『狂っちゃって』  第3話

 

 

 たまには大人な女性も味わってみたく、ボクはまちとあやねの留守をうかがって神社に来てみた。

 狙いは勿論、ちづるさんである。

 二児の母らしからぬ若々しい容貌、落ち着いた柔らかい物腰。あの清楚な巫女装束の下に隠された肉体を犯した時、一体どんな味がするのだろうか──想像するだけでボクの肉棹はズボンの中でビクンビクンと昂奮するのだった。

 神社の急な階段を上がりきったボクは、境内に人の姿がないのを確認すると、そのまま本殿の脇を通って住居の方に回ってみた。

 庭で洗濯物を干しているちづるさんの姿があった。

「こんにちは、ちづるさん」

 挨拶をしながら近寄るボク。

 ちづるさんはこちらに振り向き、にこやかに笑った。

「あら、行人さん。こんにちは。何かご用ですか? まちとあやねはあいにくと今いないんですのよ」

「そうですか……まあ近くに寄っただけですから」

 ボクは一応ちょっと残念そうな顔をしてそう言った。

 ちづるさんの顔をしげしげと見る。張りつやのある綺麗な肌に、整った美しい目鼻、太股の裏まで届く二人の娘より長く豊かな黒髪の艶やかさ。幼さを感じさせる表情は自然であどけなく、どれをとっても大きい娘を持っているとは本当に思えない若々しさだった。

「?」ちづるさんは不思議そうに自分の顔に手を当てた。「私の顔に何かついてます?」

「いえ、何でもないです。アハハハ」

 ボクは笑ってごまかした。

 ちづるさんは洗濯物を干す作業を止め、こちらへ歩み寄ってきた。

「せっかくいらっしゃって下さったんですし、お茶でも飲んでいきます?」

と、首をすこし傾げながら微笑む。その動作がまた愛らしい少女のようで、

(いったい何歳なんだろう?)

と思いながらも、「ありがとうございます」とボクは渡りに舟に晴れやかな愛想のよい笑いを返した。

 しかし、ボクがお茶を飲むことはなかった。

 ちづるさんの後ろについて居間に上がった早々、

「ちづるさんっ!」

と、背中を押しやって彼女を畳に倒していた。

「きゃあっ!?」

 畳に手をつきながら、吃驚して悲鳴を上げるちづるさん。驚いてボクを見やり、

「な、何をするんですの!?」と叫んだ。

「そんなの決まってるじゃないですか」

 ボクは巫女装束の襟の中に手を差し込むと、下に隠されたふくよかな膨らみを探し、いやらしい手つきで握った。ムニュゥと柔らかい弾力が返ってくる。

「あっ……!」

 ちづるさんは思わず上擦った声を上げた。

「い、行人さん……こんな……やめなさい……いけない事よ……」

「でも、あなたのからだはそう言ってないみたいですよ」

 今、ちづるさんのからだに走った女の悦びを見逃さなかったボクは、さらに胸を揉み上げつつ首筋をツツー──と舐め、フッと息を吹きかけた。途端、ちづるさんのからだがゾクゾクと震える。

「ッ──はあぁっ……!」と、艶めかしい声を上げる。

「ほらね」

「だ……だめ……いけない……」弱々しく首を振るちづるさん。

「ちづるさん……ボクはもうちづるさんが欲しくてたまらないんです……我慢できないんだ……ほら……」

 ボクは早くもガチガチに勃起したモノをズボン越しにちづるさんのお尻にこすりつけた。

「あぁっ──?」ちづるさんの顔が紅潮した。「そ、そんな……固いのが……やめて……私には夫がいるのよ……」

「だけど……今はどこにいるんですか、その旦那さんは?」

「そ、それは……」ちづるさんの顔に、深い悲しみが翳(かげ)った。「いつかは帰ってきてくれると信じています……きっと……」

「信じるのはいい事ですが」ボクは邪な笑みを浮かべる。「そのおかげで、十年以上もご無沙汰なんでしょ? こんなに女らしいからだが──」

 ボクはちづるさんを仰向けにすると、巫女装束を無理に左右に引っ張り、上半身をはだけさせた。見事に熟れたたわわな乳房、やや濃いだけの乳首、妊娠線も見あたらない弛(たる)みない肢体──想像より遙かに素晴らしい成熟したからだがボクの目の前に現れた。

「おお、綺麗だ──本当に」

 ボクは欲望にギラギラした目をちづるさんのからだ中に浴びせた。細いながらも肉づきはよく、なまめかしいボディラインをしていた。その抱き心地を想像しただけでこの上ない昂奮をおぼえる。

