Maat(詳細・ネタバレ編)


  • ヒューム♂、NPC用老人フェイス、ジュノ・ル・ルデの庭 H-5
  • レベルキャップを解除するク「限界突破」クエストを依頼してくる正体不明のNPC。


  通称「限界じいさん」と呼ばれ、その試練の難易度、クエスト中での言動から多くの冒険者の印象に残ったキャラクター。限界クエスト実装当時からはプレイヤーとは因縁めいた関係を築き続け、最終課題が「サシで勝負」というのに狂喜乱舞した者も多かったとか(しかし一部のジョブでの汚いまでの強さを見せつけ、更にヘイトを稼いだとも言われている)。全てのジョブで彼を下すと、遂にその帽子と思いを冒険者に託し、因縁の師弟関係に終止符を打たれることになる。

冒険者に託す思い(クエスト「星の輝きを手に」)

限界じじいの正体
  冒険者がLv50という快挙を成し遂げた辺りからその影をずっと冒険者の行く先々に落とし続けてきた謎の老人・マート。「限界突破」と称されるそのクエストの数々は困難の連続で、冒険者も5Lv成長する度に彼の元を訪れる事を余儀なくされる。
  そしてLv70の限界を突破しようと彼の元へ向かった冒険者に、彼はこう切り出す。

Maat :どうじゃ、ここまでやってきて?いろいろとつらいこともあったろう。じゃが、初めて冒険者を志したあの日を思い出してみるがいい。今のお前さんは、あの時の姿を雲の上から眺めておるような気分じゃろう。上を見ればきりがないというが、たとえ届かぬとしても、常に上を目指さねば人は人でなくなる。
Maat :じゃが、長きに渡ってワシとお前さんとで紡いできた限界をめぐる物語もついに最終章をむかえようとしておる・・・・・・。

更にそこにジュノ親衛隊長のWolfgangも現れる。

Wolfgang :マート様!
Maat :ウォルフガングか。なんじゃ?
Wolfgung :そろそろ時間です、お願いします。
Maat :うむ。
Wolfgang :マート様、また冒険者を相手に しておられるのですか? お遊びはほどほどに していただかないと……。
Maat :フン、これはワシの趣味じゃ。 お前にとやかく言われることではない。 こやつなんぞもうお前がかなう相手ではないかもしれぬぞ。
Wolfgung :……。

  マートは普段はジュノの親衛隊の指南をしているようだ。数多くの人々が行き交う都市・ジュノを護衛する彼らの強さも並ではないと思われる。その指南顧問をしているのがこのマートだった。確かに一般人が、一般開放されているとはいえ大公の屋敷の前でステップを踏んでいるのはおかしい話である。マートは冒険者に向き直り、最後の試練を与える。
  これが現在の「限界」とされるLv75への最後の関門であり、最大の難関となる。何しろ今度はその道を極めた証を持ち帰り、最後にはマートと一対一の勝負が控える事になるのだから。

VSマート・限界突破BC台詞

【戦闘開始時】
Maat :ほう、逃げ出さずによく来たな。では、お前さんの真の実力を文字通り骨の髄までみせてもらおうかの。

【通常時】
Maat :ウグッ、なかなかやりおるわい。

【アビリティ等使用時】
Maat :これではどうかな?
Maat :こんなのはいかがかな?

【2hアビリティ使用時】
Maat :ちぃとばかし本気を出すかの。

【夢想阿修羅拳】
Maat :ワシに挑戦するなど、まだ早いようじゃな。顔を洗って出直してくるがいい。

【戦闘終了時】
Maat :うぅむ……。見事だ。お前さんの実力、しかとみせてもらったぞ。

(※WSはモンクがベースだが、魔法やアビ等、プレイヤーが持ってきた証&BCに挑むジョブと同じものを使用する)

初めて明かすその過去
  マートを下す冒険者の腕前に満足し、ジュノに戻った彼がはおもむろに語りだした。

Maat :のぅ、お前さんはこの賑やかなジュノが、かつては寂れた漁村だったなどと、信じられるか?今のジュノしか知らぬ者には無理もあるまい……。おぉ、そうじゃ、おもしろい話を教えてやろう。

