スカリー三姉妹

Mithran Tracker Sisters


メンバーShikaree ZShikaree YShikaree X

関連イベント
  • プロマシアミッション

特記事項
  • 長女Shikaree Z、次女Shikaree Y、三女Shikaree X
  • 三人とも「罪狩りのミスラ」であり、別々の理由でミスラ本国より派遣された。
  • それぞれの標的がプレイヤーとからんでいる為一度はプレイヤーの敵として登場。
  • 長女はクリスタル大戦時代からの現役、三女は今回の登場が初仕事の様子。
  • 三人とも好物はサイレドンの黒焼きで、戦闘中でも気を取られてしまうほど。
  • マウラにてKoh Lenbalalakoに挨拶しにたずねている。彼女達の母とも知り合いらしい。

異国からの刺客・罪狩りのミスラ達

  ミスラ族の掟に反したミスラを狩るために、ミスラ本国から派遣されるミスラ。ヴァナ・ディールにおけるミスラ本国の意志を負の意味で執行する存在であり、併せてその未開さ・野蛮さを象徴する存在。名前は「スカリー(Shikaree)」+「アルファベット」となっているが、これはコードネームらしい。よって、この三姉妹のほかにもShikareeは存在する。
  基本的には同族同士のトラブルに対する調査、解決(極刑等)を行うための組織であるようだが、プロマシアミッションでのかかわり方を見ると、ミスラ本国の主観的視点において、問題となる事を調査、解決(極刑等)を行う組織でもあるらしい。


  だが、内容を中立的に見てみれば、親の罪を子に償わせようしたり、他国内で国の公務員に暴行を加えたり、世界の危機を特定個人の責任にしてみたりと、自分勝手としか思えない論理で裁きが下されているあたり基準はあくまでも「ミスラ本国における正義」でしかないようだ。基本的にミスラ社会における「自然の理」に沿わない事は「罪」とされる事も多いようだ。(魔晶石など)
  その戦闘能力、獲物をどこまでも追いかける執念については恐るべきものがあるようで、その恐ろしさを知る者の中には、名前を聞いただけで気絶してしまう事もある。また一方で良くも悪くも自身に対して自信過剰な一面もあり、予想外の出来事に動転してしまうこともある。
  スカリー三姉妹もまた、それぞれ強い使命感を抱いていて、それを全うする為にプレイヤー達の前に現れる。そして彼女達の信じる正義を貫くため、プレイヤー達に刃を向けることになる。

VSスカリー三姉妹

プロマシアミッション「向かい風」で、彼女ら三人と戦う事になる。なお、戦闘中に「サイレドンの黒焼き」を使用すると、使った相手がWSを撃てない状況に一定時間なる。


Shikaree Z
【戦闘開始時】
Shikaree Z : 我らは罪狩りのミスラ!おまえの罪を狩らせてもらう!
【ウェポンスキル】
Shikaree Z : 私の獲物であることを喜べ!
Shikaree Z : 時間の無駄だ!
Shikaree Z : 一気に行くぞ!
【連携時】
Shikaree Z : 手を貸そう!
【サイレドンの黒焼き 1回目使用時】
Shikaree Z : く! この……!
【サイレドンの黒焼き 2回目使用時】
Shikaree Z : 愚か者め!もう、同じ手は効かぬッ!
【撃破時】
Shikaree Z : ま、まさか……この私が……


Shikaree Y
【ブラッドウェポン】
Shikaree Y : アタシの鎌が、血ィ吸いたいってさァ!
【ウェポンスキル】
Shikaree Y : アタシをいい気分にさしとくれエ!
Shikaree Y : 朽ち果てなァ!!
【連携時】
Shikaree Y : アタシの番さネ!
【サイレドンの黒焼き 1回目使用時】
Shikaree Y :……アラァン……?この匂い、まさか、アレ……?
【サイレドンの黒焼き 2回目使用時】
Shikaree Y : ああアアアァァァ!この匂いには、逆らえないわよォッ!
【撃破時】
Shikaree Y : ま、負けるなんてェ、死んだ方がマシ……ィイイイ!