「あぁ……いやぁ……見ないでぇ……!」

 ボクに視姦され、ちづるさんのからだが羞恥に染まる。

「こんな綺麗な体がただいたずらに年をとって衰えていくだけなんて、すごく勿体ないですよ」

 ちづるさんは熱に潤んだような瞳でボクを見上げ、

「でも……でも……私はもう大きな子供が二人もいるおばさんなんですよ……?」

と言った。

「そんな……子供を産んだ体にはとても見えませんね……」

 ボクは両手で乳房を覆うと、揉みしだき、こねくりまわした。すず達のと比べれば弾力がやや緩い感じはしたが、ちづるさんの胸は吸い付くようにボクの手に密着し、かつ柔らかくいろんな形に変わった。ちづるさんの乳首に口をつけチュウチュウと吸うと、ちづるさんはたまらず、

「はああぁんっ──!」

と、甘ったるい声を上げた。

「そんな──そんな風に吸わないでぇ……」

「フフ、これがまちとあやねにお乳をあげた乳首なんですね。母乳はもう出ないんですか?」

「あぁ……最近は……少しも……」

「それは残念。ボクが吸い続ければまた出るようになりますかね? ボクの子を孕むのもいいかもしれないな。ちづるさんの母乳飲んでみたいですよ、フフフ……」と、ボクは更にちづるさんの乳房にむしゃぶりついた。

 チュウチュウ、チュウチュウ、チュウチュウ、チュウチュウ──

「はあっ──あああぁん……! ああ、あぁ、んはあああ──! だ、だめぇ……ああ、そ、そんな……す、吸わないでぇ……感じる、感じちゃうぅ……胸が、胸が……!! んはあぁ、ああ、あぁ、んあぁぁ……!!」

 ちづるさんが媚態を露わにして注意をおろそかにしている間に、ボクは巫女衣装の腰帯をほどき、袴をずり降ろした。

「あ……あん……だめぇ……」

 ちづるさんが気づいて手をのばした時にはもう、彼女の下半身は白足袋と薄い下着一枚のみとなっていた。

「こっちも──」

と、強引にちづるさんの両足を持ち上げて股を割り、薄布一枚が守るのみの秘所を眺める。

「あれ……」

 下着には染みが広がっていた。

 ボクはニヤッと笑って、その部分を指先でさすった。クチュッといやらしい音がする。

「はあぁん──」と、からだを震わせるちづるさん。

「これは何ですか? ちづるさん」

「……そんな……いや……」

 ちづるさんはボクの言葉の意味をすぐに理解すると、カッと顔を赤らめて視線を逸らした。

「愛液ですよね、これ……それに……フフ……ずいぶんと濡れてるじゃないですか、ここ……」

 ボクはさらにその部分をこすった。指先はあっという間にぬるぬるとした愛液でまみれ、ちょっと力を込めて押すと、ズブズブとめりこむように沈んでいく。

「はああ──ああ──ああんっ──! 行人さんの指がわたしのアソコに……!」

「指が簡単に入っていきますよ、ちづるさん。口ではだめいや言っておきながら、本当はやって欲しくてたまらないんですね」

「違う、違うのぉ……」

 畳に広がった黒髪を揺らし、まるで少女のようにちづるさんはいやいやした。

「何が違うんですか。我慢しなくていいんですよ。この島ではもう、あなたを慰めてあげられるのはボクしかいないんですから……諦めてボクに身を委ねた方がいいんじゃないですか……?」

 そう。選択肢はないのだ。男性のまったくいないこの島では、女性達は唯一の男であるボクを求めるしか無聊を慰める手段はないのだ。その気になればボクは全ての女をメス犬に仕立ててハーレムを作ることだって可能だろう──という気分にさえなってくる。

 ボクは自分の衣服をはだけた。素っ裸になったボクの、そこだけ大人かそれ以上のサイズであろう自信がある肉塊がそそり立つのを見ると、ちづるさんは目を丸くして息をのんだ。

「どうですか、ボクのコレは……?」ボクはピチピチとイチモツをはたいた。強力なスプリングのように元気よく跳ねる肉棹。「コレが今からあなたの蜜壺を蹂躙しまくるんですよ……突いて突いて突きまくって、天国にイカせてあげますよ?……フフフ……」

「あ……あぁ……」

 ちづるさんは観念したかのように脱力し、朱い唇を震わせながら睫毛を伏せた。

 ボクは弱々しい抵抗しかしないちづるさんの下着を簡単に剥ぎ取ると、細い腰を抱き上げて駅弁の体位をとった。ギンギンに直立した肉棹を横に倒すのはなかなか面倒で、こういう体位の方が挿入しやすいのだ。

