『狂っちゃって』  第1話
 
 
 
 この島に流されてきて数ヶ月が経った。それはボクがすずの家に寝泊まりするようになった時間と等しい。一つ屋根の下で可愛い女の子と二人っきり(動物除く)。お隣まではかなり離れていて何をしようがバレることはない。おまけに彼女は一緒に風呂に入ろうとするわ、布団は隣同士で全然気にしないわ、そもそもボクを異性として見ていなかったわ──男のボクの前で本当に無防備だった美少女・すず。
 これで何も起きないという方がおかしいのだ。
 ボクの心のタガが壊れるのも時間の問題だった。
 忍耐が切れてついにすずに迫った夜、彼女は吃驚したものの、抵抗らしい抵抗はせず、黙ってボクを受け入れた。
 可愛い少女を常に近くにして、ボクは初めはおそるおそる、だが慣れるにつれて次第に大胆にすずを求めていった。一度やってしまえば二度三度──行為は続いた。見つかりさえしなければいいのだ……見つかりさえしなければボクを止めるような存在は無い。自制するには、すずはあまりにも魅力的な少女だった。欲望の抑制心は段々と薄れていき、歯止めは利かなくなった。日中は何でもない顔をして今まで通り過ごすが、夜となると豹変し、性欲が満たされるまで見境無くすずを慰めものにする。すずは──性的な知識も経験もまったくなかった無垢な少女は──いつしか一人の女としての顔を見せるようになった──ボクの前では。
 何かを忘れているような気がした。でも、それが何かは思い出せなかった。今、自分が居る環境が全て──何でも言うことを聞き、いつでもボクの好きにできる美少女がすぐそばにいる。
 たまらない。
 心はすぐに性欲でいっぱいになり、全身の血がたぎり、女が欲しくて欲しくて堪らなくなる。
 とても気分がいい──
 日を重ねるにつれて何かを忘れた事を気にかける意識すら何処かに消え、ボクは肉欲にまみれた一匹のオスと化していった。
 
