてるなぁ……。」
  • 「でも「少年騎士団のエース」って<PC Name>にぴったりの呼び名だね!」
  • 「もう、裏切り者のエグセニミルなんか、僕らに必要ない。僕らの基地は、僕らの力で守るんだ!」
  • 「けど、僕らは大切な一歩を踏み出したと思うんだ。そう、騎士になるための、大切な第一歩を……。でも、まずは王都に帰りつかなきゃ。ロロンの首が長くなりすぎる前にね。」




王立騎士団団長(サンドリアミッション等)

  サンドリア王国の二つの騎士団の一の団長を務めている。獣人軍征伐、外部領土への駐留等、外征を主任務とする。王都の外でアウトポストなどのガードとして働いているのも彼の部下たちである。サンドリアの剣と呼ばれる一団の団長として、彼もドラギーユ城関連イベントに多く登場する。


  ミッションは主にドラギーユ家に焦点があるため、ラーアルは基本的に遠征時の隊長や、王族の護衛、祭典の守護等、護衛・守衛的役割が非常に多い。また、神殿騎士団団長のCurillaと共に警備に当たる事も多い。王立騎士団と神殿騎士団の立場の違いにより、互いいがみ合っている傾向が強いが、基本的にミッションでは共同作業となっている。


真の「ランペール王の墓」への遠征にも先陣を切って安全を確認。


Claidie王女の成人の儀で前列を預かる。


継承の儀では、侵入者を一早く包囲していた。


サンドリアミッション終盤では王国騎士団長として参戦。


実は兜を着込んでいるので最初どこに居るのか気付かない人も多いかもしれない(セリフで存在は確認できるが)。

  やはり騎士団団長として、その武力の高さを買われた役割が多い。

  また、ラーアルはかつてTrion王子を子守していた経験もあり、アトルガンミッションでは、そんな彼の意外な一面がみれる。冒険者がアトルガンでの出会いにより、Raillefal からの書状をドラギーユ城に届ける際、ラーアルとHalverのやりとりから王子の普段の生活が垣間見える(二人がどれだけTrion王子を理解しているかも含む)。

Halver : ラーアルか。おまえの手など借りずとも……
Rahal : そう邪険にされますな。あやしき書状が届いているとか?
Halver : な、なぜおまえがそのことを?
Rahal : それは、この者が……。先日、トリオン様がご公務の書類も捨て置き……マネキンを身代わりに、深夜、城を抜け出された時……
Halver :……この間は、野ウサギだったな。
Rahal : 私は密かに、忍びの技を身につけた、このトラビアルス(Travialce)にトリオン様を追跡させたのですが……


Trion王子の性格を理解して、先手を打っていたラーアル。

  二人が冷静に彼を分析したり、普段を語ることによってTrion王子の通常からの無茶っぷりが際立つ、名脇役である。

ラーアルもうひとつの姿・ドラゴンスレイヤー


  竜騎士習得クエスト「聖なる印」にて、ボストーニュ監獄で捕らわれている囚人から、ラーアルに纏わる不吉なうわさを聞くことができる。

Jurgenclaus : ラーアルは、友人であるシラヌスが竜騎士になったことをねたみ、罠に落とし、この牢獄へと追いやったんだ。竜の血で汚れたドラゴンスレイヤーのラーアルは、そうやって友人の竜騎士シラヌスを蹴落とし、騎士団長の座を手にいれたのさ。知らんのは、お前ら、おめでたい騎士団員だけだ。
Chumia : 何をッ! デタラメを言うんじゃない!
Jurgenclaus : デタラメだと? じゃあなぜラーアルはしょっちゅうシラヌスの様子を見に来てたんだ? やつがくたばるのをその目で確かめようとしてたんだろう? 違うか!?
Chumia : そ、そんなはずはない!
Jurgenclaus : フンッ、そもそもドラゴンスレイヤーってのはな、竜が憎くてしょうがないやつがなるんだよ。金や財宝じゃない。この世から竜という竜を抹殺したいのさ。やつも竜や竜騎士をブッ殺したくてウズウズしてるのさ。ヒャッハハハ!!