 膝立ちにさせたちづるさんの足を徐々に曲げさせ、肉棹の先っちょが秘唇に触れるか触れないかのところまで近づけると、

「さあ……こっからはちづるさんが自分で腰を降ろして……」

と、意地悪く言った。

 ちづるさんはためらい、いやいやと腰をくねらした。

「いや……だめです……いけないわ……こんなのやっぱり……」

「ここまできてダメなんて、そりゃないでしょ」

 ボクは少し腰を浮かせ、先っちょを秘唇に触れさせて前後にこすった。

「はあぁん──!」

 ちづるさんのからだがビクビクと反応する。

「さっきから、ちづるさんの肌から熱い体温を感じますよ……ここもこんなに充血して……」さらにこすり、ちづるさんが身悶えるのを楽しむ。「もう我慢の限界なんでしょ? 楽になりましょうよ」

「わたし──わたしは──」

「さあ……ちづるさん……」ボクはちづるさんの胸にむしゃぶりつき、甘えるように嬲り回す。「久しぶりの悦楽に沈みなさい……」

「はあぁ……あぁ……だめぇ……だめぇぇ……ひいぃん!」

 ひさびさの男の匂い。男の愛撫。男のアレ。長年抑えてきたメスとしての本能が剥き出しになっていく前に、ちづるさんの瞳に宿る理性の光はもはや消滅寸前だった。

「だめ……もう……あなた……許して……」

 ついに光が消え──ちづるさんはボクの首に腕を回して支えにしながら、ゆっくりと自ら腰を降ろしていった。

 ジュブブブブッ──といやらしく湿った音がたち、ボクの肉棹がちづるさんの淫裂に埋まっていく。

「はああぁぁっ──!」

 本当に気持ちよさそうな嬌声。ちづるさんの中で何かが弾け、解放されてその声が生まれ出てくるみたいだった。

「入ってくる──男の人のが──ああぁ──入ってくるぅ──ッッッ!!」

「おおぉ……」

 ボクもまた深い吐息をもらしていた。ちづるさんの膣(なか)はすごく熱く湿っており、肉襞一枚一枚が歓喜のダンスを踊ってボクのモノを迎え、絡みつき、うねり、しごき上げてきた。少女の固さのない、どこを突いても心地よく包み込んでくれそうな熟成された女性器──熱すぎずぬるすぎずちょうどいい湯加減のお風呂のような感じとでも言うのだろうか。

(これが大人の女性か──)

「はああううぅぅ──深い……こんな……深くまでぇ……!」

 ちづるさんは楽々とボクの肉棹を飲み込んでいった。すごい愛液が股から流れていた。そしてボクが命令する前に、自ら腰を動かしはじめていた。

 グッチュ、グッチュ、グッチュ、グッチュ、グッチュ、グッチュ──

「ああん、あん、はああんっ──! いい、いいわ、すごい、すごいぃぃ──っ!」

 淫猥な音が部屋中に響き、ちづるさんは悲鳴に近い嬌声を上げる。隣家があったらまず間違いなく聞こえてしまうだろう、そのあられもない大きさに、ボクは彼女の中に溜まっていた欲望の量を実感した。もはや清楚な女性の面影は外見にしかとどまってない。その外見ですら淫蕩に歪み、一心不乱に腰を振るただのメス犬同然であった。

 

 グッチュ、グッチュ、グッチュ、グッチュ、グッチュ、グッチュ──

 

「ああぁっ、ああん、あんんっ、あぁっ、あぁ、ああぁんっ! すご、すごい、中で、中で擦れて、暴れてるうぅぅっ──! 感じる、感じちゃう──! ああ、んあ、んんっ、ああ、あぁっ、ああ──!」

 ちづるさんの細いと思っていた肢体は、抱いてみると意外に肉感があった。肉壺も深くまで開発されており、ストロークするたびに今までの少女達では味わったことのない時間の長さと振動、そして肉の重みが拍車をかけ、ボクの全身にたまらない快楽を駆け巡らせるのだった。

「くうっ……ああうっ、ちづるさん……ちづるさんの中──すごく気持ちよくてたまらないよ……!」

 ちづるさんは腰をくねり動かし続けながらさらに自分の乳房を鷲掴みにし、諸手で揉みしだきはじめた。ちづるさんの今までの印象とはまったく違う、貪欲に性をむさぼる淫らな姿だった。

 

 グッチュ、グッチュ、グッチュ、グッチュ、グッチュ、グッチュ──

 

「はあんん、あん、だめぇ、くはああっ、はあぁんっ──! 気持ちいい、気持ちよすぎるぅぅっ──!」

 ボクはちづるさんの腰を抱き寄せ、体を密着させる。胸に顔を埋め、そのからだから漂う甘くただれた体臭を思う存分味わった。ちづるさんは揉めなくなった乳房の代わりにボクの頭に腕を回し、さらにギュッと胸の谷間に押しつける。