 
 夜更け──
 濃密な静寂(しじま)の中、虫の音がやたらと耳に入り、寝ようとしてもなかなか寝付けなかった。
 ちらりと横を見る。隣の布団ではすずが安らかな寝顔で穏やかな寝息をたてていた。
(うーん、やっぱり可愛い──)
 眺めているうちに、ボクはむらむらとしてくる。
 ボクは掛け布団を払って出ると、すずの布団の中に潜り込んだ。彼女の体温でぬくんだ布団の中。少女の甘ったるい体臭が鼻腔をくすぐる。
 ボクはすずにのしかかると彼女の寝間着に手をかけ、それを遠慮なく剥いだ。すずの裸体が惜しげもなく目の前に広がる。
「……!?」
 さすがにすずが気づいた。「行人……!?」
 だが、夜這いなどもう茶飯事だったので、すずの顔に驚きはなかった。むしろ、すぐに朱に染まり、とろんとした表情となる。
「起こして悪いけど、ちょっと寝付けなくてね。やらないか?」
 そう言いながらボクはすずの乳房を揉みしだく。柔らかい双丘。ボクの手で揉まれるようになってからはさらに柔らかくなり、サイズも大きくなったような気がする。揉み続けるにつれ、手の平に感じる乳首が固くなっていくのを感じるのが楽しい。
「あ……うん……あ……はあ……あぁ……」
 すずは恥じらいながらもコックリと頷き、同意した。からだをわずかにくねらせ、早くもこみあげてくる快感を抑えようという風だった。
 ボクはニヤリと笑った。
「寝込みを襲われて……それでもかまわずに感じはじめちゃってるの? 随分とスケベになったね、すず」
「いや……そんな……」
 すずは真っ赤になり、顔を伏せた。「そんな風に言わないで……」
 恥じ入ったような声音に興奮しながら、ボクはすずのパンティに手をかけ、お尻の方から下ろしていく──簡単に脱げる。もじもじと閉じようと動く足を掴み、ぐいっと左右に開いた。
「ああっ……そんなに広げないで……」
 すずが切なげに訴えるが、無論、耳など貸さない。ボクはすずのアソコに顔を近づけた。たまらなくかぐわしい香りがソコから漂ってくる。
「いい匂いだよ……」
 ボクはそう言って割れ目にそっと、ツンと舌を触れた。
 途端、
「んんっ!」
 ビクビクッとするすずのからだ。
「ちょっと舌の先でつついただけだよ……?」
「だめぇ……何かがからだ中を走るのぉ……」
「ふふ……可愛い……」
 ボクは開脚させたまますずの足を置き、「このままの姿勢でいるんだよ」と、自由になった両手も動員してアソコに責めを集中させた。
 月の光しか差し込まない夜の屋内でも、すずのアソコの様子がわかった。ボクのモノによって征服されまくっている秘貝は、はじめの頃はそんなに割れていなかったのだが、今ではわりと開き、綺麗な肉色が覗いているのがわかる。中はかすかに、ヒクヒクと淫らに蠢いているようだ。汚くならないようにいつも丹念に洗わせていて、ボクが洗ってやることも珍しくなかった。
 ボクが人差し指を差し込むと、ヌルッとした感触があった。
「んああっ!」
「あれ……もう濡れてるんだね……ふふ……」
 ボクはそのままずぶずぶと指を膣(なか)に突っ込んでいく。膣内はすでに湿りはじめていた。肉襞がキュッキュッと締め付けてくるが、わずかに抵抗を残すだけで、ついには根本まで入ってしまった。
「なんだよ……もうこんなに濡らして……見ろよ、指が全部入っちゃったよ?」
「だ、だって……ああんっ!」
 ボクが指を折り曲げたのだ。そのまま肉襞を擦ったり引っ掻いたりすると、その度にすずのからだが跳ねた。
「んあっ! ああん……あん──きゃう──ああ……そこい、痛い……んんんっ!」
 痛いと言っているわりには、すずの表情にはとろけるような気配が浮かび上がりつつあった。引っ掻きが強すぎると痛みも感じるらしいが、その辺の力加減は、最近ではわざとやってすずの反応を楽しんでいる場合もある。すずの性感帯も既にわかりきっている。
 抽送も加えると、すずの足が堪えきれずに閉じようとしたので、もう片方の手でピシャリとふとももを叩いた。「じっとしていろって言ったじゃないか」
「ああ……あぁ……だ、だって──ああん……ん──が、我慢できなくて……」
「何が我慢できないんだろうね?」ボクは意地悪く言いながら、指の動きをますますエスカレートさせていく。
 次第に、グチュッ……グチュッ……と、いやらしい音がするようになってきた。
「あっ、あっ、あ──! いい、あ、あん、んん! 行人の指が……んくぅ、──っんあ、あ、ああ……!」
「すずの中……すごく濡れてきたよ」
 ボクはいったん指を引き抜いた。ねばっこい糸がのび、細くなっていってやっと切れる。
「こんなに糸引いちゃって……ふふ……すずは日本でだったらまだ○学生なのに……すっかりいやらしい女の子になったね……」
「だってぇ……それは、行人がいっぱいエッチな事するから……」
「嫌かい……?」
 すずは熱く潤んだ瞳でボクを見つめ、首を左右に振った。「ううん……もっと……してほしい……」
「ふふ……」
 ボクは再びすずの股間に頭を埋め、すっかり熱くなった陰唇を開いた。肉穴が口を開き、陰核も疼くようにヒクヒクしている。トロリと愛液が流れる襞を舐め、吸い、陰核を軽く噛んだりキスしたりすると、すずのからだがその度に痙攣するように跳ねた。手をのばしてボクの頭を押さえるが、まったく力が入ってない。「だめぇ……だめぇ……ああ──ああっああぁ……! ああぁ──!」喘ぎ声を上げるだらしなく開いた口端に涎が垂れ、淫蕩に歪んだ。いつの間にか掛け布団もすずの寝間着もはね飛ばし、暗闇の帳が降りる部屋の中でボクたちは交わっていた。周囲には他に人家もないので、夜が明けるまでたっぷりと楽しむことだってできる。
 昼間かいがいしく汗を流して働く姿からはまったく想像出来ない、すずの淫欲に耽った顔(日中のそんな清らかなすずに欲望を感じ、物陰に引っ張って犯す場合もあったりするのだけれど)。
 指と口ですずのアソコをたっぷりと嬲っていると、「~~~ッ!!」すずのからだがキュッと緊張し、ボクの頭は股に強く挟まれた──と、すぐに弛緩する。軽くイッたみたいだった。
「はあ……はあ……」
「ふふ、すずのココはもうドロドロだ……ヒクヒク蠢いて、ボクのモノを欲しくて堪らないみたいだね」
 すずは真っ赤な顔で、コクンと頷いた。「行人の……欲しい……」
 ボクはニヤリと笑うと、ズボンとパンツをいっぺんに下ろした。すずのからだで随分と鍛え逞しくなった肉棹がまろび出てくる。
「すず……まずは口でしてよ……」
「うん……」
 ボクが布団に腰を降ろしたので、すずはお尻を宙につきだしてボクの股間に頭をうずめる格好になった。ボクの屹立した肉棹をうっとりと眺めると、柔らかな指で根元を握り、口に含んだ。
「ん……んむぅ……」
 たっぷりと唾液を含んだすずの口腔は、すぐに昇天しそうなぐらい気持ち良かった。
 んちゅ──ぴちゃ、ぴちゃ──んちゅぅ──
 すずは玉袋や棹の根元付近を揉みしだき刺激しつつ、喉の奥までボクのモノをくわえこむ。
「んむ……んん……んあ……」
「おぉ……おぅ……」肉棹から全身に流れる快感の波に、ボクは吐息ともため息ともつかない呻きを漏らした。「すごく……気持ちいいよすず……」
 すずは嬉しそうに笑うと、
「よかった……行人のも大きくて……美味しいよ……」
と、フェラチオの動きをせわしくし出した。より強い快感が大波となって体中を襲う。「うぉぅ……」
 むちゅ、むちゅ、ぴちゃ、んちゅ──すずの舌と口腔の粘膜がねっとりと肉棹に絡まり、舌の先が亀頭の割れ目を刺激する。すずは夢中でボクの肉棹をしゃぶっていた。
 射精感の我慢が限界に達するのはそう遅くなかった。
「う……ううっ……もう……出る……! 飲んで……すず……!」
 その寸前、ボクはすずの頭を抑えると、その喉奥深くまで突き込んだ──頭の中が白く発火すると共に、肉棹が爆発した。
 