Shikaree X
【ウェポンスキル】
Shikaree X : 姉さんには負けない!
Shikaree X : うりゃりゃー! やっちゃうぞー!
Shikaree X : いっくぞー!
【連携時】
Shikaree X : 罪狩りのミスラ!華麗なるアタックをお見舞いするぞ!
【サイレドンの黒焼き 1回目使用時】
Shikaree X :……んにゃーーっ!黒焼きだぁ! いっただきぃ!!
【サイレドンの黒焼き 2回目使用時】
Shikaree X : やっほうぅぅ!黒焼きッ! 黒焼きッ! 嬉しいにゃー!冒険者さん、ありがとにゃーーーっ!!!
【撃破時】
Shikaree X : ボクの……初めての狩りが……


ある罪狩りの決断

  成り行き上、スカリー姉妹はプレイヤー達と共に真実を見定めについていく事になり、以後代表の長女・スカリーZがプロマシアミッションに登場するようになる。自分達を下し、迷走を続けるプレイヤーやPrisheたちの向かうその先、そこにあるのは正義か罪か。
  プレイヤー一行と幾度と衝突するうちに彼女は実は今回の「罪狩り」に疑問を持ち始めていた。物語は進み、プロマシアの呪縛とそれに纏わる様々な真実を目の当たりにし、彼女は終に罪を狩るべきではないと結論を下した。もちろん、一度下った罪狩りを撤回する事はできるものではないだろうし、過去に類を見ない事態だったのには違いはない。しかしスカリーZはミッションを通して未来を見据えていた。プロマシアが一行に「理想の世界」の幻想をみる場面がある。そこで彼女が見たものは:

Shikaree Z : ああ…… 罪の起きぬ……完全な法が……その先にあるのだ……。それがあれば……皆に……新しい生き方を……

  彼女の望みとは、そもそも罪が生まれない、完全無欠な法によって動く世界。しかしヴァナ・ディールにおける5種族は生まれながらに持つ負の性質「無知、驕慢、怯懦、嫉妬、憎悪」があった。そしてそこから生まれる「信頼、慈悲、正義、勇気、希望」…女神アルタナの想いもまたそこから生まれるものだと彼女は気づいた。その果てに、スカリーZはある決断をしたのだった。


姉との合流を待つ二人。

  それは、全てが終わり、ミスラ本国に報告に戻るためにスカリー達がマウラに訪れた所にプレイヤーが駆けつけた時にスカリーZ自ら語った。

Shikaree Z:ここから途中の港まで行き、本国行きの大型船に乗り換える予定だ。これがおまえとの最後の別れとなるかもしれない。……ふふ、不思議だな。自ら言葉にすると、二度と会えぬかもしれぬこの別れが辛くなるとは。しかしおまえにとってはこの別れは、喜ばしいはずだ。罪狩りとの別れは、獲物にとっての狩人との別れ。そうだろう?


Shikaree Z:変わった男(女)だ。しかし別れは美しくありたい。だから今、私が言うべきことは、美しく簡潔に語ろう。これから私は本国へと帰り、男神プロマシア、女神アルタナ、人の罪を包み隠さず女王に報告する。そして、その罪を知りながら足掻こうとした人々の戦いを示し、ミルドリオン、プリッシュ、真龍の罪を否定する。そして……、私は罪狩りの名を捨てるつもりだ。
Shikaree X:ええっ!?
Shikaree Y:なんだって!?
Shikaree Z:私はずっと考えていた。30年前、我らをたぶらかしたミルドリオン、そしてプリッシュの罪を狩るべきか。しかし、彼女らはそうせねばならなかった理由を示した。彼女らが、罪を狩る我らを邪魔としたは、罪が生まれる前に片をつけるつもりだったからだ。……「罪狩り」とは罪を狩ること。罪を探し出し、代償によって裁くことが己が任務……。しかし、私が狩るべき罪とは、誰に対する罪だ?私が与えるべき罰とは、誰のための罰だ?そうして惑い悩み、いつしかあの女が残した言葉が、耳元で繰り返されるようになってしまったのだ。