「ああぁっ、もっと、もっと突いてえぇぇッッッ!!!!」

 ボクはちづるさんの要望通り、彼女の腰をしっかり掴むと、上下に激しく揺さぶり始めた。ちづるさんは足もボクの腰に回し絡みつかせ、ボクの体を支えにしてさらに腰を振り続けた。大人の体を上げ下げするのは大変な作業だったが、すずの仕事の手伝いをしているうちに自然と腕力もついたのか、思った以上にちづるさんの体を自由に動かせた。

 

 グチュッ、グチュッ、ジュプッ、ジュプッジュプッジュプッ──

 

「はあぁあん! ああぁ、あん、ああ、ああ、あぁっ! あぁ、ああ、あぁあぁ、だめぇ、だめぇ、だめええぇぇぇッッ──!!」

 ちょっと怖いぐらいに黒髪を振り乱して快楽に悶え喘ぐちづるさん。だが、そんな事を考えている余裕がないぐらい、ちづるさんの膣(なか)にボクの肉棹は完全にくわえ込まれていた。一番深くに到達するたびに根元まできつく締め付け包まれ、これまでにない快感が電撃のように走り、脳髄までとろけて流れてしまいそうだった。もう出てしまってもおかしくないぐらいの圧倒的な快感──!

「ああぁ、ちづるさんちづるさんちづるさん──」

 

 ジュプッジュプッジュプッジュプッジュプッジュプッジュプッジュプッ──

 

「ひっひぃっ、んあああ、あああっ、らめ、らめぇ、そんなに激しくしたら──もう──ッ!! いく、イク、いっちゃうぅぅ~~~~~~~~ッッッ!!!!!!」

 その瞬間、ちづるさんの膣が痙攣し、ギュウウウッと強く締め付けてくる。

 気がゆるめばもういつでも発射可能だったボクは、こことばかりに奥深くまで突き入れ、

「ちづるさんっ──ボクも──でっ──出るッッッッッ!!!!!!」

 

 ドビュルルルルルルルルルルルッルルルルルルッッッッッ!!!!!!!!!!

 ドクンッドクンッドクンッドクンッ──!!!!!!

 

 もの凄い量のザーメンが解き放たれ、ちづるさんの子宮にぶちまけられる。

「ひいぃぃーっ──ぅあああぁぁ……熱い……熱いのが……夫以外の精液が……わたしの中に出されてるうぅ……!」

 ボクは絶頂が去るまで、えぐるようにちづるさんの中に深く挿し込み続けた。ちづるさんの膣(なか)も絞るようにして奥へ奥へと招き入れる。精液は一滴残らずちづるさんの膣(なか)に染み込んでいった。

「……あ……あ……あ……」

 ちづるさんの忘我した瞳が天井を彷徨っていた。

 

 彼女がしっかりと意識を取り戻すまでにはだいぶ時間がかかった。

 股を白く濡らしながらぐったりと畳に横たわるちづるさんの隣で着替え終えたボクは、

「フフフ──旦那さんのより良かったんですか?」

と意地悪く尋ねた。

「……あぁ……ひどいわ……そんな事言わないで……」

 ちづるさんは悲しそうに顔を伏せる。

「まあいいでしょう……ところで、まちやあやねはいつ頃帰ってくるんですか?」

「……!」一瞬にして母としての顔を取り戻す。「もうお昼だわ……もうすぐ帰ってきてしまう……」

「それじゃあ、長居はできないな」

 ボクは立ち上がって軒に出た。靴を履こうとしゃがんだ時、

「あ……あの……」

 と、後ろからためらいがちな声がかかった。

 振り返ると、ちづるさんが上半身を起こし、こちらに腕を伸ばしていた。名残惜しそうな表情があやねそっくりだった。

「あの……あの……もしよければ……」

 はっきりと言えず、ちづるさんは恥ずかしさに俯きながら、

「また……」

と、かすかに囁いた。

「フフ……でも、ちづるさんも旦那さんがいる身ですからね……それに、抜け駆けしてボクと関係したって他の皆に知れたらどうなるか……」

 ちづるさんの顔に不安と悔恨の色が浮かんだ。

「そ、そういえば……」

「まあ、ちづるさんも世間体があるでしょうし、大っぴらにはしませんよ」

「は、はい……」安堵したように弱々しく微笑むちづるさん。

「また来ますね。じゃ」

 そう言って、ボクはまた一人獲物を捕らえた事に満足を覚えながら神社を後にし

たのだった。

 

(終)

 

 

第4話に続く)

 

 

 

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最終更新:2020年02月23日 17:27