ドラギーユ家

D'Oraguille Family


メンバーTrionClaidiePieujeDestin

関連イベント
  • サンドリアミッション

特記事項
  • 家主Destin、妻Leaute(死去)、長男Trion、次男Pieuje、長女Claidie
  • サンドリア王国の政治的・軍事的主導権を握る、王族の末裔。サンドリア王家。
  • 先祖はエリア「ランペールの墓」に祀られているサンドリアの英雄王Ranperre
  • その立場故良くも悪くも「エルヴァーン」を象徴するキャラクター付けをされている。
  • 基本的に兄弟王子長男Trionと次男Pieujeが成人し、それぞれの価値観の違いから軍事・政治的に意見が食い違い、事あるごとに喧嘩をしている。
  • それを父王Destinと妹姫Claidieが止めたり困ったりする構図。
  • しかし実際にはお互いを深く思いやり気遣いあっている。
  • そして非常に似た者家族でもある。



妻、そして母ローテの面影

  現存している4人の詳細・人間関係はそれぞれのページに取り上げているので参照していただきたい。この四人が一貫して共通しているのは、ゲームでは実際に一度も正式に登場しない、今は亡き王妃ローテへの愛情である。


  そもそも彼女の存在がプレイヤーに感じ取れるのは、ドラギーユ城の中にある「王妃ローテの庭」である。この庭は彼女が生前から愛した、花の咲き乱れる庭園であり、それゆえに彼女はそこで今は眠っている。そこは彼女の遺言にもあるが、今も行き届いた管理下の元、美しく訪れたものを迎えてくれる(それ故にヴァナでのデートスポットとしても初期の時代から有名である)。そしてクエスト等のイベント、特にサンドリアミッションで、彼女の残した家族がここに訪れるシーンが比較的頻繁に登場する。


  特に幼い頃に母が亡くなったせいか、Claidieは毎日のようにこの庭を訪れている。実際、プレイヤーがここを訪れる時も彼女が登場する専門のイベントがあり(回想できない)、他国のプレイヤーにとっては特に、Claidie姫を見れる貴重なシーンでもある。サンドリアミッションだと、彼女は頻繁にここに訪れて、迷いや悩みを語りかけている。また終盤ではここで彼女とRochefogneが出会い、初めて彼の話を聞き入れ、協力するドラギーユ家の者を得ることになる。それが今は亡き「母」であり「姉」の墓前というのは何とも象徴的である。


  そしてPieujeもまた、サンドリアミッション中にローテの庭に訪れている。次々にドラギーユ家を襲う様々な悩みに母が心配しないように、安らかに眠れるように祈りを教皇Shamondeに捧げに来て貰ったのだ。またTrionPieujeも、それぞれの自室を訪れた際に(サンドリアミッション)、どちらも自分のせいで母の病は悪化し、亡くなったと自らを責めるシーンも見られる。具体的に何があったかは語られないが、ここは母の死という大きな(トラウマに近い)出来事に際して、「お互い」をではなく「自分を」今も責め続けている部分に、二人の母への愛情が伺える。


  そして最も印象的とも言うべきシーンは、サンドリアミッションコンプリート後のエピローグに登場するこのシーンではないだろうか。全てが終わり、それを報告しているかのようにじっと石碑を見つめるDestin王。そして振り返ると両王子がたたずんでいた。最後は三人並んで石碑の前に立っている描写でこのカットは終わる。ミッションの間、Destin王もTrionもここには訪れた描写は無い。これは二人とも「サンドリアの雄雄しい男性」を象徴しているキャラクターもあるからかもしれない。そして、最後にここで顔を合わせ、共に祈る。

  ゲームの中とは言え、様々な軍事的・政治的な問題を抱え、家族として(特に子供三人が成人し微妙にその関係が変わっていく微妙な時期)の人間関係も鮮明に描かれているドラギーユ家。立場を忘れ、一個人として様々な問題に立ち向かうとき、そして喜びを報告するとき、それぞれが訪れるのがこの、今は亡き妻、そして母の愛した庭ではないだろうか。





最終更新:2008年10月24日 17:52