Gumbah (詳細・ネタバレ編)
大人社会の中で暮らす少年グンパ
サービス開始当初、グンパは
Wereiと暮らしていて、
Werei自身NPCとして同じ家に存在していた。関連クエスト等も二人で登場した為、放浪の暗黒騎士・
Zeidやミスリル銃士の
Iron Eater等と面識があるのは不思議じゃなかった。しかし各国の「闇王以降」、すなわちランク7以降のミッションが実装されたと同時に、その核心となる
Wereiは鉱山区から撤去された。そしてグンパは独りとなり、今もクエストに出ている。クエスト「ライバル」はグンパにスポットが当たっているからともかく(後記)、いきなり独り暮らしの子ガルカが
Zeidなどの伝言を頼まれているのは不自然になっていまう。
普段のグンパは自由気ままに生き、思った事をズケズケいう性格である。ガルカの地位を向上させようと(勝手に)動いている大統領の娘
Corneliaもグンパと(一方的に)友達である。大人ばかりのガルカたちは気にしてない様子だが、同じ子ガルカのDetzoからはライバルとして扱われている。もっともグンパは相手にしていない。
ここから先は、バストゥークミッションでしか語られないグンパの姿である。
突然出現した「語り部」
鉱山区に、突然見知らぬガルカが二人訪れた。アルテパより来たPovallとGabbotである。二人はPovallが転生した新たな語り部とガルカ達に宣言した。
Gabbot : もう先代のラオグリム様や暗黒騎士ザイドや長老ウェライの行方を捜す必要はないのだ。我々の元に語り部は御降臨なさったのだ! ところで、どこか休むところはないかな? 語り部はお疲れだ。
突然の出来事に戸惑いを隠せない鉱山区のガルカ達。しかし語り部と名乗るからには丁重に扱わないといけない。Povallはアルテパで転生をし、女神のお告げがあったと語り、証拠に「月石」というアルテパ特有の鉱物を持っていた。その「月石」とは、の古き伝説にも伝わる品であり、入手は極めて困難とされた。疑いがぬぐいきれない
Iron Eater達は、他のガルカ達に内密に冒険者に本物の「月石」の入手を依頼した。Povallが持っている物と同一であれば、納得いくと。
冒険者が持ち帰った「月石」を、守衛の一人Tall MountainがPovallのそれと照らし合わせた。しかし、その結果は
Iron Eater達の疑いを確信に変えるものだった。Gabbotを問いただす
Iron Eaterの傍らには何故かグンパが居た。
Gumbah : 始めましてー。語り部さまー。
Iron Eater : グンパ……?
Povall : 何だ?おまえは……。
Gumbah : ボク、グンパっていいます。是非語り部様にお会いしたくて……。いやー、でもすごいですよね。200年以上も前からの記憶でしょ?いろいろつらいこともあるんじゃないですかあ?
Povall : う、うむ……。
Gumbah : それに……ボク、ウェライから聞いたんですけど、語り部様って、記憶を持って転生した後の人生では、例外なく……。若いうちに、お亡くなりになってるんですよねぇ?
Povall :……!!
語り部は皆短命、と揺さぶりを掛ける事でPovallは正体を現し逃げ出した。
Iron Eaterに脅されてそれを追うように逃げていくGabbot。そう、二人は偽者だった。そしてそれを明かすきっかけを作ったとうのグンパだが、理由はあったようである。
Gumbah : もうちょっと張り合いがあると思ったけどなあ……。
Iron Eater : 珍しいな、おまえがそこまでムキになるなんて……。
Gumbah : ムキになってなんか……。でも、アイツ、ウェライの行方を捜すこと…必要ないって言った。あんな奴の口から、ウェライの名前が出るなんてこと自体、耐えられないから。
Iron Eater : グンパ…。
ウェライからの手紙
ある日、バストゥーク政府から預かったといわれる手紙を冒険者が届けにきた。グンパ宛のその手紙は、
Wereiからの物だった-。
手紙からグンパへ語りかけるウェライ。
Werei : 何も言わずに出ていったこと、すまないと思っている。けれど、おまえのことだ。私の転生の時期が近づいていたのも気づいていたことだろう。この手紙を書いている今でも、果たしておまえにこの手紙を出すべきか迷っている。これが、おまえのためになるのかどうか……。
Werei : 昔から、おまえは何よりも自由を愛する男だった。責任なんてものに興味なんてなかった。種族意識が強過ぎるガルカたちの中にあって、おまえは異色の存在だった。だから……おまえの気持ちは、私には理解できる。自分自身が転生した後の驚き、そしてとまどいを……。
Werei : どうして、そんな自分が語り部に……と。
Gumbah :……ウェライ!!気づいて……いたの、か……。
Werei : バカにするな。200年近くも付き合った親友のことを、わからないと思っているのか?
Werei : しかし、私はおまえの意思を尊重する。ガルカの憎しみ、悲しみをおまえが背負わなければいけないという理由などどこにもない。それに、ラオグリムだけでなく、記憶を持って転生した語り部はその後例外なく、非業の死を遂げている。再び転生を果たした、という報告は一度もない。
Werei : それがどういう宿命によるものかはわからない。その恐怖は、いかばかりであろうかと思う。けれどこれだけは言わせてくれ。おまえは、迷っているはずだ。自分にしかできないことがあるのではないか、と。語り部が、ではなく、おまえ自身が為すべきことを為してくれ。おまえ自身が信じる道を進んでくれ。
Werei : 最後になるが……再び転生しておまえと冒険に出られる日を楽しみに待っている。記憶を失っても、私たちは、永遠に親友だ。
Gumbah : ウェライ……!!