Shikaree Z:……「罪狩り」こそが罪を生む……。罪を「狩らぬ」選択肢もあると。
Shikaree Y:それは……
Shikaree X:……母さん、の……。
Shikaree Z:これは罪狩りとしては、決して辿り着いてはならぬ呪わしい結論だ。男神プロマシアに戦いを挑んだのは、この迷いを断ち切るためでもあった。そして……私は知った。自らの中に眠る正義を。罪狩りの名を失っても、いや失うからこそ、行える正義を行おうと。言葉でいくら語ろうとも意味はない。これは人が生きていくうちに知りえる自分の本分のことだ。おまえたちにはまだわからぬことだと嘆く必要はない。ただ、それが私が知った私の生きる道だとそれだけを知ってほしい。
Shikaree Y:……。
Shikaree X:……。
Shikaree Z:おまえとの旅は、私に多くの経験と時間をくれた。礼の言葉も意味はないが、言っておこう。ありがとう、<PC Name>。おまえが「虚ろなる闇」を狩るものになれば、また会うこともあるかもしれん。今度、会うときは、私を名で呼んでくれよ。

  彼女は、「罪狩り」の名前と任務を捨て、彼女自身が見出した正義の為に戦うことを決意した。そして「罪狩り」の志を妹達に託して、自ら選んだ道を歩むことにした。


呆然とするシカリーXの肩を叩き、姉を見送ろうと促すシカリーY。
そして姉妹はそれぞれの道を歩き出す。

メーガスの名は永遠に

  プロマシアミッションが終わった際、それぞれのキャラクター達の後日談が用意されており、スカリー3姉妹編のタイトルは「メーガスの名は永遠に」である(これはゴブリンで回想をするときに初めて判明する)。ミッション「向かい風」攻略時の称号が「デルタを狩るもの」であること。また、スカリーZの本名がマグ(Mhag)であることも、PM第七章四節「決別の前」で語られていることから、歴代FFシリーズに登場したメーガス三姉妹(ドグ・マグ・ラグ)をモチーフしていることが推定できる。


  「メーガス三姉妹」とは過去のFF作品にも登場したキャラクター達である。最初は「FF4」の、ゾットの塔の中ボス級モンスターとして登場。敵のボス・ゴルベーザ(いいですとも!の人)に仕える「四天王」の一人・風のバルバリシアの腹心達である。三人三様の戦い方を持ち、三人で繰り出す攻撃技「デルタアタック」もある。


  そして「FFX」でユウナの召喚獣として登場、こちらの三人も行動パターンや「デルタアタック」だけでなく三人の名前や三人の体系も忠実に再現。更に昆虫のコスプレをしてそれぞれの特徴をより際立たせるデザインになっている。最強召喚獣の一角を担う彼女達は入手法も困難で、印象に残っている人も多いのではないだろうか。

  そして「XI」に登場するこの「スカリー三姉妹」を比較してみる。グラフィックの変更は困難なため、外見的な「デブノッポチビ」は再現できなかったものの、それぞれの所有武器も一致し、「デルタアタック」は三人によるLv3連携によって再現されている。そして長女の本名「Mhag」も「メーガス三姉妹」の長女(デb)と一致し、なおかつミスラの名前の法則にも妥当できている。やはり三人のモチーフは「メーガス三姉妹」と思って間違いは無いと思われる。
  なお、なんで三人が「メーガス」と言う事が控えめな表記になっているかというと(長女の名前のみ、「メーガス」という単語は普通にプレイしただけでは見れない等)英語版FFでは「メーガス三姉妹」の認識が薄い、という説が有力である。それは英語表記の際、「the Magus Sisters」になり、「魔女三姉妹」とも訳出来るというものと、三人の名前「マグ・ドグ・ラグ」が現地の名前に変更されているからである。これらを踏まえた上で、「メーガス三姉妹」を知らないプレイヤー達も含めて過去作品との関連性を知らない人でも楽しめる内容にしたのではないだろうか。


しっかり者の長女、サディスティックな次女、甘えん坊な三女 という部分も似ている。



  なお、プロマシアミッション最後のムービー(エンディング)ではミザレオの大滝に佇む長女(この時点ではスカリーの名前は捨てたと思われる)が映し出される。美しい滝に打たれながらじっと手を見つめる彼女は、今までの罪を洗い流そうとしてるのだろうか。



最終更新:2008年10月24日 17:44