19910401・120回参 - 予算委員会(左藤法務大臣他答弁)

質問:竹村泰子

答弁:(法務大臣)左藤恵、(内閣総理大臣)海部俊樹

○竹村泰子君
 (前略)
 B、C級戦犯の人々の中に韓国、朝鮮籍の方がおられた、このことを政府は認識しておられますか。

○国務大臣(左藤恵君)
 お尋ねのB級、C級戦犯として刑に処せられた者で朝鮮半島出身者の数につきまして、その正確な実態は把握いたしておりませんけれども、法務省で保管しております資料の中から氏名を調べてみますと、朝鮮半島出身者であろうと推定される方がおよそ百四十数人おられるということがわかっております。

○竹村泰子君
 もう少し詳しく。

○国務大臣(左藤恵君)
 それで、B級戦犯として起訴されました総数というのは約五千七百名ということで、そのうち約四千四百名ぐらいの方が有罪になったわけでありますけれども、この戦犯に関します資料で法務省の取り扱いというのはどうなっているかということでございますが、実はA級戦犯につきましては公開をいたしております。それから、B級、C級の戦犯につきましては、プライバシーの問題とかいろんなことがございますので非公開を原則として、御本人または遺族等特定の方からの御要求に対しましては閲覧していただくということで、そうした資料は法務省で管理をしておるということでございます。

○竹村泰子君
 外国人でありながら日本人として服役、今日本に在住しておられる方たちが四十八名おられます。まさに日本の国策による犠牲者ではないのでしょうか。
 詳しくは次回に譲りますけれども、韓国、朝鮮民主主義人民共和国をめぐる動きは、緊張緩和から南北和解、統一を求める機運が急速に進み、私たちは今、日韓、日朝関係を正す絶好の機会を得ていると思うわけです。日本政府は、否私たち日本国民は、植民地支配の清算をきちんと果たすため明確に表明しなければならないと思います。その上でこそ初めて真の国交が回復できるのではないでしょうか。総理の御見解を改めてお伺いします。

○国務大臣(海部俊樹君)
 私どもは、日韓、日朝ともに隣国として、朝鮮半島の緊張緩和と平和的な統一に役立つようにできる限り努力もしなければならぬという基本に立って、日韓関係は首脳会談でこの間あのような取り決めもできましたし、日朝についてはただいま本格的な交渉を控えていろいろの努力をしておるところでございます。

○竹村泰子君
 終わります。

 

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国会議事録
最終更新:2010年03月16日 21:50
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