呆然とするグンパと、話を盗み聞きしてしまった
Cornelia。彼女はグンパを励ますが、グンパは「今は一人にしてほしい」と言った。
その記憶を紡ぐ者
ガルカ達は、コロロカへの通路が冒険者にのみ開放されているのに強い不満を持っていた。本来、ガルカ達はコロロカを越えたアルテパ砂漠からバストゥークに流れ着いた民。
Wereiが転生の旅に出てしまい、当時の記憶がある者が居ない今、その先に何があるのか。なぜバストゥーク政府は自分達にコロロカの先を封鎖したままなのか、疑心が募っていた。日々コロロカの開放を願うガルカ達の声が止まらないという。溶岩のように表面化で渦巻く憎悪を危惧した
Iron Eaterは、冒険者に アルテパ砂漠にあるクフタルの洞門に
Wereiが転生の旅の際に向かったという情報と、現場の調査に彼の意思を残すものが無いか確認して欲しいと依頼する。
Wereiの遺言が書かれた木片を手に帰ってきた冒険者の目の前に広がったのは、コロロカ開放のための講義に沸き立つガルカ達だった。
Deidogg : どうして冒険者にだけコロロカの洞門を開放するんだ!俺達をいつまでこんな狭苦しい街に閉じ込めておくつもりだ!!
Pavvke : 鉱山労働者としてこき使われるためだけにこの地にいる訳じゃない!
Drangord : 冒険者だけ行かせるってのは、知られたくない何かがあるからじゃねえのか!?
Parraggoh : もうヒュームたちに歴史を曲げられたり、隠されたりするのはたくさんだ!
Mydon : お、おまえたち落ち着け……な。
Amar : そうだぞ!洞門を封鎖しているのはおまえらの安全のためにだな……。
Davvad : いつまでそんな話にごまかされると思ってる!!
とてもヒューム達の守衛には納まらない、暴動手前の講義に
Iron Eaterも駆けつける。彼に状況を説明していたDetzoの横を、グンパがスタスタと通り過ぎた。
そしてそのまま、いきり立つガルカ達の間をすり抜け…
高みから全員を叱咤した。
Gumbah :……いい加減にしろ!いつまでそんな妄想にとらわれているんだ!
Gumbah : コロロカの先に何があるか……だと!?知っているはずだろ!!そこにはただ砂漠が広がっているだけだ。そんなことろを理想郷だと思いたいのか?
Gawful : ガキは引っ込んでろ!
Echo Hawk : ずいぶんと偉そうな口をたたくじゃねえか、ガキのくせによお……。まるで自分が見てきたような言い分だな。
Gumbah :……見てきたよ。100年ほど前にね。
Babenn : 100年……だと?おまえはまだ転生して20年ぐらいでは……?
Gumbah : まだ若かったオレとウェライはガードの目をかいくぐり、コロロカの洞門へと入った……。なんのことはない、洞門を抜けたら、そこには広がる砂漠と点在する遺跡があっただけだ。
Gumbah : あんなのが理想郷か?アンティカたちを相手に力だめしはできてもそんな所に生活はあるか?
Gumbah : そんなことはみんな知っていたはずじゃないのか?1人のガルカが記憶を伝えないと歴史は語り継げないものになってしまったのか?
Detzo : グンパ……。 Iron Eater : おまえ、まさか……。
グンパの演説は続いた。ガルカにとっての理想郷は今のアルテパではない。ヒュームへの不満から逃れる為だけにアルテパのアンティカと戦う必要性もない。そもそも、語り部に頼って自分達の道を探す必要だってない、と。
Gumbah : 我々の未来はアルテパ砂漠の先になどない!このバストゥークと共にしかないんだ!
Gumbah : ラオグリムもウェライも、ザイドも、もうこの街にはいない。けれど、語り部なんていなくたってボクたちは記憶を紡ぐことができるはずだ。 この街の皆が、運悪く200年前の記憶をもって転生してきたガキの言うことなんて聞く必要はないんだよ……。
Gumbah : けど、みんなが迷うことがあるなら、ボクも少しでも力にならせてほしい。役に立たない200年前の記憶だって語るよ……。語り部なんていなくてもみんなが希望をもって生活できるように……。
グンパの本当の願いは、皆が自分で考えて自分の道を見据えて歩む事だった。その為に語り部として名乗り出ず、皆と一緒に、ただ一人の個人として暮らしていたのだと。静まり返るガルカの群れ。ガルカの新しい時代は、ここから始まるのかもしれない。
Gumbah : 久しぶりに大人のしゃべり方なんかしたら、疲れちゃったよ。
Gumbah : これで、あいつも……ウェライも、喜んでくれるよね、きっと。
そしてグンパはまた、普段の気ままな子ガルカとして、日々を送っている。
特記事項(ネタバレ)
- 若干20歳の幼いガルカ。現在の語り部である。
- 本人はそれを周りに隠して暮らしている。
- 彼の親友であり、また保護者でもあったWereiはすでに彼が語り部として転生していたことに気づいていたようだ。
- 共に暮らしていた時はそれに気付かないフリをしていたが、転生の旅にでたWereiはグンパに手紙を残している。
繰り返された歴史(アルタナの神兵)
上の写真は公式サイトにもあったトレーラーからである。左側は
Wereiと見て取れる。「記憶を失っても、永遠に親友だ」というテロップと共にウェライと堅く手を握り合うもう一人のガルカとは20年前、転生の旅に出る前のグンパである。この当時も共に暮らし、ガルカ達の為に尽力していたようだ。
これが転生前の大人グンバ。フェイスの基本は1aと思われるが、グンパのトレードマークの頬のフェイスペイントが施されているのが分かる。
最終更新:2008年02月15日 17:48