Neosaliat(詳細・ネタバレ編)


  • エルヴァーン♂、1b(黒髪)、通常配置無し
  • サラヒム傭兵士官学校の仕官生の一人。
  • サンドリアから傭兵になりにやってきた野心家。


特記事項
  • デュナミス等で手に入るモニヨン銀貨に名を残すモニヨン家の現当主。
  • 現在はとある理由で没落しているとのこと。
  • サラヒム社の士官として名を上げることでお家の復興を成すことが彼の最大の目的。
  • そのためには他を蹴落とすことも厭わないというのが初期の姿勢。


優秀な「伯爵家の御曹司」(少尉試験)

  冒険者が(半ば強引に)入学したサラヒム社の士官学校。その仕官候補生の一人にネオザリアがいた。その出会いは強烈なもので、冒険者と嬉しそうに話をしていたFalzum を静止し、
冒険者を「叩き上げの冒険者くずれ」と笑ったのだ。


登場からして高圧的。

  プライドが高く、人を常に見下し蹴落とすのも厭わない彼だが、名門の家の出であり、王立大学を首席で卒業したという輝かしい履歴も持つ「サラブレッド」的な存在でもあった。そしてその能力の高さは士官学校最初の課題で既に披露されていた。それは数秒ながめたチョコボの数や向きを暗記し、質問に答えるものなのだが、ネオザリアはそれ以上の答えを言ってのけた。

Rongelouts : よし次っ!御曹司!
Neosaliat :……チッ!……メスが5匹、オスが7匹。メスのうち、将来黒色の毛になるチョコボが1匹います。……むっ!?オスの中の1匹は風邪をひいているようだ。
Rongelouts :……ほほう、こいつは驚いた。将来のサンドリアを担う人材として育てられてきただけのことはあるな。観察力もさることながらチョコボに関する教養も深い。満点をやろう!
Neosaliat : フッ……。
Rongelouts : と、いいたいところだが余計な観察には気をつけろ。時に、判断を見誤る原因にもなる。よし、御曹司。合格だ。列に戻れ。


舌打ちしながらも親切丁寧なチョコボ解説。

  その後の課題も、優秀な成績を残していくネオザリア。しかしFalzum の事を常に小馬鹿にした態度や、冒険者の課題中に嫌味を言ったり、どうにも一言多いというか、周りを卑下する発言が目立つ。堪り兼ねたYasmeelは彼を叱咤した。

Neosaliat : フッ、人は持って生まれた能力を超えることはできない。それが女神の与えた宿命だからだ……。
Yasmeel : そんなことやってみなけりゃわからないじゃない!あなたも応援するのよ、御曹司!!
Neosaliat : くっ……平和な島国育ちの貴様になにがわかる?


しかし直後のFalzum の正念場に感化されたのか、応援の輪の中にいる。

  前期が終了し、無事に合格ラインに到達できていたのは冒険者、Yasmeel、そしてネオザリアだった。三人は「少尉」に昇格し、後期までの間特別実習を要求された(アサルト)。そして終業式の後、彼は冒険者に声を掛けてきた。しかし、それは以前程の刺々しい物言いではなかった。

Neosaliat : 叩き上げの君には案外いろいろ教えられたよ。後期もよろしく。


名誉よりも大事なもの(中尉試験)

  後期の出だしで、ネオザリアの様子がおかしい、とYasmeelが冒険者に打ち明けた。何か悩んでるのではないか、と彼女はいう。そしてそれは翌日、登校直後に分かる。ネオザリアは既に登校していて、二人きりという状態だった。そんな中彼が冒険者に声を掛けてきた。

Neosaliat :……軍曹かと思ったら君か。他の連中なら、まだ来てないよ。まだ、遺書でも書いてるんだろう。
(※始業式中に「遺書を書いておけ」とRongeloutsが挨拶で言っていた)
Neosaliat : ん……?私は書かなかった。……渡す相手もいないしな。それより<PC Name>。君はなにも感じないのか?なにか不吉なことが起こる前のあの肌がピリピリする気のようなものを……。フッ、私としたことが……なんでもない。今の話は忘れてくれ。

  最初の二日は、何事もなく士官候補生達は無事に課題をこなしていった。しかしネオザリアの「嫌な予感」は最終日に的中してしまう。


  最後の「BCG演習」当日。Bとはビートル、Cとはクラブ、Gはゴーストの略であり、それぞれ勝つ相手と負ける相手が決まっている。対決方式で各人がモンスターを一体ずつ呼び、それで対決するという仕組みだ。更に双方の背後にボムが用意されていて、負けた方のボムが膨らみ、やがて爆発したら完敗、となるのだ。(※パンクラティオンの実験みたいな位置づけで説明されており、モンスターを使った壮大なジャンケン&遊戯〇である。)今回は学校側5人VS生徒(ミスラはセット)という勝ち抜き戦で、残った生徒のみが卒業となる。
  卒業を掛けた最終決戦。突然の宣告に怯えるほかの候補生にBCGについて詳細に説明を始めるYasmeel。彼女はかつてツァヤで似たような訓練を見たことがあったのだ。もっとも、そちらの勝負の「決着」は死、だったという。そして、皆が実践を見て要領を掴むまでの間、彼女が先鋒として出て、時間を稼ぐと申し出た。


