20091215韓国同進会要望書

韓国同進会要望書

「特定連合裁判被拘禁者特別措置法案」の早期の立法を求めます

 私たちは第二次世界大戦中、日本により捕虜監視員に動員され、連合国の軍事裁判で戦犯として処刑あるいは有期刑を受けた犠牲者の遺家族です。このほど会の名称を「韓国同進会」と改称しました。

 韓国・朝鮮のBC級戦犯者たちは言葉で言いつくせない苦痛の歳月を過ごさなければなりませんでした。
 巣鴨刑務所から出所した韓国・朝鮮人BC級戦犯者は、誰も身寄りのいない日本であらゆる差別と悲しみの中で暮らすなか、一人は鉄道に身投げして自殺しましたし、もう一人も自ら首を吊つて「恨」多き生涯を終えました。

 韓国のある夫人は、夫が戦犯で死刑言い渡しを受けたという消息を聞き、貯水池に身投げをして生を捨てなければなりませんでした。親を失つて孤児になったある遺族は、酷い世の荒波に苦しんで結局失明したまま、名前も分からない寺院で静かに生を終えなければならなかったのです。
 大多数の遺族たちも父親が帰つて来ず、母親が再婚して捨てられるようになったり、悲劇的な暮しを送らなければなりませんでした。

 前世紀の戦争で日本人BC級戦犯者たちも多くの犠牲を経験しました。日本政府は日本人の元戦犯者たちには援護法を適用する措置を取りましたが、韓国・朝鮮人BC級戦犯者たちには日本人ではないという理由で救済措置を取りませんでした。その結果、韓国口朝鮮のBC級戦犯たちは、長い期間の受刑生活と「戦犯」という汚名を着せられて、属辱と苦渋の戦後を強いられました。家族が解体された遺族たちは、まともに教育受けることができないまま、苦難の歳月を過ごさなければなりませんでした。

 韓国の遺族たちは、日本が不幸な過去の歴史を清算して、東北アジア共同体の堂々たる主役になることを希望します。そのために、日韓併合条約100年になる来年2010年に日本政府と国会が立法を通じて、過去の不幸な歴史の解決に積極的に乗り出すよう希望しながら、以下のことを要請します。

【要請事項】
第一、韓国のBC級戦犯者と遺族は、「特定連合裁判被拘禁者特別措置法案」に賛成し、早期の立法を要請します。

第二、韓国のBC級戦犯者と遺族は、韓国人戦犯裁判の再評価のために日本政府が保有しているすべての戦犯裁判関連記録の全面公開を要請します。

第三、韓国のBC級戦犯者と遺族たちは、日本政府が保有しているすべての韓国人関連戦犯裁判記録を韓国政府に引き渡すよう要請します。

第四、韓国のBC級戦犯者と遺族たちは、不幸にも異郷で生を終えなければならなかったすべてのBC級戦犯者たちの遺骨が遺族たちに引き渡され、犠牲者を追悼するため、日韓両国での追悼碑建立と現地追悼巡礼を推進するよう日本政府の支援を要請します。

第五、日韓両国の後世の人たちにBC級戦犯問題について正しい理解をはかるように教育する活動を支援していくことを要請します。

2009年12月15日
韓国同進会会長姜道元 会員―同

最終更新:2010年03月15日 01:59
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