Ilumida (詳細・ネタバレ編)


  • エルヴァーン♀、NPC用老婆フェイス、ジュノ上層G-8
  • ジュノ上層で一人暮らしの未亡人の老婆。
  • 夫はクリスタル大戦時に戦死。
  • ある日Kurou-Morouから相談を受ける。


夫婦の絆(クエスト『君への忘れ物』)

クエスト「亡き夫へのキャンドル」を通して、イルミダのやさしい性格(Wolfgangとのやり取り、冒険者をお茶へ誘うなど)が伺えるし、クエストの名前の通り、彼女の亡くした夫への想いが綴られている。

Ilumida : ウォルフガングの父親ブランドルフもジュノの軍人だったんですよ。まだ大公がジュノを治める前から、この街を命がけで守っていたわ。わたしの夫はその部下だった。でも先の大戦で……。

Ilumida : まぁ、これはどうも。これで夫に報告出来ます。お礼をしなくてはね……。これはつまらないものですが、きっとあなたを守ってくれることでしょう。もしよろしければ受け取ってください。夫があの戦争でなくなってからもうずいぶんたちます。いまだに2人では狭く感じたはずのこの家の広さに慣れることができません……。
Ilumida : もしよろしかったら、家の近くをお通りになった際にはお訪ねください。たいしたものはご用意できませんがお茶ぐらいならお入れしますから……。

そしてクエスト「君への忘れ物」で彼女の元を訪れると、夫との思い出を語ってくれる。

Ilumida:この小箱、主人からのプレゼントなんですよ。
Ilumida:でもね、ほら。特別きれいなわけでもないし、カギがないから開けることもできないの。こんなものを、好きな人に贈るなんてねぇ。……ふふふ。プレゼントだって、これひとつだけなんですよ? それも、「ほらっ」てただ一言だけ。照れ屋で口下手で……。
Illumida:それでも、わたしには大事な宝物なんです。おかしいでしょう、女って?こんな箱を、ずっと大切に持ってるいるんですもの。

そんな彼女の元にジュノ下層の水晶玉占い師Kurou-Morouが訪れる。夫の形見のその小箱を譲ってほしい、と。彼の客からの話だとそれは魔法の小箱で、口下手な者が伝えられない思いを託して送るものだという。

Kurou-Morou:お客様から聞きました。イルミダさんが、随分古い小箱を持っているって。それはもしや、魔法の小箱なのでは?
Illumida:……この箱が?
Kurou-Morou:ご存知なかったのですか?相手への想いが詰まった箱は月から落ちてくる月の雫で開けることができるんです。そのとき、奇跡が起こるといわれています。永遠の愛が約束される、と。まさか、知らずにずっと閉じたまま?
Illumida:ええ。夫からの贈り物で……。

突然の出来事に戸惑うイルミダ。
Kurou-Morouの話が本当なら、亡くなった夫の想いが、ずっとその小箱に閉じ込められたままとなる。口下手で不器用だった夫がそのような迷信を知っていたかは定かではないが、彼の想いなら知りたい、とイルミダはKurou-Morouと共に月の雫を手に入れるよう冒険者に願う。


そして月の雫によって箱は開かれた。入っていたのは古ぼけた紙切れ。夫からの、時を越えた手紙だった。


イルミダへ
  何から書けばいいのだろう。
  私は昔から口下手の上、筆不精ときている。
  君も十分知ってるだろう?
  イルミダ、君を大切に想っている。
  この想いをなんとか言葉にしようとするけど
  いつも喉元で止まってしまう。
  でも、この気持ちだけは本当だ。
  君と一緒に飲む朝の紅茶、
  うたた寝をする休日の午後、
  そんなささいなことがとても幸せだ。
  この先もずっと、そういう君との時間を
  大切にしたいが、今の世の中を
  考えるとそれは難しそうだ。
  僕がこの手紙を読んでいる君の側に
  いることができればうれしいが、
  それすらもままならないかもしれない。
  だから最後にこれだけは書いておかなくては。

  愛している

  面と向かってこの言葉を言えなかったことを
  本当にすまないと思っている。許してほしい。

              アダルュエル

手紙の日付は、ジュノにいた最後の日、戦地へ出発する日だった。本当の宝物を手に入れたイルミダは、Kurou-Morouに小箱を渡し、彼の悩みを応援した。

Ilumida : あなたも、その彼女を本当に想うんだったら、後悔しないようになさい。 女っていうのはね、相手が不器用でもかまわないの。 素直な気持ちさえ伝われば……。


最終更新:2008年02月21日 15:38