Kurou-Morou(詳細・ネタバレ編)


  • タルタル♂、4b(紺)、ジュノ下層I-7
  • ジュノ下層で水晶玉占い屋を営んでいる。
  • 隣で店を開く幼馴染のChululuとは犬猿の仲のようだが…?



『君への忘れ物』
いつもの様に冒険者の為に水晶占いをはじめるクロウ・モロウ。ふと、その後ろをタルタルが過ぎていく。一直線にそのタルタルが向かった先は、隣の店。お互い会えば口喧嘩ばかりするChululuの店だった。



突然現れた積極的なタルタルRunga-Kopunga

Kurou-Morou:……ん?
Runga-Kopunga:やあ、チュルルさん。どうだい、調子は?
Chululu:ルンガコプンガさん!どうしたの? 突然。
Kurou-Morou:……ルンガコプンガ?
Runga-Kopunga:この前の話考えてくれたかな、と思ってね。
Chululu:あたし、うれしいけど……。
Kurou-Morou:この前の話?
Runga-Kopunga:だったら、決まりだ。すぐに行こう!じっとしていたって何も変わりはしない。生まれ変わるんだ、新しい自分に! 可能性を信じて。
Kurou-Morou:(何の話だろう?生まれ変わるとか、どこか行くとか……。チュルルを連れていっちゃうのか?)
Runga-Kopunga:よし。これで今までの自分とはお別れだ。チュルルさん、例の場所で待っているから。
Kurou-Morou:(……まさか、駆け落ち?チュルルが? ど、どうしよう。このままじゃ行っちゃう……。と、止めないと!)


必死で自問自答を繰り替えずクロウ・モロウ。離れたくないけど、万が一Chululuに拒絶されたら、と思うと…。思わず客である冒険者に、「突然いなくなるかも知れない大事な人に想いは伝えるべきか」問う。

そしてクロウ・モロウは他の客から「魔法の小箱」の噂を聞く。それは口にできない想いを封じ込めて相手に伝えてくれるアイテム。そしてそれはジュノ上層で一人暮らしをしている、未亡人の老婆・Ilumidaが所持していると聞きつけた。いてもたってもいられなくなったクロウ・モロウはIlumidaの元へ走り、その小箱を譲ってほしいと懇願する。


Ilumidaは確かに「小箱」を持っていた。しかしそれは亡き夫のたった一つのプレゼント・大事な形見だという。「魔法の小箱」の話を彼女にし、とにかく中身を確認しようと持ちかけるクロウ・モロウ。説得されたIlumidaは箱を譲るかはともかく真偽を確かめる為に冒険者に箱を開ける為に必要な「月の雫」を手に入れるよう頼む。


冒険者とIlumidaが「月の雫」を手に入れたと聞き駆け付けるクロウ・モロウ。いよいよ中身を確認し、箱の魔法を見るときが来た。そこに隠されていた秘密とは…(Ilumida(詳細・ネタバレ編)参照)。


箱以上の宝物を手に入れたIlumidaは、クロウ・モロウに箱を譲ろうとするが、クロウ・モロウもまた、大切なものを手に入れていた。箱の真実を知り、勇気をもらったクロウ・モロウは自分の言葉でChululuに想いを伝えてみる事を決意する。そんなクロウ・モロウをそっと応援し、見送るIlumida

冒険者が見守る中、Chululuを店の外へと誘い出すクロウ・モロウ。憎まれ口をたたき続けるChululuに、とうとうクロウ・モロウは切り出した。


Kurou-Morou : 僕の……。 僕の本心を聞いてほしい。
Chululu :……えっ?
Kurou-Morou : ずっと素直になれなかったけど、今日は、今日だけは本当のことを言うよ。 僕は…… 僕は、君とここでずっと いっしょに仕事がしたいんだ! 離れたくない。
Kurou-Morou : ……好きなんだ、君のことが!
Kurou-Morou : だから、駆け落ちなんて バカな真似はよしてくれ。


Chululu :……駆け落ちなんてしないけど? Kurou-Morou :……へっ?

そこで、件のRunga-Kopungaが二人の下に現れた。


Runga-Kopunga : やあ、チュルルさん。やっぱり、あなたにはその髪型がよく似合う。
Kurou-Morou : な、なんだ、あんたは! 馴れ馴れしいじゃないか、 チュルルは絶っっっ対に渡さないからな!
Chululu : 何言ってんのよ! 彼は美容師のルンガコプンガさんよ。 髪型を変えないかって、誘われてたの。
Runga-Kopunga : しつこく勧めたんだが、 断られてしまってね。彼女の幼なじみが うらやましいよ。
Kurou-Morou :……え?
Runga-Kopunga : その子が昔、かわいいと言って くれたんだそうだ。それからずっとこの髪型なのさ。お願いしたいよ、その幼なじみくんに。私の考案した 髪型をチュルルさんにしてもらえるようにって……。
Chululu : ルンガコプンガさん、 それは言わない約束!
Runga-Kopunga : はっはっは、そうだったね。 残念だけど、失礼するよ。気が変わったら いつでもどうぞ!

そして何事もなかったかのように(実際ないんだが)去って行くRunga-Kopunga。すべてはクロウ・モロウの勘違いだったのだ。先ほどの発言に戸惑うChululuに「ジョークだ」と強がってしまう。逆に、話に出た幼馴染とは誰か、といういい争いを二人で始めてしまった。


結局二人の距離は縮まったのかどうか、定かではない。しかし、その後クロウ・モロウは、一連を見ていた冒険者に「あれで想いは伝わったのだろうか」と聞かれる。彼が自分の気持ちに多少は素直になったに違いない。

Kurou-Morou : ホントに「市場橋から飛び降りる」、ってのはああいうことを言うんでしょうねぇ……。でも、毎日チュルルが隣にいてくれる、それだけで僕は幸せです。これだけは断言できますっ! あわわ、もちろんチュルルのやつにはナイショですよ!

(おまけ・クエストの教訓)
Ilumida : あなたも、その彼女を本当に想うんだったら、後悔しないようになさい。 女っていうのはね、相手が不器用でもかまわないの。 素直な気持ちさえ伝われば……。


最終更新:2008年02月21日 15:40