 ビュルッビュルッビュルッビュルッ──!
 
 大量のザーメンがすずの口腔にぶちまけられてゆく。
「──ッ!!」
 すずは頬をすぼめ、じっと目を瞑りながらそれに耐えた。
 やがて肉棹のザーメンをはき出す威力が衰え、止んだ。たっぷりと出した……ボクはすずの唾液と白濁液でどろどろになった肉棹を抜いた。
「ン──ぷはあっ」
「すず……口を開けてみてよ……あは」
 すずの口の中はボクのザーメンにまみれて真っ白だった。「すごいザーメンだらけだよ。ふふ、全部飲める?」
 もちろんといった風に頷き、すずは口を閉じて喉をコクンコクンと動かした。
「ん……行人の……いっぱい……濃くてねばねばしてて……喉でからまるよ……でも美味しい……」なんとか全て飲み下すと、すずはうっとりとして微笑んだ。
 藍蘭島に来てから、ボクのモノはなんか変わったような気がする。昔やったオナニーの時より明らかに精液が出るようになったし、しかも濃厚になった──あの異様によく育つ作物を食べているせいだろうか。
 まあ身体が悪くなっているわけではないようだからいいんだけど……。
「口の中の掃除が終わったら、ボクのも綺麗にして」
「うん」
 すずは再びボクのモノをくわえ、丹念にザーメンと余分な唾液を舐め取った。
「あは……行人のコレ、まだぜんぜん固くて元気だね……」
「すずの中にまだ突っ込んでないからね。すずを滅茶苦茶に突きまくって掻き回して暴れないと、収まりがつかないんだよ」
「きゃあっ!」
 ボクはすずを押し倒すと、彼女の股を割って体をすべり込ませた。いきり立ったままのイチモツの先っぽをすずの入り口にあわせる。ソコからはすでに愛液が染み出して内股をぬらぬらと濡らしていた。
「あん……行人……」
「いくよ……すず……」
「うん、行人の好きなように……私を……滅茶苦茶に犯して……」
 ボクは腰を押し進め、すずの中に入っていった。「ンン──ッ!」すずの嬌声。膣内に侵入すると、待ちかまえていたように肉襞がうねり、ボクのモノを締め付けてきた。たまらない感触。天国のような心地を味わい歓喜に震えながら、ゆっくりとストロークを開始する。
 すぐにボクの腰は止まらなくなった。
 
 グチュッ、グチュッ、グチュッ、グチュッ、グチュッ、グチュ、グチュ──
 
「あぅ、あん、あぁ……いい──すごいよぅ──いぃんっ……あん、あ、あ、あぁ……行人……いくとぉ……」
「くっ……すごい締め付けだ……」
 すずの膣(なか)は溶けるほどに熱く気持ちよかった。どんどんとボクのモノを受け入れ、奥へ奥へと招いていく。ボクはすずの腰を抱えて一心不乱に突きまくり、すずのからだを蹂躙するかのように暴れまくった。
 
