Erlene(詳細・ネタバレ編)


  • ヒューム♀、8b(茶髪)、エルディーム古墳〔S〕J-8
  • シュルツ流軍学を戦線で学ぶ学者。
  • エルディーム古墳Sの作戦参謀兼、希望者に軍学を教える軍学者。


戦争最前線の学者たち(学者習得クエスト)
冒険者が迷い込んだ、懐かしくも新しい世界、それは過去のヴァナ・ディール、元来居た時代の20年前、クリスタル戦争の真っ只中だった。廃墟として知られているエリアが綺麗に整備されており、広かったフィールドには砦や見張り等、門が立ち並び、逆に豊かに実っていた畑の姿は無かった。それは訪れたエルディーム古墳もそうで、戦争の中枢を担うジュノの袂で基地に近い役割を果たしていた。


そこで、冒険者は戦場には似つかわしくない格好の少女に出会う。

重苦しそうな帽子に眼鏡、短いスカートの彼女・アーリーンはここで作戦参謀を務めるかたわら希望者に軍学を教えている軍学者だと名乗った。軍学とは、戦争で勝利するために用兵や戦術について研究する学問という事らしい。更に彼女が門下生であるシュルツ流は古の戦術魔道書「グリモア」を研究し、魔法を戦術に取り入れた最新の戦術体系で、各国で軍師として採用されている。聞きなれない話に唖然とする冒険者に、アーリーンはグリモアを披露して見せた。



白と黒のグリモア、と呼ばれたその本を瞬時に使い分けることによって、それぞれの魔法の効果を高めるらしい。熱心に説明する彼女の元に、僕はバストゥーク共和国軍で参謀長を務めているUlbrechtが訪れる。


Ulbrecht : ふふふ。君はシュルツ流軍学というより、さっきアーリーンが見せたグリモアに興味津々とみえる。いや、悪いことじゃないさ。未知の事物に興味をそそられるのは人の自然な反応。その好奇心は君の宝だよ。……ただね。熱意や意欲だけで習得できるほどグリモアを利用する魔道戦術は簡単じゃない。残念だが、君には……
Erlene : ウルブレヒト、つまらないウソはやめなさい。「学ぶ意志ある者に門出決して閉ざすべからず……」それがシュルツ流軍学の鉄則でしょ?


どうやら二人は少しソリがあわないらしい。そして学ぶ意志があると思われた冒険者に、彼女はグリモアは貴重なものだと言葉を濁す。


Ulbrecht : ベラム!ベラムが足りないんだ!
Erlene : ウルブレヒト!横から口を挟まないで。
Ulbrecht : 調達したい物品だろ?なにも間違ってないじゃないか。
Ulbrecht : 急ぎじゃないけど、ベラムが必要なんだ。そうだな、12枚もあれば足りると思う。それじゃあ、よろしく。
Erlene : ちょっと待ちなさいよ!ウルブレヒト参謀長どの!この人、別にやると言ってないじゃない!?
Ulbrecht : 12枚、だぞ。
Erlene : ウルブレヒト!

何度も戻ってベラムと連呼するUlbrechtを怒りながら、半ば観念して、アーリーンも冒険者にベラムを頼んだ。ベラムとは、現代では聞かない言葉である。過去への扉が開き辛うじて合成のレシピも流出していたが、とにかく入手は困難なのは容易に想像できるものだ。


なんとか、頼まれたベラムを携えて戻ってきた冒険者を、新たなグリモアを写本してアーリーンは待っていた。グリモアは 魔道書であり戦術書。白魔法と黒魔法に呼応したその二冊の本には、魔力を補強する効果を持つ武器にもなり、更に知識を深めるカリキュラムが載った教科書でもあった。


Erlene : それじゃ、「帯魔放出」をしながら、最初の頁を読んでもらえる? グリモアは魔力を注がれてアストラル化することで真の文面が浮かぶよう、仕掛けが施された書物なの。
Erlene : それにあなただけの本として「署名」するためにも、必要な手順なのよ。

グリモアは、使用者の魔力を示す事で著名する仕組みで、それはファイア等の詠唱されて発動する魔法ではなく、内からあふれる魔力を要する。現代では二時間に一回開放される「アビリティ」がそれに当たる。

新たな「学者」の誕生を祝福する、ベラムを受け取りにきたUlbrecht。魔法研究とシュルツ軍学について熱く語りだす彼を、思わぬ人が正す。



シュルツ流軍学の第一人者Schultz先生その人であった。思わず緊張する二人に気さくに語りかけるシュルツ先生。そして学者習得の場に居合わせたと、冒険者を祝福する。


Schultz : けれど、この戦争を本当に終わらせることができるのは軍学を修めた私たちの知識と行動しかない。そう私は本気で信じているんです。



最終更新:2007年12月24日 14:42