しかしそれを止めたのがネオザリアだった。彼もまたBCGに似た物を知っていた。

Yasmeel : いいこと、みんな。全員で卒業しましょう!
Falzum : そんなヤスミールさん……ボクは……ボクは……
Neosaliat : 待て! 私が出る。これでも、コンシュタット一番槍で名を残すモニヨン家の当主なんだ……先鋒はゆずれん。
Tohka Telposkha :……ええ!?あなた、セレブだったの?
Yasmeel : やめて、無茶だわ!
Neosaliat : ふっ、バカにするなよ。このルールの恐ろしさなら私の方がイヤというほど熟知している。濡れ衣を着せられた私の父がこれと同様の決闘法で敗れ、命を落としたばかりに我が家は没落し、塗炭の苦しみを味わったのだ。
Neosaliat : 私が傭兵として武名を轟かせ王国騎士団から膝を屈して迎えられることで我がモニヨン家は初めて汚名をそそぎ再興できる。この学校を卒業することはその大切な第一歩なのだ!それに……


Neosaliat : 私たちは同期だろ?

Rongelouts : ほう……いきなり御曹司の登場とは……。おもしろい。先鋒の重要性がわかっているようだな。

  ネオザリアは己の悲願であるお家再建のために傭兵になり、名声を上げるために来ていた。しかし今、皆で卒業する為に自分が先鋒を切って出ると言ったのだ。候補生が勝ち、かつ対戦の終わりに勝ち残っている面子のみが仕官になれる。先鋒に出るのは、それだけ確率が下がるというのに。

 こうしてサラヒム社VS士官候補生のBCG演目が始まった。先鋒はSilver Kettle とネオザリアの対決になる。


Neosaliat : 行くぞっ、シルバーケトルッ!モニヨン家の名にかけて、私は……勝つ!
Neosaliat : ハァァァァァァッ……
Silver Kettle : ヘイボォォォォッ……

  最初の二本はネオザリアが順調に勝ちを重ねた。しかし勝ちを確信したネオザリアに思わぬ展開が待っていた。


Neosaliat : この勝負、もらった……。
Rongelouts : ククク……3本目、始めいッ!
Neosaliat : よし、トドメだっ!切り刻めっ、クラ~ブッ!!
Silver Kettle : 突進するだ……ビートル!
Neosaliat : なっ!?
Yasmeel : ネオザリヤ!?
Silver Kettle : おらの読みどおりだな。おめえさは、きっちり好きな性格だ。2つ違う手さ使うたで、3つめもきっとそれとは違う手さ使うと思っただ。
Neosaliat : くっ、寝ぼけたことを!たまたまにすぎん。勝負はこれからだ!

  しかしネオザリアの性格を読みきったSilver Kettle に成す術もなく、ネオザリアは無念を残し敗退してしまった(これは卒業確定から外れるだけでなく、背後に設置されたボムが爆発し重症を負う仕組みになっている)。この後の展開は関係者の詳細・ネタバレページを参照していただきたい。


  激闘の末、冒険者が勝ち抜いた。褒美に校長は中尉への昇格と、卒業を全員に贈った。…全員で戦闘でつぶしあい、勝ち残った者に。衝撃の発言に候補生達は沈黙する。その中、最初に口を開いたのはネオザリアだった。

Neosaliat : 待て!私は卒業の権利を放棄する。
Koja Salaheem : ほっほ~?そいつは残念だね~。
Tohka Telposkha : セレブ家……じゃなくてモニヨン家の再興はどうなるの?
Neosaliat : 確かに、私はこの士官学校に家の再興をかけていた。けれど、最後の実習BCGで一勝もできなかった。それは、私のどこかに慢心があったからだ。だから、私はもう一度ゼロから別の道を探そうと思う。地道に努力を重ねていってね……。
Yasmeel : ネオザリヤ……。
Neosaliat : 努力することは格好いい。そう思えるようになった……。それだけで私はここに来た甲斐が十分あったんだ。ファルズン。<PC Name>。君たち同期のおかげさ。
Falzum : ボク、そんな……
Tohka Telposkha : ああ、なんて健気なの!薄幸の貴公子ネオザリヤ様ッ♪わたしも権利を放棄いたしますわ~。

これを皮切りに皆卒業を放棄してしまう。しかし教官・RongeloutsAbquhbahの口ぞえもあり、無事全員卒業できることになった。


そして迎えた卒業式。

Rongelouts : 次、ネオザリヤ!
Neosaliat : はい。
Rongelouts : 本校の卒業を認める。
Neosaliat : !!
Rongelouts : ただし、階級は少尉だ。
Neosaliat :……か、感謝の言葉もありません。
Rongelouts : 貴様は概して高い成績を修めた。明確な欠点であった性格も、少しは改善したようだしな?
Neosaliat : はっ!ロンジェルツ教官とそして同期の仲間のおかげであります!
Rongelouts : 大切にしろ!仲間は貴様の宝だ!



それぞれの道

  白門の港で花火を眺めながら卒業を讃えあう同期生。それぞれの想い、今後を語り合い、再会を誓い合う。Yasmeelはサラヒム社の少尉としてオルジリア大陸へ派遣されることになり、そしてネオザリアもサラヒム社の少尉としてクォン大陸へと戻っていく事が決定した。冒険者を除いた他の三人も軍曹になり、本社で仕事を続けるという。それぞれが別々の道を歩み始める。


最終更新:2008年02月11日 13:37