  そして、竜の卵を手に入れるべく情報を集める冒険者のいく先々に、上記の「シラヌス」について訪ねて回るラーアルが現れる。このCyranuceとはボストーニュ監獄に入れられていた竜騎士であり、ラーアルと少なからず縁がある人物のようだ。
  竜の卵を孵化させる情報を得、メリファトを訪れた冒険者の前に、その情報をくれた研究員Yachemidotが現れる……しかし口調が明らかに違う彼こそ、Cyranuceだった。


Cyranuce : フハハハ……!待っていたぞ、この時を!ラーアル、ドラゴンスレイヤーの貴様に施されし封印を、今破る時が来た。
Rahal : やはり生きていたのか、シラヌス!
Cyranuce : ふん、牢で潰されてくたばったのは、間抜けなあの獣使いの方さ。赤子の竜の血を浴び、ついに我が肉体は完全な竜となる!フハハハ……!
Rahal : シラヌス……。そうじゃない、お前が竜になるんじゃない。竜がお前になるんだ……!
Rahal : 来るなッ!こいつは、きっと我らに仇をなす竜に成長するに違いない……。たとえ今は罪なき竜だとしても、悪しき印を持つならば退治せねばならないのが、ドラゴンスレイヤーとしての私の使命。

  Cyranuceとはラーアルのかつての友人。子竜と契約し竜騎士となったが、その竜に悪しき印が浮かび上がり魔性の者となっていき、それに伴い主のCyranuceにも影響が出てしまった。これ以上友が悪に染まらぬように封印を施しボストーニュ監獄に入れていたらしい。


悪竜になる前に、一度子竜に剣を向けるラーアルだが、Cyranuce捜索に使う事を思い立ち踏み止まる。

Rahal : シラヌス、俺はお前を信じている……。お前も俺を信じていてくれ。

  冒険者が孵化させた子竜を利用してCyranuceがゲルスパ運営陣に潜んでいる事をつきとめたラーアルは、冒険者に人の魂から竜の魔力を引き剥がす薬「竜化散」を託し、友を救うべくゲルスバへ向かった。

  しかし時既に遅く、Cyranuceは冒険者とラーアルの目前で竜へ変身した。「竜化散」を掛けるにしても一度倒して弱らせなければならない。竜を撃破し、人の姿に戻ったCyranuceに駆け寄るラーアル。


Rahal : シラヌス、大丈夫か?早く竜化散を!
Cyranuce :……ラーアル、それはもう必要ない。そんなものをもらったところでどうにもなるまい。俺は死ぬつもりだ、自分の竜を道づれにしてな。
Rahal : 何を言うんだ、シラヌス! さぁ!
Cyranuce : ラーアル、それを一番知っているのはお前だろう。知っていながらそんなものを持ってくるとは……。お前は俺を最後まで信じていてくれたのか。
Rahal :……。
Cyranuce : 俺もお前を信じていた、きっと助けに来てくれる、と。そのことを死ぬ前に確かめられただけでも……。そして、俺はお前を利用した。お前はそれにも関わらず俺を助けようとしてくれた。人にまだ信じられるものがあったとは、な……。 ラーアル、その竜はどうする?やはり斬ってしまうのか?
Rahal :……あぁ、そのつもりだ。お前のような竜騎士を二度と生まないためにな。
Cyranuce : 俺の最後の願いだ。もう一度あの時のように竜を信じてみてくれないか。まだこの世には聖なる意思があるはずだ、と。
Rahal : シラヌス……。
Cyranuce : 頼んだぞ、ラーアル。……さぁ、時間が来たようだ。

  Cyranuceは、ラーアルの信じる心のお陰で人として死ぬことができた。しかし心は竜騎士そのものであり、最期の望みをラーアルに託す。二度とCyranuceのような悲しい竜騎士を生み出さないように一度は子竜を斬ろうと構えるラーアルだったが、冒険者の子竜から浮かび上がったのは聖なる印。Cyranuceの最期の望みはその子竜と、冒険者に託されるのだった。



最終更新:2008年10月09日 10:41