  まだ小さく貧しい漁村だった当時のジュノに、腕っ節が強い船長が居たと言う。そして貧しくとも温かい人々が暮らす、そののどかな漁村を心から愛していた。そんなある日、船長は大時化の海で不思議な2人組を助けた。
  その2人組は知識と指導力に優れていて、短期間でその漁村を近代都市に変貌させていった。最初は村の発展につながると船長も素直にその変化を喜んだが、やがて「本当にこれでいいのか」と自問するようになったらしい。純粋に町を発展させる為ではなく、他に目的があるのではないか、そう疑問を抱くようになったという。しかしそう思った時には、ジュノは既に彼が愛した穏やかな村ではなくなっていた。

Maat :じゃが、もう何もかも遅すぎた……。すでにジュノに住む人々の心も考えも、彼の知るジュノではなくなっていたのじゃな。それでも船長は、自分の目が黒いうちは自らの手でこのジュノを守っていこう……、そう心に誓ったそうじゃよ。


マートに用事があったMonberauxは、その話をじっと聞いていた。

Monberaux :その船長さんが守ろうとしたものって何だったんですかね。
Maat :……。そうさなぁ、しいていえばみんなの笑顔とかではないかの。
Monberaux :フフッ、そうですね。案外そういうものなのかもしれませんね。
Maat :じゃが、それを奪おうとする者は案外近くにいたりするものなんじゃよ。彼はそれを許せんかったのじゃろうな。
Monberaux :……マートさん。

  Monberauxはマートが元気そうなので満足したのか、周りの患者を訪問しに出かけていった。そしてマートの話は続く。

Maat :わしはおそらく真実を知ることはできぬだろう。それには少々歳を取りすぎた。だから次代の若者たちにしっかりと確かめてほしかったのじゃ。そして、自分の守るべきのものを全力で守ってほしい。今のお前さんなら、それができるはずじゃ。そうでなければ、これまでの努力が無駄になってしまうからな。何事にも始まりと終わりがある。じゃが、終わらない想いもまた、あるのじゃよ。
Maat :これが得体の知れぬ老いぼれの、ひそかな願いじゃ。……では、な。

  会話で出てきた船長はかつてのマートであり、救った2人組みとは現在のジュノ大公・Kam'lanautEald'narcheの兄弟であると想像出来る内容である。彼らを救った事によって世界に影響を及ぼす程の実力を彼らは見せつけ、さらにその裏ではもっと大きな計画があるのではないか(おそらくジラートミッションに続く)。もう老いて2人を止める術が無いマートは、親衛隊や冒険者を育てる事によって、この計画を暴き、人々の笑顔を奪うものなら止めて欲しい、と願っていた。

  ……と、最後はきれいな話でまとまってしまう限界突破クエスト。しかし今までのマートの態度・クエストの難解さを考えて、このエピソードを迎えたところで暖かな気持ちになって立ち去れた冒険者はどれほど居ただろうか……。



戦争に血が騒ぎ(アルタナの神兵)

  実は過去の世界でもマートに出会えることがある。今回撮影の際に北グスタベルグの丘、J-7にある石碑の前に出向いた。


あまりにそのままの姿に度肝を抜かれた。

  彼をはじめ数人の新しいNPCがフィールドに設置され、カンパニエの際ゲストとして呼べる「スカウトシステム」が導入されたのだ。有名人の過去の姿を見れるのは何かと興味深いものである。ちなみにこの際のマートのセリフだが


なお、「偉大なる〇〇の証」をトレードするとスカウト出来るとの噂がある。

  20年前の戦時も元気はつらつのようである。しかしジュノを飛び出した割には遠いグスタベルグに居た彼は、修行仲間の「骨じじい」ことDegenhardに会いにでも来ていたのだろうか。
  なお、現在では「各ジョブの証(最終限界クエストで必要なアレ)」をトレードするか「マートキャップ」を見せるとスカウト可能になるとされている。更にカンパニエに参加している際ピンチに陥った時に修行仲間のDegenhardが助っ人として登場すると言われている。しかし勧誘する難易度が高い上にそもそもピンチに陥る事が少ない強さを誇っているために、なかなか二人同時に登場する場面を見れるサーバーは少ないようだ。
  なお、カンパニエでは固有WS「神道流熊殺し」を披露することが判明した。「神道流」が武神が教える流派と思われる。


最終更新:2008年09月10日 20:35