 グチュッ、グチュッ、グチュッ、グチュッ、グチュッ、グチュ、グチュッ──
 
「いいっ、あ、ああっ、あぁっ──! だめぇ──んあっあぁっ──あ、あ、あ……い、行人ぉ──そ、そんなに突かないでぇ──あぁっ、ああん、んああっ!」
「ふふ……滅茶苦茶にしてって言ったのはすずだよ?」ボクはすずの片足を持ち上げると、彼女のからだを横向けにし、さらに突きまくった。この体位だとより深くまで交わることができるのだ。
 すずのからだがさらなる快楽で震えた。「ひいっ……いっ──行人のが──奥まで届いてるぅ──ッ!!」
「これは……子宮?」
 どうやら肉棹が子宮の入り口まで届いたらしい。先端に何か当たる感触がする。
(ボクのペニス、また成長したみたいだな……)
 前より大きくなったかなあ、とは思っていたけど、ハッキリと実感できた。
「フフ……面白い、奥にこつこつ当たってる……」
「あ……あ……あ……」
 すずはだらしなく口を開け、焦点の定まらない目を宙に泳がせていた。
「気持ちいいの?」
 すずはわずかに頷くのがやっとらしかった。
 
「じゃあもっとやってあげるよ」
 ボクは調子に乗って子宮の入り口をさらに何度も突いた。その度にすずのからだはビクビクと震え、すごい快楽に襲われているのがわかった。
 
 グチュッ、グチュッ、グチュッ、グチュッ、グチュッ、グチュ、グチュッ──
 
「あ……あ……あぁ……い──いぃ……すごい……すごいよぅ……!!」
「それっ!」
 ズルゥ──大きく肉棹を引き出して──グチュッ! 叩き付けるように突き入れた。子宮が飛び出すんじゃないかと思えるほどの強い衝撃があった。
(ちょっと強く突き過ぎたかな──)
 
「~~~~~~~~~~ッッッッッ!!!!!!!!!!」
 
 すずの声にならない声。その瞬間今までで一番のきつい締め付けが来た。
 肉棹の付け根まで強く締め付けられ、「ウウッ!」凄まじい快感が瞬時に全身を支配し、これにはボクも我慢することができなかった。
 
 ビュルルルルルルルルルルッッッッッ──!!!!!!
 
 意識が飛びそうになるぐらいのフラッシュバックの中、肉棹はドクドクと脈打ちながらさっきとは比べ物にならないぐらいのザーメンを発射し、子宮をこれでもかというほどに叩き付けた。抜くという意識などなかった。圧倒的なエクスタシーに身も心も任せ、放心したように快楽に震えながら、すずの膣(なか)をボクのザーメンで満たしてゆく。
「あ……あぁ……出てる……私の中に……行人のがいっぱい……」
 あまりの量に、結合部の隙間から逆流してきたザーメンが染み出てきてシーツの上にしたたり落ちた。
 今までにないほど強烈な射精の快感に、波が過ぎるとボクも体の力が抜け、すずの上にくずおれた。
「はあ……はあ……」
 しばらく、二人の荒い息づかいだけが聞こえた──
 
 回復はボクの方が先だった──というか、一緒にイッて、すずがボクより早く回復した事はない。
 二度の射精でもう今日は尽きたかとも思った性欲だったが、今まで以上の快感に刺激されたのか、また体が火照ってきた。復活した肉棹が、さらなる媚肉を求めてビクビクと揺れている。
 ボクはまだ布団に突っ伏しているすずを抱き起こし、無理矢理に駅弁の体位をとらせた。
 すずはくたっとボクの体に寄りかかりながら、
「はあ……はあ……もうちょっと休ませてぇ……」
と、まだ整ってない息で懇願する。
「まだ収まらないんだ……」
 
 ズブズブゥ──
 
「ああんっ!」
 汗まみれのすずのからだを抱えながら、ボクは再び律動を開始した。
 
 グッチュ、グッチュ、グッチュ、グッチュ、グッチュ、グッチュ──
 
「はあっ──あぁ……あん、あんっ、あぁ──! はぁ、あぁ、あぁ……ああ……」 
 狂ったアイランドの夜はまだ終わらない──
 
 
(終)
 

 

第2話に続く)

 

 

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最終更新:2020年02月23日 17:30